マットレスは洗濯できる?普段のお手入れ方法もあわせて解説!
ベッドを使っている方はマットレスが洗濯できるか、気になりますよね。種類によってはお家での洗濯可能なものがあるようです!お家でマットレスを洗濯するのはどれくらい大変なのか、業者さんにお願いした場合との違いなど、普段のお手入れ方法とあわせてチェックしていきましょう。
マットレスは洗濯できる?できない?
マットレスは大きなものなので洗濯できないように感じますが、種類によっては洗濯できるものがあります!
マットレスの種類と洗濯ができるかどうかをチェック!
マットレスにはスプリングマットレスやウレタンマットレスなど大きく分けて4つの種類があります。それぞれの特長と洗濯ができるかどうか見ていきましょう。
スプリング
比較的耐久性があり、通気性がよいスプリングのマットレスは見た目通り、自宅で洗うのは難しいでしょう。しかし。マットレスクリーニングなどを依頼すれば洗濯したのと同じように清潔になりますので、汚れやにおいが気になる方はクリーニング業者さんにお願いするのがよさそうです。
部分的な汚れは中性洗剤を薄めた水でタオルを湿らせ、たたいて汚れを落とします。汚れが落ちたら乾燥したタオルか、水で湿らせたタオルで洗剤液をふき取りよく乾かします。乾燥しきらないとカビの原因になりますので、念入りに乾かしましょう。
低反発ウレタン
体にフィットする使い心地の低反発ウレタンは柔らかい寝心地が好きな方にピッタリ。一方で内部がムレやすいというデメリットもあります。
基本的に低反発ウレタンは水に弱く濡れると劣化してしまうため、洗濯はできないと考えた方が良いでしょう。クリーニング業者さんでも取り扱いをしていないところがほとんどのようです。
高反発ウレタン
適度な固さで寝返りを打ちやすい高反発ウレタンは体をしっかりと支えてくれる寝心地がお好みの方におすすめ。ウレタンなのでムレが気になるという点は低反発ウレタンと同じです。
高反発ウレタンは洗濯できるものとできないものがあります。購入の際に洗濯がOKか確認してほしいのですが、マットレスに元からついている生地が外れないものは洗えないもの、外せるものは洗濯OKのものが多いようです。
高反発ファイバー
通気性抜群の高反発ファイバーは耐水性が強く、汗をよくかくという方にもおすすめです。寝心地は若干固めに感じる方が多いかもしれません。水洗いができるので、こまめにマットレスを洗いたい方にぴったりでしょう。
自分でマットレスを洗濯する方法
高反発ウレタンの一部と高反発ファイバーは洗濯できることがわかりましたね!どんな方法で洗えるのか見ていきましょう。
マットレスはコインランドリーで洗える?
コインランドリーで「布団丸洗いOK」という表示を見たことがある方も多いのではないでしょうか。大物を洗うとなるとコインランドリーが思い浮かびますが、残念ながらマットレスはコインランドリーでは洗うことはできません。サイズ感も難しいでしょうし、先ほど紹介したように素材からも洗濯機を使って洗うことができないことがわかります。
マットレスを自宅で洗う方法
高反発ウレタンを洗う際はオシャレ着洗いなどで使う中性洗剤を薄めた水で押し洗いしましょう。濡れたウレタンは非常にもろいので絞るなどの力がかかるとちぎれてしまいます。丁寧に押し洗いしましょう。
高反発ファイバーはシャワーでかんたんに内部まで洗うことができます。汚れが気になる場合は浴槽などに洗剤を薄めた水を貼り漬け置きしても大丈夫です。水を吸収しない素材ですので乾きやすくお家でもお手入れがしやすいでしょう。
マットレスのクリーニングを業者さんにお願いする場合
スプリングのマットレスは洗濯ができませんが、クリーニング業者さんにお願いすれば2~3時間できれいになります。マットレスを持っていてもクリーニングをお願いしたことがない方も多いかもしれませんね。どんなことをしてくれるのか、料金はいくらが相場なのか見ていきましょう。
マットレスクリーニングはどんなことをしてくれる?
マットレスクリーニングは家まで来てくれる出張型がほとんどです。作業時間は大体2~3時間ですので、クリーニングをお願いしたから今日は床で寝る!といったことがないので安心ですね。依頼する私たちはほとんど何もすることがありませんから、重いマットレスを持ち上げたり移動させるのが不安な方にもおすすめです。
マットレスクリーニングはおおよそ次の手順で行われます。
クリーニングに使う機材を運び入れ、業者さんによってはベッド周りの養生を行ってくれます。私たちはほとんど何もしないとお伝えしましたが、マットレスのあるお部屋は作業しやすいように片付けておくとよいでしょう。
マットレスについているゴミや髪の毛を掃除機やテープを使って取り除いていきます。アレルギーの原因となるダニの死骸やフンもここで取り除きます。
専用のスチームクリーナーで汚れを浮かしていきます。表面だけでなく、内部の汚れも浮かすことができ、次のバキューム洗浄で汚れを吸い取りやすくします。スチームは非常に高温になるので、60℃以上で死滅するといわれているダニの対策にもなります。
アルカリ電解水などを吹き付けながら汚れをさらに浮かし、同時に吸い取っていきます。バキューム洗浄機のタンクには汚れた水が溜まりますので、驚く方も多いようです。
最後にドライヤーや乾燥機を使って内部まで乾燥させます。内部が乾ききらないとカビの原因になりますのでしっかりと乾燥させます。
作業時間はマットレス1面に対して2~3時間ほどとなっていますので、両面お願いする場合や複数のマットレスをお願いする場合はあらかじめ作業時間を確認しておきましょう。汚れがひどい場合や、オプションサービスを依頼した場合はさらに時間がかかりますので、時間に余裕のある日を選びましょう。
マットレスクリーニングの料金相場
マットレスクリーニングの片面当たりの料金は大きさで変動する場合が多いようです。相場は次のようになっています。
サイズ | 料金目安 |
---|---|
シングル(幅100cm) | 9,000~15,000円 |
セミダブル(幅120cm) | 10,000~16,000円 |
ダブル(幅140cm) | 10,000~16,000円 |
クイーン・キング(幅160cm以上) | 12,000~21,000円 |
プロのマットレスクリーニング業者さんを探す方法
料金を下げるポイント
マットレスは大きなものですし、かかる時間から考えても妥当と思える料金ですが、決して安くはありませんよね。お得にマットレスクリーニングを依頼したい場合は次の方法を試してみてください。
また、お店によってクリーニング価格やキャンペーン価格が違いますので、見積もりを取る際は複数社にまずは電話等でお値段を聞きましょう。
お家から近い業者さんにお願いする
遠いと移動費などが追加でかかる可能性がありますので、自宅から近い業者さんを探すことをオススメします。
くらしのマーケットやユアマイスターでは地域ごとにマットレスクリーニング業者さんをかんたんに探すことができます。
複数のマットレスを同時に依頼する
ボリュームディスカウントがあるかもしれませんので、お見積もりの際に聞いてみることをオススメします。
ソファなどマットレス以外のものも同時に依頼する
マットレスのクリーニング業者さんはハウスクリーニングの一環としてマットレスを扱っているところも多くあります。クリーニングを依頼したいマットレスが1つしかないという場合は、他にクリーニングを依頼したい箇所がないか検討してみましょう。
買い替えを検討する時期かも!?
料金を下げるポイントとは違いますが、マットレスをこの先どれくらい使いたいかということも考えてみましょう。長い間使って表面が擦り切れるほど使っている場合は買い替えを検討したほうが良い時期かもしれません。スプリングがギシギシ音をたてたり、カビが広範囲で生えている場合などはマットレス自体の寿命かもしれませんので買い替えをおすすめします。
どれくらいの頻度でマットレスを洗えばいい?
自宅での洗濯、マットレスクリーニング業者さんにお願いする方法がわかりましたが、どれくらいの頻度でマットレスを洗濯すればよいでしょうか?
マットレスの洗濯は半年~1年に1回が目安
マットレスの洗濯は半年~1年に1回が理想的です。湿気がたまりやすい梅雨時期、夏の汗をたくさん吸った秋口、大掃除と一緒に、などご家庭でマットレスの洗濯のタイミングを決めておくといいですね。
大がかりな洗濯やクリーニングはこまめにできなくても、汚れてしまった箇所は早めにふき取ったり、次に紹介するマットレス周りの寝具を清潔に保つことを心がけましょう。
マットレス周りの寝具の洗濯もお忘れなく!
快適な睡眠はマットレスだけが関係しているわけではありません。マットレス周りのアイテムも適切な頻度でお洗濯しましょう。
シーツ
敷きパッドをシーツの上にしている方もいるかもしれませんが、シーツを一番上にしている場合は、週に1~2回洗濯するとよいでしょう。2枚ほど用意しておくと便利ですね。夏場は汗をかきやすいのでもっと高い頻度で洗濯してももちろん大丈夫です。
敷きパッド
敷きパッドを一番上にしている場合はシーツ同様、週に1~2回、シーツの下に敷いている場合は2~3ヶ月に1回洗濯できるとよいでしょう。
除湿シート
除湿シートは洗うというより、2~3週間に1回、最低でも1ヶ月に1回は乾かすようにしましょう。天気が良ければ外に干して日に当てるのもいいですし、マットレスを持ち上げた状態で本などで片側を高くし、扇風機などで風を送るのも1つです。
掛け布団
掛け布団は毎朝の習慣として起きたらめくり、中にこもった湿気を逃がしましょう。そのままにするとダニやカビの発生源になる可能性があります。布団自体は年に1~2回洗濯するとよいでしょう。布団カバーはできれば週に1回洗濯するのが理想的です。
洗濯可能なマットレスにはどんなものがある?
マットレスにも洗濯できるものがあるとわかったところで、どんなものがあるか気になりますね!おすすめのマットレスを紹介しますので検討中の方はぜひ参考にしてください。
洗えるマットレスおすすめ3選
エアウィーヴ
錦織圭選手や浅田真央さんのCMでおなじみのエアウィーブは適度な反発で寝返りしやすく、肩や腰に優しい寝心地が特徴です。カバーは取り外しが可能でもちろん洗濯ができ、中のファイバーもシャワーで流すようにして洗うことができます。
エアリー
アイリスオーヤマのエアリーシリーズは高い体圧分散性で理想的な睡眠姿勢をサポートしてくれます。カバーにもこだわっており、春夏向けのメッシュ生地、柔らかな肌触りで秋冬向けのニット生地のリバーシブル仕様で一年中快適に使うことができるでしょう。
ブレスエアー(ネムリエシリーズ)
東洋紡が開発したブレスエアー®は新幹線や東京の地下鉄にも使われており、通気性、高反発性、耐久性、清潔性を兼ね備えたマットレスと言えます。リサイクル可能なポリエステル系エコ素材を使っており環境に配慮した商品です。
ニトリのマットレスはカバーが洗える!
残念ながら現在(2020年5月末)ニトリではファイバーマットレスの取り扱いがなく、洗えるマットレスはないようです。しかし、マットレスのカバーは外して洗うことができますので、ニトリでインテリアを統一したい!という方におすすめです。
普段からマットレスのお手入れをして快適な睡眠を!
快適な睡眠のためにマットレスの洗濯は欠かせませんが、普段のお手入れをすることでよりマットレスを長持ちさせることができます。
ローテーションさせて使う
マットレスは敷きっぱなしでずっと同じ方面を使っているという方も多いのではないでしょうか?
マットレスは同じ面、同じ方向をずっと使っていると腰など負荷がかかる部分がヘタってきてしまいます。
負荷を分散させるためにも、2~3ヶ月に1度、上下表裏を入れ替えて使いましょう。裏表で素材に違いがある場合は上下のみ入れ替えましょう。入れ替えの際に、マットレスを壁に立てかけ、扇風機などを当てて湿気を飛ばすのもカビやダニの防止になります。
できるだけ汚さないように使う
当たり前ですが、ベッドはなるべく汚さないようにしましょう。ベッドの上で食べたり飲んだりすると、こぼれたカスなどを餌としてダニが繁殖する可能性があります。食べ物などのカスが落ちたらすぐに掃除機で吸い取りましょう。
マットレスの上には敷きパッドやシーツなど必ず洗えるものを付けて使うようにしましょう。マットレスが汗や皮脂で直接汚れることを防いでくれます。
表面に掃除機をかける
ホコリや汚れをそのままにするとダニの温床になる可能性がありますので、月に1回程度、マットレスの表面に掃除機をかけましょう。縫い目やベッドフレームの隙間にはホコリがたまりやすいので念入りにかけましょう。
まとめ
お家でこまめにマットレスを洗いたい方は高反発ファイバーのマットレスがよさそうですね。水を吸収しない素材ですので中芯が生乾きといった心配もなさそうです。それ以外の素材はなかなか自宅での洗濯は難しいことがわかりましたね。スプリングの場合はマットレスクリーニング業者さんにお願いできますので、年に1度を目安にして依頼しましょう。
マットレスは簡単に洗濯できるものではありませんので、シーツや敷きパッドなどを使ってマットレスが直接汚れないようにしましょう。こまめにシーツやお布団カバーを洗うことで快適な睡眠が期待できそうですね。
マットレスは湿気が大敵です。湿度が高いとヘタりやすくなってしまいますから、起きたら窓を開けて新鮮な空気を取入れ、掛け布団をたたみ、マットレスに風を通す習慣をつけていきましょう。