折りたたみベッドの選び方!メリットとおすすめ9選
ライフスタイルの変化などにより、ベッドの新調を考えている人の中には、折りたたみベッドが気になっている人も多いでしょう。使う部屋や目的に合った折りたたみベッドの選び方や、人気の高いおすすめ商品を紹介します。
折りたたみベッドのタイプを知ろう
折りたたみベッドは、フレームのみ・マットレス付き・すのこの3タイプに大きく分けられます。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
フレームのみのタイプ
マットレスが付いておらず、フレームがむき出しになっているタイプです。寝床部分がメッシュ仕様に設計されているものが多く、マットレスを乗せて使います。
フレームに厚みがないため、コンパクトに折りたためることが特徴です。ベッドを使用しない間は、折りたたんで隅に置いておけば、部屋を広々と使えるでしょう。
軽量で持ち運びやすく、キャスターが付いている商品なら移動も楽です。日中はベッドを折りたたんで、部屋のスペースを広めに確保したい人におすすめできます。
マットレス付きのタイプ
寝床にマットレスが固定されているタイプです。多くの商品では、マットレスの素材にウレタンが採用されています。
マットレスの種類は、硬めの高反発や柔らかめの低反発・通気性に優れたメッシュタイプなどがあります。寝心地を左右するため、購入時にマットレスの種類を確認しましょう。
マットレス付きタイプの折りたたみベッドは、組み立てに手間がかかったり、マットレスを用意したりする必要がありません。手軽さを求める人におすすめのタイプです。
すのこタイプ
寝床がすのこ仕様に設計されたタイプです。通気性がよく、上に置いて使用するマットレスに湿気がたまりにくい特徴をもっています。
風通しの悪い部屋や湿気の多い地域に住んでいる人におすすめのタイプといえるでしょう。折りたたんで布団を乗せれば、ベランダがない部屋でも布団干しとして活用できます。
クッション性が低いため、マットレスの厚さによっては硬めに感じることもあります。柔らかめの寝心地を求めるなら、マットレスでクッション性を調整する必要があります。
折りたたみ式のメリットとは
折りたたみベッドは、折りたためない据え置きタイプのベッドと比較し、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下に挙げるポイントを押さえておきましょう。
可動性があり掃除しやすい
多くの折りたたみベッドには、脚にキャスターが付いています。可動性が高いため、引っ越しの際や来客時など、ベッドを移動したい場合に便利です。
夏は窓際に置き、冬は部屋の奥に移動させるなど、季節ごとにベッドの位置を変えたい場合も、可動性がある折りたたみベッドなら楽に移動できるでしょう。
ベッド下を掃除しやすいことも、折りたたみ式のメリットです。その場で折りたたむだけでも掃除しやすくなるため、サッと掃除機をかけたい場合にも手間がかかりません。
ベッド下に湿気やホコリがたまると、カビが発生しやすくなります。掃除しにくい据え置きベッドと比べ、掃除しやすいことは大きなメリットといえるでしょう。
コンパクトで部屋を広く使える
寝ていない間でも部屋の一部分を占領してしまう据え置きベッドと違い、折りたたみベッドは使わない時に折りたたんでコンパクトな状態にしておけます。
折りたたんで部屋の隅に移動しておけば、日中は部屋を広々と使えるでしょう。狭い部屋で使用する場合は、コンパクトにできるメリットをより感じやすくなります。
据え置きベッドの場合、1人用のシングルタイプでも、一般的なサイズは幅97cm×長さ195cmです。4~6畳程度の部屋では、ベッドを置くだけでかなりの割合が占領されてしまいます。
狭い自室でベッドを使いたい人や、6畳前後のワンルームなどでの一人暮らしにおすすめです。
折りたたみ式のデメリットとは
折りたたみベッドには、いくつかのデメリットもあります。先に述べたメリットと併せて、自分に向いたタイプかどうか、購入前に考える参考にしましょう。
寝心地を求める人には不向き
先に述べたように、折りたたみ式の中には、マットレス付きのタイプがあります。しかし、種類が少ないため、自分に合った寝心地のベッドを選びにくいことがデメリットです。
寝心地を求める場合は、フレームのみのタイプやすのこタイプを選び、自分に合った寝心地のマットレスを別に用意するとよいでしょう。
折りたたみベッドは、折りたためることや収納しやすいことなど、機能性を最重要視して作られているベッドです。据え置き型に比べて寝心地が物足りない可能性があることは理解しておきましょう。
デザインが限られる
折りたたみ式では機能性が重視されている分、装飾性やデザインはシンプルになる傾向にあります。
部屋の雰囲気にマッチさせるため、見た目にもこだわりたいなら、おしゃれなデザインの商品が数多く販売されている据え置きタイプが適しています。
折りたたみ式で見た目をよくしたい場合は、無骨な印象を与えやすい脚やキャスターを隠せるよう大きめの掛け布団を使用したり、配置を工夫したりしてみましょう。
枕やカバーの柄の統一感を出すなど、本体以外の部分でデザイン性を高めるのも一つの方法です。
ポイント別折りたたみベッドの選び方
折りたたみベッドを購入する際は、サイズ・床やフレームの素材・機能に注目して選びましょう。それぞれについて詳しく解説します。
サイズ
ベッドのサイズは、横幅の違いにより、1人用のセミシングル・シングル・セミダブルや、2人用のダブル・クイーン・キングなどに分かれています。
狭い部屋で使うのに便利な折りたたみベッドは、1人用の主流である横幅約97cmのシングルが多い傾向にあります。
ゆったりと寝たい人や、よく寝返りを打つ人には、よりスペースの広い横幅約120cmのセミダブルがおすすめです。
サイズを選ぶ際は、縦の長さも意識しましょう。ベッドの長さは、ショート・レギュラー・ロングの3種類があり、約195cmのレギュラーが主流です。
快適に眠れるサイズは、身長に1.15をかけ、さらに15cm足した長さだといわれています。体格のよい人は、横幅と併せて購入前に確認しましょう。
床の素材
折りたたみベッドの床部分の種類は、すのこ・パイプ・マットレス付き・畳付きの四つに大きく分けられます。
すのこタイプは通気性がよく、マットレスにカビが生えにくいことがメリットです。ベッドを清潔に保ちたい人におすすめできます。
スチール製のパイプタイプは、耐久性が高い上に軽量です。部分的に力が加わると壊れやすいため、1カ所に負荷がかかるような使い方をしないようにしましょう。
購入後すぐにベッドを使いたい場合は、基本的にほかの寝具を買う必要がないマットレス付きタイプがおすすめです。
マットレスではなく布団で寝たい人は、畳付きを検討してみましょう。畳はカビやダニの発生を抑え、香りによるリラックス効果も期待できます。
フレームの素材
折りたたみベッドのフレームの種類は、キャスター付きとロータイプの2種類に分けられます。
脚にキャスターが付いているタイプは、折りたたみやすいことや可動性の高さが特徴です。折りたたみベッドの多くは、脚にキャスターが付いています。
部屋を広く使いたかったり、掃除のしやすさを求めたりするなど、折りたたみ式のメリットを存分に生かしたいなら、キャスター付きがおすすめです。
一方ロータイプは、床に直接置く仕様です。高さが低いため、子どもでも安心して利用できる反面、折りたたみにくく移動もしにくいデメリットがあります。
リクライニングなどの機能
折りたたみベッドの中には、リクライニング機能を備えているものがあります。背もたれのようにベッドを起こし、寝ていない時にもソファのように利用できます。
ベランダがない部屋で使う場合は、布団干し機能がある商品がおすすめです。ベッドを折りたたんで、そのまま布団やマットレスを掛けて干せるため、カビの発生を抑えられます。
脚の長いハイタイプなら、ベッド下の空間を収納スペースとして有効活用できます。高さがあると、低いタイプのベッドに比べて立ち座りが楽になります。
ほかにも、リクライニングを電動リモコンで調節できる機能や、折りたたんでソファに変形できる機能を備えたベッドが販売されています。
折りたたみシングルベッドのおすすめ
数多くの種類が販売されている折りたたみベッドの中から、1人用の主流であるシングルのおすすめを紹介します。特徴や魅力を押さえておきましょう。
収納式ローフロアベッド ギアリクライニング
ベッドの高さを低めに抑えることで、室内に広さと開放感を与えられるベッドです。寝床には、天然の桐材を使用した通気性のよいすのこを採用しています。
寝床の高さは約14cmです。布団やマットレスの高さに近いため、布団にそのままベッドの快適さをプラスできます。
収納する際は、ベッドの中央部分を持ち上げれば、厚み約29cmまでコンパクトにまとまることも魅力です。
キャスターが付いているため、布団を掛けたまま折りたたみ、そのまま布団干しとして窓際に移動させられます。
リクライニング機能により、利用シーンに合わせて背もたれの角度を14段階に調節できます。
- 商品名:収納式ローフロアベッド ギアリクライニング
- 楽天:商品ページ
ZINUSベッドフレーム 36cm SmartBase
工具を使わずに組み立てられる、フレームのみの折りたたみベッドです。フレームを開くだけで、すぐに使用できます。
耐久性に優れたスチール製で、脚には床を保護するためのプラスチックキャップが付いています。防音性が高く、音が出にくいことも魅力です。
寝床の高さが約36cmあるため、ベッド下の空間を収納スペースとして活用できます。別途収納ボックスなどを用意すれば、衣類やタオルなどを収納することが可能です。
シンプルでスタイリッシュなメタルデザインは、どのような部屋においても、インテリアの邪魔になりにくいでしょう。すっきりとした印象を与えてくれます。
タンスのゲン 四つ折りすのこマット 桐
床に直接敷いて使うタイプの折りたたみすのこベッドです。山折りの形で付属のテープで全体を固定すれば、布団干しとして活用できます。
全ての素材に、天然の桐材を使用しています。桐は調湿性に優れており、湿気をためにくいだけでなく、部屋が乾燥している場合は適度に水分を放出することも特徴です。
すのこベッドに多い、脚を横に並べるタイプではなく、より強度の強い縦並びタイプです。脚の数も16本あるため、静止耐荷重約180kgの強度を発揮します。
上に乗せる布団やマットレスに合わせて、約184cm~196cmの間でベッドの長さを変えられます。すべり止めのクッション材を使用しているため、ずれにくいことも魅力です。
折りたたみセミダブルベッドのおすすめ
ゆったりと寝たい人や頻繁に寝返りを打つ人には、シングルより横幅の広いセミダブルが適しているでしょう。折りたたみ式セミダブルベッドのおすすめを紹介します。
低反発のリクライニング YAMAZEN 低反発折りたたみベッド
低反発クッション入りのマットレスが付いた折りたたみベッドです。マットレスの内部は多層構造で設計されており、ほどよいクッション性を得られます。
マットレスのサイズは、幅120cm×長さ200cmです。寝返りを打ちやすく、体格のよい人でも広々と眠れるでしょう。
リクライニング機能が備わっており、水平時を含め6段階に調節できます。寝床の高さも約32cmあるため、リクライニングなしでも腰掛けるなどしてくつろげます。
脚にはキャスターが付いており、本体の移動も楽です。柔らかめの寝心地を得られる折りたたみベッドを求めている人におすすめできます。
電動リクライニング付き ライフ(セミダブル)-GKA
電動リモコンでリクライニングを操作できる、マットレス付きベッドです。背面を80度まで好きな角度に動かせます。膝部分も連動して動くため、操作中に体がずれにくく快適です。
マットレスにはステッチが施されており、ステッチの凹凸により体のすべりやズレが軽減されることも特徴です。
リモコンは自由に取り外しできます。使わない時は、手が届く距離にあるサイドの手すりに掛けておけるため、使いたい時に寝たままでも操作することが可能です。
マットレスの内部には、適度な硬さと柔らかさを兼ね備えたウレタンフォームを使用しています。一般的なマットレスのように十分な厚みがあるため、程よい寝心地を得られるでしょう。
5段階のリクライニング エムール メホール
水平時を除く5段階のリクライニング機能が備わったマットレス付きベッドです。ソファを置くスペースがない部屋でも、くつろぎながら読書やテレビ鑑賞ができます。
マットレスに寝心地のよさを追求していることも特徴です。硬さや性質の異なる素材を4層に重ねているため、しっかりとした寝心地を得られるでしょう。
上層に入っている中わたとウレタンからは柔らかさを感じられ、下層のウレタンとポリエステルわたにより床付きも防げます。
組み立て不要で、開梱後すぐに使用できます。折りたたむ際も、取っ手を持ってゆっくりと上げ下げすれば、見た目の印象よりも楽に動かせます。
- 商品名:エムール リクライニング付き折りたたみベッド メホール
- Amazon:商品ページ
折りたたみダブルベッドのおすすめ
大人2人で使用する場合は、最低限の幅を確保できる横幅約140cmのダブルサイズ以上がよいでしょう。
ダブルより大きいサイズのクイーンやキングは、折りたたみベッドとしてはあまり販売されていません。ダブルベッドのおすすめ商品を以下に紹介します。
アイリスプラザ 二つ折檜すのこベッド シングル
中央から二つ折りに折りたためるすのこベッドです。折りたたんで付属のベルトで固定すれば、布団干しとして活用できます。
素材に使われているのは、国産の檜です。檜の香りにはリラックス効果があるといわれているほか、香り成分に含まれる「ヒノキチオール」には、抗菌・消臭効果があるともいわれています。
すのこにより高い通気性を確保できるため、布団やマットレスをカビやダニから守り、清潔に保てます。
すのこの角はしっかりと面取りしており、布団やマットレスを傷付けにくいことも特徴です。
家具の里 木製折りたたみベッドダブル
家具職人により一つずつ手作業で丁寧に作られている折りたたみベッドです。すっきりとしたシンプルなデザインで、組み立ても簡単にできます。
折りたたむ際の力を補助するスプリングが入っているため、力を入れずに折りたたむことが可能です。付属のストッパーを使えば、布団干しとしても使えます。
寝床は、檜無垢材を使用した、通気性のよいすのこ仕様です。天然の檜材により、リラックス効果や防虫・防ダニ・防菌効果が期待できます。
キャスターが付いているため、折りたたみや移動も楽にできるでしょう。人体への影響が少ないとされる塗料を使用しており、安心して使えるベッドを探している人におすすめです。
まとめ
折りたたみベッドは、可動性のよさ・コンパクトさ・掃除のしやすさなどがメリットです。フレームのみ・マットレス付き・すのこなどのタイプがあります。
寝心地やデザイン性の高さよりも、手軽さや機能性を重視する人に向いています。
サイズ・床やフレームの種類・リクライニングなどの機能を比較しながら、目的や好みに合った折りたたみベッドを選んでみましょう。