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硬めな枕の特徴とは。選ぶポイントから素材別のおすすめ商品まで

枕の硬さは、寝心地を左右する重要な要素の一つです。硬い枕が好きな人もいれば、柔らかい方が落ち着く人もいます。また、同じ硬さの枕でも、素材や高さによって好みが分かれるところでしょう。硬めの枕が好きな人に、選び方やおすすめの商品を紹介します。

目次

硬めな枕を使うメリット

硬め 枕

枕の硬さにこだわる人は多く、硬めの枕も安定した人気があります。硬めの枕を使うことで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか?主なメリットを2点紹介します。

寝返りがうちやすい

長い時間同じ姿勢で寝ていると、体の特定の部位だけに負担がかかります。正しい寝姿勢でない場合は圧迫するように力が入り、血流が悪くなるかもしれません。朝起きたときに筋肉が凝り固まって、首や肩に痛みを感じる場合もあるでしょう。

睡眠中に適度に寝返りをうつのは、『自然な寝姿勢に調節するため』です。同じ部分への負荷を避けることで、血液やリンパの流れをスムーズにしたり、首や肩周りの筋肉の緊張状態を軽減できたりするでしょう。

寝返りのうちやすさは、枕の大きさ・高さ・硬さなど、いくつかの要素によって決まります。硬さに関しては、適度に反発力のあるものが適当です。枕が柔らかすぎると頭の重さに耐えきれずに沈み込んでしまい、なかなか寝返りをうてません。

硬めであれば頭圧を受け止めると同時に、ほどよい弾性で押し返すことで頭を動かしやすくなります。柔らかい枕に比べて、楽に寝返りをうてるでしょう。

劣化しにくい

硬めの枕には、『ラテックス』『パイプ』『そば殻』『ひのき』などの素材が使われます。どの素材も柔らかめの枕に使われている素材に比べてへたりにくく、長持ちするのが特徴です。

ラテックスは硬めの枕の1種である『高反発枕』に使われるゴム系素材で、低反発枕の『ウレタン』に比べて高い反発力を持っています。体重の10%近くあるといわれる重い頭を乗せてもへたりません。

パイプ素材の枕は、パイプの中が空洞のため通気性がよく湿気を逃がす性質があります。ダニやカビなどが繁殖しにくい環境をつくりやすいでしょう。耐久性があり、汚れたときに水洗いもできます。

そば殻やひのきは、通気性や吸湿性に優れている素材です。そば殻は溜まった湿気の放湿や虫がわくのを防ぐために、ときどき『天日干し(てんぴぼし)』でメンテナンスをしておきましょう。

硬めな枕・柔らかめな枕の違いとは?

枕 硬め 柔らかめ 違い

硬めな枕と柔らかめな枕は、どのような点が違うのでしょうか?素材の種類から睡眠中に体に及ぼす影響まで、具体的に比べてみましょう。

素材の種類と反発力

枕の硬さは主に、素材の種類と反発力で決まります。硬めの枕にはパイプやそば殻、ひのきなどの『つぶれにくい』素材が使われることが多く、反対に柔らかめの枕には羽毛や綿、ウレタンなどの『ふんわり』とした素材が使われます。

また、枕は反発力が高いほど硬く感じられます。同じウレタン枕でも低反発枕は柔らかめですが、反発力の高い『高反発ウレタン』を使った「高反発枕」は頭が沈み込まず、硬さを感じるでしょう。

反発力の高さは、『反発弾性』が基準です。同じ高さからなまりのような重量のあるものを垂直に落としたときに、どのくらいの割合で跳ねるのかをもとにしています。『日本工業規格(JIS)』によると、ウレタン素材の場合15%未満が低反発、50%以上が高反発です。

ほかに高反発と呼ばれる素材としては、天然ゴムの樹液を発砲して作るラテックスがあげられます。加工過程で気孔ができるぶん、ウレタンと比べると柔らかさと弾性のバランスのよさが魅力です。

フィット感がある枕は頭部が安定する

枕の硬さの感じ方には、個人差があるものです。また、性別や体格によっても、硬めの枕が向いている人とそうでない人に分かれます。大切なのは枕の硬さではなく、『体にフィットするかどうか』です。

人間の首の骨は、『ゆるやかなカーブ』を描いている状態が自然です。仰向きに寝ると、首と敷布団の間に数cmのすき間が生じます。このままでは頭部が安定せず、ぐらぐらする頭を支えようとして首や肩に力が入ってしまう状態です。

枕によって頸椎のすき間を埋めることで頭部が安定し、支えがないときよりも楽な姿勢で眠れます。このとき、枕が体にフィットしなければ首と敷布団のすき間を埋められないため、やはり首や肩に負担がかかるでしょう。

ほどよい硬さの枕であれば、首や肩にフィットしながらも枕の形状は変形しにくいのがメリットです。

柔らかすぎると頭部が安定しない

一般的には、硬めよりも柔らかめの枕の方がフィット感があるといわれています。ただ、柔らかすぎる枕は、長時間頭を乗せることでへたってしまう可能性が高いです。

枕が柔らかくいために寝ている間に頭が沈んで敷布団につくようでは、首と敷布団の間にすき間が生じます。グラグラする頭を支えようとして、首や肩に余計な力が入ってしまうでしょう。

また、人は無意識に身を守ろうとする『保護姿位』をとる性質があります。柔らかい枕で頭部が不安定になった場合、なんとか安定させようとして寝返りをうつ回数が増え、眠りが浅くなることもあります。

硬すぎると頭痛が起こることも

一方、硬すぎる枕は頭痛を引き起こす一因になり得ると考えられています。硬い枕の上で寝たときは、後頭部が圧迫されている状態です。後頭部の筋肉の緊張が続くと、筋肉の近くにある『大後頭神経』などが炎症を起こし痛みを感じるかもしれません。

また、枕が硬すぎると、頭だけが持ち上がり敷布団と首の間にすき間が生じやすい体勢です。首や肩に負担がかかると筋肉の緊張から凝りが発生し、血流の滞りにつながります。

ひどくなると頭への血流も悪くなるため、やはり頭痛を引き起こす可能性があるでしょう。硬くても体にフィットして頭をしっかり支えられているなら問題ありませんが、痛みを感じるなど違和感が生じている場合は早めに硬さを見直す必要があります。

硬めな枕の素材別の特徴

硬め 枕 素材

同じような硬さの枕でも、素材によって使い勝手が変わります。硬めの枕に使われている素材の特徴を見ていきましょう。

優れた通気性 パイプ

パイプは、ストローを短くしたような筒状の素材です。空洞が多いため通気性に優れており、枕にこもる熱や湿気を逃がしてくれます。パイプの原料は『プラスチック』や『ポリエチレン』などの化学繊維で、ダニやカビに強くホコリが出にくいのもポイントです。

天然素材とは異なり、水に強く家庭で気軽に洗濯できるものも多くあります。いつでも衛生的に使えるため、ホコリやダニのアレルギーを持っている人にも人気があります。

ほかの素材に比べて価格が安いのも、パイプ枕の大きなメリットです。パイプは衛生面でもコスト面でも、非常に優れた素材といえるでしょう。

清涼感のある天然素材 そば殻

そば殻は『そばの実』の殻を乾燥させたもので、日本で古くから枕の素材として使われてきました。湿気を吸収して外に放出する力があり、高温多湿な日本の気候に適した素材です。触ったときの清涼感も、そば殻枕ならではの魅力といえるでしょう。

ただしそば殻枕の使用には、いくつかの注意点があります。

  • アレルギー
  • ぜんそく
  • 害虫

枕を使用中にそば殻がつぶれて細かい粉となり、吸い込むことで『そばアレルギー』やぜんそくを引き起こすことがあります。アレルギーやぜんそくについては使う本人だけでなく、同居する家族にも影響するかもしれません。少しでも不安な場合は、使わない方がよいでしょう。

また、枕の内部に湿気がたまると虫がわきます。湿気の多い押し入れなどにしまい込むことは避け、定期的に天日干しをしましょう。

心地のよい香りが魅力 ひのき

ひのきは、まるで森林浴をしているような心地よい香りを楽しめる素材です。寝る前に木の匂いに包まれれば、精神的にも落ち着いて入眠へと向かえるでしょう。ひのきに含まれる『揮発性テルペン』や『ポリフェノール』には抗菌作用があり、ダニやカビを気にせず長く使えます。

しかし、ひのきもそば殻と同様に、アレルギーとぜんそくには注意が必要です。ひのきチップを製造する過程で花粉が付着している可能性があるため、『ひのき花粉症』の人は使用を控えましょう。

また、『チップから出る粉』にも気をつけたいところです。角ばったチップは欠けて粉が出やすいため、できるだけ丸い形状のものを選ぶとよいでしょう。

硬めな枕を選ぶポイント

硬め 枕 選ぶポイント

硬めの枕が好きだからといって、高さや形状などを確認せずに選ぶことはおすすめしません。後悔しないためのチェックポイントを紹介します。

正しい寝姿勢が取れる高さか

枕は高すぎても低すぎても寝姿勢が崩れ、後頭部や首、肩に負担がかかります。『高さ』は枕選びにおいて、最も重要なポイントといってもよいでしょう。

とはいえ、理想的な枕の高さは、使う人の体格や骨格によって変わります。枕を買うときは『正しい寝姿勢』を取れるように、自分に合った高さのものを選ぶ必要があるでしょう。正しい寝姿勢とは直立からそのまま仰向きになり、かつ体のどこにも力みのない状態です。

仰向きに寝たときに肩口から頭を結ぶラインが敷布団に対して『10~15°』傾斜し、あごが『5°』程度引けている状態が、枕の高さの目安になります。家族や枕売り場の店員に協力してもらい、自分に最適な高さを測っておきましょう。

形・サイズは体型に合っているか

枕を買うときは高さを合わせると同時に、体にフィットするような形も重視しましょう。硬い枕はそのままでは体にフィットしないことが多いため、『中身の量を増減させて形を変えられるタイプ』がおすすめです。

枕のサイズは、体格に合わせて選ぶのが基本です。大柄な人が小さな枕で寝ると、高い確率で寝返りをうったときに枕から頭が落ちてしまいます。逆に小柄な人が大きな枕を使うと、枕に埋もれて体にきちんとフィットしない可能性があるでしょう。

ただし、小柄でも大きな寝返りをうつ人は、枕も大きめの方が安心して寝られるかもしれません。体形と好みをすり合わせて『自分には合う』と感じたものを選びましょう。

パイプのおすすめ枕

パイプ枕 おすすめ

硬めの枕の中でもリーズナブルで使い勝手のよい、パイプ枕を紹介します。パイプ枕はホコリが出ず洗濯もできるので、衛生面が気になる人にもおすすめです。

5つのユニットが高さをキープ「ロフテー ロフテー快眠枕」

左・右・中央(上中下)五つのユニットを連結させて、1つの枕を形作っている機能的な商品です。一つずつ仕切られているためパイプが偏らず、寝返りをうっても形が崩れません。仰向き・横向きどの体勢でも、正しい寝姿勢をキープできます。

ユニット毎にパイプの量を加減することもでき、自分の体型に合わせて自在にカスタマイズが可能です。中身にはソフトで音の静かな「エラスティックパイプ」を採用し、「ゴツゴツする」「音が気になる」といったパイプ枕の不満点を解消しています。通気性がよく洗濯機で洗えるため、いつも清潔に使えるでしょう。

メッシュ素材で通気性をアップ「EFFECT ハードパイプ枕」

ポリエチレンパイプにポリエステルのメッシュ生地を組み合わせ、通気性を高めた枕です。睡眠中に頭の熱が枕にこもりにくく、湿気も逃してくれるため、厚い夜のおともにぴったりでしょう。

メッシュの側生地はホコリが出にくい化学繊維です。洗濯も可能で、ダニやカビも気になりません。パイプを詰め替えたり、高さを調整したりも自在で万能型といえるでしょう。

リバーシブルで使える「東京西川 医師がすすめる健康枕 もっと肩楽寝」

表面が『綿とニット生地』、サイドと裏面が『パイプとメッシュ生地』で作られた枕です。リバーシブルで使えるため、暑い日は通気性のよいパイプ面・寒い日は温かな綿面と気候や気分に合わせて使い分けできます。

肩口がゆるやかにカーブしており、仰向きで寝たときに首や肩にぴったりとフィットする形状です。サイドにはしっかりとしたマチが付いており、横向きになっても型崩れせずに頭の位置が安定します。

枕の高さは『後頭部側』と『首元側』の2カ所で調節可能です。側生地は抗菌・防臭加工済みで、イヤな臭いやカビを抑制します。

ウレタンシートとW使い「ニトリ 高さが10ヵ所調整できる枕(パイプ)」

パイプとウレタンシートのW使いが珍しい、ニトリの枕です。パイプの入った本体に左右上下『4カ所』・真ん中のウレタンシートに左右中央(上中下)『5カ所』の詰め替え口が付いており、1番下の全体調整用ウレタンシート『1枚』を加えて合計10カ所で高さを調整できます。

ウレタンシートは洗えませんが、側生地とパイプ部分は丸い洗いできます。側生地は汚れが付きにくく、洗ってもすぐに乾くポリエステル素材です。天気のよい朝に洗濯して、その日の夜に使えば気持ちよく眠れるでしょう。

そば殻のおすすめ枕

そば殻 枕 おすすめ

蒸し暑い日本の夜には、吸湿性・通気性に優れたそば殻の枕が重宝します。そば殻は天日干しさえ怠らなければ、長く使える点も魅力です。国産のそば殻を使用したおすすめ枕を紹介します。

夏場も快適に過ごせる「大竹産業 モリシタ 和のここち 日本製そばまくら」

洋室のインテリアにもマッチする、和モダンテイストのそば殻枕です。肌触りのよい、綿100%の専用カバーが付いています。表面は凸凹がありながらもサラッとしており、汗をかいてもべたつかず夏場も快適に過ごせるでしょう。

枕の中当てには『防虫不織布』を使用しており、害虫の発生への対策も考えられた設計です。カバーの4隅に付いている紐を締めたりゆるめたりして、『5~11cm』まで好みの高さに調整できます。

豊富なデザイン展開「エムール 日本製 高さが調整できる ごろ寝枕」

幅18cm×長さ25cmとコンパクトサイズで、昼間のうたた寝にも使える枕です。カスなどの不純物を丁寧に取り除き、手間暇かけて洗浄・乾燥させた高品質なそば殻を使用しています。

高さは両サイドの紐を使って、『8cm』と『12cm』の2段階に調節できます。表地のデザインがバリエーション豊富で、好みに合わせて選べるのもポイントです。横になってテレビを観たり、本を読んだりするときにも活躍してくれるでしょう。

天然そば殻「SEIDO 日本製 そば殻 枕」

『SEIDO』では、そば殻を高熱で殺虫・殺卵する独自の「ヒートエアー方式」を採用しています。薬品を使わずに、衛生面も意識している逸品です。

内袋はしっかりと縫製され、高品質なファスナーで閉じてあります。そば殻がもれることもありません。ファスナー部分からはそば殻を出し入れして、好きな高さに調整できます。

ひのきのおすすめ枕

ひのき 枕 おすすめ

ひのきの香りは気持ちを落ち着かせるほか、含まれる成分で消臭や防ダニの作用もあるそうです。寝室がさわやかな空気に包まれそうなひのきを使った枕を紹介します。

香り高い「西川 ファインクオリティプレミアム ミニ備長炭パイプ&ひのき枕」

ひのきチップだけでなく、『備長炭』を練り込んだ黒いパイプをプラスした枕です。パイプを混ぜることで軽く、通気性に優れた枕に仕上がっています。首・後頭部・両サイドがそれぞれ独立しており、部位ごとに高さを細かく調整可能です。

さらに、底の部分には2分割されたウレタンシートが入っており、シートを出し入れするだけでも高さを『6~8cm』の間で変えられます。肩口がアーチ形になっているおかげで体にフィットしやすく、安定した寝姿勢を保ちやすいでしょう。

抗菌・消臭性に優れた「ひのきチップを使った 森ごこち」

『四万十ひのき』や『吉野ひのき』など、良質な国産ひのきビーズをぜいたくに使用した枕です。表面積を大きくする特殊な研磨加工により、ひのきの『フィトンチッド』成分による抗菌・消臭作用や、さわやかな香りが長続きします。

枕カバーにもこだわりのオーガニックコットンを使っており、心地よい肌触りを楽しめます。材料すべてを天然素材にこだわった『森ごこち』という名前にふさわしい商品といえるでしょう。

ポリエステル枕へひのきをプラス「天然素材ひのき枕」

通気性のよいポリエステルの綿枕の表面に『ひのきチップ』を組み合わせた枕です。メッシュのように中が見えるデザインで、表面にはひのきチップがぎっしり入っています。

チップは横に5分割された仕切りごとに入れてあるため、中で大きく偏ることはないでしょう。寝返り時などに移動して、高さが変わってしまう可能性もほとんどありません。裏返せば綿枕としても使うこともできます。

まとめ

硬めの枕を使うと寝返りが楽にうてるようになり、寝ている間の血行が促されます。長時間の圧迫による肩や首への負担も軽くなるため、凝りに悩まされている人は検討してみてはいかがでしょうか?

硬めの枕の中身は劣化に強い素材が多く、一度買えば長く使えるでしょう。ただし、高さや形状が体に合っていなければ、逆に肩が凝ったり眠りが浅くなったりするおそれがあります。

素材によっては健康上の問題を引き起こすこともあるため、十分な注意が必要です。高さ・フィット感・素材の特徴をよくチェックして、快適に眠れる枕を見つけましょう。

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