肌掛け布団は年中使える便利アイテム。選び方やおすすめ商品を紹介
肌掛け布団は汎用性が高く便利なアイテムです。夜の就寝時だけでなく、昼寝やソファーでのうたた寝にも使用できるでしょう。さまざまな種類が発売されており、快適な睡眠をサポートしてくれます。肌掛け布団の選び方や、おすすめ商品を紹介します。
肌掛け布団とは?
肌掛け布団とほかの掛け布団との違いは何でしょうか。それぞれに特徴がありますが、肌掛け布団の概要やメリットを紹介します。
夏に適した薄手の掛け布団
掛け布団には、通常の本掛け布団と合掛け布団、肌掛け布団があります。
それぞれの違いは生地の厚さです。本掛け布団はほぼ年中使用できるものですが、唯一、夏場の使用は暑いため、薄手の肌掛け布団が適しています。
合掛け布団は、本掛け布団と肌掛け布団の中間に位置するもので、春や秋に活躍するでしょう。
本掛け布団と肌掛け布団を分ける明確な基準はありませんが、重量や中身の密度に大きな差があります。本掛け布団の重量は約1.5kgですが、肌掛け布団は0.5kg程度の軽さです。
暑い日といえども、冷房がきいた部屋ではタオルケットのみだと少し寒い場合がありますが、そんなときに肌掛け布団を活用すればちょうどよい温度調節が可能になるでしょう。
他の布団と組み合わせて夏以外も使える
肌掛け布団は、夏以外に使用すると寒い場合があります。しかし、合掛け布団などと併用すると、1年中使用できるでしょう。
商品の中には、肌掛け布団と合掛け布団がセットになった布団もあり、気温の変化によって片方だけを使用することも可能です。暖房が効いた部屋であれば、秋や冬でも肌掛け布団で1年を乗り切ることもできそうです。
肌掛け布団を選ぶポイント
肌掛け布団にも特徴を持った商品が多く存在します。この中から、どのようなものを選択すればよいのでしょうか。肌掛け布団を選ぶポイントを紹介します。
通気性のよさ
肌掛け布団に使われている中綿の素材には、羽毛やウール、真綿やポリエステル綿などがあります。
中でも、羽毛は保温性と吸湿性に優れているとされます。夏場などにこもりがちな湿気を逃がし、通気性がよいため、中綿が羽毛素材であるものを探すこともポイントでしょう。
また、リネン素材の肌掛け布団もあります。リネンは吸湿性、速乾性に優れているとされ、さらっとした爽快感が得られるでしょう。熱伝導性も高いため、ひんやりした感触も楽しめるかもしれません。
このように、通気性がよいものを選ぶと、湿気の多い梅雨や夏場でも、快適に使用しやすくなるでしょう。
洗えるかどうか
どんなに優れた素材のものを利用できたとしても、使用していれば皮脂や汗がしみついて雑菌が繁殖したり、臭いがしみついたりしてしまう可能性が高いです。
よって、ウォッシャブルタイプのものを選ぶのがポイントです。自宅の洗濯機で気軽に洗えるものであれば、汚れても洗うことで快適に使い回せるでしょう。
清潔な状態を保つことで、肌掛け布団を長持ちさせる効果も狙えそうです。ダニやカビの繁殖も防げるので、小さな子どもが使用する場合にも安心につながります。
適度な保温性
肌掛け布団にも、適度な保温性のあるものがよいとされています。人間の体温は、寝ている間にも変化するといわれます。寝る前まではちょうどよい室温だったとしても、睡眠中に手足が冷えてしまうこともあるでしょう。
薄手の肌掛け布団であっても、ある程度の保温性がなければ、冷房のきいた夏場の部屋では寒くて使えない可能性があります。
肌掛け布団の代表的な素材
肌掛け布団の中綿には、さまざまな素材が使用されています。各素材に特徴がありますが、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
羽毛
羽毛は保温性が高く、少し寒い日や冷房が入った部屋でも活躍できる素材でしょう。また吸湿性が高く、通気性がよいため、蒸れなどによる不快さを軽減してくれる可能性が高まります。
湿気の多い夏場でも、水分を布団の中にこもらせず外へ逃がしてくれるので、快適に使用できるでしょう。
このような特徴は、高温多雨である日本の気候に適しており、羽毛を使った肌掛け布団は1年を通して重宝できるといえるでかもしれません。
重量も軽く、体に被せても圧迫感はほとんどなさそうです。体のラインになじみやすく、首や肩周りの隙間も最小限に抑えられ、熱を逃げにくくしてくれる可能性が高そうです。
ウール
ウールは素材の表面にうろこ状のちぢれを持っています。この形が優れた保温性や吸湿性、発散性、弾力性という特徴を生み出しているようです。
人は寝ている間にコップ約1杯分の汗をかくといわれていますが、ウール素材の肌掛け布団は寝ている間の汗を吸湿・発散させるため、湿気の多い時期でも快適な寝心地に期待が持てます。
デメリットとしては、日光にあてると変色してしまう点や、洗濯機で洗えない点です。ただし、日干しでも十分乾きやすく、たまに行うドライクリーニングでも清潔さを保てます。
中には、洗濯できるウール寝具もあるため、購入前に確認するとよいでしょう。
ポリエステル
ポリエステルは軽くて取り扱いやすく、保温性に優れています。ほこりや臭いもなく、清潔な合繊素材です。製造工程でいろいろな加工がしやすい特徴もあります。価格も一般的にリーズナブルです。
ポリエステルに対する加工には、防ダニ加工や消臭加工、制菌加工などさまざまな種類があります。これらの技術を使い、より使いやすくできるメリットがあるようです。
メンテナンスも日干しはOKです。水洗いにも適しているため、品質表示を確認しながら洗うとよいでしょう。
しかし、ポリエステルは吸湿性には優れないため、ジトっとした不快な肌触りが欠点です。また、静電気を帯びやすいため、ほこりを引きつけてしまいます。
真綿
真綿は軽くて柔らかいため保温性に優れており、肌掛け布団として使用すれば快適でしょう。吸湿性・発散性も高いので、蒸れなどの寝苦しさはあまり感じられない可能性が高いです。
静電気を起こしにくく、ほこりやハウスダストも多くは寄せつけません。消臭効果があることや、肌触りが良い点も特徴といえるでしょう。
真綿のデメリットとして、水が苦手であるので洗濯ができない点が挙げられます。紫外線に弱く、日干しもできません。摩擦に弱いため、白化や穴あきが起きる可能性もあります。
布団としての機能は優れていますが、メンテナンスが難しいことが難点でしょう。
手頃な価格で使いやすい肌掛け布団
さまざまな肌掛け布団がありますが、なるべく安価で良質のものを手に入れたいところです。肌掛け布団の中でも、リーズナブルな価格で購入できる商品を紹介します。
ニトリ「薄掛ふとん シングル」
春夏はこれ1枚で過ごせ、秋冬は他の布団と合わせて使用すれば、年中使えるでしょう。洗濯もできるため、メンテナンスもしやすそうなのもメリットといえます。
表面の生地や中綿はポリエステル100%であり、全体で約1.07kgと軽く取り回しやすい仕様です。被ったときの息苦しさや、重みはほとんど感じられないでしょう。
保温性に優れているので、夏場で冷房をかけた部屋でも肌寒さを感じることはほとんどなさそうで、ちょうど良い温度で就寝できるでしょう。
タンスのゲン 「洗える 肌掛け布団」
ポリエステルの詰め物でできた掛け布団である『洗える 肌掛け布団』は、繰り返し洗濯ができる、メンテナンスしやすい特徴があります。
洗濯耐久性が強い『ウォッシュロン』綿を使用しているため、何度洗濯しても型崩れを起こしにくいでしょう。
さらに、この綿は繊維自体がねじれたスパイラル構造になっているので、優れたフィット感と復元力を備えているようです。
保温性も高く、軽く柔らかい肌触りで、気持ちのよい睡眠を与えてくれるでしょう。
クモリ 「ひんやり 肌掛け布団」
クモリの『ひんやり 肌掛け布団』は、その名の通りひんやりした触り心地が特徴です。接触冷感素材を使用しているため、寝返りを打つたびに涼しく冷たい感触を楽しめるとされています。
通気性と速乾性に優れ、汗でじめじめした肌触りはほとんどなさそうです。寝苦しい夏場に快適な肌掛け布団といえるでしょう。
また、冷感素材の裏はタオル生地になっているので、季節に合わせてリバーシブルで利用できます。春や秋には、タオル生地を内側にすることで、程よい保温性につながるでしょう。
ぜいたく気分が味わえる高級肌掛け布団
上質な睡眠にこだわり、高い品質を求める人であれば、高級肌掛け布団を試してみるとよいでしょう。肌掛け布団の中でも、少しぜいたくな肌掛け布団を紹介します。
西川「羽毛肌掛けふとん」
老舗寝具メーカーである西川が開発した『羽毛肌掛けふとん』は、保温性や耐久性に優れているとされます。高温スチームによる独自のフレッシュアップ加工で、羽毛のふっくら感を出す仕上がりになっているそうです。
キルトの中の羽毛は偏りを防ぎ、立体的にすることで長持ちを可能にしています。表面の生地は羽毛の吹き出しを徹底的に防止する加工が施されています。
洗浄された羽毛の中から、8項目もの検査基準をクリアしたものだけを厳選して使用しているため、質のよい羽毛布団ができ上がるといいます。詰めた羽毛は300gと軽く、快適な寝心地を提供するでしょう。
くじめ屋「フランス産羊毛100%肌掛け布団」
中の詰め物をウール100%で仕上げた『フランス産羊毛100%肌掛け布団』は、ふっくらとして体のラインになじみやすく、肩の隙間をなるべく空けないようになっています。
そのため、保温性が高く、冬でもしっかりと体を温めてくれるでしょう。羽毛布団と合わせて使用すれば、さらに保温性が増し、体をじっくり暖めてくれそうです。
表面の生地は表裏すべてに綿を使用しているので、吸湿性・発散性に富んでいるでしょう。じとじとした気持ち悪い肌触りはほとんどなく、蒸れにくい特徴があります。
ノルディックスリープ「春用掛布団」
ノルディックスリープ社の『春用掛布団』は、独自素材である『フォスフレイクス』を詰め物として使用しています。これは、雪のようにワフワと軽い素材であり、通気性も抜群とされます。
この素材を使用しているため、熱がこもらず夏でも快適に過ごせ、冬は暖かいという仕様を実現しているそうです。
さらに、洗濯乾燥機で丸ごと布団が洗え、乾燥機にもかけられるという、メンテナンスしやすい特徴があります。型崩れやボリューム感が損なわれることもほとんどないとされています。ただし、自宅の洗濯機で洗えるか否かは、洗濯機の取扱説明書をしっかりと確認しましょう。
肌掛け布団にカバーは必要?
布団を使用する際は、カバーをつけて使用する場合がほとんどでしょう。しかし、冷感素材などの布団にもカバーをつけるべきなのでしょうか。肌掛け布団のカバーの役割やメリットを説明します。
使えば布団の汚れや劣化を防げる
布団をそのまま使用すれば、汚れがついたり、摩擦で生地が破けて中身が出てきたりする恐れがあります。布団カバーを使用すれば、布団の汚れや劣化は低減できるでしょう。
カバーをつけていれば、布団を洗わなくてもカバーを洗うだけで、ある程度の清潔感が保てます。
洗える布団といえども、何回も洗うことでダメージは受けてしまう可能性があります。カバーであれば場所も取らず、乾燥も早くて洗濯しやすいでしょう。
冷感効果付きはカバーなしで使っても
冷感効果がある肌掛け布団にカバーをつけてしまうと、ひんやりした感触が楽しめないかもしれません。劣化は早くなりがちですが、カバーをつけずに使用することで、その布団の特徴を十分に堪能したほうがよいといえるでしょう。
機能よりも寿命を気にするのであれば、カバーをつけたほうが好ましいといえます。
カバーを買うならサイズに注意
肌掛け布団のカバーサイズを間違うと、上質な布団であっても台無しです。例えば、布団よりも大きめのサイズを購入した場合、カバーが余ってシワシワになる可能性が高いです。
カバーが大きすぎると、中身の布団が偏り、カバーの端のほうには何も入っていない状態になってしまいます。肌掛け布団のシングルサイズは、基本的に『約150×210cm』や『約140×190cm』です。
サイズを間違えないようにカバーを選択するのがよいでしょう。
おすすめの肌掛け布団カバーをチェック
肌掛け布団のカバーにも、それぞれ特徴があります。どのような種類があるのか、おすすめのカバーを紹介します。
柔らかな風合い「日本製ガーゼ肌掛け布団カバー」
軽めのガーゼでできた、肌掛け布団カバーです。通気性がよく、いつでもさらっとした感触で快適に使用できるでしょう。薄手の生地であるため、洗濯してもすぐに乾きやすい仕様になっているようです。
四隅にずれ防止用のひもがついているので、シーツの一部に布団が偏ってしまうことはほぼないでしょう。
綿100%で肌触りもよく、快適な寝心地に期待が持てるでしょう。
美しい発色 ドリームパレット「掛布団カバー」
16種類ものカラーバリエーションから選択できるため、自分好みの寝具を追求できるでしょう。リバーシブルで使用でき、表と裏では色が異なるので、部屋の印象を変えやすそうです。
無地であるため、他のインテリアを邪魔する可能性は少ないでしょう。
8カ所にひもがついており、布団のズレを防止します。
ソフトで滑らかな肌触りが特徴であり、上品で美しい光沢感が魅力的です。保温性にも優れ、冬でも暖かく使用できるとされます。吸湿性や速乾性も高く、寝苦しい夏でも快適に過ごせるでしょう。
- 商品名:ドリームパレット 掛布団カバー
- 公式サイト:商品ページ
爽やかな使い心地 Lino「掛け布団カバー」
上質なヨーロッパリネン100%で作られた『掛け布団カバー』は、1年を通して利用しやすい布団カバーです。速乾性がありさらっとした触り心地で、夏はとても涼しい仕様になっているようです。冬も暖かく快適でしょう。
洗濯で丸洗いした後も、乾きやすい特徴があります。8カ所に布団のズレ防止用面ファスナーが施され、布団がずれたり偏ったりすることを防いでくれそうです。
シーツのファスナーも隠されているので、金具が肌に当たり不快な思いをすることはほとんどありません。
防臭性・抗菌性もあり、清潔感を保ったまま利用しやすいメリットがありそうです。
まとめ
肌掛け布団は、主に夏場に向いた掛け布団です。しかし、他の布団と合わせれば、1年中使えるアイテムとされています。素材によって特徴はさまざまですが、通気性のよいものや洗濯できるものを選ぶとよいでしょう。
商品の中には、ひんやりした触り心地を提供するものや、防臭・防菌効果を備えた清潔さを売りにしている布団もあります。商品の特徴を押さえ、自分の好みに合わせて選択しましょう。
通常の布団よりも軽くて使いやすい肌掛け布団を、一度試してみてはいかがでしょうか。