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掛布団の種類を確認しよう!季節にマッチした掛布団で安眠生活を

掛布団は体を暖める役割があります。自分の体に合う掛布団を選ぶことで、質の高い眠りを迎えやすくなるでしょう。掛布団には羽毛やウールなどいくつか種類があるため、種類ごとの特徴をチェックして、相性のよいものを見つけましょう。

目次

季節別にみる掛布団の種類

季節別 掛布団 種類

「掛布団」は、寝るときに体にかける寝具の総称で、主に「冬掛け布団」「肌掛け布団」「合掛け布団」があります。それぞれの特徴や使う季節をチェックしましょう。

冬に使用する「冬掛け布団」

「冬掛け布団」は、その名の通り『冬に使う掛布団』です。

『本掛布団』と呼ばれることもあり、掛布団の中でも厚みがあるものが多く、体に密着して熱を逃しにくい点が特徴です。素材や機能の特性を利用した薄い素材のものもあります。

掛布団の役割は就寝時の体の温度を保つことです。寒さが厳しい冬場はより体が冷えやすいため、暖かい空気を保ちやすい冬掛け布団が重宝します。

『室温が10℃以下』を目安に冬掛け布団を使用することで、快適な就寝温度を保てるでしょう。

夏に使用する「肌掛け布団」

「肌掛け布団」は、掛布団の中でも薄い作りで夏場に向いています。余計な体温の発散を防ぐことが役割で、冬掛け布団のような保温性はありません。

メーカーや素材によっては涼しく感じられるものもあり、寝苦しい夜でも適度に温度をキープし、心地よく眠れるでしょう。

重さにも違いがあります。冬掛け布団は中材がぎっしり詰まっていることで、重さが約1.5~2kgが一般的です。

一方、肌掛け布団は中材がふんわり詰められていることで、重さは約0.5~1kgと軽さがあります。体に掛けても圧迫感がなく、さらっとした使い心地といえるでしょう。

春や秋の中間期に使用する「合掛け布団」

「合掛け布団」は、冬掛け布団よりも薄く、肌掛け布団よりも厚さがあるものです。

ほどよく体を暖めてくれるため、春や秋などの季節の変わり目に使います。ほかの寝具と併用することでオールシーズン使うことも可能です。

収納スペースに限りがある家では、ボリュームのある布団の保管が難しいケースもあるでしょう。合掛け布団は掛布団の中でも薄く軽めの作りのため保管しやすい点も特徴です。

毛布やタオルケットなどを合わせて使うことで、寒い季節でも十分活躍してくれます。使い勝手がよい掛布団のため「どれを買えばいいか分からない」ときに選ぶとよいでしょう。

素材別でみる掛布団の種類 自然素材

掛布団 自然素材

掛布団は使われている『素材の種類』によって特徴が異なります。選ぶときはサイズや価格だけでなく、使い勝手や寝心地のよさを確認することが大切です。

ここでは『木綿』『羽毛』『ウール』と自然素材を使用した掛布団の特徴をチェックしましょう。

身近な素材「木綿掛布団」

木綿(コットン)布団は綿の種子から取れる繊維を使用しています。古くから日本で使われていて、一昔前は布団といえば「木綿布団」といわれていたそうです。

『吸湿性』に優れているため、就寝時の寝汗や湿気を吸収する効果が期待できます。そのため、蒸れにくく朝まで快適に眠れるでしょう。

また、繊維と繊維の間に空気を取り込みやすいため『保温性』にも優れた素材だといわれています。

布団素材の中でも重さがあり、体にぴたっと密着して熱を逃がしにくいとされていますが、重さが気になる場合は、『ポリエステル』とミックスしたものを選ぶとよいでしょう。

木綿100%の掛布団であれば、綿を詰め直す『打ち直し』をすることで、購入したときのボリュームが復活しやすい点も特徴です。

軽さが魅力「羽毛布団」

グース(ガチョウ)やダック(アヒル)の羽根を使用した布団が「羽毛布団」です。軽さが特徴で、ふんわりと優しく包み込まれるような使い心地を満喫できるでしょう。

羽毛には、大きく「フェザー」と「ダウン」の2種類があります。

フェザーは、芯がある羽根のことで、弾力性や復元性が高く型崩れしにくいことが特徴です。

ダウンは、たんぽぽの綿毛のようにふわふわしていて、たっぷりの空気を含むことで吸湿性や放湿性に優れた素材といわれています。

羽毛布団を購入するときは、フェザーとダウンの割合をチェックすると、使い心地をイメージしやすいでしょう。側生地や構造によっても異なりますが、ダウンが多いものほど柔らかく、暖かい傾向があります。

高い保温性「ウール布団」

「ウール布団」は、羊の毛を使用したものです。繊維の表面に独特の縮れ(クリンプ)があり、湿気を吸収して暖かくなる特性があるといわれています。高い保温性もあるとされ、いつでも暖かい寝心地を楽しめるでしょう。

また、放湿性にも長けているため、こまめに乾燥しなくてもさらっとした寝心地をキープしてくれるでしょう。

ウールの掛け布団は、ウール100%タイプとポリエステルを50%合わせた混合タイプがあります。混合タイプはウールのデメリットであるへたりやすさを軽減してくれますが、吸湿性・放湿性を発揮できないこともあります。

この場合、側生地に吸湿性・放湿性が高い素材が使われているものを選ぶとよいでしょう。

素材別でみる掛布団の種類 化学繊維

掛布団 化学繊維

続いては、化学繊維である『ポリエステル』と『シンサレート』を使用した掛布団を見ていきましょう。化学繊維は科学技術を駆使した素材ならではの特徴があります。

コスパのよさが魅力「ポリエステル掛布団」

ポリエステル掛布団は、ホームセンターや量販店などで手に入りやすく、安価なものは約3000~4000円とコスパよく購入できることが魅力です。

購入のハードルが低く買い替えやすいため、引っ越しが多い・忙しく手入れが難しい・来客用の簡易布団が欲しい人と相性がよいといえるでしょう。

ポリエステル掛布団は軽くて扱いやすく、防ダニ・防臭・防菌などの加工がされているものもあります。

また、水洗いできる場合が多く、汚れが気になったタイミングで洗えば、清潔な状態を保ちやすいでしょう。

羽毛を超える温かさ「シンサレート掛布団」

「シンサレート」は、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツのウェアに使用されている素材の一つです。

ヒマラヤ遠征隊のウェアに使われたことでも有名で、寒さが厳しい環境でも寒さを感じにくいほど断熱性・保温性に優れています。

暖かい掛布団というと厚いものが一般的ですが、シンサレートは毛布のように薄いのにしっかり暖かく感じられることも特徴の一つです。

体にかけたときに圧迫感がなく、ふわりと包み込まれるような軽さがあります。「暖かさがほしいけれど重たいものは苦手」という人に向いているでしょう。

掛布団の選ぶ際のポイント

掛布団 選ぶポイント

新しい掛布団を選ぶときに「どこに注目したらよいのか分からない」「価格以外で大事なことは?」と悩みを感じることもあるでしょう。

ここでは掛布団を選ぶときにチェックしたい四つのポイントを解説します。

使う人のサイズにあっているか

掛布団は使う人に合うサイズか確かめてから購入しましょう。例えば、シングルの掛布団は『幅約150cm×長さ210cm』のものが一般的です。

普通体型の人であれば十分な大きさといえますが、体格が大きな人の場合は、寝返りを打つときに幅や長さが足りなくなることも考えられます。ワンサイズ大きいダブルや長さがあるロングサイズを選ぶとよいでしょう。

また、両親と子どもで使用する場合、掛布団1枚では、寝返りを打ったときに誰かの体がはみ出してしまう可能性が考えられます。

複数人で使用するときは大きなサイズ1枚を用意することもできますが、1人1枚ずつ適切なサイズを用意するのも手です。

天日干しなどお手入れができるか

布団は、たとえお風呂上がりのきれいな状態で使用しても、目に見えない汚れが付いてしまうものです。清潔に保つために『お手入れしやすいものかどうか』もチェックしておきましょう。

天日干しできるものは乾燥させやすく、ふんわりと寝心地がよくなるでしょう。同時に、カビやダニなどの発生を防ぐ効果も期待できます。

さらに、水洗いできる『ウォッシャブルタイプ』であれば、より清潔な状態を保ちやすいでしょう。洗濯機や乾燥機にかけられるものは、手洗いよりもお手入れの手間を減らすこともできます。

布団の重さにも注目

掛布団は、体に掛けて使用するものです。選ぶときは重さにも注目しましょう。

重い掛布団は寒さを逃がしにくいため、寒がりの人に人気です。ただし、あまりに重い掛布団は寝返りを妨げる可能性が考えられます。

反対に、軽い掛布団は体に負担がかかりにくいものの、寝返りのタイミングで体からズレてしまう可能性があるでしょう。

掛布団の重さは好みもありますが、『体と掛布団の間に隙間ができない重さ』を選ぶことが大切です。

素材によるアレルギーが出ないか

快適に眠るためにも『素材によるアレルギー』が出ないかどうかも確認しておきましょう。

ホコリやダニ、カビ、動物性アレルギーなどの人はアレルギー対策を謳う掛布団を選ぶと安心です。さらに、丸洗いできるものや中材が出にくい側生地を使用しているものを選ぶのも手です。

春夏用 おすすめ掛布団3選

春夏用 掛布団 おすすめ

四季の中でも比較的涼しい春夏は、薄手の掛布団がぴったりです。ここでは春夏におすすめの掛布団を三つ紹介します。

Kumori「リバーシブル肌掛け布団」

『接触冷感素材』を使用している肌掛布団です。さわるとひんやり感が伝わる素材で、寝返りを打つたびに心地よい涼しさを感じられるでしょう。

片面は『タオル生地』を使用したリバーシブル仕様であることもポイントです。暑い時期は接触冷感面、ほどよく涼しい時期はタオル面と季節や気温に合わせて使えます。

通気性と速乾性に優れており、不快な汗や湿気を逃がしていつでもさらっとした使い心地です。汗をかきやすい夏場と相性がよいでしょう。

東京西川「洗えるダウンケット」

ダウン50%とフェザー50%を合わせた羽毛掛布団です。ダウンの量を抑えることで『暑すぎず寒すぎない』保温性を持っています。春夏はもちろん、暑がりの人であれば秋冬に使うこともできるでしょう。

洗濯機で丸洗い可能で、汗や汚れが気になったらさっと洗えて快適な状態をキープできます。側生地は抗菌加工・中材は菌や臭いを分散する高機能加工素材を使用していることで、清潔に保ちやすくなっている点も特徴です。

ブルーとピンクのペイズリー柄、ベージュとグレーの無地から選べます。

昭和西川「2重ガーゼ肌かけ布団」

綿100%のガーゼを使用した、吸湿発散性に優れた肌掛布団です。さらりと快適な就寝環境を整えてくれるでしょう。

縫い目が大きく風通しがよいこともうれしいポイントです。ガーゼは薄手で敗れやすいイメージがあるかもしれませんが、2枚重ねになっているため強度にも安心感があるでしょう。ふんわりと肌に優しく刺激も少なめです。

洗濯ネットを使用すれば洗濯機で洗えます。カラーはピンクとブルーの2色展開です。

秋冬用 おすすめ掛布団3選

秋冬用 掛布団 おすすめ

春夏用の布団は軽く涼しさを感じられるものが主流ですが、秋冬用はしっかり体を暖めてくれる厚めの布団が向いています。ここでは秋冬におすすめの掛布団を三つチェックしましょう。

京都西川「あったか掛布団」

洋風の家や木々がデザインされた北欧風の柄が印象的な掛布団です。

毛布を掛布団に仕立てており、1枚でしっかり体を暖めてくれるでしょう。ほかの寝具と合わせたときのゴワゴワ感が気になる人にもぴったりです。

肌に触れる裏地はさわり心地のよい『フランネル生地』、表地はボアのようなさわり心地の『サンゴマイヤー生地』を使用しています。ポリエステル100%の綿がしっかり詰まっていることでボリュームも満点です。

※掛け布団カバーはこちら

Kinga「羽毛より暖かい掛布団」

マイクロファイバーで構成された『高機能中綿(ポリエステル綿)』を使用している掛布団です。従来のポリエステル綿と比べると表面積が約20倍あります。

空気をたっぷり含みやすいことで保温性と断熱性に優れていることが特徴です。体温や暖かい空気を取り込んで、寒さの厳しい夜もしっかり体を暖めてくれるでしょう。

側生地は『ピーチスキン加工』です。桃のように軽い起毛があることで、保温性を向上しています。なめらかなさわり心地も魅力でしょう。

エブリ寝具ファクトリー「ウール100%掛布団」

フランス産ウール100%仕様の掛布団です。ウールならではの保湿性で、布団の中をほっこり暖めてくれます。加えて、ウールの特徴である吸湿性を活かして、蒸れにくくさらっとした使い心地を楽しめるでしょう。

ウールには動物独特の臭いがするものもありますが、こちらは何度も水洗いをくり返すことで、臭いを軽減している点も特徴です。

ウォッシャブル加工がされており、自宅で洗えます。『クロイ・ハーコセット加工』により、洗濯時の縮みを抑えてくれることもポイントです。

掛布団のお手入れ方法と正しい干し方

掛布団 お手入れ方法 干し方

掛布団は定期的にお手入れすることで、快適な状態を保つことが大切です。ダニやカビの発生から守ることにもつながり、布団の寿命も長引かせやすいといわれています。

ここでは羽毛・ウール・綿掛布団のお手入れ方法と正しい干し方をチェックしましょう。

羽毛・ウール布団の干し方  

布団は天気のよい晴れた日に干すイメージがあるかもしれません、しかし『羽毛・ウール布団は基本的に天日干しは避けた方がよい』といわれています。

羽毛やウールは日に当たると紫外線や熱でダメージを受ける恐れがあるのです。布団の寿命を縮めることにつながるため、直射日光や高温の場所は避けるようにしましょう。

羽毛・ウール布団はなるべく日の当たらない場所で『陰干し』します。どちらも湿気をとどめにくい性質があるため、日陰でも十分に除湿できるでしょう。風通しのよい場所で1~2時間を目安に干しましょう。

綿の布団の干し方  

綿は、吸水力が高いことで湿気がたまりやすい性質があります。そのため天日干しで湿気を逃すことが大切です。

夏場は肌に触れる面、冬場は床に触れる面に湿気がたまる傾向があります。干すときは湿気がたまる面を表にして干すと、しっかり除湿できるでしょう。可能であれば干す面を1時間交代で変えると効果的です。

掛布団をむき出しのまま干すと、綿が痛む可能性があるため、カバーやシーツは付けたまま干すようにしましょう。

干した後の注意点

干した後は『すぐに収納しないこと』がポイントです。天日干しした後は、布団の中に熱がこもった状態にあり、そのまま収納すると熱が冷めたときに湿気になる可能性があります。

陰干しした場合でも熱が冷めたことを確認してから収納するようにしましょう。

干した後は掃除機や布団乾燥機を使用すると、布団の表面に付着したダニの死骸やフン、フケなどを取り除けるといわれています。

ただし、素材によっては布団乾燥機の使用をNGとしているものもあるため注意が必要です。事前に説明書や洗濯タグを確認しておきましょう。

まとめ

掛布団は種類によって使い心地や寝心地、お手入れの仕方が異なります。自分が普段どのように掛布団を使用しているか振り返り、自分に合うものを見つけましょう。

また、掛布団は使う季節や温度によって相性のよいものが異なります。暑い時期は薄いもの、寒い時期は厚いものなど、いくつかの種類を持っておくと便利です。

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