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枕の種類は豊富!高さ・硬さ・素材、自分に合ったものを選ぶコツは?

1日の生活において、睡眠にはとても長い時間を費やします。体調や健康にもかかわるからこそ、快適な眠りを確保したいものです。良質な睡眠には、枕の種類も大きく影響するといわれています。そこで、自分にマッチした枕選びのコツなどについてまとめました。

目次

枕の種類は多種多様

枕 種類 豊富

一口に枕といっても、その種類は多様です。色・柄も豊富で、好みのデザインのものを愛用している人もいるでしょう。

よい眠りを得るには、デザインよりも、枕そのものの質にこだわることが大切です。その上で、快適な眠りにつながりやすい枕を選びたいものです。

枕には、どのようなタイプのものがあるのでしょうか。それぞれの特徴などについて見ていきましょう。

枕の高さ・硬さ・素材は多様

枕の大切な役割として、睡眠中でも立っているとき同様の姿勢に近づくようにサポートすることがあります。そのような状態を維持するために、枕選びは重要な要素となるでしょう。

1つひとつの枕には、異なる特徴や個性があります。例えば枕の高さです。頭部から首筋にかけて自然なカーブを維持できるとよいとされますが、そのために必要な厚みは人によって違います。

硬さにも、多くの種類が見られます。頭の重さを受け、沈み込むような柔らかいものもあれば、反発力が高かったり硬さを感じたりするものもあるでしょう。

使用されている素材も多岐にわたります。昔から多用されてきた綿などはとてもポピュラーですし、多機能な新素材を用いたものもあります。

このように、枕にも幅広い種類が存在します。そして、それぞれの特徴を発揮して、睡眠を支えているのです。

自分に合ったものを選ぶことが大切

自分に合った枕を使用することで、睡眠の質が向上する可能性が高まるでしょう。心地よく眠れると爽快な目覚めにもつながり、寝つきがよくなればその分だけ睡眠時間も増やせます。

睡眠中は、首や肩にも相当の負荷がかかるものです。自分にマッチした枕なら、体への負担の軽減や、疲れを翌日に残さず疲労解消へとつながります。

また、枕を替えることで、ストレートネックを解消し、肩こり・首の痛みが改善されることも期待できます。

パソコンなどを使用する現代では、モニターを覗き込み、前かがみになりがちです。そのことで、頸椎(けいつい)の曲がり方が本来よりも浅い角度の状態になり、ストレートネックを引き起こす可能性があります。

さまざまな不調をもたらしてしまうストレートネックですが、枕選びは、その改善にも効果的だといわれています。

枕を選ぶ流れ

枕 選び方

ここまで、枕にもさまざまな種類があることや、枕選びによって多くのメリットが期待できることなどを見てきました。

次に、自分にマッチした枕をどのように選ぶべきか、その流れについて解説しましょう。

高さを決める

まず、枕の高さを決めることからスタートすることをおすすめします。理想的な高さは人それぞれですが、仰向きの姿勢が直立したときと同じ状態となるイメージで、枕の高さを決めましょう。

枕の使用時に、喉や首周りに圧迫感がないことも大切です。首・肩周辺にゆとりのある状態をキープできる高さを選ぶとよいでしょう。

マットレスのタイプによっても、選ぶ枕の高さは変わってきます。柔軟性が高い場合は、横たわったときの体重によってマットレスが沈む割合が大きいものです。それゆえ、やや厚めの枕が向いています。

また、頭がその重さによって、枕に沈み込んでしまうことがあります。適切な姿勢を維持するためにも、枕の高さを一定に保つ適度な硬さも意識しましょう。

サイズ・形状を決める

枕の寸法も、実に多彩です。市販されている枕を見てみると、さまざまなサイズのものがそろっています

枕のサイズを選ぶ際には、体の大きさに合わせて選択します。自分の体格を考慮して、寝やすいサイズの枕を探しましょう。

サイズだけでなく、形状も多種多様です。枕といえば多くの人がイメージするものが、長方形でしょう。しかし正方形のものもよく見られます。

それ以外にも、S字にカーブしたものや山型のタイプなど、独特の形の枕もあります。それぞれの機能や特性を見極めて、最適な枕を選びたいものです。

素材を選ぶ

枕に採用されている素材も、実にバラエティーに富んでいます。そして、素材ごとに、備えている特徴やもたらされる効果も異なります。代表的な素材には、ダウン、低反発ウレタン、パイプがあります。

ダウンは、ふんわりとしていて、高級感のある素材です。クッション性に富み、通気性・吸湿性・保温性にも優れています。

柔らかいフィット感で人気な素材が、低反発ウレタンです。首回りや頸椎を優しく守ってくれます

パイプは、しっかりとした感触が頼もしい素材です。通気性や耐久性が高く、扱いやすさもある素材です。多種類に及ぶ素材から、自分に適したものを探しましょう。

重要なのは枕の高さ

枕 高さ

枕に高さがあることは、すべての人が理解しているでしょう。しかし、ベストな高さが人それぞれに異なることなどは、あまり知られていないようです。

そこで、上質な睡眠に不可欠な要素ともいえる枕の高さについて、しっかりと掘り下げていくことにします。

合わない枕を使う問題点

高さが合わない枕を長く使用することには、多くの問題点が潜んでいます。その1つとして、体調の不具合を引き起こす原因となる可能性も指摘されています。

代表的な例が、肩こりや首こりでしょう。高さが適切でないと、睡眠時に肩や首周辺の筋肉を緊張させます。その結果、肩や首のこりという症状を誘発するといわれています。

また、不自然な高さの枕だと、首が圧迫され、交感神経が緊張状態になります。その結果、血液をスムーズに脳に送ることができず、頭痛にもつながりかねません。

いびきの原因にもなる

いびきに悩む人もいるでしょう。その中で、いびきが枕の高さと関係があることを知らない人も見受けられます。

高すぎる枕で寝ていると、顎を引いた状態になります。そうすると、気道を圧迫してしまいます。これが、いびきの原因になっている場合もあるでしょう。

では、低ければよいかというと、決してそうではありません。低すぎる枕も、いびきの原因となっている可能性があります。

いびきをかいているときは、スムーズに呼吸ができていない状態にあるといわれています。そのため、睡眠の質が低下し、前日の疲れが残り、睡眠不足を招くこともありえます。

このことで、昼間に眠気に襲われたり集中力を低下させたりすると、仕事にも影響が出てしまいます。ですので、枕の高さを見直し、いびきの改善を図ることも検討してみましょう

体形に合わせた枕の高さ

体形によっても、選ぶべき枕の高さは違います。ここでは、適した枕の高さを体形別に見てみましょう。

日頃から運動に親しみ、ガッチリとした体格の人は、脊柱(せきちゅう)がしっかりとS字カーブを描いている傾向があります。その場合は、高い枕がよいでしょう。

対して、体格が華奢でしなやかな女性や子どもなどは、厚みのあまりない、低い枕が適しているといわれています。自分の体形をイメージしながら、適切な枕選びの参考にするとよいでしょう。

枕のサイズと形状

枕 サイズ 形状

前述の通り、枕のサイズと形状については、いろいろな種類があります。ここで、大きさや形について、より詳しく見てみましょう。

標準サイズは43cm×63cm

成人向けの枕のサイズには、主に次の4タイプがあります。やや小ぶりのセミシングル(35cm×50cm)一人向けのシングル(43cm×63cm)ゆったりとしたセミダブル(50cm×70cm)、そしてゆとりのダブル(43cm×120cm)です。

標準的なサイズはシングルですが、体のサイズによって枕の大きさを決めるとよいでしょう。小柄な人ならセミシングル、中型の体形であればシングルが適しています。

大柄の人であればセミダブルがふさわしく、さらにゆとりを持ちたい、あるいはパートナーと共に使用したい場合にはダブルをおすすめします。

もちろん、小柄な人がビッグサイズの枕を、反対に大柄な人が小ぶりな枕を使用しても構いません。大切なのは、寝姿勢を適切にサポートしてくれる枕を選ぶことです。

寝返りしやすいのは「幅広タイプ」

寝ているときの姿勢は、一定ではありません。そして、睡眠時にほぼ同じ体勢の人もいれば、無意識のうちによく動いている人もいます。

寝返りを打つことが多い人なら、幅広タイプの枕がおすすめです。横に長さがある幅広の枕なら、寝返りを打っても頭の高さが大きく変わることもありません。

頭の高さが自分にぴったりの姿勢で眠るのが大切だというのは、前述の通りです。幅広タイプなら、寝返り後も頭の高さをキープできるでしょう。

形状によって機能が異なる

さまざまな形状のものがある枕ですが、それぞれが異なる機能を備えています。

慣れ親しんだ形の枕が安心して眠れるという人には、オーソドックスな長方形型や、それに次いでポピュラーな正方形型などが人気です。

首と頭のカーブに合うよう、表面がS字型を描くように設計された枕もあります。首元を安定させ、無理な姿勢で寝続けないようにする効果があるといわれています。

さらに、横向きで寝る人に対応した形状のものや、頸椎を保護する効果のある形の枕もあります。体形や寝る姿勢などを考慮しながら、ベストな形状の枕を見つけましょう

中身の素材で柔らかさが変わる

枕 柔らかさ 素材

良質な眠りとの関係が深いとされる枕の柔らかさですが、中身の素材によって質感や柔らかさは変わります。よく使用される素材や、その特徴などについて見てみましょう。

枕の硬さは中身で調整

枕の硬さは、中身に使用されている素材によって異なります。別の言い方をすれば、好みの硬さの枕を探すには、素材選びをすることが近道だと考えられます。

枕の中身に採用される素材は、多種にわたります。どのような種類があるのか、主なものを挙げてみます。

  • ウレタン
  • ラテックス
  • ファイバー
  • スマッシュフォーム
  • パイプ
  • そば殻
  • 羽毛
  • フェザー
  • フレイク
  • つぶわた
  • ウール
  • マイクロビーズ
  • ひのき
  • 小豆

素材選びでは、好みの使用感が得られ、その人の体質に合っているかどうかが重要です。いろいろな素材に触れ、快眠につなげましょう。

柔らかいのはウレタンやポリエステル

ソフトな枕を好む人は多くいますが、ウレタンの柔らかさは格別です。ウレタン製の低反発枕などは、触れただけで手の跡が残るほどの柔軟性を備えています。

柔らかいだけでなく、頭部のシェイプや重さによって形が変わります。それにより、体にしなやかにフィットして、良好な寝心地を生む可能性が高まります。

ポリエステルも、柔らかさには定評のある素材です。ポリエステルをわた状に加工した人工繊維などは、柔らかさと弾力性をあわせ持っています。

そば殻や小豆は硬め

昔から枕の中身として使用されてきたそば殻や小豆は、常に人気のある素材です。質感は硬めで、その感触が好みだという人は少なくありません。

そば殻に関しては、空気をふんだんに取り込み、吸湿性や通気性にも優れています。それゆえ、放熱効果を発揮して、夏場でも熱がこもらず涼し気な印象をもたらす点で人気です。

そば殻の枕には、粒どうしがひっかかることで、形状が変化しにくいというメリットがあります。頭部と首筋をしっかりと支え、安定した姿勢につながるでしょう。

まとめ

枕を選ぶ際には、いくつかの大切なポイントがあります。自分にマッチした高さや形状・サイズ・柔らかさなどについて、それぞれを考慮しながら適切に選ぶことが求められます。

自分に合った枕を手に入れれば、睡眠の質が向上するかもしれません。そして、お気に入りの枕を使って、健康で快適な生活へとつなげましょう。

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