テンピュール枕の正しい使い方を解説。高さ選びやお手入れも大切
質の良い睡眠を求める人にとって、枕はとても重要なアイテムです。そして、数多くの国・地域で愛用され、心地よい睡眠をサポートしてくれるテンピュール枕に関心を寄せる人がいます。その正しい選び方や手入れの方法などについて解説します。
テンピュール枕とは?
睡眠は人間の健康的な生活に欠かせません。良質な睡眠はさまざまな効果をもたらしてくれるものです。疲れを癒す、快適な目覚めにつなげる、1日の活力を得るなど、人々が睡眠に求める働きは多岐にわたります。
そして枕は、心地よい眠りのために重要なアイテムです。そこで、世界的に評価の高いテンピュール枕について掘り下げてみましょう。
テンピュールが開発したブランド枕
有名な寝具ブランドは数多く存在します。その中でもテンピュールは、世界的な知名度を持つブランドといえるでしょう。
同社の製品の多くには、ブランド名と同じテンピュール素材が用いられています。これは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の技術を活用し、スウェーデンにおいて工業生産を可能にした素材です。
ロケットの打ち上げの際、宇宙飛行士には激しい加速重力がかかります。1970年代に、NASAはこの衝撃を緩和するための素材を開発しました。
テンピュール社の科学者は、この画期的な素材の潜在能力に着目します。より良い眠りにつなげる寝具の素材として改良し、寝具用の新素材を開発しました。その素材は、同社の名をとってテンピュールと命名され、枕やマットレスなど、さまざまな寝具に使われています。
種類が豊富
人の体は、1人1人異なる特徴を持っています。そのため、睡眠時の姿勢にも、おのずと違いが生まれるものです。
テンピュールでは、あらゆる人に最適な睡眠環境を提供することを目指して、数多くのタイプの枕をラインアップしています。形で選びたい人には、一般的なシェイプのものからこだわりの形まで幅広い商品群からチョイスできます。
硬さにも多彩なバリエーションがあり、好みのタイプを選べるでしょう。
また、寝る時の姿勢によっても、それぞれに適した商品が用意されています。どのような寝姿勢にも対応するシェイプや、仰向き・横向き用もあります。独特なデザインのオンブラシオピローなどは、うつ伏せ寝を好む人の睡眠をしなやかにサポートしてくれます。
耐久性の高さも人気の理由
枕探しに苦労する人は少なくありません。「自分にマッチした枕にやっと出会えた」と感じたときの喜びは、とても大きなものだといえます。
それだけに、すぐに劣化してしまったり破損してしまったりしない、丈夫な枕を選びたいものです。
テンピュールの枕には、優れた耐久性も備わっています。いくつもの夜を重ね、何年もの月日が経過しても、常に元の形状に戻るように設計されているのです。
例えばマットレスにおいては、寝具業界の専門家たちによれば、良質な睡眠確保に関しては7年毎のチェックを推奨しています。たいしてテンピュールでは、最長15年間という長期間の保証が設定されている商品もあるのです。
このことからも、テンピュール素材の丈夫さが分かるでしょう。テンピュール枕なら、長い間にわたって安心して愛用できます。
テンピュール枕の正しい使い方をチェック
最高の睡眠に効果を発揮するテンピュール枕ですが、適切な使用を心掛けることも大切です。高品質な枕でも、ただそこに頭を乗せるだけでは、最大のメリットを得られません。
そこで、テンピュール枕の使い方について説明します。正しい方法で、快適な睡眠につなげましょう。
正しい向きで使うことが大切
睡眠の質を向上させるには、枕の向きにも意識を向けましょう。正しい向きで使用することがとても大切なことなのです。
「枕にも向きがあるの?」と感じる人もいるでしょう。確かに、一般的にイメージされる長方形型だと、向きなどはないようにも思えます。
しかし、枕にはさまざまな形状のものが存在します。それらは、それぞれの目的に従って、形付けられているのです。
いわゆる高性能枕には、例えば、手前と奥側で高さが違うタイプのものがあります。低い山の方を手前にしているケースをよく見かけますが、全ての枕がこの使い方が正しいとはいえません。高い山を手前にして、そこに首を当てて使用する商品もあるのです。
首や肩の下に隙間ができていないか確認
寝る際には、首や肩の下に隙間を生じさせないことが大切です。隙間があると首へのサポートがおろそかになってしまいます。
このようなことを防ぐためにも、枕の正しい向きを理解し、適正な使い方をすることが求められます。首・肩とマットレスの間にスペースが空いてしまっていないか確認しましょう。
間違った使い方はリスクの元にも
枕の使い方において、よくある間違った考え方が、『頭を置くだけ』というものです。どうしても頭にだけ意識を向けがちですが、首と肩をしっかりとサポートすることを忘れないようにしましょう。
先にも触れましたが、寝る際には首や肩、そしてマットレスとの間の隙間をなくし、頭圧分散をさせることが重要です。
そうしないと、重たい頭を長時間にわたり首で支えることになってしまいます。そして、これが血行の悪化などを誘発させ、肩こりや首こり・頭痛などを引き起こす要因となる可能性があるのです。
それゆえ、頭を乗せて寝る体勢になった時に、首・肩の周りとマットレスとの隙間をゆったりと埋めてくれる枕を選び、適した向きで使用しましょう。
適切な高さ選びも重要
素材や形状とともに、枕選びにおいて大切なものに『高さ選び』があります。見過ごされがちな高さについても、しっかりと目を向けておきたいものです。
肩こりなどの体の不調を引き起こす原因の1つに、枕の高さがあるともいわれます。自分にフィットした高さの枕選びのポイントについて見ていきましょう。
オリジナルネックピローの高さは4種類
その人にとって理想的なものよりも高い枕を使うと、睡眠時に顎を引いた姿勢となり、首が前方へと傾きます。そして首や肩などに不要な負担を掛け、こりなどを招くことがあります。このようなことを毎日繰り返すことで、さらに負担が積み重なります。そして、新たな肩・首のこりを生じさせることもあるのです。
それだけに、枕の高さ選びは慎重に行うことをおすすめします。枕の高さにもしっかりと考察を重ねるテンピュールのオリジナルネックピローは、4種類の高さを設定しています。
ジュニアにも適したXSは7cm、多くの成人女性に向いているSは8cmです。幅広い人に対応するMでは10cm、男性におすすめのLだと11.5cmとなっています。
人によって体のサイズや体型は異なりますが、睡眠を知り尽くしたテンピュールのオリジナルネックピローの4タイプからなら、理想の枕と出会えるでしょう。
自分に合った高さはどうすれば分かる?
最適な枕の高さを出す方法には諸説あります。そのうちの1つが、首のカーブの深さから計算する方法です。
まず、顎を引き、壁を背にして直立しましょう。その姿勢で、壁から最も離れた『首の1番深いカーブ部分』の長さを測ります。
この平均的な距離は、男性で5~6cmほど、女性なら3~4cmほどです。この距離に2cmを加えた長さが、最適な高さだといわれています。
タオルを使って測る方法もあります。自然な寝姿勢をとり、折りたたんで高さを持たせたタオルを頭の下に置きましょう。
その際、真上に目線が行く状態よりも、やや下に向かっている状態、つまり少しだけ顎を引いた格好になっているようにします。この姿勢をキープできるタオルの高さが、理想的な枕の高さといわれています。
正しいお手入れで長く快適に使おう
良質な眠りをもたらしてくれる枕も、お手入れせず使いっぱなしでは効果も低下していってしまうでしょう。愛用する枕だからこそ、正しいケアをして、長く快適に使い続けたいものです。その方法について紹介します。
水洗いと直射日光はNG
低反発性を備えたテンピュールの枕では、湿気対策はとても大切になります。水洗いなどをするなどして、水に浸すことは避けなければなりません。
睡眠時に体から吸収した汗などは問題なく乾燥します。しかし、湿度の高い部屋などでの保管などは注意が必要です。カビなどを防ぐためにも、湿気のない場所での管理を心掛けましょう。
また、熱・高温にも気を配ります。一般的な布団などのように、直射日光に当てて干すことなどはNGです。アイロンなどの使用も不可となります。
汚れはどうやって落とす?
高性能なテンピュール枕ですが、その能力を損なわないためにもお手入れや清掃の仕方には留意すべき点があります。
湿気や水分対策が求められるため、濡れたり水分を含んでしまったりした時は、乾いたタオルなどで、すぐに水分を吸い取る、あるいは押し出すなどして乾燥させましょう。
表面にしみや汚れが付いてしまったら、洗濯可の側生地なら外して洗濯します。しかし、外せない場合は、汚れをかたく絞ったタオルなどで拭き取ります。
臭いが気になってくることも考えられます。その際は、通気のよい室内で陰干しをして、臭いを放出させるとよいでしょう。
テンピュール枕の寿命の目安は?
使用している素材によって、枕の寿命は違います。ポリエステルで1年程度、そばがらだと1~3年ほど、綿・羽毛・低反発ウレタンなら2~3年程度です。
テンピュール枕に目をやると、その寿命の目安は3年程度といわれています。3年を過ぎても不具合を感じなければ、そのまま安心して使用し続けることができます。
耐久性にも定評があるテンピュール枕ですが、新品で購入するすべての枕に、適正な使用がなされていれば、3年という長期保証が設けられています。ただし、中古品などは除外されるので留意しておきましょう。
カバーやパッドにこだわればさらに快適
心地よい眠りに効果を発揮してくれるテンピュール枕を、より快適に使用する方法があります。カバーやパッドにこだわることで、さらに上質な睡眠を得られるでしょう。
夏も冬も快適、アウトラストピローケース
アウトラストは暑い時には肌を冷まし、寒い時には温めてくれる、高機能を有した素材です。テンピュール素材と同様、NASAの研究から生まれました。
テンピュールでは、この高機能素材を用いた枕カバー『アウトラストピローケース』を用意しています。綿とレーヨンが50%ずつ配合された素材なので、サラッとした使い心地です。洗濯も可能なので常に清潔さを保てます。
年間を通して、常に快適な状態を保ちやすくしてくれるので、1つ持っていて損のないピローケースといえるでしょう。
ひんやりクールなピローパッドもおすすめ
湿度が高い日本の夏は、独特な暑さがこたえます。寝苦しい夜でも、爽やかな眠りを確保したいものです。
テンピュールが提案する『ネオ アイスブリーズTM 抗菌プラス ピローパッド』は、接触冷感素材に加え、優れた吸水速乾性を持つ素材を組み合わせたピローパッドです。
寝返りを打つたびに、ひんやりとクールな寝心地を与えてくれます。裏面にはメッシュ素材を採用し、通気性も抜群です。
まとめ
心身を健全に保ち、気持ちのよい生活を送るためには、質の良い睡眠を得ることはとても大切です。そして、枕へのこだわりは、心地よい眠りに直結する重要な要素になります。
世界の寝具業界で高い評価を得るテンピュール枕のコレクションには、さまざまな人が好みに合わせて選べるように、多種多様なラインナップが用意されています。
自分にフィットする枕で、心地よい睡眠を体験してみてはいかがでしょうか。