枕の向きの意味を8方角で解説！寝室の運気アップ方法もあわせて紹介

北枕はよくない、といわれる理由はご存知ですか？どの方角に枕を向けて寝るのがいいのかも気になりますよね。この記事では8つの方角別の風水的な意味や、運気アップを期待できる寝室の工夫を紹介します。

北枕はなぜ悪いといわれるの？

おじいちゃんやおばあちゃんに北枕はよくないといわれた、または何となく北枕は避けている、という方も多いのではないでしょうか。

風水的な意味合いで北枕が悪いといわれていると考える方もいるかもしれませんが、実は間違いです。北枕が悪いといわれるのは、お釈迦様が亡くなった際に北の方角に頭を向けていたから、または、亡くなった方を安置する際に北に頭を向けるから、といったことが理由といわれています。

実は北枕が悪いといわれているのは日本だけ！

実際には風水では北枕は運気をアップさせる良い方角として考えられています。このことからも予想ができるように、実は北枕が悪いといわれているのは日本だけのようです。

例えばインドではお釈迦様が亡くなったときに北に頭を向けて寝ていたことから、一般の人々も極楽浄土にいけるようにと、お釈迦さまと同じ北枕にするようになったといわれています。北枕はよい向きとされ、北枕になるように設計されたホテルもあるそうです。

枕の向きはなぜ重要？

風水では、寝る際の枕の向きで運気をアップさせる効果があるといわれています。後ほど紹介しますが、枕を置く方角によってアップする運気も変わってきます。風水のこうした考え方から、枕の向きが重要と考えられるようになりました。

そもそも風水とは？

そもそも風水とは約4,000年前に中国で生まれた環境学のことを言います。運は生まれつきのものではなく、後天的に得られるものだと考えられており、衣食住や行動を風水に沿って変えていくことでよい運気を呼び込むためのマニュアルともいえるでしょう。

枕の向きの効果を8方角で解説

それでは、風水では枕の向きによってどのような運気アップの効果があるか、8方角に分けてみていきましょう。

北：健康運

日本では枕を置くのに悪い方角とされている北についてみていきましょう。
風水では気の流れは北から南へ流れていると考えられており、北に枕を置くことで、頭から足に気が流れ、寝つきが良くなる、疲労回復の効果が高まることから健康運アップの方角といわれています。

健康運以外にも金運や子宝運アップの効果が期待できます。気の流れが良くなることで人間関係を円滑にする効果も期待できるでしょう。

北東：不動産運

いわゆる鬼門と呼ばれる方角です。変化の意味合いを持つ方角なので、毎日いろいろなことが起こるのが楽しい、という方には良い方角になりますね。しかし、体質によっては金縛りが起きたり、夢見が悪いことがありますので注意しましょう。

不動産運アップの効果が期待できます。良い物件に出会える気が高まることから、引っ越しを考えている方、不動産関連のお仕事をされている方におすすめです。
不動産運以外には金運、相続運といった運気アップが期待できます。

東：美容運

太陽が昇ってくる方角であることから、太陽から良いエネルギーを得ることができる方角です。若さを保つ方角で、エネルギッシュになり、ダイエットの効果が出やすくなったり、美容運がアップします。

成長運、仕事運もアップしますので、これから仕事をがんばりたいという方におすすめです。情報もたくさん入ってくるので活動的な毎日を過ごすことができるでしょう。

東南：恋愛運

素敵な出会いを呼び込む方角で、恋人を探している方におすすめの方角です。枕に花柄の枕カバーを付けると、恋愛運をさらにアップさせる効果があります。恋愛面だけでなく、対人運もアップしますので、友達が増えたり、仕事では取引先が増えるといった効果も望めます。人間関係に悩んでいる方におすすめの方角です。

旅行運もアップする効果があり、楽しいイベントに誘われる機会も増えるでしょう。

南：直観力

風水ではあまりおすすめできない方角です。気の流れを受け取れる北とは逆の方角の南は、良い気を取り入れることができないのでイライラしたり、寝つきが悪くなるといわれています。怒りっぽくなることもあるかもしれません。

一方で、ひらめきなどの直観力や、人気運が高まるので、大活躍が期待できます。発想力を高めたい方や芸術家、ミュージシャンの方には良い方角と言えるでしょう。健康運、金運はあまりよくありませんが、くじ運や才能運アップも期待できます。

運気が上下しやすい方角ですので、麻や綿といった優しい素材の枕カバーを使いましょう。

南西：家庭運

裏鬼門と呼ばれ、鬼門とは反対の方角です。落ち着きを得られる方角ですので家庭運や子宝運アップが期待できます。安定した生活をしたい方におすすめの方角です。怠け癖も解消するでしょう。
ただし、元から頑固な方は南西を選んでしまうとより頑固になってしまいますので避けた方が良い方角です。

西：金運、恋愛運

金運や恋愛を象徴する方角で、運気アップが期待できます。

8方角の中で一番安眠できる方角ですので、不眠症に悩む方におすすめです。気を落ち着かせる力が強いので、やる気が起きなくなる、老け込んだ印象になるといったことがあります。金銭や飲食を象徴する方角なので、飲食業や接客業の方には向いています。

北西：出世運

北西に枕を置くことで社会的地位が上がるといわれています。どうしても昇進したい、といった強い願いがある場合は、願いを書いた紙を枕の下に置くとより効果が表れやすくなります。
勝負運アップも期待できる方角で、宝くじを当てたいという方にもおすすめです。

枕の向きを変える際に気を付けること

先ほどご紹介したように、枕の向きを変えることで様々な運気アップの効果が期待できます。風水では数日おきに枕の向きを変えることで、気の滞りを防ぐことができるといわれています。気分を落ち着かせたいときは北枕、逆にエネルギッシュに活動したいときは東枕など、自分のコンディションに合わせて枕の向きを変えてみましょう。

枕の向きを変える際に注意してほしいことが2つあります。

1つはトイレの方向に枕を向けないということです。トイレは悪い気がたまる場所といわれており、枕を向けることで悪い気が流れ込みやすくなってしまいます。寝室とトイレが離れている場合にはあまり気にしなくて大丈夫ですが、隣り合っている場合は、トイレの方向に枕を向けないようにしましょう。

2つ目は、仏壇や神棚に足を向けるような枕の向きにはしない、ということです。「足を向けて寝られない」という言葉があるように、家や家族を守ってくれている神様や仏様に対して足を向けて寝ることは失礼にあたります。

せっかく風水でよいとされる方角に枕の向きを合わせても、こうした失礼があるようでは運気アップは見込めません。最近のお家では仏壇や神棚を置いていることは少ないかもしれませんが、お家にある方は必ずどの方向にあるか確認してくださいね。

寝室で枕の向き以外に注意すべきこと

寝室での運気アップのために、枕の向き以外でも注意していただきたいことを紹介します。

ドライフラワーやぬいぐるみを置かない

ドライフラワーはナチュラルなお部屋のインテリアに人気のアイテムですが、寝室に置くのはおすすめできません。ドライフラワーはお花を乾燥させて作るものであり、一種の枯れた花ともとらえることができます。枯れた花は運気を下げる、気を吸い込んでしまうといわれていますので、寝室に置くのは避けましょう。

ぬいぐるみや人形も寝室に置くのは避けた方がよいものです。これらも運気を下げる要因となってしまいます。思い入れのあるぬいぐるみなど、どうしても寝室に置きたい場合は足元か、できるだけベッドから離れた場所に置くようにしましょう。

鏡は自分の寝姿が映らないようにする

全身が映る鏡を寝室に置いている方もいるかもしれませんね。しかし、鏡に自分の寝姿が映っていると、寝ている間に鏡に映った自分に運気を吸い取られてしまうと考えられています。ちょっと怖い感じがしますね。鏡に寝姿が映らない場所に移動させるか、使わないときは布をかけておきましょう。

寝るときはドアを閉める

運気は窓や玄関、ドアなどから出たり入ったりすると考えられています。そのため、寝室のドアを開けて寝てしまうとせっかくの運気が流れ出してしまいます。夏の寝苦しい夜はエアコンをつけるなどして、ドアは閉めて寝るようにしましょう。

枕の向き以外の運気をアップさせる寝室の工夫

枕の向きだけでなく、もっと運気をアップさせたいという方は、次のような工夫をしてみてくださいね！

恋愛運アップ

・バラを飾る
お花は見るだけで心が癒されますが、風水では幸運を呼び込むアイテムとされています。毎日お水を替えて、きれいに咲いている状態を保ちましょう。枯れてしまったものは運気が下がるのですぐに取り除いてくださいね。

新たな出会いを求める方はオレンジ、今の恋人との関係を良くしていきたいときはピンク、玉の輿に乗りたい方は紫のバラを飾りましょう。

・アロマをたく
良い香りはよい運も引き寄せます。枕元でアロマをたくと寝ている間に良い運気を吸収することができます。恋愛運アップにはローズやジャスミンの香りがおすすめですが、自分の好みに合わせた香りでもいいでしょう。ラベンダーは快眠に導いてくれますので、寝ている間に運気も引き寄せ、さらによく眠れるのでお肌の調子もよくなります。

健康運アップ

・寝具をこまめに洗濯する
シーツや枕カバーは寝ている間にその日の悪い気を吸い取ってくれます。汚れたままの寝具を使っているとマイナスのエネルギーがたまってしまい運気が下がるので、こまめに洗濯し、きれいな状態を保ちましょう。

・白または緑をベースとしたインテリアにする
健康運アップには白または緑のインテリアがおすすめです。なるべく原色は避けましょう。なかでも黒はマイナスの気が強い色なので寝ている間に気を吸収しやすい寝室のメインカラーにすると病気になりやすいともいわれています。

金運アップ

・ゴールドのベッドカバー、カーテン
ベッドカバーには光沢のあるゴールドがおすすめです。いかにもゴージャスといった感じで金運も上がりそうな気がしますね！カーテンもゴールドや黄色、クリーム色がおすすめですが、ベッドカバーや他のインテリアとの兼ね合いも考えた色にしましょう。

カーテンは重厚感のある、安っぽくないものを選ぶとよいでしょう。レースのカーテンと合わせて二重にします。端が擦り切れている、色あせているカーテンはすぐに替えましょう。

・大きめの枕、ベッド
小さな枕で寝ていると視野が狭くなり、金運も頭打ちになってしまいます。横幅が60cm以上の枕を使うとよいでしょう。

ベッドも大きめのものの方が金運アップにつながりますが、部屋の広さに対して大きすぎるとかえって逆効果になってしまいます。5帖ほどの寝室であればシングルサイズがおすすめです。

セミダブルの場合は5帖以上の寝室にしましょう。ベッドはできるだけシンプルな木製のものを選びましょう。ベッドヘッドにたくさん機能があるとかえって金運の吸収を妨げてしまいます。

仕事運アップ

・ブルー系のカーテン
青は心理学的に集中力を高めてくれる色とされていますが、風水でも同じように考えられています。寝ている間に頭の中が整理され、効率よく仕事をできるようになるでしょう。レースのカーテンと合わせて二重にして運気が逃げないようにしましょう。

・北西の方角に水、または青いものを飾る
風水では北西は「主人の方角」と呼ばれ、社会運・出世運など仕事に関する運をつかさどる方角とされています。コップなどに入れた水や、水を連想させるような絵や置物を飾ることで、北西の方角を清めることができます。お水は毎日替えましょう。

生年月日によっても、良い方角、悪い方角が違う？

風水では人相ならぬ、家相を見ますが、生年月日をもとにした本命掛（ほんめいか）も見ることでより運気を調整することができます。

本命掛という考え方

本命掛とは生年月日と性別から判断されるもので、個人の気質、特徴を表したものです。乾(けん)、兌(だ)、離(り)、震(しん)、巽(そん)、坎(かん)、艮(ごん)、坤(こん)の8つのグループに分けられます。

8つのグループそれぞれ、8方角で吉凶が分けられています。気になる方はこちらのサイトで詳しく紹介されていますので、見てみてくださいね。
風水の部屋　https://paferia.com/fusui/hommeika/02.html

風水で考えられている方角と本命掛でよいとされる方角を調整することで、よりよい効果が期待できます。家の場合は特に家にいる時間の長い方の本命掛に合わせて調整していくとよいでしょう。

本命掛の計算方法

本命掛の計算方法は以下の通りです。男性と女性で計算方法がかわります。

【男性】
1、生まれた西暦を足す
例：1989年　1+9+8+9=27

2、結果が1桁になるまで足し続ける
例：2+7=９

3、【男性の場合】11から「手順2」で出た数を引く
例：11-9＝2
※結果が5になった場合は、2とする

　【女性の場合】「手順2」で出た数に4を足す
※結果が5になった場合は、8とする
※結果が9以上の場合は、その数字から９を引く

結果の易数に対応する八掛は次の通りです。
1　乾（けん）
2　兌（だ）
3　離（り）
4　震（しん）
5　巽（そん）
6　坎（かん）
7　艮（ごん）
8　坤（こん）

まとめ

「北枕は悪い」といわれているのは日本だけ、というのはちょっと意外な感じがしますね。風水の意味を知れば、北枕がとってもいい方角ということも納得です。

お部屋によっては、枕の位置を変えるのは難しいという場合もあるかもしれませんが、8つの方角でそれぞれ運気アップが見込める運が違いますので、その時に合わせて枕の向きを変えられると、寝ている間に良い運気を吸収することができるでしょう。

枕の向き以外にも、ベッドカバーの色味を変えたり、バラを飾る、カーテンを二重にすることでさらに運気アップを見込めますので、寝室のインテリアも楽しみましょう。