日本ベッドのマットレスの特徴は?シルキーポケットなどおすすめ3選
『日本ベッド』のマットレスはコイルの動きにこだわった丁寧な作りで、寝心地も耐久性も優れていると評判です。『シルキーポケット』と『ビーズポケット』という二つのシリーズがメインのため、それぞれの特徴をよく理解してから選ぶとよいでしょう。
日本ベッドのこだわり
日本ベッドは、1926年創業の老舗ベッドメーカーです。日本初のベッドメーカーとして、日本の気候や日本人の気質に最適化したマットレスの開発に注力しています。日本ベッドがマットレスの製造において、特にこだわっているポイントを見ていきましょう。
コイルの動きを生かす
日本ベッドでは、マットレスの主役は『コイル』と位置づけており、コイルの動きを最大限に生かすための工夫が随所に見られます。
大きな特徴は、コイル同士を側面で接着せずに、ポケットの『上面のみ』でつないでいることです。一つ一つのコイルが自由に動き、寝返りなどの動作に合わせてきめ細やかに体の重みを受け止められます。
表面の詰め物を薄めにしてあるのも、コイルの動きを生かすための工夫です。詰め物が邪魔をしないため、体の細かな動きがコイルによく伝わります。
さらに、配列する際もコイルを整列させず、蜂の巣のような『千鳥組み』で並べることによって人間の繊細な動きに対応させているのも特徴です。コイルの品質にもこだわっており、独自の基準で厳しい耐久試験を行っています。
美しさとやさしさを備えた仕立て
日本ベッドの創業者・宇佐美竹治は、高級ホテルのベルボーイをしていた経験から『使う人へのやさしさ』や『部屋に置かれたときの美しさ』にも強くこだわっていたそうです。
ベッドは眠るときだけではなく、座ってくつろいだり、シーツを交換したりと触れる機会が多い家具です。マットレスのサイドのエッジ部分は体がよく当たるため、傷みやすいとされています。
日本ベッドのマットレスは、エッジのワイヤーをウレタンで包む『ロールガード』で傷みの軽減を実現しました。体に縁が当たったときにもやさしく、ベッドメイキングもスムーズでしょう。
また、日本ベッドではマットレスの側面が波打つことがないように、側面に巻く生地や頭部のパネルの寸法を厳密に測っています。端正な美しさへのこだわりのおかげで、真っすぐかつピンと張った美しいスタイルをキープできるのです。
日本ベッドの主なマットレスの種類
日本ベッドでは、『シルキーポケットマットレス』か『ビーズポケットマットレス』という、いずれかのスプリング素材を使用したマットレスを販売しています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
超高密度のシルキーポケットマットレス
『シルキーポケットマットレス』は、1996年に日本ベッド70周年記念として発表されました。日本ベッドの顔ともいえる人気シリーズです。
『シルキー』という名の通り、繊細に体に対応できるマットレスを目指しています。シングルマットレスで1200個、キングに至っては2280個ものポケットコイルを使用した『超高密度構造』が大きな特徴です。一般的なポケットコイルマットレスはシングルで300~650個ほどしか使っていないため、密度の高さは圧倒的といえるでしょう。
配列には千鳥組みを採用しており、近接するコイルの影響を最小限に抑えられるのもメリットです。商品は硬さや価格帯別に、7タイプが用意されています。
太めコイルで安定感のあるビーズポケットマットレス
『ビーズポケットマットレス』は、シルキーシリーズよりも太めのコイルを用いることで『安定感』を高めたシリーズです。
コイルの硬さもシルキーシリーズに比べて硬めで、睡眠時の姿勢保持に重点がおかれています。体をしっかりと支えるため、大柄な人や肉体労働をしている人、アスリートなどにおすすめです。
シリーズは、価格が手頃な『ビーズポケットベーシック』と、伸縮性のある布地や高質な中材を使用した『ビーズポケット』の2種類に大別できます。後者は、硬さの違いによってソフト~ハードの3タイプから選びましょう。
日本ベッドのおすすめマットレス
日本ベッドでは、シルキーとビーズ合わせて11種類のマットレスを販売中です。(電動ベッド用は除く)なかでも、おすすめの商品を三つ紹介します。
1200個の超高密度コイル シルキーポケット レギュラー
『シルキーポケット』シリーズは、シングルサイズで1200個ものポケットコイルが組み込まれており、なめらかな寝心地を楽しめるのが魅力です。
マットレスはポケットコイルの密度が高いほど体圧をバランスよく分散でき、寝返り時の振動も伝わりにくくなります。
硬さはビーズポケットと同様に、『ハード』『レギュラー』『ソフト』の3タイプです。標準的な硬さの『レギュラー』タイプなら、寝る人の体型などが変わっても、長く使用できるでしょう。
エレガントなハンドタフト シルキークチュール
日本ベッドの技術やこだわりがすべて詰まった、最も高級なマットレスです。職人が手作業で表の生地や詰め物とコイルを結びつける『ハンドタフト』技法で作られています。
毛糸の束で丁寧に縫い付けられた見た目は非常にエレガントです。表地には国産のシルクとウールをぜいたくに使い、吸湿性・放湿性を高めています。天然素材のやさしい肌触りに、思わずうっとりしてしまいそうな商品です。
柔らかい寝心地ながら姿勢も保持 ビーズポケット ソフト
ビーズポケットマットレスは、表地のクッション層の素材によって『ハード』『レギュラー』『ソフト』の3タイプから選べます。
柔らかな寝心地が好きな人には、『ソフト』タイプがおすすめです。柔らかさを残しながらも、太めのコイルがしっかりと体を受け止めます。体が沈みすぎず、正しい寝姿勢をキープしてくれるでしょう。
表面の生地には『アロエ・ヴェラ』の葉から抽出した成分を配合してあり、しっとりとした心地よい感触を楽しめます。
まとめ
日本ベッドのマットレスには、日本初のベッド会社としての誇りを感じる独自の工夫が随所に施されています。ポケットコイルの密度を高めたり、スタイルがくずれないように厳密に計測したりと、丁寧に作られていることがよくわかる品質です。
シルキーポケット・ビーズポケットともに硬さのバリエーションがあり、好みの寝心地を選べます。じっくりと比較検討して、お気に入りのマットレスを見つけましょう。