マットレスのカビの落とし方!落とす方法やカビ対策まで徹底解説!
マットレスにカビが生えてる!どうしよう!とお悩みの方へ、かんたんにカビを落とす方法やグッズの紹介から今後カビを生えにくくする方法までマットレスのカビ対策を徹底解説します。きれいなマットレスやベッドでぐっすり快眠しましょう!
マットレスにカビが生えると危険!?
マットレスにカビが生えてしまったら、私たちの身体にどのような影響があるか知っていますか?カビが生えたマットレスで寝ていると睡眠中にカビを吸い込んでしまう危険性があり、咳やくしゃみなどのアレルギー症状を発症してしまう可能性があります。
人によっては肺炎を引き起こすこともあるといわれています。とくに小さな子供や高齢者など、免疫力が低い人がいる場合はマットレスのカビ対策は必須です。
マットレスにカビが生える原因とは?
そもそも、なぜカビは生えてしまうのでしょうか。カビは温度、湿度、養分のある条件が揃ったときに発生するといわれています。
- 温度:20〜30℃
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カビが繁殖する温度は5〜45℃といわれていますが、最も活発に繁殖するのがこの温度です。
- 湿度:70%以上
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カビが繁殖するためには水分が必要です。湿度70%以上はカビの繁殖に最適な湿度です。
- 養分がある
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カビのエサとなる、皮脂や石鹸カス、ホコリがあるとカビは繁殖します。
毎日使うマットレスには、カビが繁殖する条件が揃いやすくなっています。マットレスは一晩中体温で温められ、寝汗による湿気が溜まり、皮脂や髪の毛といったカビのエサとなる養分が付いています。とくにベッドに接している面に湿気が溜まりやすく、知らないうちにマットレスの裏側にカビが生えてしまっているということにもなりかねません。
カビを取る方法
もしもマットレスにカビが生えているのを見つけたら、いち早くカビを取り除く必要があります。マットレスのカビを放置したままにしておくと、健康被害をもたらす可能性があるからです。カビを見つけたらすぐに取り除きましょう。
①消毒用エタノール
マットレスのカビの除去には消毒用エタノールを使った殺菌が効果的な方法とされています。消毒用エタノールは揮発性が高いので、臭いも残りにくく、マットレスの素材を傷める心配もないので安心です。
- 消毒用エタノール
- スプレーボトル(消毒用エタノールを入れ替える)
- 清潔なタオルや雑巾など(捨ててもいいもの)
- お湯(40℃程度)
- ドライヤー
- 消毒用エタノールをスプレーボトルに入れ替える
- マットレスのカビ部分に湿るくらいしっかりと吹き付ける
- 1時間ほど置いてエタノールをカビに浸透させる
- お湯で絞ったタオルやぞうきんで、カビ部分をポンポンと上から叩くように拭き取る
- ドライヤー等で湿った部分を乾かす
- 風通しの良い場所で陰干しする
エタノールは殺菌効果が高いですが、カビの黒ずみまでは落とすことができません。カビの黒ずみを自分で除去したいときは、エタノールをしっかり乾かしてから漂白剤を使用することになります。漂白剤といっても酸素系は効果が十分でなかったり、塩素系は色落ちしてしまったりと不安要素も少なくないので、黒ずみの除去は専門業者に依頼することをオススメします。
おすすめの消毒用エタノール商品
カビを除去する目的で使う消毒用エタノールの濃度は80%のものを選ぶことがポイントです。濃度は高ければ良いというわけではなく、濃度99%の無水エタノールは揮発性が高すぎるのでカビの殺菌には向いていないので注意してくださいね。
②塩素系漂白剤、酸素系漂白剤
浴室で使うようなカビ専用の除去スプレー(塩素系漂白剤)を使用してマットレスのカビを取り除く方法もあります。カビ専用の除去スプレーでカビを落とすことはできますが、マットレスに使用する場合は色が抜けてしまったりすることがあるので注意が必要です。
そもそもカビ専用の除去スプレーは、マットレス等の布製品に使用することを想定されていないため、マットレスの素材を傷めてしまう可能性もあります。洗えないマットレスに使うと、成分を完全に落としきれないので、それを吸い込んでしまうことを考えるとあまりオススメできる方法ではありません。どうしてもカビ専用の除去スプレーを使う場合は、マットレスの隅など、目立ちにくいところにスプレーをし、色が抜けたりしないことを確認してから使いましょう。白いマットレスであれば色抜けの心配はいりません。
カビ専用の除去スプレーでは漂白力が強すぎるので、塩素系漂白剤ならキッチン用の方が良いでしょう。こちらも色抜けの確認は必要ですが、濃度の調整もしやすく、拭き取りやすいというメリットもあります。
マットレスのカビ取りには、塩素系よりも酸素系漂白剤の方がオススメです。カビを取り除く効果は塩素系漂白剤の方が高いですが、酸素系の漂白剤は塩素系のものと比べて色抜けの心配も少なく、素材を傷めにくいので安心です。使い方はエタノールでの殺菌方法と同じです。
- 酸素系漂白剤(キッチンハイターやオキシクリーンなど)
- 清潔なタオルや雑巾など(捨ててもいいもの)2枚
- ゴム手袋
- お湯(30〜50℃)
- ぬるま湯で濡らしたタオルに少量の酸素系漂白剤を含ませて固めに絞る
(オキシクリーンなど粉末の場合は、少量の水で練ったペーストを作り、カビに馴染ませる) - 1のタオルでカビをトントン叩いて馴染ませる
- 水で濡らしたタオルで、叩くようにして水拭きをする
- 水分を残さないように、乾いたタオルで拭き取る
おすすめの漂白剤
マットレスに使用する漂白剤は、キッチンハイターやワイドハイター、オキシクリーンなどのような酸素系漂白剤がオススメです。
③専門業者に頼む
自分でカビを除去しきれなかったり、手っ取り早くカビを除去したい場合は、マットレスクリーニングの専門業者に依頼しましょう。当然料金が発生しますが、確実にカビを除去してくれます。料金の相場は1~2万円程度です。マットレスにカビが発生しているうえ、汚れが表面だけでなく内部にまで浸透している場合や、汚れが蓄積していて自分では取りきれない場合などは専門業者への依頼をオススメします。
布団にもカビが?対処方法とは
マットレスだけでなく、布団にもカビが生えることもあります。とくに敷き布団はマットレスよりもカビが生えやすいといわれています。敷き布団に生えたカビの取り方をご紹介します。
- 重曹(小さじ1)
- ぬるま湯(100ml)
- 消毒用エタノール(80ml)
- 水(20ml)
- スプレーボトル2本
- キッチンペーパー
カビ取り作業に入る前に、重曹スプレーとエタノールスプレーを作ります。
- 重曹と消毒用エタノールをそれぞれ別のスプレーボトルに入れる
- 重曹にはぬるま湯、エタノールには水を入れる
- よく混ぜて完成!
- 水で湿らせたキッチンペーパーで布団表面のカビを拭き取る。
カビを拭き取ったキッチンペーパーにはカビ菌が付着しているため、周りに飛散しないようにすぐに捨てる。 - 重曹スプレーをカビの部分に吹きかけ、5分ほど置いて馴染ませる。
- カビが浮いてきたら、キッチンペーパーで拭き取る
- カビがあった部分にエタノールスプレーを染み込むように吹きかけて、殺菌する
- 風通しの良い場所で天日干しして、しっかり乾燥させたら完了!
赤ちゃん用ベッドやマットレスにカビが生えたらどうする?
赤ちゃん用のマットレスにカビが生えてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。赤ちゃんは大人よりも肌が弱く、敏感ですので、刺激の強いものは避けて慎重にカビ取りをするようにしましょう。塩素系、酸素系ともに漂白剤の使用はNGです。
赤ちゃん用のマットレスのカビ取りには、消毒用エタノールや重曹スプレーを使ったカビ取り方法がオススメです。ただし、カビ取り後の拭き取りは十分に行うようにしてください。また、乾燥後はマットレスにカバーをかけてから使うようにすると安心です。より安全にカビを取り除きたい場合は、マットレスクリーニングの専門業者に依頼することをオススメします。
どこまでカビが生えていたらマットレスを捨てる?
マットレスのカビ取りをする前に、そのマットレスが今後も長く使い続けられるものなのか検討することも大切です。少しのカビであればカビ取りをして使用することができますが、もしマットレスの半分以上にカビが生えてしまった場合は捨てることも選択肢に入れておくべきでしょう。広範囲にカビが生えてしまったマットレスをそのまま使い続けることは身体に悪影響だからです。
また、マットレスの寿命はそれぞれ異なりますが、10年以上使用している場合は寿命がきているかもしれません。他にも、生地の擦り切れや破れがあったり、スプリングのきしむ音がしたり、へたりがひどい場合は寿命のサインです。このような状態のマットレスにカビが生えてしまった場合は、カビ取りではなく、新しいマットレスを買うことをオススメします。
マットレスの処分方法
マットレスを捨てる、買い替えることになった場合、どのような方法でマットレスを処分すれば良いのでしょうか。マットレスを捨てる方法はいくつかあるのでご自分に合った方法を選んで正しく処分するようにしましょう。
①粗大ごみに出す
マットレスは多くの自治体で粗大ごみとして処分できます。インターネットまたは電話で申し込みをし、有料粗大ゴミ処理券をマットレスに貼って、収集日に出します。費用は自治体によって異なりますが、1000円程度のところが多く、比較的安い費用で処分することができます。ただし、自力でマットレスを運び出す必要があります。
②リサイクル店に売る
リサイクル店で引き取ってもらうことができれば、処分費用がかからず、買取金額でプラスになる可能性もあります。しかし、カビが生えてしまったマットレスは買取金額がつかない可能性も高いので、まずはリサイクル店に問い合わせてみましょう。
③新しいマットレスを購入し、引き取ってもらう
新しいマットレスを購入する場合、古いマットレスを引き取ってもらえるかもしれません。無料で引き取ってくれる場合もあります。費用がかかる場合は3000円程度が一般的です。マットレスを買い換えるときにお店に確認してみましょう。費用がかかる場合は粗大ごみでの処分よりも割高ですが、自分でマットレスを運び出す必要がない点では安心です。
マットレスにカビを生やさないための予防方法
マットレスに生えたカビの取り方をご紹介してきましたが、そもそもマットレスにカビを生やさないように予防することが大切です。カビが生える原因となる環境をできるだけつくらないことが大切です。
部屋の換気をする
こまめに換気をして、部屋に湿気がこもらないようにしましょう。窓を開けて綺麗な空気を入れ替え、空気を循環させることが大切です。空気が循環することで、湿度やハウスダストなどの汚れを取り除くことができます。窓が開けれない場合は、エアコンや空気清浄機を使って換気しましょう。
ベッドを窓際から離して設置する
窓際は窓を開けていなくても外気の影響を受けやすい場所です。部屋と外の温度差によって結露が発生しやすく、ベッドを窓際に置いていると、どうしてもマットレスや布団などに湿気が溜まってカビが発生する原因になってしまいます。また、窓際とベッドの間にホコリが溜まりやすくなってしまうので、カビやダニが繁殖する可能性があります。できるだけ窓から距離をとってベッドを設置しましょう。
直接床に敷かない
また、マットレスは直接床に敷いて使わないようにしましょう。マットレスを直置きして使うと、マットレスと床との温度差で結露が発生し、カビが繁殖しやすくなります。直置きすることで通気性も悪くなり、湿気を逃すことができなくなってしまいます。
定期的にマットレスを干す
マットレスを敷いたままにせず、定期的にマットレス自体の換気をしてあげることも大切です。マットレスを壁に立てかけたり、ベッドに置いたままマットレスの底に本などを挟んで、空気を入れてあげましょう。部屋の湿度を下げて風をあてることで効率よく換気することができます。換気中にドライモードのエアコンや扇風機の風を当てると効率よく換気することができます。
マットレスの裏表・上下を入れ替える
定期的にマットレスの裏表、上下を入れ替えて使うこともカビ対策の1つです。ローテーションして使うことで、同じ場所に湿気が溜まっていくのを防ぐことができます。3ヶ月に1回の頻度でローテーションすることをオススメします。カビ対策だけでなく、マットレスのへたり予防にもなるので長く使い続けることができますよ。
ベッドパッドや除湿シートを活用する
手軽にできるカビ予防として、ベッドパッドや除湿シートの使用も効果的です。ベッドパッドはマットレスの上に敷いて使いますが、寝汗をすべてマットレスが吸収してしまうのを防いでくれます。除湿シートはカバーをかけたマットレスの下に敷いて使いましょう。マットレスが吸収した湿気を吸収してくれます。除湿シートは、定期的に干すことによって繰り返し使えるので経済的です。吸湿量が多く、お手入れのタイミングがわかりやすい吸湿センサーのついているものが便利です。
おすすめのベッドパット、除湿シート
除湿シートならマットレスで有名なモットンシリーズのマットレス専用除湿シートがオススメです!
防カビスプレーを使用する
防カビスプレーでマットレスをコーティングし、カビ菌の付着を防ぐことができます。効果は1〜2年続くとのことですので、細かいお手入れが苦手な方にオススメのカビ対策です。マットレスに使用するので、匂いが少なめのものを選ぶようにしましょう。
通気性の良いベッドフレームにする
通気性の良いベッドフレームにすることで、マットレスに湿気がこもりにくくなりカビの発生も予防でできます。おすすめは、天板がすのこの形状になっているものです。天板がフラットになっているものや、ベッド下に収納があるものはどうしても通気性が悪くなってしまいます。天板がすのこ形状で、ベッドの下に空間がある脚つきベッドがオススメです。
カビが生えにくいベッド・マットレスの選び方
ベッドやマットレスの広範囲にカビが発生してしまい、買い直しを検討している人もいるでしょう。せっかく買い直すのですから、ベッドもマットレスもなるべくカビが生えにくいものを選びましょう。
非天然素材のベッドフレームを使用する
ベッドフレームは木材をベースに使われているものが多いですが、天然素材であるがゆえにカビが発生する原因になることがあります。金属や樹脂などの非天然素材を原料としたベッドフレームはカビが生えることはないのでオススメです。
使用木材が桐やヒノキのものを選ぶ
木製のベッドが好きな方は、原料に桐やヒノキを使用したベッドを選びましょう。桐やヒノキは、パイン材やスギよりも湿気に強い性質を持っています。木製のベッドを購入するときは使用木材を確認して選んでみてください。
天板がすのこになっているものを選ぶ
マットレスを置く天板は、すのこ形状のものを選びましょう。マットレスとベッドフレームが空気に触れやすくなり、湿気が溜まりにくくなります。脚つきのものだと、ベッド下に空間ができるので湿気がこもりにくくなります。
カビが生えにくいマットレスとは?
ベッドフレームと同様に、マットレスにもさまざまな種類があります。湿気に強く、通気性の良いマットレスを選びましょう。通気性が非常に良いのが高反発ファイバー素材を使ったマットレスです。湿気が溜まりにくいのでカビ発生の心配がありません。
また、コイル系のマットレスもコイルの中が空洞になっているため通気性は良いといえます。ちなみに、低反発ウレタンマットレスは気密性が高く、通気性が悪いので、カビ予防に買い換えるマットレスとしてはオススメしません。
まとめ
マットレスにカビが生えてしまったときのカビ取り方法やカビ対策についてご紹介しました。マットレスのカビは自分で取り除くことができますが、カビが発生すること自体が気持ちの良いものではありませんよね。少し面倒かもしれませんが、日々お手入れを行い、マットレスにカビを生やさないことが大切です。湿気を溜めず、清潔な睡眠環境を整えてくださいね。