脚付きダブルマットレスはこう選ぶ。人気の無印良品やニトリの特徴
同じダブルマットレスでも『脚付きマットレス』なら、収納や寛ぐスペースを確保しやすくなります。シンプルなデザインなものが多く、「インテリアに合うものを探したい」と考える人にもぴったりです。選ぶときのポイントや、おすすめ商品を紹介します。
二役をこなす脚付きマットレス
脚付きマットレスは、その名の通り『マットレス本体に脚が付いている』商品です。脚付きマットレスを選ぶ前に、まずは導入することで部屋にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
セミダブル、ダブルでも部屋が広く見える
脚付きマットレスのメリットの一つは、『部屋が広く見える』ことです。同じダブルマットレスでも『ベッドフレーム付き』の通常タイプは、ほかのパーツがある分ベッドのサイズが大きくなり、部屋に圧迫感を与えてしまうこともあります。
一方、脚付きマットレスは、マットレスに脚が付いただけのシンプルなデザインです。フレームのデザインで主張をしないことで、部屋がスッキリ見えます。さまざまなテイストのインテリアに合わせやすいことも魅力といえるでしょう。
脚の高さによっては、マットレスの下を『収納スペースと』して活用できます。収納ケースをセットすれば、取り出しもスムーズで掃除の際はどかすだけでOKです。
寛ぎスペースとしても活用できる
部屋のスペースが限られていると、ベッドとソファーを同時に置くことは難しいものです。脚付きマットレスなら、壁側に設置すると壁を背もたれとして『ソファー』のように座れます。
壁に面している部分にクッションを並べればふかふかの背もたれになり、よりリラックスできるでしょう。限られた空間を、デッドスペースなく有効活用できます。
ただし、脚が高すぎると、座っていて落ち着かなかったり、上がり下がりが大変になったりすることもあるかもしれません。
マットレスとしての実用性・部屋のスペース・インテリアとのバランスを加味しながら、ベストな高さを選びましょう。脚付きマットレスの中には、『付属のパーツの取り外し』で脚の高さを調節できるものもあります。
部屋の印象や快適さを左右するため慎重に選ぶ
脚付きマットレスを選ぶときは、『どのような部屋にしたいのか』『スペースはどれくらいあるのか』などを考えながら選ぶと、ミスマッチを避けやすくなります。選ぶときにチェックしたい、いくつかのポイントを見ていきましょう。
寝心地重視の一体型か扱いやすい分割タイプか
脚付きマットレスは、『一体型』と『分割タイプ』がスタンダードです。一体型は1枚のマットレスに脚が付いているもので、ベッドや敷き布団になじみのある人に向いています。王道のタイプのため、厚さや素材もさまざまで好みのものを見つけやすいでしょう。
分割タイプは、仰向きになったときに『腰』の辺りで半分に分割できるマットレスです。一つずつが『オットマン(ソファの足置き)』に近い形状になっています。
分割した片方を椅子として利用したり、荷物を置くスペースにしたりなど『マットレス以外の使い方』もできるでしょう。使用しないときの移動や収納も楽です。
ただし、腰の部分に『つなぎ目』があることで、沈み込むように感じる人もいるようです。寝心地は一体型と比べると、少し劣ると考えておきましょう。
購入前に搬入できるかもイメージ
マットレスを購入するときは、『搬入』をイメージしておくことも大切です。玄関や部屋のドアを通るかどうかはもちろん、エレベーターや家の中の階段など経路をシミュレーションしながら考えてみましょう。
一体型の脚付きマットレスは折り曲げることができません。脚が取り外せないものは、脚だけで10cm~長いものだと20cm強あります。天井や廊下、曲がり角に十分なスペースが必要です。
梱包は『商品サイズ+約10cm』になると考えておきましょう。仮に扉の高さが足りず、縦では入らなくても倒せば入るものもあります。
横にする場合は、階段の折り返しや通路の曲がり角などを通るときに、『回転させながら通れるかどうか』を調べておきましょう。
分割型はマットレスは分割された状態で梱包されることで、一体型よりもコンパクトに届きます。廊下や玄関が狭い住まいでも、問題なく搬入できるでしょう。
折りたたみ式や圧縮タイプはスペースを気にせず使える
マットレスを折りたためる『折りたたみ式』は、省スペースで収納できることが魅力です。真ん中から持ち上げるように二つ折りに折りたたむものが一般的でしょう。力のあまりない人でも大丈夫なように、両脇に『バネ』がついているものも人気です。
使用しないときは折りたたんでおけば、キャリーケースを置く程度のわずかなスペースで済みます。脚部分に『キャスター』が付いていることがほとんどで、移動や持ち運びが簡単なことも嬉しいポイントです。
『圧縮タイプ』は、マットレスが真空パックされた状態で届きます。小さく丸められていることで、購入時の搬入に苦労する心配がありません。
真空パックを開封すればゆっくりと元の形に復元して、脚を取り付けるだけで組み立てられます。重い部品を持ち運ぶ手間がないため、女性でも簡単に作業できるでしょう。
構造はポケットコイルかボンネルコイルか
脚付きマットレスの主な構造は、『ポケットコイル』と『ボンネルコイル』の2種類です。どちらもコイルスプリングといわれるバネでできています。
ポケットコイルは、スプリングが『一つずつ』不織布でできた小さな袋(ポケット)に入っています。ベッドの厚みと同じ長さのコイルが、縦横に配列されている構造です。
体の重さや動きに合わせて該当するポケットが沈み、点で体を支えます。体圧がかかりやすい部分のバネの硬さを変えたり、コイルの数を変えたりすることで『フィット感のある寝心地』が追及されたタイプです。コイルが独立していることで寝返りを打っても『横揺れ』しないため、2人以上で利用するときにも向いています。
ボンネルコイルは、むき出しのコイル同士が『連結』して一つの土台を作っているマットレスです。体を面で支える仕組みで『敷き布団に近い寝心地』に例えられます。1カ所に圧がかかりすぎないことで、耐久性も高めです。
コイルの空洞に風が通りやすいため、通気性に優れています。柔らかな寝心地を重視するのであればポケットコイル、硬めかつ湿気のこもりにくいマットレスを探している人はボンネルコイルが向いているでしょう。
脚の高さは雰囲気重視か利便性か
脚の高さによって、部屋の雰囲気や使えるスペースが変わります。部屋の雰囲気を重視したい人は、脚の高さが低い『ロータイプ』がおすすめです。
マットレスの高さが床と近いことで、部屋に開放感が生まれます。デザインも主張しないものが多くインテリアに自然になじんでくれるでしょう。
利便性を重視したい人は、『脚が高いタイプ』がおすすめです。マットレスの下を『収納スペース』として使えることで、無駄なくスペースを活用できます。
マットレスの厚み+脚の長さが『約30~35cm前後』のものは、ソファーとして腰かけるのにちょうどよく、床下に収納スペースも確保できるはずです。バランスよく使える高さといえるでしょう。
脚の長さの目安は約15~20cmです。掃除機やロボットクリーナーが入る高さを確保すれば、掃除の際に大きく移動させずに済みます。ロボットクリーナーは、高さのあるもので10~12cmほどです。自分が持っているものを測ってみて検討してみましょう。
脚付きマットレスの使い方
脚付きマットレスの基本的な使い方は、一般的なマットレスと変わりません。使いたい場所に設置して、掛け布団や枕をセットすればOKです。ここでは、脚付きマットレスを長く丈夫に使うために注意しておきたいポイントをチェックしましょう。
カバーやベッドパットを使う
脚付きマットレスの寿命を延ばすためにも、小まめなメンテナンスが大切です。脚付きマットレスは、基本素材を水洗いしてメンテナンスすることはできません。
マットレス本体を寝汗やフケによる汚れから守るためには『マットレスカバー』や『ベッドパッド』で中身を保護しましょう。
マットカバーとはマットレス自体を『包み込む』袋で、ベッドパッドはカバーとマットレスの『間』に挟むパッドです。マットレス本体の保護のほか、硬いマットレスに欠けることでクッション性を補えるメリットもあるでしょう。
混同しやすいのは『敷きパッド』です。敷きパッドとはベッドの『上』から四隅を引っかけてかけられるシートを指します。3点使いしても問題ありません。
本体の保護に加えて、マットレスを『1カ月に1度』のペースで風通しのよい場所に立てて乾燥させると、こもった湿気を逃す手助けになります。移動が難しい場合は、扇風機で風を送るだけでもOKです。
脚に床のキズ防止対策をとる
脚付きマットレスを直接フローリングや畳に置いてしまうと、マットレスがズレたときに傷をつけてしまう可能性があることは意外と忘れてしまうポイントです。
購入した時点で、脚の裏に『保護フェルト』や『保護シール』などを付けておくと床をキズ付けるリスクが軽減します。シールで簡単に貼り付けられるため、マットレスを組み立てるときに同時に付けておくとよいでしょう。
脚の色に近い色を選べばインテリアを邪魔せず、床に色に近い色を選べばフェルトに付いたホコリや汚れが目立ちません。脚のサイズに合う大きさを選ぶと、サイズ調整する手間が減ります。
無印良品の脚付きマットレスが巷で話題
『無印良品』の脚付きマットレスは、シンプルなデザインでミニマリストを中心にSNSなどで話題を集めています。
無印良品で脚付きマットレスを購入すると、作業料3000円(税込)で不要なベッドとマットレスを引き取ってくれるサービスもあり、買い替えを検討している人にぴったりです。おすすめ商品をチェックしましょう。
無印良品 脚付マットレス
高密度のポケットコイルタイプの脚付きマットレスです。ダブルマットレスの場合コイルが『896個』と高密度で配置されており、体に沿った安定感のある寝心地が評判になっています。
体に近い面には『ウレタンフォーム』が配置されており、もちっと柔らかな寝心地を楽しめるでしょう。マットレスを支える土台部分も鉄でできており、安定感と耐久性を下からもサポートします。
脚の素材は木製ナチュラル・ブラウン・スチールから選べるため、インテリアや使い方に合うものが見つかるでしょう。ホワイトのマットレスに木製の脚の組み合わせならナチュラルなデザインで、どのようなインテリアでもマッチしてくれます。
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※セミダブルはこちら
脚を変えれば高さ変更も自在
無印良品の脚付きマットレスは、『脚の高さを選べる』ことも大きな特徴です。床下10・12・20・26cmと4サイズあります。
マットレスの下に収納スペースが欲しい場合は、20cmや26cmを選ぶとよいでしょう。スッキリとした部屋にしたい場合は、圧迫感を感じさせない10cmや12cmがちょうどよい高さです。
付け替え用の脚は別売りで購入できます。ライフスタイルの変化に合わせて付け替えるのもよいかもしれません。
スモール2台でクイーンにできる
ダブルマットレスだと少し物足りなさを感じているものの、クイーンマットレスだと大きすぎるという問題に悩んでいる人もいるかもしれません。
そんなときは『スモールマットレス』を2台並べて設置する方法をおすすめします。シングルマットレスは横幅98cmのところスモールマットレスは83cmと、シングルマットレスよりも『約15cm』コンパクトなサイズです。
スモールマットレスを2台並べると幅166cmとなり、一般的なクイーンマットレス1台の幅とほぼ同じサイズです。ライフスタイルの変化に合わせて、片方だけをソファーとして使うなど融通が利く分、クイーンマットレスを導入するよりも扱いやすいでしょう。
ダブルサイズで2万円を切るニトリ
「お、値段以上。」のキャッチコピーで有名な『ニトリ』は、脚付きマットレスがリーズナブルに手に入ります。
「コスパよくマットレスを探している」という人は、ニトリの脚付きマットレスをチェックしてみましょう。おすすめ商品を紹介します。
ニトリ 脚付きボンネルコイルマットレス(D)
マットレスの中心は通気性のよいボンネルコイル、外枠に肌あたりのよいポケットコイルが配置されていることがポイントです。
やや硬めのボンネルコイルは、仰向きになったときに沈み込みを抑えて適切な寝姿勢を保ちます。端に座ったときにはポケットコイルが体を優しく受け止めてくれるため、ソフトな座り心地を実感できるでしょう。
耐久性の高いボンネルコイルをメインで使用していることで、ソファーとして活用してもへたりにくいことも魅力です。表生地は肌触りのよい素材を使用しており、いつまでも触りたくなるようななめらかさを楽しめるでしょう。
ベッド下にぴったりな収納ケースも一緒に
ニトリの脚付きマットレスは脚の高さが『約17cm』あります。フレームの厚みは約1.1cmで、マットレスの下には幅39cm×高さ18cmの収納ケースであれば4個並べて置けるそうです。同じニトリの収納ケースで合わせておくと、サイズ感を間違う心配を避けられるでしょう。
こちらの収納ケースは引き出しタイプで、置くまで無駄なく収納できます。公式サイトで購入すると『まとめ買いで個別送料お得商品』が適用され、同一商品を2個以上買っても送料は500円と1個分で済むためお得です。
セミダブルで縦長のベッドならIKEA
一般的なダブルマットレスのサイズは、幅約140cm×高さ195cmです。『IKEA』のセミダブルマットレスは幅120cm×高さ200cmと、一般的なダブルマットレスよりも高さがあります。
1人で使用するのであれば、十分なスペースを確保できるでしょう。IKEAの脚付きマットレスの特徴をチェックします。
IKEA スコーレル
上層がポケットコイル・下層がボンネルコイルでできた、ボリューミーな脚付きマットレスです。体に触れる部分はポケットコイルを使用していることで、体を受け止めてくれるようなソフトな寝心地といわれています。
マットレスの土台部分はボンネルコイルで、ポケットコイル単独のマットレスと比べると耐久性も高めです。マットレス全体で体圧を受け止めて分散してくれます。
「背もたれになる部分が欲しい」「本やスマホを置くスペースがあるとよい」という人は、好みでヘッドボードも取り付け可能です。収納スペースを拡張したい人は検討してみましょう。
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おしゃれな脚を選べる
IKEAの脚付きマットレスは、さまざまな素材の脚を取り扱っていることもポイントです。脚付きマットレスはフレームやヘッドボードがない分、脚のデザインで部屋の雰囲気を変える楽しみがあります。
ナチュラルな雰囲気が好みの人は木製・インダストリアルなインテリアと合わせるのであればスチール・おしゃれな雰囲気を高めたいのであればチェスの駒のような脚など、お部屋のスタイルに合わせて探してみましょう。
楽天などオンラインで人気の優秀アイテム
脚付きマットレスのような大型家具は、自力で搬入するのは大変なこともあります。『玄関先まで配送してくれる通販サイト』で購入すると、持ち運びの手間が減り便利です。『楽天』や『Amazon』など通販サイトで人気の商品をチェックしましょう。
アイリスオーヤマ ボンネルコイル脚付マットレス
通気性と耐久性に優れた『すのこ』を土台として、ボンネルコイルマットレスを重ねた脚付きマットレスです。364個ものコイルが生み出す弾力性が、体をしっかり支えてくれます。
すのこは住宅の柱や土台にも使用される『LVL』素材を使用していおり、強い力にも強く割れにくいそうです。すのこと聞くと、組み立てに苦労するイメージを持つかもしれません。
こちらの商品は複雑な工程はなく、2人で作業すれば約30分で完成するそうです。マットレスは圧縮されて届くため、「購入したものの玄関を通らない」といった心配もないでしょう。
COCOA ボンネルコイル ダブル
ボンネルコイルタイプの脚付きマットレスです。コイルタイプのマットレスはコイルの数が多いほど、耐久性が高いといわれています。
同メーカーが扱う従来のダブルマットレスはコイルが300個前後であったのに対し、こちらの商品は『448個』ものコイルを配置しており、耐久性と寝心地のよさを向上しているそうです。
肌に触れる表面生地は、柔らかさを重視したポリエステルを使用しています。敷きパッドなしで眠れる柔らかさが好評です。速乾性も高く、蒸れによる不快感を覚えにくいでしょう。
カバーのカラーはホワイト・レッド・ダークブラウン・ブラックの4色展開で、インテリアに合わせやすいことも魅力です。
タンスのゲン 一体型 脚付きマットレス ダブル
反発力・耐久性・強度を高めたボンネルコイルタイプの脚付きマットレスです。これまでは「コイルが体に触れて痛い」とった声もあったそうですが、コイルの上に『フェルト地を2枚重ねる』ことで、柔らかさの改良を目指しています。
表面のウレタンやフェルトは、従来の約30%増量です。ボンネルコイルマットレスの中でもやや柔らかい寝心地を実現しています。
耐久品質基準・ノンホルム仕様・品質の良し悪しを判断する『ISO9001認定』などの複数の基準をクリアしており、品質の高さは折り紙付きです。
フランスベッド 脚付きマットレスセット ダブル
名前からフランス産マットレスを想像するかもしれませんが、こちらは日本人好みのマットレス制作にこだわった国産寝具メーカーです。独自の『マルチラスハードスプリング』を採用しています。
一般的なボンネルコイルマットレスよりも高密度でコイルを配置した『高密度連続スプリング』構造で、『敷き布団のような硬めの寝心地』を実現している点が強みです。
高温多湿な日本の環境に合うように、通気性にもこだわっています。コイルの間に隙間があることで風の通り道を作り、蒸れを逃がしやすい構造です。
マットレスカバーのカラーはブラック・レッド・ブルーの3色、脚の高さも9.5・15・25cmから選べます。
MY140 脚付きマットレス
分割タイプの中でも珍しい『四つに分割できる』タイプの脚付きダブルマットレスです。幅140cm×長さ200cmで、縦に分割すれば幅70cm×長さ200cmのマットレスを二つ作れます。
一般的なシングルマットレスは幅約100cmのため、70cmあれば小さな子どもの休憩スペースとして十分です。
壁に沿わせるようにL字型に配置すれば、ソファーとしても活用できるでしょう。一つずつに分ければ1人でも動かせるため、模様替えや掃除の移動も簡単です。
分割できるマットレスの上には1枚で使用するとき用の『補助マットレス』があります。使用すれば、つなぎ目部分の違和感が気にならなくなるでしょう。
まとめ
脚付きダブルマットレスを選ぶときは、部屋のサイズや使い道に合わせることがポイントです。購入前に『どこに・どのように使いたいか』をハッキリしておくと、自分にぴったりのものを見つけやすいでしょう。
無印良品・ニトリ・IKEAなどの人気の脚付きダブルマットレスとあわせて、いくつかのメーカーの商品を見比べておくと「自分がどのようなマットレスが欲しいのか」考える参考になります。
マットレスは一度購入すると、数年間は使用するものです。後悔のないように、自分にとってベストな商品を見つけましょう。