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ベッドシーツやマットレスは洗濯できる?手入れの頻度や洗濯方法

ベッドシーツやマットレスには汚れや臭いが染みついています。構造や素材によっては家庭で水洗いできますが、大がかりで難しい場合はクリーニング業者に依頼することも1つの手段です。寝具の手入れ方法や頻度、注意点について解説します。

目次

ベッドシーツの洗濯方法

ベッドシーツやマットレスは毎晩使用するものですが、手入れに手間がかかるためこまめに洗濯できていないという人も多いものです。本来はどれくらい洗濯するべきなのか、そもそもどのように洗濯し、干せばいいのか分からないという人もいるでしょう。

おすすめの洗濯頻度と正しい洗い方・干し方について解説します。

ベッドシーツの洗濯頻度

ベッドシーツや布団カバーは、週1回を目安に洗濯するとよいでしょう。一般的にも多くの家庭が週1回のペースで洗濯をしている傾向があります。

シーツもカバーも一見汚れていないように見えても、寝汗や皮脂が染みついており、そのまま放置するとダニや雑菌の温床になることがあります。

ベッドシーツは面積が大きいためただでさえ洗濯しにくく、さらに天候や家庭の生活リズムにも洗濯頻度は左右されます。しかしながら清潔なベッドを使うためには定期的な洗濯がおすすめです。

洗濯表示の確認とネットの利用

一般的なフラットシーツやボックスシーツなどの厚みのないシーツは、綿やポリエステル素材を使ったものが多く、これらは基本的に洗濯機に入れて丸洗いできます。中性洗剤や石鹸で洗えば生地が傷つきにくいです。

分厚いシーツや冬用の起毛シーツは、洗濯表示に従って水流の弱いモードで洗うとよいでしょう。中には手洗いが必要なものもあるので、しっかり洗濯表示を確認します。

ベッドシーツは大きいため洗濯機の中で絡みやすく、洗濯中に生地が強く引っ張られてしまいます。一緒に洗った他の洗濯物も引っかかりやすく手間がかかるため、大きめの洗濯ネットに入れて洗った方が無難です。

干し方のコツ

ベッドシーツは広げて干すと良いのですが、生地が大きいため場所をとってしまいがちです。スペースを節約するため折り畳んで干すと生乾きの原因になります。

折り畳んで干す際には物干し竿を2本使ってシーツを両方に掛けて干すと、空気の通り道ができて乾きやすくなるでしょう。ハンガーを使う場合も、2本使ってシーツをM字になるように掛けて干すと効果的です。

干すときには直射日光を避けて陰干しすると、生地が紫外線に当たらず長持ちしやすくなります。

ベッドパッドの洗濯方法

ベッドパッドはベッドシーツよりも厚みがあり、洗濯しにくい寝具です。ベッドパッド単体で使用しているか、ベッドシーツと合わせて使っているかによって、洗濯頻度は異なります。

また、ベッドパッドに使われている素材や厚みによって洗濯方法や注意事項は異なるため、洗濯表示や注意書きをしっかり読みましょう

ベッドパッドの洗濯頻度

ベッドパッドに直接横になって使っている場合は、1~2週間に1度の洗濯がおすすめです。寝汗や皮脂汚れ、フケなどが直接ベッドパッドに付着してしまっている可能性があります。

ベッドパッドの上にベッドシーツを重ねて使用している場合は、肌に直接触れているベッドシーツが最も汚れや汗などを吸収しやすいと考えられるため、ベッドパッドは2~3カ月に1度と洗濯頻度は少なくしてもよいでしょう。ただし、ベッドパッドの代わりに汚れてしまったベッドシーツは週に1回は洗濯することを心がけましょう。

洗濯表示と洗濯機容量の確認

一般的なベッドパッドを洗濯する場合には、中性洗剤がおすすめです。酸性・アルカリ性の洗剤や漂白剤はベッドパッドの生地によってはダメージを与えることがあります。柔軟剤はベッドパッドの吸水力を低下させることもあるため注意しましょう。

厚さが約1cmのベッドパッドなら5kg容量の洗濯機でも十分ですが、分厚く1kg以上の重量があるベッドパッドは8kg容量程度の洗濯機でなければ洗えないケースがあるため注意です。家庭向けの中でも大型の洗濯機か、コインランドリーを使用しましょう。

素材別の注意点

ベッドパッドに使用されている素材によって、洗濯するときの注意点は異なります。ポリエステル生地やコットン生地は素材として一般的であり、通常の洗剤で洗濯できる素材です。洗濯すると繊維が絡んでダマができてしまい、寝心地が悪くなる可能性がある点に注意しましょう。

ウール綿を使っているものは、家庭で水洗いすることはおすすめできません。家庭で洗濯可能としているもの以外はクリーニングに出すとよいでしょう。

ほか、肌触りがよいものの繊細で扱いの難しいシルクや、吸収力抜群で寝心地がよい一方毛羽立ちやすいテンセル生地などは、特に洗濯表示に注目する必要があります。

宅配クリーニングを使うのもアリ

自宅でなかなかベッドシーツやベッドパッドを洗うことができないのであれば、持ち込みから洗濯、配達まで行う宅配クリーニングを活用してはいかがでしょうか?

宅配クリーニングを活用すると、大きくてかさばるベッドシーツや自宅では管理が難しいウール生地などもまとめて洗うことができます。洗濯回数も干すときのスペースも考える必要がないため非常に便利です。さらに、家庭の洗濯ではできない専門的な洗濯が行われるため、ダニや雑菌もしっかり落としてくれるでしょう。

宅配クリーニングの特徴と利用の仕方、業者の選び方を順に解説します。

手間が省け保管サービスありの場合も

ベッドシーツやベッドパッドは大きくかさばるため、クリーニングに持ち込むには手間がかかるものです。宅配クリーニングはその名の通り、申し込みを行えばベッドシーツやベッドパッドを回収に来るサービスがあります。

リーニングが終了すれば自宅に配達されるため、最初から最後まで大きな荷物を持ち運ぶ必要がありません。

さらに、中には保管サービスを行っているところもあります。夏物・冬物でベッドシーツやベッドパッドを使い分けている場合、使用するシーズンがくるまで保管を依頼すれば家のスペースを有効活用できるでしょう。

宅配クリーニング利用の流れ

一般的な宅配クリーニングは、まずネットでサービスを依頼することから始まります。荷物を入れるための梱包キットが届くため、説明書きに従って梱包し、配送業者に集荷を依頼しましょう。

クリーニング後そのまま受け取る場合は、クリーニングが完了した寝具が配達されて終了です。もちろん業者によって細かい手順が異なる場合があるため、よく確認しましょう。業者によっては受け付けていない寝具もあるため、事前確認が必要です。

業者の選び方

宅配クリーニング業者を選ぶ際には、いくつかチェックしておきたい項目があります。

まずは大切なベッドシーツやベッドパッドを傷つけないようにしつつ、期待通りのクオリティでクリーニングしてくれる品質は重要です。洗える寝具や素材の幅広さなど、対応力にも注目しましょう。

次に、配送の手間や保証の内容、クリーニングから納品までにかかる時間などを事前に確認し、自分にとって使い勝手がよいかどうかも確認が必要です。

最後に、定期的に使用できるくらいのコストかどうかも確認しましょう。特に依頼する頻度が高くなるのであれば、なるべく価格が安いところが負担も小さくおすすめです。サービスとのバランスを見ながら判断しましょう。

マットレスは日常の手入れが重要

マットレスは大型で高額な家具であるためそうそう買い替えることはありません。また、毎晩使うため汚れが溜まりやすく、人の全体重を支えるためどうしてもヘタってくるものです。

マットレスの快適な寝心地を保つためには日常における定期的な手入れが欠かせません。具体的にどのような管理をすればよいのか、マットレスは一般的にどのくらいが寿命なのかといった疑問を解消しましょう。

ホコリ対策と乾燥

マットレスは頻繁に動かす寝具ではないため、ホコリが溜まりやすくダニの住処となりやすいものです。ホコリを除去するためには、表面に掃除機をかけて掃除するとよいでしょう。

普段使用している掃除機とは別に専用の掃除機を購入するか、布団専用に販売されているノズルを装着すれば衛生的かつ効果的です。

また、マットレスは寝汗で湿気がこもりやすいため日常的に湿らせず乾燥させるとよいでしょう。ベッドフレームや壁にマットレスを立てかけ、寝室の風通しをよくすると湿気を逃がせます。動かすことが難しい場合は、せめて掛布団をよけてマットレスを乾かしましょう。

長持ちさせるポイント

マットレスは同じ置き方のまま使い続けると消耗が激しくなります。1カ所に集中して負荷がかかるため、特定の場所がヘタってしまうのです。2~3カ月に1回のスパンでマットレスの配置を変えましょう。上下だけでなく裏表も反転させて使用すれば効果的です。マットレスをローテーションさせて使うことで、より長持ちさせることができるでしょう。

マットレスへの負担を軽減したい場合は、ベッドパッドを活用することがおすすめです。マットレスをシミや汚れからガードします。

マットレスの寿命とチェック方法

マットレスの寿命は採用されている素材や構造によって異なりますが、長くても10年程度だといわれています。管理状況がよくなかったり、マットレスをローテーションせず負荷が偏っていたりすると、より寿命が短くなっているでしょう。

体を横たえたときに腰が触れる部分がへこんでいる場合や、スプリングの軋む音が響く場合、スプリングの感触が明らかに分かる場合はマットレスの買い替え時かもしれません。

朝目覚めたときに肩こりや腰痛を感じる場合もマットレスが合わなくなっている可能性があります。

マットレス素材別の手入れ方法

マットレスと一言でいっても、さまざまな構造・素材で作られています。素材によっては丸洗いが可能なものもあれば、濡らすことで急激に劣化してしまうものもあるため注意が必要です。

マットレス素材ごとに手入れ方法を解説します。自分の持っているマットレスがどれに該当しているか、どのような手入れができるのかを確認しておきましょう。

高反発のウレタン

高反発ウレタンを採用しているマットレスは、素材の特性上水に弱いものが多いため注意です。マットレスに取り外し可能なカバーがついている場合は、カバーを洗濯機で洗い、ウレタンマットレスは水で濡らしながら押し洗いしましょう。

ただし、水を含んだウレタンは傷つきやすいため力を入れ過ぎると千切れることがあるため注意です。そもそも水洗いできるか分からないものや、強度が低く劣化が不安なものは表面を軽く水で掃除するだけに留めます。

カバーとマットレスが一体化しているものは、濡れタオルで表面を掃除しましょう。汚れや臭いが気になる場合は、水で薄めた中性洗剤を使用しても構いません。ただし、マットレスの洗濯表示や取り扱い説明書はきちんと確認しましょう。

高反発のファイバー

高反発ファイバーのマットレスは、カバーが取り外せるものがほとんどであるため、カバーのみなら洗濯機で手軽に洗えるでしょう。

高反発ファイバーマットレスは構造上汚れが奥に入り込みにくく、水洗いだけでなく中性洗剤で洗うことができます。家庭で手入れする場合はバスルームの浴槽に水を張り、洗剤を溶かして洗うとよいでしょう。

低反発のウレタンやラテックス

低反発のウレタンやラテックスは、水に弱いという特徴があり、濡らすとすぐにダメになってしまう可能性が高く、家庭だけでなくプロのクリーニング業者でも断られてしまうこともあります。

掃除する場合は取り外したカバーのみを洗濯するか、水に濡らしたタオルに薄めた中性洗剤を含ませて押し洗い・叩き洗いに限られます。掃除する場合もマットレスそのものは濡らさないように注意が必要です。

スプリング

スプリングマットレスに分類されるポケットコイル・ボンネルコイルマットレスは重量があり、家庭での丸洗いはほぼ不可能です。マットレス全体を洗う必要がある場合、クリーニング業者に依頼しましょう。

ほんの小さなシミや汚れ程度にとどまる場合、濡らしたタオルで叩き洗いして汚れを落とします。あまりに濡らし過ぎると乾かしづらいため注意しましょう。

業者に頼む方法もアリ

一般家庭でマットレスを洗浄することはなかなかの重労働です。人の手だけでは掃除にも限界があるため、大きなシミや溜まった汚れは専門業者に依頼することも1つの方法でしょう。

マットレスクリーニングは、依頼すると自宅まで来てマットレスを洗浄するサービスです。依頼人が持ち運ぶ必要がないため、気軽に依頼できるところも魅力です。

汚れや臭いをとってくれる

マットレスクリーニングは、表面の汚れはもちろん内部深くに入り込んだ汚れもしっかり洗浄し、プロの技術によって洗浄するため、一般家庭ではなかなか落とせない頑固な汚れのほか、臭いの原因となるカビや雑菌も除去できるとされています。


ただし、汚れが原因の臭いは落ちても香水や化粧品などの化学製品による臭いは落ちないことがあるため注意しましょう。

クリーニングの流れ

一般的なクリーニングの流れは、はじめにマットレスの現状をチェックして汚れを確認し、ベッドフレームからマットレスを取り外します。ブルーシートを床に敷いてマットレスを乗せたら、次に行うのは全体に掃除機をかけてのホコリやゴミの除去です。

その後は洗浄液をマットレス全体に吹き付け、スチーム洗浄機など専門の機械を使って汚れを浮き上がらせ、吸い上げていきます。最後は乾燥機で丁寧に乾かして終了です。

プロによるマットレスクリーニングは、1年に1回行うと清潔感が保てます

クリーニング業者の選び方

マットレスクリーニングを業者に依頼すると決めたら、注目したいのはサービス内容とコスト面です。依頼しようとしている業者がどんなサービスを用意しているか、どのくらいの価格設定がされているのかを確認しましょう。

業者が基本的におさえているサービスと、クリーニングサービスの相場を紹介します。

サービス内容

クリーニング業者のサービス内容は業者間で大きな違いはありません。基本的なサービスを構えているかどうかをまずチェックしておきましょう。

マットレスクリーニングのメインは高温スチームによる洗浄です。汚れを浮かせて分解し、細かくなった汚れを機械で吸い上げます。このとき汚れと一緒に雑菌やダニのケアもできるため、仕上がりは一般家庭ではできないレベルです。

仕上げた後のオプションとして防ダニ・防カビ加工を行えば、清潔感を長期間持続させることができるといわれています。

スチームだけでなかなか取れない汚れも、プロ専用の染み抜き洗剤で洗い落としてくれる場合もあります。それぞれの業者の用意しているサービスを確認しましょう。

コスト

マットレスクリーニングの費用は業者によって設定が異なるものの、ある程度の相場があります。

シングルサイズの片面クリーニングであれば8,000~1万5,000円ダブルは1~2万円弱クイーンサイズやキングサイズは1~2万円程度が多いでしょう。
マットレスの両面をクリーニングする場合は、1.5~2倍ほどの料金となります。

まとめ

ベッドシーツやマットレスを清潔に保つことは、毎日の快適な睡眠のために必要です。自宅での定期的な手入れがおすすめですが、ときにはクリーニングを利用して徹底的に洗浄するのもよいでしょう。

寝具の手入れの仕方を知り、清潔なベッドを手に入れましょう。

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