布団乾燥機でベッドを快適に。使い方やおすすめ商品4種類を紹介
ベッドを今よりもっと気持ちよく使いたいなら、布団乾燥機があるとよいかもしれません。毎日のお手入れに活用できるよう、用途別の使い方や手入れ方法を紹介します。布団乾燥機にはどのような種類があるのかを知り、購入の参考にしましょう。
布団乾燥機を使うメリット
布団乾燥機とは、その名の通り、寝具を乾燥させて柔らかな寝心地にできるアイテムです。使用することでどのようなメリットが得られるのか、まずはチェックしましょう。
気持ちよくベッドを使える
湿度の高い布団は、乾燥した布団より重く、肌触りもよくありません。布団乾燥機をかければ、ベッドも掛布団もふかふかに仕上がります。
ベッドは頻繁に天日干ししにくいため、湿気がたまってしまうことは少なくありません。布団乾燥機があれば、手軽に乾燥できるので、干したてのような気持ちのよい寝具でいつも寝られます。
また、ベッドがひんやり冷たくなる冬にも、布団乾燥機は活躍するでしょう。ベッドに暖かい空気を送り込むので、寒くて眠りにくいという人も、ホカホカのベッドならスムーズに眠れるかもしれません。
布団乾燥機をベッドの手入れにプラスすれば、気持ちよく眠りやすい状態をキープしやすくなるのです。
ダニや細菌への効果
ダニや細菌の対策が期待できるというのも、布団乾燥機を使用するメリットです。
人間は寝ている間に、多くの汗をかきます。汗が染み込んだままの寝具を使用し続けていると、ダニや細菌が繁殖しやすく、衛生的ではありません。布団乾燥機を使えば高温でダニを死滅できるので、寝具の衛生維持にも役立ちます。
また、湿気を飛ばすことで除湿もできるため、ダニが繁殖しやすい湿度60%以上の環境改善にもなるのです。細菌により発生することがある、嫌なにおいを取り除くのにも役立つでしょう。
手軽に使える
天日干しは天候に左右されやすいため、寝具を乾燥させたいと思っていても、できないことがあります。休日に雨やくもりの日が続くと、数カ月干せないこともあるでしょう。
布団乾燥機の場合、室内で使えるため、天候を気にする必要がありません。そのため『思い立ったときにすぐ使用できる』のです。
また、天候が悪く天日干しが難しい日には、洗濯物も部屋干しということが多いのではないでしょうか。そのようなときには、布団乾燥機を使って乾燥させましょう。
布団以外のものを乾燥させるのに使える商品もあるため、1台あるとマルチに役立ちます。
布団乾燥機の種類
布団乾燥機は、主に『マットありのタイプ』『マットなしのタイプ』の2種類です。それぞれどのような特徴があるのかを確認しておくと、商品選びに役立ちます。
しっかり乾燥できるマットタイプ
本体から出ているホースにマットを付けて使うタイプの布団乾燥機は、寝具全体に風が行き渡り、布団のすみずみまで乾燥させやすいのが特徴です。
ただし、マットをつけ外ししなければならないため、準備と後片付けには、やや手間がかかります。
また、乾燥できるのはマットが触れている範囲に限定されるため、ベッドのサイズに合うマット選びが必要です。
手軽なマットなしタイプ
マットがないタイプの布団乾燥機は、風が出る部分をベッドと掛布団の間に入れるだけでセットが完了します。そのため、手軽に使いやすい点がメリットです。
準備や後片付けの手間が少ないため、『できるだけかんたんに使いたい』という人に向いているかもしれません。また、本体がコンパクトな商品が多いため、収納しておいても邪魔になりにくい点もメリットといえます。
しかし、マットを使用しない分、乾燥にムラができやすい点には注意が必要です。
布団乾燥機の使い方
複数の設定温度やモードが搭載されている布団乾燥機は、初めて使う場合、操作に迷うことがあるかもしれません。正しく使えていないために、ダニ対策が不十分になってしまう可能性もあるのです。
初めてでも分かりやすいよう、正しい使い方を紹介します。
設定温度に注意
メーカーや商品ごとに、布団乾燥機に搭載されているモードや温度設定の仕方には違いがあります。どの布団乾燥機にも共通しているのは、正しく活用するためには『温度設定』に注意しなければならない点です。
定期的にベッドを乾燥させるために使う場合でも、暑い夏と寒い冬では、向いているモードが違うこともあります。
また、寝る前に短時間でベッドを暖めるモードや、高温の温風でダニの退治をサポートするモードを搭載した商品もあり、施したい処置に合わせて設定を選ばなければなりません。
どのようなときも同じモードで使用していると、期待通りの効果を得られない可能性もあります。例えば、ダニ対策がしたいのに、夏に乾燥させるためのモードでは、温度が不十分かもしれないのです。
搭載されているモードの種類を把握し、適切な設定で使用するようにしましょう。そうすれば、正しい温度設定で布団乾燥ができます。
適切な乾燥の頻度とは?
ベッドに布団乾燥機をかける頻度は、布団乾燥機を使う理由によって異なります。例えば、同じダニ対策が目的だとしても、ダニを退治するのか、抑えるのかによって、適切な頻度は変わるのです。
今ベッドにいるダニを徹底的に退治するためには、朝と夜の2回を3日連続で実施すると効果的と考えられています。温風を送りこむと、ダニは反対側の面に逃げるといわれているため、両面とも乾燥させると、より効果的でしょう。
ダニの発生を予防したい場合には、発生しやすい夏は約1〜2週間に1度、冬は月に1度の使用が目安といわれています。あまりにも高頻度に布団乾燥機をかけると、寝具が痛んでしまう可能性もあるため、適度な頻度で使うのが大切です。
乾燥後は掃除機を
ダニ対策を目的として布団乾燥機を使用する場合には、掃除機を併用するとよいでしょう。布団乾燥機の温風でダニを退治できたとしても、そのままでは、死骸や抜け殻などはベッドに残っているからです。
ダニの死骸や抜け殻はダニアレルゲンといって、アレルギーにつながる可能性があると考えられています。
そのため、布団乾燥機でしっかり温風を送った後は、掃除機をかけてアレルゲンを取り除くことが大切といわれているのです。しっかり取り除くためには、掃除機をゆっくり動かすことがポイントです。
主なメーカーと特徴
さまざまな商品が出ている布団乾燥機ですが、どのようなメーカーから販売されているのでしょうか?主要なメーカーを紹介します。
象印
ノズルのような送風口から風が出る、という形状の布団乾燥機が多い中、象印の布団乾燥機は違います。本体をぱかっと開いて、開いた部分に布団をかぶせるように使うのです。
本体にノズルを差し込むことも、マットを広げてセットすることもないため、使用や片付けに手間がかかりにくいのがメリットといえます。
また、独特の形状の送風口は、角度を変えられるため、風を送りたい場所に向けやすくなっています。そのため、部屋干しの洗濯物に風を当てて乾燥させる、といった使い方がしたい人にもぴったりです。
日立
シンプルな箱型のデザインがスタイリッシュな日立の布団乾燥機は、デザイン性の高さが特徴です。コンパクトな箱の中に、必要な機能が全て納められているといえるでしょう。
フラットですっきりしているため収納がしやすそうですし、頻繁に使うときにはそのまま部屋に置いておいても、インテリアの邪魔になりません。
また、独自の『ふとん乾燥アタッチメント』を使用することで、両面乾燥ができるのも、日立ならでの機能です。
機種によっては、専用のデオドラント剤を使用できるものもあります。ダニ対策用やにおい対策用があるため、用途に合わせて使い分けが可能です。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマでは、ノズルを伸ばしてベッドの中に入れるタイプの布団乾燥機を展開しています。全ての機種に、ベッド全体に風を送りやすくする『立体ノズル』を採用している点もポイントといえるでしょう。
ノズルを伸ばした先でフラップを立てると、掛布団を持ち上げられるため、全体をスピーディーに乾燥させやすいといわれているのです。
また、約2kgと軽量のものばかりで、持ち運びやすさにも優れているといえます。軽々持ち運べるため、寝室が複数ある場合でも、持っていくのが苦になりません。コンパクトサイズのため、収納しやすい点もメリットです。
アイリスオーヤマ株式会社 | IRISOHYAMA Inc.
布団乾燥機の選び方
布団乾燥機選びで後悔しないためには、選び方のポイントを知っておくことが大切です。自分に合った商品選びの方法を紹介します。
乾燥方式で選ぶ
大きく分けて、布団乾燥機には、マットタイプとマットなしタイプの2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため『使用目的やライフスタイルに合わせて』考えると、使い勝手のよい商品を選びやすくなるはずです。
全体にまんべんなく風が行き渡りやすいマットタイプは、念入りにダニ対策をしたいと考えている方や、寒さが苦手でベッドを暖めたいと考えている方に向いているかもしれません。
ダニ対策やベッドの暖めをしたいけれど、マットの扱いが面倒そうだと感じる人や、忙しい人は、マットなしタイプを選んだ方が日常的に使いやすい可能性があります。
対応素材で選ぶ
自分のベッドや掛布団に使える布団乾燥機を選ぶこともポイントといえます。最近発売された製品であれば、ウール・羽毛・コットンどの素材にも対応していることがほとんどです。
ただし、素材自体には対応していたとしても、乾燥時間や使用できるモードが決まっているタイプもあります。使いたいモードで自分のベッドや掛布団を乾燥できるか、確認しておくと間違いありません。
メーカーで選ぶ
同じ布団乾燥機でも、メーカーごとに特徴が違います。
基本的な機能を備えた上で、コンパクトさやスタイリッシュさにこだわっている・あえてマットありタイプを作り続けている・脱臭やデオドラントでにおい対策もできるなど、さまざまなメーカーがあるのです。
それぞれの『メーカーを比較』して、必要な機能や利便性を満たすものや、好みに合うものを選ぶというのもよいでしょう。
おすすめの布団乾燥機
メーカーごとに、特徴ある布団乾燥機が販売されています。その中でも、特におすすめの4種類をピックアップしました。自分に合った1台を選び、日々のベッドを快適にしやすくする参考にしましょう。
象印 ふとん乾燥機 スマートドライ/RF-EA20
マットもホースもない『シンプルさ』が特徴で、送風口を開いて設置するだけというかんたんさのため、初めて布団乾燥機を使う人でも使いやすい商品です。
シンプルな形状のため、ベッド以外の場所でも使いやすいという点も魅力といえます。例えば、押入れやクローゼットに送風して衣類を乾燥させたり、ソファを暖めたりもできるのです。
アイデア次第で、家中のさまざまな場所で活躍する可能性があります。
ただし、マットなしタイプのため、ベッド内の風の動きや温度の変化にはムラが出ることもあるといわれています。ベッドはもちろん、さまざまなものの乾燥に使いたいと考えている人にぴったりではないでしょうか。
シャープ ふとん乾燥機 UD-CF1
マットなしタイプでありながらも、独自の『きのこアタッチメント』により、約10分でベッド全体を暖めるほどの高い性能を持つ布団乾燥機です。
また、プラズマクラスター搭載のため、ダニ対策やにおい対策の点でも優れているといえるでしょう。
洗濯物を乾燥させる機能は他の布団乾燥機にもついていますが、部屋干しのにおい対策にもつながる布団乾燥機は、他にはなかなかありません。
コンパクトな形状のため、ベッド下の狭い隙間への収納もできるそうです。側面が白くシンプルなため、見える場所に収納しておいても違和感なくなじみやすいデザインといえます。
アイリスオーヤマ KFK-W1
ベッド内部にまんべんなく風を循環させられる布団乾燥機を選ぶなら、アイリスオーヤマのKFK-W1がおすすめです。
送風口についたフラップで掛布団を持ち上げられるため、他のマットなしタイプよりも全体にスピーディーに風が行き渡りやすい仕様になっています。
送風用のノズルが2本ついており、2台のベッドに同時に使うこともできますし、1台のベッドをよりスピーディーに温めることも可能です。
また、約2.2kgという重さと、コンパクトな形状で、持ち運びや取り扱いがラクにしやすい設計になっているといえます。
日立 ふとん乾燥機 HFK-VH880
ふとん乾燥アタッチメントや、くつ乾燥アタッチメントなど、付属品を全て本体に収納し、すっきり置いておける布団乾燥機です。
本体はフラットなボックス型で、上品な光沢があり、部屋にそのまま置いておくこともできそうなデザイン性の高さを備えています。
運転音が約37dbの低騒音コースも搭載されているので、音に敏感な人でも使用しやすいでしょう。図書館の音が40dbといわれているので、眠っていても気にならないくらいの静かさといえます。
また、1度に表裏の両面を乾燥させられる機能や、専用のデオドラント剤が使える点も特徴です。乾燥させたり温めたりするだけでなく、においにも気を付けたいという人に向いているかもしれません。
布団乾燥機も手入れしよう
使った布団乾燥機には、ほこりや汚れがたまります。放置しておくと、最悪の場合には故障してしまうこともあるため注意しましょう。
布団乾燥機のケア方法について解説します。
フィルターや本体の手入れ
フィルターや本体の掃除の目安は『月に1回』です。一見、汚れていないように見えても、フィルターにたくさんほこりがたまっていることもあります。
ほこりの掃除は、掃除機を使えばかんたんにできるそうです。カバーをはずして、すみずみまで吸い込むだけで終わります。本体は、水で薄めた中性洗剤で拭くと、ぴかぴかの見た目を取り戻せるでしょう。
布団乾燥機の掃除で注意したいのは、使用後すぐに行わないことです。運転停止後、しっかり冷めたのを確認してから掃除をすることで、安全に手入れがしやすくなります。
マットタイプの手入れ
マットタイプの布団乾燥機を使用している場合には、マットを定期的に洗うことが重要です。ベッドや掛布団に直接触れる部分のため、汚れているなと感じたら洗濯しましょう。
商品によって若干ケアの方法は異なりますが、基本的には、ぬるま湯に中世洗剤を溶かした中で押し洗いしたら、しっかりすすぎます。乾燥は陰干しで行いましょう。
まとめ
ベッドを乾燥させて気持ちよく眠りやすい環境を作ったり、ダニ対策に活用したりするためには、布団乾燥機を使用するとよいといわれています。
天候に左右されずに使えるため、いつでもからりと乾燥したベッドで眠れるようになるはずです。
メーカーによって機能やデザインには特徴があるため、自分に合ったものを選ぶことも大切なポイントといわれています。ベッドや掛布団の素材・使い勝手のよさなどを考慮し、ぴったりの1台を選びましょう。