マットレスの厚さ別の違いや特徴は?失敗しない選び方も紹介
好みや体型によって合うマットレスは違います。筋肉質や大柄な方にはやや硬めのマットレスが、小柄の方にはソフトな寝心地のマットレスがおすすめです。また、マットレスの厚さに平均はなく、トッパーを使って好みの厚さに調整することもできます。この記事では、失敗しないマットレスの選び方と厚さによって異なるマットレスの特徴について解説します。シーンに合わせてマットレスを選びたい方はぜひチェックしてみてください。
マットレスを選ぶときに厚さを考える必要性
マットレスを購入するときに失敗しない選び方として、用途を参考にして厚さを選ぶ方法があります。マットレスの厚さには7㎝以下から30㎝を超えるものまで豊富に種類がそろっており、腰痛対策として使いたい・筋肉質で底付き感の気にならないマットレスが欲しいなどの場合は10㎝以上のタイプを選ぶのがおすすめです。
また、素材によっても快適に眠れる厚さは異なります。ウレタンタイプのマットレスを体重60㎏前後の方が使う場合は7㎝前後、80㎏前後の方が使う場合は10㎝の厚さが必要になります。
一方、特殊ファイバータイプのマットレスは、体重60㎏前後で5㎝、80㎏前後で7㎝の厚さが必要です。ほかに、厚さ30㎝を超えるマットレスは、包み込まれるようなソフトな寝心地と適度な反発力で沈み込みが気にならないというメリットがあります。
マットレスの厚さ別の特徴・用途・おすすめの人
マットレスの厚さには、敷き布団やほかのマットレスと重ねて使う7㎝以下のものや、ロフトや二段ベッドで使いやすい厚さ14㎝前後のものなど豊富な種類があります。ここでは、マットレスの厚さ別の特徴と用途について解説します。
厚み7cm以下のマットレスは寝心地を調整するトッパーに
厚さ7㎝以下のマットレスは敷き布団やほかのマットレスに重ねて、寝心地を調整するためのトッパーとして使うものが多くあります。畳やフローリングでの直置き使用にも向いています。厚さ3㎝から5㎝のマットレスには体圧分散機能を備えたモデルも多く、敷き布団の上に敷くだけで快適に眠れると評判です。
高反発・低反発のそれぞれから好みで寝心地が選べ、車中泊用にしても便利です。乳幼児に使うなら3㎝、体重20キロ以下のお子さんには5㎝ほどの厚みがあるといいでしょう。一方、厚さ7㎝前後のマットレスには高反発素材のものも多く、直置きで使う場合は高反発ウレタン素材で20Dの密度を、低反発ウレタンでは密度30D以下のものを選ぶと、数ヶ月でマットレスの底付き感が出ることもあるため注意が必要です。
1万円前後で購入できるものも豊富ですが、ワンシーズンのみ使ったり、使用頻度の少ない来客用として検討するのがおすすめです。長期間使いたい場合は、高反発ウレタンの密度30D以上のものを選ぶと5年から8年の耐久性があります。また、丸めたり三つ折りにしてコンパクト収納できるので便利です。
厚み8〜9cmのマットレスは二段ベッドやロフトで使える
厚さ8㎝から9㎝のマットレスは、直置きで使えるタイプのものに多くあります。軽量なものが多く、持ち運びも楽なので高齢の方や女性でも取り扱いが楽なのが特徴です。使わないときも折りたたんだり丸めておけば、収納スペースもとりません。
また、アスリートや体重80㎏を超える大柄な方は底付き感が出てしまうこともあるため寝心地を試せるものを選ぶと安心です。底付き感の出やすい低反発タイプよりも復元率96%以上で沈み込みの少ない高反発タイプのマットレスがおすすめ。二段ベッドやロフトでも使いやすく、寝返りによる転落や起き上がったときに天井に頭をぶつける心配も少なく、子ども用としても使えます。
厚み10〜14cmのマットレスは直置きとベッドフレームの両方で使える
厚みが10㎝から14㎝前後あると、ウレタンタイプのマットレスとしては平均的な厚さになります。横向きで寝ても底付き感が気にならないので腕や肩の圧迫が気にならず、大柄な方やアスリートにも人気です。畳やフローリングに直置きで使いたい方にもおすすめで、ほかにベッドでも使えます。厚さのわりには軽いので高齢の方でも取り扱いが楽なのもメリットです。
10㎝以上の厚さがあればマットレスを立てかけておけるので、丸めたり三つ折りにして室内に立てかけておくだけで簡単に湿気対策ができます。ほかに、引き出し付きのベッドでも使えるほどよい重量で、ロフトベッド・二段ベッドにも使えます。
ロフトベッドや二段ベッドに使う場合は手すりよりもマットレスの高さが低いことが条件で、マットレスが高すぎると寝返りしたときに転落してしまうことがあるので気をつけましょう。ベッドフレームの耐荷重も忘れずにチェックしておいてください。
厚み15〜19cmのマットレスはウレタンマットレスの上位モデル
マットレスの厚さが15㎝を超えると、コイルタイプのマットレスやノンコイルマットレスが選べます。重さは15㎏から20㎏ほどのものが多く、室内に立てかけて風通しするにはやや不便なのがデメリットです。厚さ15㎝以上のマットレスにはウレタンタイプの高品質モデルも多く、底付き感が気にならず表面に凹凸の施されたプロファイル加工タイプも豊富です。
ただし、2万円以下のマットレスには、体圧分散性がやや劣るものもあるので注意しましょう。また、厚さ15㎝前後のマットレスはクッション材が少ないものが多く、コイルが背中に当たる感覚を覚えることもあります。
厚み20〜24cmのマットレスは寝心地をチェック
厚さ20㎝から24㎝のマットレスには、コスパの良いモデルが多くあります。ノンコイルマットレスは添い寝や2人で使っても揺れが伝わりにくく、ポケットコイルマットレスには耐久性に優れるという特徴があります。直置きで使うにはあまり向いていませんが、すのこを使えば直置きでも使用が可能です。
コイルに使われている品質はSWRH67Bのものが多く4年前後の耐久性があります。コスパに優れたモデルが多いものの、詰め物が少なくすぐにヘタってしまうものもあります。一方、寝心地が硬すぎるように感じたという声も見られました。また、重量があるためロフトや二段ベッドでの使用には不向きで、構造のしっかりしたベッドフレームを使う必要があります。
厚み25〜29cmのマットレスはヘッドボードの高さに注意
厚さ25㎝から29㎝のマットレスには、10万円前後で販売されている一流メーカー以外の高品質マットレスがそろっています。ボンネルコイルマットレス・ポケットコイルマットレス・ノンコイルマットレスが選べ、裏表を返してリバーシブルで使えるものも多く、定期的に裏返して風通しすることで寿命を延ばすことも可能です。
厚さ25㎝以上のマットレスはベッドフレームに置いて使う必要がありますが、ヘッドボードの高さによってはヘッドボードが見えなくなってしまうこともあるため注意が必要です。コイルの線材にSWRH72A~SWRH77Bを使っているものが多く、コイルタイプのマットレスでは10年前後の耐久性があります。
厚み30cm以上のマットレスはクッション性をチェック
厚さ30㎝以上のマットレスは、シータ・サータ・シモンズなどのラグジュラアリータイプのマットレスが多くあるのが特徴です。このタイプの高級マットレスを買うには、10万円から20万円以上の予算を見ておく必要があります。コイルの素材にも上位クラスのものが使われており、クッション材もふんだんに詰められているので快適な寝心地です。
コイルを挟んだ上下に、キルティング・ウレタン・綿・不織布などが層になった構造になっているため、ソフトな寝心地ながらもほどよい反発力が魅力です。寝返りもしやすく、朝までぐっすり眠れると人気があります。
マットレスの厚さ別おすすめの人
マットレスの厚さによって使い方は変わります。7㎝タイプのマットレスは敷き布団やマットレスに重ねて寝心地を調整するためのトッパーとして、10㎝タイプのマットレスは直置きで眠りたい方やマットレスを立てて収納しておきたい方におすすめです。
厚み7cm以下のマットレスは寝心地の調整におすすめ
厚さ7㎝以下のマットレスは、買い替えるほどではないけれどもう少し寝心地が快適だったらと思っている方におすすめです。厚さが7㎝以下なら、マットレスや敷き布団の上に敷くだけで簡単に寝心地が調整できるトッパーとしても使えます。
また、厚さ7㎝以下のマットレスには、表面に凹凸加工を施して寝返りをサポートしてくれる高反発タイプ・クッション性や放湿性に優れ、包み込まれるような快適な肌触りの羊毛・通気性に優れ洗濯できるホテル仕様のクッション性が魅力のフェザーなどがあります。
厚み8〜9cmのマットレスは直置き・二段ベッドやロフトベッドにおすすめ
厚さ8㎝から9㎝のマットレスは、畳やフローリングの上に直置きで使いたい方におすすめです。また、敷き布団やマットレスに重ねて寝心地を調整するトッパーとしても使えます。三つ折りや丸めて収納できるモデルが多く、収納スペースをできるだけコンパクトに済ませたい方・二段ベッドやロフトベッド用のマットレスとしても向いています。
ただし、筋肉質や体重80㎏以上の大柄な方は、底付き感が気になる場合も。大柄な体型の方が厚さ8㎝から9㎝タイプのマットレスを選ぶ際は、底付き感の出やすい低反発タイプよりも、復元率が高く沈み込みの少ない高反発タイプを選ぶのがおすすめです。
厚み10〜14cmのマットレスは底付き感が気になる方におすすめ
厚さ10㎝から14㎝のマットレスは横向きの姿勢で眠ったときの底付き感が気になる方におすすめで、高反発タイプのマットレスを選ぶと沈み込みも気になりません。少し厚さがあるので畳やフローリングに直接敷いて使う場合は、除湿シートやすのこの併用がおすすめです。
毎日の布団の上げ下ろしをストレスに感じている方にも、扱いやすいのでおすすめ。三つ折りにしたり丸めて自立させられるものも多く、重さも4㎏から7㎏前後と軽いので、壁に立てかけておくだけで簡単に湿気対策ができます。
厚み15〜19cmのマットレスは高反発が好みの方におすすめ
厚さ15㎝から19㎝のマットレスにはコイルタイプのマットレスでも10万円以下で買えるものが多く、高反発でコスパの良いマットレスを探している方におすすめです。コイルタイプのマットレスとしてはもう少し予算を見た方が快適な寝心地のマットレスが選べます。一方、ウレタンタイプのマットレスには高品質なものが多く、寝心地と価格のバランスも魅力です。
厚み20〜24cmのマットレスはコスパ重視の方におすすめ
厚さ20㎝から24㎝のマットレスは、なるべく安くコイルマットレスを手に入れたい方におすすめです。ベッドフレームを既に持っていて、マットレスだけを買い替えたいという方にも向いています。マットレスのクッション性が気になる場合は、詰め物の厚さが4㎝以上あるものを選ぶと底付き感もきになりません。部屋を広く使いたい方は、引き出し付きやロータイプのベッドフレームと組み合わせるのもおすすめです。
厚み25〜29cmのマットレスはワンランクアップの寝心地を求める方におすすめ
厚さ25㎝から29㎝のマットレスは、一般的なマットレスよりも少し上質なマットレスが好みの方におすすめです。ラグジュアリーモデルほどではありませんが、ほどよいクッション性と復元力を合わせ持っているため、快適に眠れます。
厚み30cm以上のマットレスは高級感を演出したい人におすすめ
厚さ30㎝以上のマットレスはダブルサイズ以上のマットレスなど、寝室に高級感を演出したい人にぴったりです。上質な素材を使っていて、包み込まれるようなソフトな寝心地と寝返りのしやすさから高い評判があります。また、10年前後の耐久性があるため、できるだけ長くマットレスを愛用したいという方にもおすすめです。
マットレスの厚さ別おすすめのマットレス7選
厚み7cm以下のマットレス【ブレインスリープマットレス】
手持ちのマットレスや敷き布団に重ねてトッパーとして使える洗えるタイプのマットレスです。アメリカ航空宇宙局NASAによって開発されたフロートテクノロジーを搭載しているのが特徴で、肩・腰・脚のそれぞれに合わせた硬さで無重力の寝心地が味わえます。脚の部分は胸元にくらべて4㎝高い構造になっているのでむくみも気になりません。
腰の部分はマットレスの密度を強化しているので、安定した寝姿勢が保てます。特殊な3次元構造の化学繊維を使っているので通気性に優れ、シャワーで水洗いするだけでお手入れができるのも特徴です。マットレスの綿ぼこりやダニ・ハウスダストも気にならないので、アレルギーでお悩みの方やお子さんとの添い寝用としても人気があります。
厚み8〜9cmのマットレス【エアウィーヴスマートZ1】
特殊繊維のエアファイバーを使った厚さ9㎝のマットレスです。高い体圧分散力と反発力に優れているので寝返りしやすく、アスリートにも人気があります。就寝時の腰の痛みが気にならなくなったという声も見られました。中綿がほとんどないため、硬めの寝心地が好みの方に向いていて、通気性に優れ、冬でも温かいのが特徴です。
頭・腰・脚の3つのパーツに分かれているため、中材を入れ替えてローテーションで使うと長持ちします。マットレスの衛生面が気になるという方にも、シャワーで水洗いできるので衛生的です。また公式サイトで購入すると30日間の返金保証が利用できます。
厚み10〜14cmのマットレス【モットンマットレス】
モットンマットレスは、日本人が快適に眠られるようにと開発された日本人向けのマットレスです。横向き寝でも理想的な姿勢で眠れて復元力が96%あるため、寝返りも自然にうてます。マットレスの密度が30Dあり、5年から8年の耐久性があるのも魅力。
硬さも、ソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べます。公式サイトで購入すると90日間の返金保証が利用できます。寝心地が合わなくても途中で交換できますが、その場合は返品できなくなるため注意が必要です。
厚み15〜19cmのマットレス【ビーナスベッド国産ポケットコイルマットレス】
ビーナスベッドのオリジナルマットレスで、1つずつ不織布に包まれた独立したポケットコイルが身体を点で支えて、睡眠時にかかる身体への負担を分散してくれます。立っているときと同じような姿勢で眠れ、添い寝や2人でねむっても揺れが伝わりにくいのも魅力です。
コイルの線材にはSWRS77Bピアノ線が使われているため、10年以上使えるマットレスを使いたい方にもおすすめです。側地に使われている生地は綿100%で、防臭抗菌加工が施されているため、快適な肌触りで眠れます。
厚み20〜24cmのマットレス【NELLマットレス】
薄手のウレタン素材と不織布を重ねた13構造のマットレスです。防ダニ・抗菌・防臭機能があるため嫌な臭いも気になりません。身体を点で支えるポケットコイルタイプで、高密度のポケットコイルが身体にかかる負担を受け止め分散してくれます。マットレスの端部分には、より硬いポケットコイルが配置されているので立ち上がるときもスムーズです。
また、10年間の品質保証と120日間の返品・返金保証がついているので安心です。ただし、14日間以上使用していることが条件です。公式サイトではセールを開催していることもあり、15%オフで購入できる場合もあります。
厚み25〜29cmのマットレス【エママットレス】
上層70N・中層150N・下層120Nからなる3層構造のマットレスです。上層部分はほどよい反発力で寝返りしやすく、中層部分は身体にかかる負担をやわらげ、やや硬めの下層部分はしっかり身体を支えて理想的な寝姿勢をキープできます。ウレタンの内部にある空洞が大きく、熱や湿気がこもりにくいのも特徴です。
カバーは着脱可能なので、取り外して洗濯できるのも便利。100日間の返金保証と10年間の品質保証が付いていて、2.5㎝以上のヘタリや凹みが見られた場合も保証の対象になるため安心です。
厚み30cm以上のマットレス【シモンズゴールデンバリューAA21223】
ホテルのような上質な寝心地が魅力のマットレスです。6.5インチの国内産ポケットコイルが身体を点で支えてくれるので、理想的な姿勢で眠れます。ぐっすり眠れて、朝起きたときも快適なのも魅力です。表地は小さなキルティング模様が等間隔に施されたジャンプキルト仕様になっているためクッション性があり、包み込まれるような快適な寝心地が眠れます。
まとめ
ここまで、マットレスを購入する際の失敗しない選び方として、用途や厚さによって異なる特徴について解説しました。包み込まれるような寝心地が好みの方もいれば、ほどよい反発力があった方が寝返りが楽で安心して眠れる方もいます。それぞれのシーンに合わせたあなたにぴったりのマットレスをチェックしたい方は、この記事で紹介したマットレスをぜひチェックしてみてください。