ベッドのクイーンサイズはどのぐらい大きい？寸法やおすすめ12点

ライフステージの変化により、ベッドの新調を検討する際は、クイーンのような大きめサイズの商品を選択肢に入れる必要があるでしょう。大人2人用のサイズであるクイーンベッドの選び方と、おすすめの商品を紹介します。

ベッドのサイズは基本5種類

ベッドのサイズは、大きく5種類に分けられます。より自分や環境に合ったベッドを選ぶためには、サイズごとの特徴を知っておくことが重要です。

シングルのサイズ

シングルの一般的なサイズは、幅97cm×長さ195cmです。最も小さいタイプのサイズであり、6畳部屋に1人で暮らしているような人に向いています。

幅が狭いため、部屋への搬入をしやすいことや、部屋内での場所移動をしやすいことがメリットです。

シングルを横に2台並べると、キングサイズ（幅180cm × 長さ195cm）1台よりも大きいベッドになります。狭い部屋の中にベッドを置くときはおよそのサイズ感も頭に入れておきましょう。寝具店ではベッドが広い展示空間に置かれているためコンパクトに見えますが、実際に部屋に入れたら圧迫感があるというケースはよくあります。

体格の良い人や寝返りをよく打つ人にとっては、シングル1台では狭く感じることもあるため、幅が100cm以上のセミダブルより上のサイズを選びましょう。

セミダブルやダブルのサイズ

シングルでは狭く感じる人におすすめのサイズが、セミダブルやダブルです。一般的なサイズの目安は、セミダブルが幅120cm×長さ195cm、ダブルが幅140cm×長さ195cmです。

セミダブルはシングルより幅が約20cm大きいため、寝返りを打っても落ちるリスクを軽減できます。2台並べて使えば、子どもと一緒に寝ることも可能です。

ダブルはセミダブルよりさらに幅が大きく、1人でゆったりと寝るのには余裕がある最適なサイズといえます。コンパクトな大人2人用のベッドとしても使用できるでしょう。

シングル・セミダブル・ダブルは、ベッドの一般的なサイズとして扱われているため、フレーム・シーツ・パッドなど、寝具の種類も豊富です。

キングやクイーンのサイズ

大人2人以上で一つのベッドを利用したい場合は、さらに幅の大きいキングやクイーンのサイズがおすすめです。

クイーンは幅160cm×長さ195cm、キングは幅180cm×長さ195cmが、一般的なサイズの目安です。

クイーンは大人2人でゆったりと眠りたい場合に、キングは子どもを含めた家族3人で広々と利用したい場合に向いています。

一般的なシングルを2台並べた場合については上述の通りでキングの1台の横幅を超えてしまいます。シングルの2台かキング1台かで迷ったときは、部屋の大きさ、引っ越しの有無、家族構成の変化、寝装品の交換・調達などを考慮した上で選びましょう。

クイーンサイズのメリット・デメリット

クイーンサイズのベッドは、どのような利用シーンに向くのでしょうか。メリットとデメリットを知り、ベッド選びに役立てましょう。

横幅160cm 2人で寝ても広々快適

クイーンサイズのベッドは、一般的な幅が160cmあります。大人2人でゆったりと眠るのに、十分なサイズといえるでしょう。

クイーンサイズよりひと回り小さいダブルサイズは、一般的な幅が140cmほどです。1人で寝るのには十分な広さといえますが、2人で寝るには少し狭く感じてしまう人もいるサイズです。

特に、自分やパートナーが寝返りをよく打つ場合は、ベッドの幅をより広く確保する必要があります。

体格のよい人や頻繁に寝返りを打つ人でも、2人で利用するベッドとしてクイーンサイズを選択すれば、自分やパートナーの睡眠を妨げにくくなるでしょう。

寝装品の取り扱い少なく、搬入の手間も

基本的に、ベッドの一般的なサイズとして扱われているのは、シングル・セミダブル・ダブルの3種類です。

これらのサイズより大きいクイーンは、寝装品の取り扱いが少ないため、品ぞろえに苦労する可能性があります。シングルの寝装品を二つ用意しなければならないケースもあるでしょう。

また、クイーンサイズのフレームやマットレスは、サイズが大きいため搬入に手間がかかる可能性があります。

部屋に置くスペースを確保できても、搬入経路が狭ければ動かすのに苦労するでしょう。購入前にドアや通路の幅、掃除の方法などをしっかりと確認しておくことが大事です。

サイズ以外で気を付けたいポイント

クイーンベッドを選ぶ際は、サイズだけでなく、寝心地に影響する内部構造や硬さもチェックしましょう。収納を意識するなら、形状の違いを知ることも大事です。

コイルやスプリングなどの内部構造

マットレスの内部構造は、コイルやスプリングの有無により、大きく2種類に分けられます。

ボンネルコイルは、連結させたコイルを敷き詰めたタイプです。体を面で支えるため、寝心地は硬く感じます。耐久性の高さや通気性のよさがメリットです。他方、コイルを連結しているので体重移動に伴う振動が伝わりやすいというのがネックです。

スプリングを一つずつ袋で包んでいるタイプがポケットコイルです。体を点で支えるため、ボンネルコイルより柔らかくなります。振動が伝わりにくい一方で比較的高価で、耐久性も低い点がデメリットです。

ノンコイルマットレスは、内部にコイルやスプリングを使わないタイプです。硬めの高反発から柔らかめの低反発まで種類が豊富で、形が変えられるため収納しやすい点がメリットといえます。

寝心地を大きく左右する硬さ

マットレスの硬さは、寝心地に大きな影響を与える要素です。低反発の柔らかいタイプと高反発の硬いタイプを比較し、どちらにするかをしっかりと検討しましょう。

柔らかいマットレスは体圧分散性に優れ、体の重心が1点に集中しにくいメリットがあります。腰痛などを抱えている場合は、一般的に柔らかいタイプの方が腰への負担を軽減できるとされますが、柔らかすぎると沈み込みすぎて、逆に腰に負担になることもありえます。

硬いマットレスは、寝返りしやすいことが大きな特徴です。構造上、通気性がよく湿気がたまりにくいこともメリットといえます。しかし、自分にとって硬すぎると、背中や腰が浮いてしまい適切な体圧分散ができないこともある点には注意が必要です。

マットレスの硬さは、実際に触れてみないと分かりません。購入前にマットレスの上で横になるなどして、自分に合った硬さをしっかりと確認することが重要です。

収納のことも考え形状にも注意しよう

クイーンベッドは、セミシングルサイズを2台並べて使用するタイプと、分割できないタイプに分かれています。

並べて使用する分割タイプは、パートナーのベッドに振動が伝わりにくいことがメリットです。パートナーと就寝・起床時間が異なっていたり、トイレに起きたりする際も、パートナーの睡眠の邪魔になりにくいでしょう。

分割できないタイプは、隙間がないため広々と使える点がメリットです。子どもが小さければ、中央に子どもを寝かせ、両サイドに大人が寝ることで、子どもの転落防止にもなります。

収納スペースをできるだけ確保したい場合も、分割できないタイプがおすすめです。分割タイプは、隙間ができる分だけ収納スペースが狭くなってしまいます。

おすすめのクイーンベッド

機能性に優れた人気のおすすめクイーンベッドを3点紹介します。それぞれの魅力や特徴をチェックしておきましょう。

シンプルデザインのカルディナ ウォールナット

シンプルで飽きのこない素材とデザインが特徴的なベッドです。どのような雰囲気の部屋にもマッチしやすく、スタイリッシュかつ上品な空間を演出してくれます。

S字ラインのヘッドボードは、美しさと機能性を追及してデザインされた部分です。厚みがあり耐久性に優れているため、背もたれとしても十分に使えます。

床板は通気性のよいすのこ仕様に仕上げられており、マットレスやベッドの下部に湿気がたまりにくくなっています。季節を問わず良質な睡眠を得やすくなるでしょう。

ベッドの脚をフレームより内側に配置することで、安全性に配慮していることも特徴です。小さな子どもと寝る際も、足を引っ掛けるリスクを軽減できます。

ロータイプで圧迫感のない Dormirl クイーン

ベッドの高さを低めに設計しているため、部屋に圧迫感を与えにくいことが魅力的なベッドです。上部の空間が広くなり、部屋全体がすっきりとした印象になります。

ヘッドボードをスリムにすることで、さらに省スペース化を実現していることも特徴です。寝るスペースを狭めることなく、部屋を広々と使えます。

クイーンベッドを置きたくても、圧迫感、存在感が強すぎたり、部屋のサイズに余裕が少なかったりして、なかなか選べなかったという人におすすめです。全体のデザインもシンプルで、どのような雰囲気の部屋にも合わせやすいでしょう。

分割可能で便利 連結式レザーローファミリーベッド

2台のベッドを並べて使うタイプのクイーンベッドです。ベッドの連結には専用の金具を使用するため、使用中にずれる心配はありません。

組み合わせるベッドサイズはセミシングル約80cm。シングル約100cm、セミダブル約120cm、ダブル約140cmの4種類で、7種類の組み合わせから選ぶ形となります。連結して夫婦でそのまま使用できるほか、将来的にはそれぞれを独立させて子供用ベッドとしても活用できるでしょう。

高さの低いフロアタイプであるほか、ヘッドボードとベッドフレームがふかふかのレザークッション仕様であるため、子どもが使用する際もケガなどのリスクを減らせます。

汚れに強い合皮素材を使用しており、子どもが汚してしまっても楽に掃除できます。小さな子どもがいる家庭におすすめのクイーンベッドです。

収納付きクイーンベッドもおすすめ

サイズが大きいクイーンベッドの設置を検討するなら、ベッド下の収納も意識しましょう。収納付きクイーンベッドのおすすめを以下に紹介します。

組み立て式の収納ベッド クイーン[Else]

ベッド下に大容量の収納スペースを備えたクイーンベッドです。部屋の空間を占領しがちなクイーンベッドを置いても、洋服などを入れられる十分な収納スペースを確保できます。

マットレスにはボンネルコイルが入っています。反発力があるため、硬めの寝心地を求めている人におすすめです。

シンプルなデザインのヘッドボードには、コンセントが付いています。室内の雰囲気を問わず、どのような部屋にもなじむデザインです。

大きなベッドでゆったりと寝たくても、収納スペースが確保できるか不安な人に向いています。組み立て式であるため、搬入が楽なことも魅力でしょう。

ライト付きも選べる LOWYA 収納付ベッド マットレスセット

ヘッドボードのデザインを2タイプから選べるクイーンベッドです。すっきりとしたスマートなデザインのタイプと、優しい光を放つライト付きタイプから選べます。

ベッド下には奥行きのある二つの引き出しが付いており、洋服やタオルなどを収納できます。引き出しにはキャスターが付いているため、楽に出し入れできるでしょう。

引き出しのない側にも空間ができるため、収納ボックスなどを用意すれば、ベッド下のデッドスペースをさらに有効活用できます。

フレームは本物の木のようなウォルナット調で、部屋の空間に高級感を与えてくれます。フレームのカラーバリエーションは、ブラウンとナチュラルの2色です。

ガス圧式で簡単 ラージサイズ跳ね上げ式大容量収納ベッド

床板をガス圧で跳ね上げて、ベッド下に収納できるタイプの連結式クイーンベッドです。引き出し収納ではないため、サイドにスペースを確保する必要がありません。

マットレスを乗せたまま床板を開閉できる金具や、開閉時の衝撃を和らげるフェルトなど、随所にこだわりの心配りが施されていることも特徴です。

2台を連結し、クイーンサイズのベッドとして使用できるほか、分割して2台の独立したベッドとしても活用できます。

独立させた状態で、それぞれのヘッドボードに棚やコンセントが付いていることも魅力です。

クイーンマットレスのおすすめ

クイーンベッドを購入する際は、マットレスにもこだわりましょう。おすすめのマットレスとそれぞれの魅力を紹介します。

安心の品質 シモンズベッド マットレス 6.5GV

多くの高級ホテルにも導入されるなど、高品質で知られるシモンズベッド製のマットレスです。高級メーカーならではの、質のよい寝心地を得られるでしょう。

ポケットコイルの上下にウレタンの層が入っているため、ほどよい安定感とクッション性を感じられます。肩や腰などに無理な力が加わりにくい構造です。

表面はきめ細やかなタイプのニット生地が施されており、肌触りがよく、心地良い眠りにつけるでしょう。安心できる品質のマットレスを求めている人におすすめです。

フランスベッド ZT-03 プレミア（クイーン）

日本国内における寝具関連の最大手メーカー『フランスベッド』の高品質マットレスです。クイーンサイズは、幅172cm×長さ195cm×高さ23cmで設計されています。

フランスベッドのオリジナルスプリングと高弾性フォームを組み合わせ、自然な寝返りを打ちやすい、しなやかでボリューム感のある寝心地を期待できます。

表面には、スペシャルランク以上のマットレスに使用されるダブルニット仕様を施していることも特徴です。なめらかな肌触りを得られるでしょう。

高級感を演出する大型キルトパターン仕様であることもポイントです。クイーンサイズは折り曲げ式となっているため、部屋に搬入する際も楽に動かせます。

ニトリ シングルマットレス(Nスリープ ラグジュアリーL3TR)

国内の最大手家具メーカー『ニトリ』が、理想の眠りを追求して開発したマットレスです。表面の生地には、防臭・防ダニ加工が施された、伸縮性の高いニット生地を採用しています。

内部には、体をしっかり支えるポケットコイルが、密度の高い交互配列で詰め込まれています。耐久性と耐圧分散性に優れた3層コイル構造です。

体の特定部位だけに圧力がかかりにくく、体への負担を軽減してくれます。体のラインに合わせてフィットしやすく、心地よい柔らかさを体感できるでしょう。

購入時は圧縮された状態でロール状に梱包されているため、搬入も楽です。1度開梱すると、再圧縮はできません。

フレームのおすすめ

クイーンサイズのフレームを探している人におすすめの商品を紹介します。デザイン・素材・通気性などをチェックしましょう。

ローベッドの定番 カーサヒルズ ZENローベッド クイーンサイズ

人気の北欧スタイルに和モダンを組み合わせた、シンプルかつスタイリッシュなフォルムのローベッドです。高さが低いため、ベッドを置いても室内の開放感を損ないません。

マットレスをはめ込むタイプではなく、床板に置くだけで使えるタイプです。マットレスのサイズを自由に変えられることが大きな特徴といえるでしょう。

和のテイストでデザインされているため、洋室だけでなく和室でも使用できます。ベッドに布団を敷いて寝たい人にもおすすめです。

脚を外せば、さらに高さの低いフロアベッドとしても使用できます。ヘッドボードの上下の取り付けで、ヘッドボードの高さも変えられます。

香り高いneruco 国産檜すのこローベッド クイーン

香り高い国産ひのき天然木を素材に採用したローベッドです。職人の手作業で作られた日本製の商品であるため、安心して使用できるでしょう。

床板は、通気性に優れたすのこ仕様です。床面やマットレスにたまりやすい湿気が逃げやすくなるため、睡眠環境がより清潔に保たれます。

ひのき材自体も吸湿性が高い上、室内の空間が乾燥している際には蓄えた水分を放出するため、天然のエアコンのような役割を果たしてくれることも魅力です。

付属のサイドガードを両側に取り付けることで、寝返りによる転落を防止できます。子どもと一緒に寝る際も安心です。

簡単組み立て 15分で組み立てられるタモ材のコンセント付きすのこベッド

女性1人でも比較的楽に組み立てられる、宮付きのすのこベッドです。分解も簡単にできるため、ベッドを移動したい際にも便利です。

すっきりとした木目が特徴的な、天然のタモ材を使用しています。通気性のよいすのこ仕様に設計されているほか、ベッド下の空間は収納スペースとしても使えます。

小物を置く場所として活用できる宮棚には、スマホの充電などに便利なコンセントが付いています。どのような部屋にもなじむシンプルなデザインです。

まとめ

クイーンサイズのベッドは、幅が約160cmで、大人2人で寝ても快適に眠れるサイズです。商品を選ぶ際は、サイズだけでなく、内部構造・硬さ・形状にも着目しましょう。

ベッド自体が大きめであるため、部屋が狭く感じたり、収納がしにくくなったりする可能性もあります。

開放感が得られるローベッドや、ベッド下の空間を有効活用できる収納付きベッドも、選択肢に入れて商品を探してみましょう。