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枕をコインランドリーで洗ってもよい?思わぬリスクの可能性も

枕の衛生状態を気にしている人の中には、コインランドリーを利用して洗濯や乾燥をしようと考えている人もいるでしょう。安全に枕をお手入れする方法や、枕をコインランドリーで洗う前に知っておきたい情報をまとめました。

目次

枕のお手入れしていますか?

枕を毎日使用しているという人は少なくありません。自分の枕でなければ眠れないというように、枕に特別なこだわりを持っている人もいるでしょう。

毎日の睡眠に欠かせない枕ですが、それほどこまめにお手入れをしていないという人は多いのではないでしょうか。枕のお手入れをした方がよい理由を紹介します。

汚れたままの枕はダニや雑菌の温床

枕は使用頻度が高いことに加え、肌や髪が直接触れるものです。こまめに枕カバーを替えていれば表面上はきれいなように見えますが、実は内部でダニや雑菌が繁殖してしまうことがあります。

もし、肌荒れや頭皮の痒みなどに悩まされている場合、枕に潜んでいるダニや雑菌が関係している可能性があるかもしれません。

枕には人のフケやホコリなどをエサにする『チリダニ』が住み着きやすく、このチリダニの死骸やフンが体に悪影響を与えるといわれています。ときどき、適切なお手入れをして枕をリフレッシュさせましょう。

コインランドリーで枕を洗ってもよい?

コインランドリーで枕を洗えれば、手軽に清潔な枕を手に入れられます。

お手入れのことを見越して、丸洗いできるタイプの枕を使っているという人も中にはいるかもしれませんが、コインランドリーで枕を洗ってもよいとは言い切れません。

コインランドリーで枕を洗う前に、知っておくべき情報をまとめました。

基本的に「使用は避けた方が無難」

コインランドリーを利用して枕を丸洗いすれば、楽に汚れを落とせると考える人もいるかもしれません。しかし、基本的にコインランドリーで枕を洗うことは避けた方が無難です。

コインランドリーによって若干の違いはあるものの、枕の洗濯や乾燥を禁止していることが少なくありません。コインランドリー側が禁止している場合は、丸洗いできるタイプの枕であっても利用しないようにしましょう。

コインランドリーを使わない方がよい理由

コインランドリーの洗濯機は家庭用の洗濯機とは違いパワーがあるため、洗えるタイプの枕であっても、縫製が弱い部分が裂けて中身が飛び出てしまう危険があります。

しっかりと縫われているように見えても、長年使用している枕の場合、気付かないうちに一部がほつれていることがないとは言い切れません。

飛び出した中材が原因で、コインランドリーの洗濯機を汚したり破損させたりしてしまうと、クリーニング代や修理代が発生する可能性があるでしょう。

高額な修理代金を支払うことになったり、大切な枕を壊したりしないために、安易に利用しないことをおすすめします。

安全な枕のお手入れ方法

コインランドリーで枕を洗うことを避けた方がよいとなると、家庭でのお手入れ方法が気になります。丸洗いできるタイプの枕でも、中材にはそれぞれ違った種類のものが使われているため、それぞれに適した方法をチェックしておきましょう。

正しく洗うには、洗濯のやり方に注意することが大事です。一歩間違うと、枕が使い物にならなくなったり、洗濯機を壊してしまうことにつながります。枕を安全にお手入れする方法を見ていきましょう。

まずは洗濯表示を確認

洗濯が可能な枕かどうか判断できない場合、枕の洗濯表示のタグのマークを確認しましょう。洗える枕の場合は、洗濯桶のマークや、洗濯桶に手のマークがついています。手のマークがついている場合、手洗いが可能という意味です。

洗濯桶のマークがあれば洗濯機で洗えますが、マークの下部に線が入っているものは注意しましょう。1本線が入っていたら弱い水流、2本線が入っていたら非常に弱い水流で洗うという意味になり、線が多いほど繊細な扱いが必要です。

洗えない場合は洗濯桶に×のマークが入っています。また、四角の中に丸が入った乾燥機のマークがあればタンブラー乾燥機を使用できますが、四角に×が入っている場合は利用できません。

洗える素材の枕は水洗いしよう

洗える素材の枕は中材に、『パイプ・ストロー・コルマ』などを使用しています。『そばがら・羽毛・ウレタンフォーム』などの枕は基本的に洗えないことが多いとされます。

洗えない素材で作られている枕を水に濡らすと、湿気を取り込んでカビが繁殖してしまったり、素材が劣化して破損の原因になったりすることがあります。

ビーズやポリエステル綿は洗えるタイプとそうでないタイプがあるため、メーカーの取扱説明書や洗濯表示などをよく確認しましょう。

洗える枕の場合、アレルギーの原因になるダニの死骸やフンは水に溶ける性質を持つといわれてており、丸洗いすることで清潔な状態を保つことにつながります。

手洗いの方法

たらいや洗面台などに張った水に中性洗剤を入れ、枕カバーやインナーカバーをはずした枕を入れます。全体的に水につけ、優しく揉み洗いしましょう。部分的に汚れている場合、汚れている部分だけを洗っても構いません。

十分に汚れが取れたら、洗剤を残さないように何度かすすぎます。きれいな水を流しながら、枕から泡が出てこなくなるまでよくすすぎましょう。

すすぎ終えたら、水分を押し出すようにして水を切り、風通しのよい日陰で干します。中材が偏らないように、手で枕の形を整えるか枕用ハンガーを利用して干すとよいでしょう。

湿気が残っているとカビが生えたり雑菌が繁殖する原因になることがあるため、完全に乾くまで干すことがポイントです。

家の洗濯機で洗えるか

家の洗濯機が枕を洗えるタイプであれば、洗濯機で洗ってみたいという人もいるかもしれません。本当は手洗いをすることがおすすめですが、どうしてもという場合は洗濯機の取扱説明書を確認の上、自己責任で洗いましょう

洗濯機に入れる際は、破損などを防止するために洗濯ネットに入れておきます。できれば、弱い水流で洗った方が枕の破損を防ぎやすいです。

ただし、枕を洗える洗濯機であっても、枕の大きさによってはうまく作動せず洗えないこともあるでしょう。

もし、枕を入れてみたときにあまりにも隙間がないようだと、洗濯機を壊してしまったり枕が破けたりする恐れがあります。心配な場合は無理をせず、手洗いをしましょう。

洗濯以外のお手入れ方法

丸洗いできないタイプの枕でも、使い方を工夫し正しくメンテナンスをすれば清潔感を保つことが可能です。洗濯をしないで、枕をお手入れする方法を紹介します。

こまめに干して湿気を飛ばす

洗えるタイプの枕もそうでない枕も、天気がよい日にこまめに干して湿気を飛ばすと、ダニや雑菌の繁殖を防ぐことにつながります。

とはいっても、全ての枕が天日干しに向いているわけではありません。枕には天日干しできるものとそうでないものがあります。

『そばがら・ポリエステル製の綿・パイプ』などの中材を使用したものは太陽の光にあてられますが、『低反発ウレタン・羽毛・ビーズ』などの中材を使用しているものは陰干ししたほうがよいとされています。

湿度が低く、からっとした天気の日に干すと湿気を飛ばしやすいです。

枕カバーやプロテクターで汚れをガード

枕カバーをできるだけ頻繁に洗うことで、枕の本体に汚れがしみ込むことを防げます。できるだけ目の詰まった生地で作られた枕カバーを使うと、より汚れが浸透しづらくなるでしょう。

枕カバーだけでなく、枕プロテクターを使う方法もおすすめです。枕プロテクターは枕を保護することを目的に使用します。

洗えないタイプの枕を使用している場合は、ぜひ使用を検討してみてはいかがでしょうか。

掃除機やクリーナーで表面の汚れを吸引

定期的に枕の表面に掃除機やクリーナーをかけると、ダニの死骸・フン・ホコリなどのゴミを一定程度除去できるといわれています。

掃除機やクリーナーの吸引力や性能にはメーカーやブランドによって差があるため、一概にどれだけ除去できるとはいえないものの、枕の表面の近くにあるゴミは一通り吸引できるとされています。

厚みが薄いタイプの枕であれば、比較的かんたんに内部に溜まった汚れを落とせるかもしれません。こまめにお手入れをすれば、それだけ清潔感をキープできるはずです。

天日干しや陰干しと組み合わせてお手入れすることをおすすめします。

ダニ除けのスプレーを使ってみる

ダニ除けスプレーは、ダニを寄せ付けない効果が期待できる薬剤を使用したスプレーのことで、さまざまなメーカーから販売されています。

アレルギーの原因となるダニそのものを寄せ付けにくくできれば、枕のお手入れが楽になるでしょう。ダニが嫌う天然成分だけで作られているものを選ぶと、化学物質にアレルギーがある人でも使いやすいです。

ダニ除けに加え、除菌効果や防カビ効果が期待できる成分を配合しているものもあり、いずれもダニが繁殖しやすそうなところに吹き付けておくだけなのでかんたんに使用できます。

どうしてもコインランドリーを使いたい時は

どうしてもコインランドリーで枕を洗ったり乾燥させたりしたい人は、以下のことに注意し自己責任で利用しましょう。

コインランドリーの掲示や枕の表示を確認

コインランドリーのタンブラー乾燥は、乾燥機の中で洗濯ものを激しく回転させながら熱風を吹き付けて乾燥させます。タンブラー乾燥に耐えられる作りの枕でないと、熱くなりすぎたり、枕を傷つける原因となってしまうことがあります。

コインランドリーの掲示をよく見て枕の使用が可能かどうかを確認し、さらに枕の洗濯表示タグを見てタンブラー乾燥ができる場合に限り、利用しましょう。

タンブラー乾燥が可能な場合の洗濯表示は、四角の中に丸が入ったマークです。丸の中に点が1個あれば60℃以下の低い温度での乾燥が可能、点が2個あれば80℃までの高温で乾燥ができます。

必ず洗濯ネットに入れて洗うこと

自己責任でもコインランドリーで洗うという場合は、枕を入れられる大きさの洗濯ネットを持参し、使用しましょう。

ネットに入れても枕が破損することは完全には防げないものの、枕が破けたときに中身の飛散を防止できるとされています。ネットに入れて対策をすれば、飛び散った中身が原因でコインランドリーの洗濯機を壊さずに済むでしょう。

コインランドリー側でも、洗濯ネットを使用することを推奨しているケースが多いようです。

まとめ

お手入れを全くしていない枕はダニや雑菌の温床になりやすく、肌や頭皮のトラブルを招くことがあります。枕の洗濯表示や中材をよく確認し、洗えるタイプの枕の場合はときどき洗うようにすると、衛生的に使いやすいでしょう。

コインランドリーによっては枕の洗濯を禁止している場合があり、よく確認せずに洗ってしまうと枕の破損だけでなく洗濯機にダメージを与えてしまいかねません。

コインランドリーを利用する場合は必ず洗えるタイプの枕を使用し、コインランドリー側の禁止事項を確認の上、自己責任で利用しましょう。その際、洗濯ネットを忘れずに使用することをおすすめします。

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