敷き布団とマットレスの違いや使い方・メリット・デメリットを紹介
新しく寝具の購入を考えている人は、「敷布団とマットレスどっちにしょう?」と悩んでいるかもしれませんね。
もしくは、「敷布団とマットレスの違いがよくわからない。どっちを買えばいいのかな?」という人もいるかもしれません。
今回は、敷布団とマットレスの違いや、それぞれの「メリット&デメリット」についてご紹介していきます。
この記事を読み終わったあとには、”自分のライフスタイルに合うのはどちらのタイプか”
答えがきっと見つかっていますよ。
敷布団・マットレスの違いとは?
敷布団とマットレスの違いは、ハッキリとした定義が決まっていないといわれています。
そのせいか、「あらためて2つの違いを問われると答えられない」という人がほとんどです。
曖昧(あいまい)感とモヤモヤっとした感じが残ってしまいますが、購入に悩んでいる方は、寝心地とライフスタイルで選ぶと失敗を防げるでしょう。
敷布団とマットレスの見わけ方
「敷布団」と「マットレス」の違いの見わけ方を知りたいという人は、3つのポイントに注目しましょう。
「厚み・サイズ・素材」
この3つをみれば見分けることができるでしょう。
敷布団 | マットレス | |
---|---|---|
厚み | 10cm以下または表記なし | 10cm以上あるもの |
サイズ | 200cm | 195cm |
素材 | 木綿 羊毛 ウレタン キャメル 綿混紡 真綿など | 高反発ウレタン 低反発ウレタン ポケットコイル ボンネルコイル ラテックス ファイバーなど |
敷布団とマットレスそれぞれの役割や特徴は?
「敷布団」と「マットレス」の違いの見わけ方についてはわかりましたが、それぞれの役割や特徴には違いがあるのでしょうか。
気になる疑問点をひとつずつ解決していきますね。
敷布団の「役割と特徴」
- 和室(畳)との相性がよい
- 部屋のスペースを有効に使える
- 干せるので衛生的
和室(畳)との相性がよい
日本人の生活に密着してきた敷布団は、和室(畳)との相性が抜群です。
吸湿性に優れている敷布団は、寝ている間の汗を吸いやすい特徴があります。吸い込んだ汗による湿度は畳へと逃げ、畳が「吸収&放出」してくれるのです。
植物性繊維でできている「い草」が、敷布団の湿気を吸ってくれるお陰で「ダニ」や「カビ」の発生をおさえることができます。
部屋のスペースを有効に使える
折りたたんで収納しやすい敷布団は、部屋のスペースを広く使えます。
一人暮らしでワンルームの人や、シンプルな生活を好むミニマリストの方のライフスタイルに合っているといえますね。
干せるので衛生的
敷布団は持ち運びしやすいので、干すのが苦になりません。なにより、干したあとの”ぽかぽか”の布団で眠る心地よさはたまりませんよね。
吸湿性に優れている敷布団は、こまめに干すことで「衛生面」や「耐久性」を長く保つことができるでしょう。
マットレスの「役割と特徴」
- 厚み・弾力・復元性がある
- 耐圧分散に優れているので体の負担を軽減
- フローリングの洋部屋に合う
厚み・弾力・復元性がある
マットレスの大きな特徴といえば、リッチな厚みと弾力・復元性の高さといえます。
敷布団の寝心地ではけっして体感できない感覚です。
耐圧分散に優れているので体の負担を軽減
耐圧分散性に優れているマットレスは、腰痛や肩こりなどに悩む人の負担を軽減してくれます。
使用している素材にもよりますが、ポケットコイルや、高反発・低反発ウレタンは、高弾力で身体にかかる負担を分散する構造になっています。
充分な厚みと復元性の高さで、底付き感を感じさせないマットレスは、身体の痛みをやさしくサポートしてくれるでしょう。
フローリングの洋部屋に合う
洋風文化のマットレスは、やはりフローリングとの相性がよいという特徴があります。
おしゃれな空間づくりを演出しやすいのも、「ベッド&マットレス」の組み合わせといえるでしょう。
直置きにできるマットレスもありますが、ベッドフレームと合わせて使うことで耐久性を長く保てます。
敷布団とマットレスのメリットとデメリット
敷布団とマットレスには、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
購入するときには気になるところですよね。それぞれ紹介していきましょう。
敷布団のメリット
- コンパクトに収納できる
- 持ち運びしやすく天日干しできるので清潔
- 寝返りで落下の心配がない
コンパクトに収納できる
敷布団のメリットは、折りたたんでコンパクトに収納できる点にあります。
収納後は部屋もスッキリと広く使えるので、シンプルな空間で生活したい人におすすめです。
持ち運びしやすく天日干しできるので清潔
マットレスにはできない、敷布団最大のメリット「天日干し」は大きなポイントですよね。
誰もが、「寝汗を吸い込んだ寝具類は、紫外線にあてて干したい」というのが本音ではないでしょうか。
重いマットレスは持ち運びしにくく、干すのは難しいのが現実。
お日様の陽射しにあてて清潔を保ちたいという人には、敷布団がむいているでしょう。
寝返りで落下の心配がない
床に面している敷布団は、寝返りによる落下の心配がありません。
赤ちゃんやご高齢の方が、万が一落下してしまうと、思わぬ怪我につながってしまいます。
寝相が悪い人や、寝返りが多い人は、敷布団を選択するのもひとつの手ですね。
敷布団のデメリット
- 毎朝毎晩の片づけとセットが面倒
- 耐久性が短い
- 床から近いのでホコリを吸いやすい
- 寝る場所や素材によって床の冷たさを感じる
毎朝毎晩の片づけとセットがめんどう
敷布団は、朝起きたときと夜眠る前には、片づけとセットをしなくてはいけません。
習慣化してしまえば問題はないと思いますが、朝が弱い人や、めんどくさがりの人には向いていないかもしれませんね。
「万年床」という言葉がありますが、敷布団を敷きっぱなしの状態は、布団にも身体にもよくありません。カビやダニが繁殖し、アレルギーの原因となってしまうので要注意です。
耐久性が短い
敷布団は、マットレスに比べて「耐久性が短い」のがデメリットといえます。
湿気がこもってしまうことが劣化の原因なので、定期的に天日干しすると耐久性がのびるでしょう。
マットレスに比べるとお手頃価格で購入できるのが敷布団。はじめから、”数年に一度は買い替えるもの”と考えて、真新しい衛生的な敷布団を使いましょう。
床から近いのでホコリを吸いやすい
敷布団は床の上に直にひくので、歩くたびに舞い上がる「ホコリ」や「チリ」を吸い込みやすいデメリットがあります。
毎朝、毎晩、布団の上げ下ろしのたびに繰り返される、舞い散る「ホコリ」と「チリ」。アレルギーに悩まされている人にとっては辛いものがあります。
気になる人は、マットレスが向いているかもしれませんね。
寝る場所や素材によって床の冷たさを感じる
素材にもよりますが、厚みのない敷布団は、冬の寒い季節に”床の冷たさ”を感じる人もいるでしょう。
フローリングや床の上で眠る人は、とくに”底冷えのようなひんやり感”を体感するかもしれません。敷布団を選ぶ人は、せめて畳のうえに敷いて寝ることをおすすめします。
マットレスのメリット
- 耐久性が高く寝心地がよい
- 上げ下ろしのひと手間がないのでラク
- 床から離れているのでホコリやハウスダストの心配が少ない
- 弾力があるので起き上がりやすい
耐久性が高く寝心地がよい
耐久性が高いマットレスのメリットは、寝心地のよさを長く体感できるところです。
厚みがあり、「弾力・反発・復元性」の高いマットレスの寝心地は快適そのものです。その反面、価格面では割高になるタイプが多いマットレス。
コストパフォーマンスに優れたマットレスも多くなっているので、自分の好みや体型にあったマットレスを選んで、質のよい眠りを手にしましょう。
上げ下ろしのひと手間がないのでラク
「朝と夜、敷布団の上げ下ろしは地味にめんどくさい」と思っている人も多いでしょう。
朝、敷布団を片付ける時間から解放されて、少しだけゆっくりと眠れる時間。
疲れて帰ってきた夜には、敷布団をセットしなくてもスグに眠りにつける環境。
時間に追われている現代人にとって、ほんのわずかな時間も貴重ですよね。
一度マットレスの生活に慣れてしまうと、なかなか敷布団の生活には戻れないかもしれません。
床から離れているのでホコリやハウスダストの心配が少ない
ベッドフレームとあわせて利用することが多いマットレスは、床から離れているので「ホコリ」や「ハウスダスト」の心配が少ないでしょう。
人間が動いている時間に空気中に漂っている「ホコリ」や「ハウスダスト」。活動していた人間が眠りにつくと、床へと落ちてきます。
充分な高さがあるマットレスは、アレルギー体質の人に適している寝具といえます。
弾力があるので起き上がりやすい
年齢を重ねるにつれ、気付かないうちに筋力が衰えてきます。マットレスは弾力性が高く、起き上がる反動をサポートしてくれるでしょう。
マットレスのデメリット
- 重いので干せない
- ベッドフレームとセットで使うので出費
- 引っ越しのときには費用がUPする
重いので干せない
マットレスのほとんどは重く、干すことは難しいでしょう。
衛生面や耐久性を考えると、定期的にメンテナンスをする必要があります。
重すぎるマットレスは、メンテナンスの機会を先延ばしにしてしまうこともあり、デメリットといえます。
ベッドフレームとセットで使うので出費
基本的にマットレスは、ベッドフレームとセットで使うタイプが多いため、「マットレス+ベッドフレーム」の出費がかさみます。
予算があまりない人にとってはデメリットとなるでしょう。
引っ越しのときには費用がUPする
頻繁に引っ越しをする人にとっては、マットレスは負担となるかもしれません。
マットレスとベッドフレームがあるだけで、引っ越しの費用はかなりUPします。
引っ越しの費用を抑えたいという人は、敷布団がよいかもしれませんね。
敷布団とマットレスを併用したい場合は?
敷布団とマットレスの併用は基本的には向いていません。寝心地が悪く、身体に負担があるときには、素材や厚みを考えて一時的に組み合わせてみましょう。
長期間の併用になると、通気性の悪さからカビの原因となってしまうので気をつけましょう。
敷布団を併用するのに向いているマットレス
- 薄いトッパー(薄いので底付き感を感じてしまう。敷布団を下へ敷く)
- ファイバーマットレス(薄さが気になるときには、敷布団を下へ敷く)
- 低反発マットレス(柔らかすぎて身体に馴染まないときには、敷布団を上に敷く)
- ボンネルコイルマットレス(硬すぎて身体に負担を感じるときは、敷布団を上に敷く)
使うシーン別どちらが向いているか
敷布団とマットレスでは、向いているシーンがそれぞれ違います。
敷布団が向いているシーン
和室を寝室にしている人や、眠るとき以外、部屋のスペースを広く確保したい人には敷布団が向いています。
マットレスが向いているシーン
眠る部屋を変えない場合や、洋室だけの家にはマットレスが向いています。洋室の雰囲気には、ベッドとマットレスがピッタリとマッチするでしょう。
また、毎日の布団の上げ下ろしが負担になってくる高齢の方にも、マットレスは向いています。
寝心地を改善してくれる、おすすめ快眠マットレス・敷布団
寝心地を改善したい人におすすめの「敷布団&マットレス」を紹介していきましょう。
雲のやすらぎプレミアム
“雲のうえに寝ているような寝心地”が体験できる『雲のやすらぎプレミアム』。敷布団とマットレス、好きなタイプから選べるのがうれしい計らいです。
敷布団もマットレスと同様の厚さ17cm、5層構造というのも驚きです。
「雲のやすらぎプレミアムのマットレスと敷布団の違いってなに?」と感じている人もいるかもしれません。
快適な寝心地はどちらを選んでも変わりませんが、強いていえば、マットレスの方がより柔らかく、包み込まれる感じがするでしょう。
まとめ
「マットレスと敷布団の定義」がはっきりと決まっていなかったことには驚きでしたが、選ぶときには、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことがポイントだとわかりました。
眠る環境(和室や洋室)や、部屋のスペース、身体への負担、朝と夜のタイムスケジュールなどをじっくりと考えて、敷布団なのかマットレスにするのかを選びましょう。
どちらを選ぶにしても、”質のよい睡眠時間”をむかえるための寝具選びはとても重要です。妥協せずに、さまざまな角度から情報を集め、自分の身体に合うものを選び抜きましょう。