マットレスのクリーニングはいくらかかる?メリットや料金を解説
マットレスを使っていると汗や湿気の汚れが気になりますよね。最近では家まで出張してマットレスをクリーニングしてくれるサービスが増えています。どんなメリットがあるのか、料金相場やおすすめの店舗を解説します。
マットレスクリーニングはどんなことをしてくれるの?
マットレスを持っている方でもクリーニングを依頼したことはないという方も多いかもしれませんね。マットレスクリーニングのプロにお願いしたらどんなことをしてくれるのか見ていきましょう。
マットレスクリーニングの作業内容
マットレスクリーニングは基本的には家まで来てクリーニングを行ってくれる出張型が多いようです。マットレス自体が大きなものですし、毎日使うものですから当日にクリーニングを終えてくれるのは嬉しいですね。
細かな作業内容は業者さんによって変わりますが、大きくは下記のような流れで作業が進みます。
時間でいうと全部で2〜3時間程度になります。
クリーニングに使う機材を運び入れ、業者さんによってはベッド周りの養生を行ってくれます。私たちはほとんど何もしないとお伝えしましたが、マットレスのあるお部屋は作業しやすいように片付けておくとよいでしょう。
マットレスについているゴミや髪の毛を掃除機やテープを使って取り除いていきます。アレルギーの原因となるダニの死骸やフンもここで取り除きます。
専用のスチームクリーナーで汚れを浮かしていきます。表面だけでなく、内部の汚れも浮かすことができ、次のバキューム洗浄で汚れを吸い取りやすくします。スチームは非常に高温になるので、60℃以上で死滅するといわれているダニの対策にもなります。
アルカリ電解水などを吹き付けながら汚れをさらに浮かし、同時に吸い取っていきます。バキューム洗浄機のタンクには汚れた水が溜まりますので、驚く方も多いようです。
最後にドライヤーや乾燥機を使って内部まで乾燥させます。内部が乾ききらないとカビの原因になりますのでしっかりと乾燥させます。
お水を使う場合もあるので中にはベッド周りをビニールなどで養生してくれる場合もあるようです。
まず最初のごみの吸い取りは掃除機やテープなどを使って行われます。髪の毛やほこりといった細かなごみ、隙間に入り込んだごみを取っていきます。
次にスチーム洗浄機を使って表面をスチーム洗浄していきます。熱いスチームで内部と表面の汚れを浮かし、次のバキューム洗浄で汚れを吸い取りやすいようにします。高温ですので、ダニ対策も期待できます。
バキューム洗浄では先ほど浮かせた汚れをさらに浮かせ、同時に吸い取っていきます。この時にバキュームのタンクに吸い取られた茶色く汚れた水が見えるかもしれません。
目に見えないだけでベッドは汚れているんだなと感じる瞬間でしょう。最後に専用のドライヤーでマットレスを乾かしていきます。
宅配でマットレスクリーニングはお願いできる?
最近の洋服のクリーニングでは宅配サービスも行われているようですが、マットレスクリーニングを宅配サービスで行っているお店はかなり少ないようで、インターネットでも見つけるのが難しいでしょう。
しかし、お家が散らかっていてクリーニング業者さんを呼ぶのが恥ずかしい、という方もいるかもしれません。そうした場合にはマットレスクリーニングのメニューがあるクリーニング店舗に持ち込むという方法があります。
しかしあまり持ち込みのマットレスクリーニングに対応しているお店がないということや、運搬費がかかること、仕上がりまで日数がかかることなどがデメリットとして考えられます。ちょっとお部屋をキレイにして出張型のマットレスクリーニングを依頼する方がスムーズなようです。
マットレスクリーニングを依頼するメリット
先ほどマットレスクリーニングの流れを紹介しましたが、改めてマットレスクリーニングを専門業者さんにお願いするメリットを考えてみましょう。
マットレスクリーニングのメリット
マットレスクリーニングのメリットは、自分では落としにくいしみこんだ汚れや汗まで洗浄できるという点です。自宅でもマットレスに掃除機をかけたり、表面の汚れを落とすことはできますが、スチームで内部まで洗浄、汚れを吸い出すということは難しいと思います。
また、仕上げの際にダニ対策になる抗菌剤を使ってくれるというオプションもあるようですので、マットレスをキレイにできるだけでなく、これからさらに快適に使い続けることができます。
また大きくて重いマットレスを自分で動かさずに済むので、体力的に不安がある方はさらにメリットが感じられそうです。
どんな時にマットレスクリーニングを依頼したらいい
人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくといわれています。日本には湿度の高い梅雨もありますから、頻度としては年に1回、長くとも2~3年に1度マットレスクリーニングをした方が良いでしょう。夏場は特に多く汗をかきますから、秋口にかけてマットレスクリーニングをするとよさそうです。
年に1度のクリーニングとは別に、ベッドが汚れてしまった場合、においやダニが気になる場合は都度クリーニングを依頼すると快適な睡眠がとれるでしょう。
汚れは完璧にきれいになる?
気になる汚れですが、長期間放置されたシミや、濃い色のワインやジュースをこぼした後はクリーニングをしても取れないこともあります。しみついたにおいも、多くの場合取り去ることができるようです。しかし化粧品に使われるような香料がしみついてしまった場合は取り除くことが難しいようです。
そのため、シミやにおいが気になる場合は、気づいたら早めにクリーニングを依頼するとよいでしょう。シミやにおいが残った場合でも、汚れ自体は落ちて清潔な状態になっていると言えます。
マットレスクリーニングはどれくらい時間がかかる?
自宅まで来てくれるマットレスクリーニングですが、どれくらいの時間で終わるのでしょうか?
汚れている場合は長めに時間がかかることも!
先ほどマットレスクリーニングの流れを紹介した通り、ベースとなる4つの作業は全部で2時間15分ほどです。
- ごみの吸い取り 15分程度
- スチーム洗浄 30分程度
- バキューム洗浄 30分程度
- 乾燥 60分程度
この他に、作業前後の荷物の運び入れ、運び出しなどもかかってくるでしょう。
汚れがひどい場合は何度もスチーム洗浄をかけたりしますので、さらに時間がかかります。一般的に2~3時間ほどはかかると考えた方がよさそうです。
また、ベッドのサイズやオプションのサービスを付けた場合でも時間が変わってきます。上記の時間は片面の場合ですので、両面クリーニングを行った場合は倍近い時間がかかると予想されます。
マットレスクリーニングは時間に余裕のある日を選び、依頼時に業者さんに想定時間を確認しましょう。
マットレスクリーニングは自分でできる?
1年に1度ではなくもっとこまめにマットレスを掃除したい、と考える方もいらっしゃるでしょう。マットレスクリーニングは自宅でもできるでしょうか?
自宅でマットレスを洗うのは基本的には難しい
容易に想像がつくことではありますが、大きさや重さからしてマットレスを自宅で洗うのは基本的に難しいと言えます。もし洗えたとしても、中を乾燥させ切ることができずかびが生えてしまったり、生乾きのにおいが残ってしまう可能性があります。
折りたたみできるマットレスは一見、自宅でも洗うことができそうですが、水を含んだときに重さで破けてしまう可能性がありますので、自宅での洗濯はおすすめできません。
自分でできるマットレスの掃除方法
専門業者さんのようなスチーム洗浄や、布団のような丸洗いは難しいのですが、自分でもできるマットレスのお掃除方法があります。普段からこまめにお手入れしていきましょう。
まず、朝起きたら窓を開けて換気しましょう。マットレスにこもった湿気を飛ばすためです。夏場の暑い時期はクーラーや扇風機の風をマットレスに当てるのもいいでしょう。
次に敷きパッドやシーツを外し、マットレスの表面を掃除機掛けします。縦横2回かけると縫い目に入ったごみも吸い取ることができるでしょう。裏返すことができるようであれば、裏面も同じように掃除機をかけます。
マットレスをベッドフレームから動かすことができるようであれば、同じようにベッドフレームも掃除機でごみを吸い取り、水拭きします。完璧に乾いたらマットレスを戻します。
掃除機掛けを毎日するのは大変かもしれませんが、起きた後に換気する、風を当てるという習慣は身につけたいものですね。
マットレスを長持ちさせるポイント
お掃除の他にもマットレスを長持ちさせるポイントがあります。それは、マットレスの上下や裏表をローテーションして使うことです。
ずっと同じ面、同じ方向で寝ていると腰など体重がかかる箇所のマットレスがヘタってしまいます。また、汗が染みる場所も同じになるのでマットレスのヘタりの原因の一つとなります。
こうしたヘタりの原因を防ぐために、2~3ヶ月に1度、マットレスの上下裏表を入れ替えて使いましょう。マットレスの表裏に素材の違いがある場合は1~2ヵ月に1度上下を入れ替えましょう。
マットレスクリーニングの料金相場
自宅で本格的なマットレスクリーニングは難しそうなことがわかりました。業者さんにお願いするのがよさそうですが、料金はどれくらいかかるのでしょうか?
マットレスクリーニングの料金相場は?
マットレスクリーニングの料金はマットレスのサイズによって決まります。
サイズ | 料金目安 |
---|---|
シングル(幅100cm) | 9,000~15,000円 |
セミダブル(幅120cm) | 10,000~16,000円 |
ダブル(幅140cm) | 10,000~16,000円 |
クイーン・キング(幅160cm以上) | 12,000~21,000円 |
ベビー・キッズ | 8,000~10,000円 |
料金は基本的に片面のクリーニング代になっていますので、両面クリーニングを依頼する場合は、上記の料金の1.5~2倍程かかります。
汗の汚れを取る目的であれば片面クリーニングで大丈夫ですが、ダニ対策や内部まで汚れがしみこんでいる場合は両面クリーニングをしましょう。
マットレスクリーニングの料金を抑えるポイント
料金相場を見てちょっと高いなと感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。次の方法で料金を少し抑えられる場合もあるので参考にしてくださいね。
近場の業者にお願いする
依頼場所が遠いと移動費など追加料金がかかる可能性があります。出張型の場合はお家から近い業者を探しましょう。
複数社から相見積もりをとる
思っていたよりも料金が安い業者さんが見つかるかもしれません。料金交渉の際の材料にもなるでしょう。
複数のマットレスやソファなどそのほかの家具も一緒にクリーニングしてもらう
業者さんによってはボリュームディスカウントをしてくれる可能性があります。見積もりを聞く際に確認してみましょう。
マットレスクリーニングを依頼するときの注意点
マットレスクリーニングを業者さんにお願いしたい気持ちが高まってきましたね!でもちょっと待ってください。次のような場合はクリーニングをお願いできない、またはしない方がいいかもしれません。
クリーニングができないマットレスの種類もある
マットレスにはスプリング、高反発ウレタン、低反発ウレタン、ラテックスなどの素材がありますが、スプリング以外は基本的にクリーニングができない場合が多いでしょう。スチーム洗浄は100℃近くになるため、素材を傷つけてしまうためです。高温洗浄でない場合は高反発ウレタンなら受け付けてもらえる場合もあるようです。
取り扱いできる素材は業者さんによっても違いますので、見積もりを聞く時に確認しましょう。
使用年数が長い場合は買い替えた方が良い場合がある
クリーニングを検討しているマットレスは何年使っていますか?マットレスの寿命は5~10年といわれています。素材によっては1~2年で買い替えをした方が良い場合もあります。次のような状態であればマットレスのクリーニングではなく買い替えを検討したほうが良いかもしれません。
- スプリングがきしむ
- 腰など体重がかかる箇所がへこんでいる
- 生地が破れている、擦り切れそうなくらい薄くなっている
- カビが広範囲に生えている
年末の大掃除時期は予約が取りにくいことがある
年末の大掃除と一緒にマットレスクリーニングを、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。他の方も同様に考えますので、年末は予約が取りにくいこともあるようです。早めに予約をするか、別の時期でのクリーニングを検討しましょう。
湿度が高く汗をかきやすい夏は汚れがたまりやすいので、マットレスクリーニングは毎年秋に行う、というのもよさそうですね。
マットレスクリーニングの業者さんを探す方法
マットレスクリーニングは地域密着型のお店が多いですが、中には特殊技術の加盟店という形で全国に施工店を持っている場合もあります。地域別にプロのマットレスクリーニング業者さんを探すならくらしのマーケットやユアマイスターを利用してみてはいかがでしょうか。
くらしのマーケットやユアマイスターでは全国の業者さんから自分にあった地域のマットレスクリーニング業者さんをかんたんに探すことができます。事前に料金やサービス内容はもちろんのこと、利用したユーザーの口コミを見ることができるので、自分にあった安心できるプロの業者さんを見つけることができますよ。
まとめ
マットレスクリーニングが2~3時間で終わるのはちょっと意外な感じがしますね!マットレスは大きくて運ぶのも大変ですから出張でお家まで来てくれるのは嬉しいポイントですね。今使っているマットレスをこれからも使う予定であれば、年に1度はプロのクリーニングをお願いしたほうがよさそうです。年末の大掃除は込み合うことが予想されますので、秋ごろに、お家のマットレスをまとめて依頼するという風にしてもよさそうですね。
普段からマットレスに掃除機をかけたり、朝起きた後に換気することでもマットレスを長持ちさせられることができます。快適な睡眠のために習慣にしていきましょう。