ずっと使い続けたい布団乾燥機の選び方。おすすめ6選の特徴を紹介
布団にとって湿気は大敵です。湿気のせいで中材がへたってしまったり、かびたりしてしまうこともあります。そんな問題を回避するために、布団乾燥機を使ってみてはいかがでしょうか。自分の布団にあった布団乾燥機の選び方やおすすめ商品を紹介します。
家事が楽になる便利家電、布団乾燥機
布団乾燥機は家事を楽にしてくれる便利なアイテムです。ですが、日干しや自然乾燥で代替えできてしまうため、持っていない人も多いのではないでしょうか。
布団乾燥機があることで家事においてどのようなメリットがあるのかを、まずは解説します。
部屋の中で手軽に湿気やダニ対策ができる
雨が続く梅雨の時期や、花粉の舞う春頃にはなかなか布団が干せません。湿気は布団の中に雑菌やダニの繁殖を許し、肌荒れやアレルギーの原因になることがあります。
布団乾燥機を使えば、この問題は解決されます。部屋の中で手軽に布団を乾燥させられるためです。さらに、機能によっては温風の温度を調節し、ダニを殺す機能を持つ布団乾燥機もあります。
なかなか布団が外に干せない、部屋の通気性が悪く湿気が心配という人は、布団乾燥機を使ってみるのもいいでしょう。
ベッドマットレスもまとめて乾燥できる
湿気がこもってしまうのは布団だけではありません。人は睡眠中におよそ300mlの汗をかきます。この汗が布団を通り越して、ベッドマットレスにも湿気がこもってしまうことがあるのです。ベッドマットレスは布団より干しにくく、カビやダニの繁殖がいっそう進んでしまうことがあります。
このような問題にも、布団乾燥機は役立ちます。布団乾燥機の温風の熱で、マットレスに潜むダニを殺すこともできるからです。その場合、ダニがマットレスの表面に出てくるように、1時間ほど部屋を暗くしてから布団乾燥機を使用すると、より効果が見込めます。
電気代はコースによって差がある
布団乾燥機の電気代ですが、メーカーによって大きな差が出るということはほぼないようです。1回の使用で10~15円程度、高くても20円ほどです。
少し差が出るのは、温風の熱や風の強さなど、同じ布団乾燥機の中でも使用するコースによる差ですが、これも1回の使用でおそよ高いものでも25円程度。使用頻度も考えると、家計に大きな影響を及ぼすというものではないでしょう。
乾燥方法は3種類
布団乾燥機による乾燥方法は3種類あります。それぞれの特徴を理解し、自分の布団やライフスタイルに最適な乾燥方法を選びましょう。
しっかり温風が届くマット式
マット式は、布団同士の間に専用のマットを挟んで、温風を送り込むことで乾燥させるというタイプです。マット式タイプの中には、大きなマットで布団を裏側まで包み込むようなモデルも存在します。
布団の間にマットを挟む手間がかかるものの、布団にまんべんなく温風を行き渡らせることができるので、しっかりと湿気を取り除くことができます。特に、ダニ対策として効果は抜群です。
さしこむだけ ホース式
ホース式は、布団乾燥機からノズルを伸ばし、布団の中に差し込むというシンプルなものです。準備と使用が簡単なため、頻繁に布団乾燥機を使いたい人におすすめです。
ただし、ノズルから離れるほど温風が届きにくくなり、乾燥具合に差が出ます。布団の隙間から温風が漏れやすく、しっかりセットしないと満足な効果は得られないかもしれません。
毎日でも苦にならない マット、ホースなし
最後に紹介するのは、ホースもマットもないタイプです。布団乾燥機の送風口を直接布団にセットし、温風を送り込みます。手軽に使えるのが何よりの利点です。
ただしホース式同様、乾燥機から遠ざかるほど温風が届きにくくなります。大きな布団だと、温風を隅々まで行き届かせるのが難しくなることもあるでしょう。靴や衣類の乾燥に使えるなど、応用の利くタイプも多くあります。
温度調節機能や温度の異なるモードがあるものを
温度調節機能をはじめ、温度の異なるモードがある方が利用幅が広がります。温度調節がどのような点で役立つのかを見ていきましょう。
ダニ対策には高温の温風が必要
布団の中に潜むダニを死滅させるためには、50度以上の温風を30分以上あてる必要があると言われています。それ以下の温度では、布団を乾かすことはできてもダニが生き残ってしまう可能性があるのです。
60度を越えれば、さらに短い時間でダニが死滅すると言われています。布団の中のダニを取り除くためには、60度以上の高温に切り替えられる機能のある布団乾燥機が適切です。
寝具の素材に対応しているか
布団の素材によって熱に対する強さが変わってきます。比較的高温に強いラテックス素材のようなものもあれば、40度程度が適温となるウレタンやファイバーなどの素材もあります。
高温に適していない素材の布団に対し高温の温風を当ててしまうと、形状や感触が変わってしまったり、傷みやすくなってしまったりするため注意が必要です。
温度調節機能がない布団乾燥機を使用していると、布団を買い換えた際に乾燥機が対応できないことがあります。
環境や使い方を考えて選ぼう
布団乾燥機の購入の際には、布団の素材やダニ対策だけでなく、寝具や寝室の環境についても考える必要があります。
使用するベッドや布団のサイズに合わせる
通常、布団乾燥機は対応するベッドサイズや布団のサイズについて記載があります。自分の寝具のサイズに対応した布団乾燥機を選びましょう。
布団乾燥機対応するサイズより大きい布団に使用すると、温風が隅々まで行き届かず、 湿気が除去しきれなくなることがあるため、布団やベッドのサイズに合った布団乾燥機を選ぶことも重要です。
時間はどれくらいかかるか
乾燥にどのぐらいの時間がかかるのかも、乾燥機を購入するにあたって事前のチェックポイントです。
乾燥させる時間が30分程度で終わるものもあれば、2~3時間かかる乾燥機もあります。こまめに乾燥機を使う、昼間は働いて家にいないといった人の場合は、時間が短いものを選んだ方が融通は利かせやすいでしょう。
安全機能はついているか
特に小さな子どもがいる家庭で使う場合、安全機能に着目する必要があります。熱くなっている布団の中に子どもが潜り込んでしまう事故などを防ぐためです。
チャイルドロック機能、そして乾燥中の布団の中が熱くなりすぎてしまった場合に、自動で運転が停止するサーモスタット機能がついた布団乾燥機を選ぶといいでしょう。温度センサーやアラートが鳴る機能がついたものなど、安全面にも配慮することが大切です。
迷ったら比較したいポイント
布団乾燥機には色々な種類があり、性能や金額を比較した上でもどれを購入するか悩むことも珍しくありません。購入する商品に迷った場合にどんなポイントを比較すればいいのかを解説します。
運転音が気にならないか
アパートやマンションで使う場合や、使う場所がリビングなどに近い場合には、運転音にも注目しましょう。運転音が騒音になることがあります。近隣とのトラブルになってしまったり、日常生活を送る上で煩わしく感じてしまったりすることもあるでしょう。
現在の布団乾燥機は静音にもこだわって設計されているため、テレビの音をかき消してしまうほどうるさいということは考えにくいですが、静音機能を設定している布団乾燥機もあるため、運転音が心配という方は、静音性にも注目して商品を選ぶようにしましょう。
布団乾燥機の重さとサイズ
布団乾燥機の重さとサイズにも着目しましょう。
サイズは収納場所に関わります。想定していた収納場所に収まりきらず、置き場所に困ってしまうといった事例はよくあります。想定している収納場所におさまりきるサイズかどうかを、あらかじめ確認しましょう。
また、布団乾燥機が重いと、セットしたり片付けたりの作業が大変になります。特に頻繁に使用するなら、重量についても注目しましょう。
付属品や専用オプション品もチェック
乾燥機本体だけではなく、付属品やオプションについても確認しましょう。付属品やオプションの内容によっては、使いやすさがまったく変わってくることがあります。
衣類や靴に使える乾燥袋、アタッチメント
布団だけでなく、洋服や靴下、靴に使える乾燥機もあります。なかなか干す時間がない人におすすめです。防臭もできるので、使う幅が一気に広がるでしょう。
洗濯物をなかなか干す機会が巡ってこない梅雨の時期、急に雨に降られて服や靴が濡れてしまった場合などにも大いに役立ちます。通常の布団乾燥機を無理に使う人もいますが、服や靴用のアタッチメントがあると、無理な熱で素材が縮んでしまうといった弊害を防ぎ、自然な形で乾かすことができます。
防菌防臭、アロマで一段上の仕上がり
温風で乾燥させることができたとしても布団に菌が残っていて臭いを発してしまうこともよくあります。また、温風を送るだけではダニの死骸や花粉が残ってしまうこともあるでしょう。
こうしたハウスダストの原因を除くフィルター機能のある商品も販売されています。中にはアロマ機能によって、乾燥後の布団にいい香りをつけられるものもあります。
臭いや菌が気になる方は、こうした機能にも注目して、商品を選択するといいでしょう。
個性が光る優秀な布団乾燥機6選
布団乾燥機の中でも個性的な機能や仕様を持つ、優秀なアイテムを紹介します。布団乾燥機の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
高機能で収納もしやすい日立 『ふとん乾燥機 HFK-VS2000』
日立から発売している『HFK-VS2000』は高性能・高機能です。布団乾燥にかかる時間はおよお28分、ダニ対策でも90分と短い上に、足元を暖める機能や、靴下、衣類乾燥もついています。
対象となる布団のサイズも子どもサイズからダブルサイズまで広く、布団を選びません。芳香消臭、室温探知など、欲しい機能が一通り揃っている魅力的な布団乾燥機です。
フィルターでアレルギー対策もでき、花粉やダニの死骸によるハウスダストを未然に防ぐこともできます。購入に迷ったら、候補に入れて損のないアイテムです。
サイズ | 33.8cm×28.3cm×21.7cm |
重量 | 4.3 kg(付属品収納時) |
乾燥時間 | ふとん乾燥約28分/足もと暖め約5分 |
こんな人におすすめ | ・布団以外の服や靴下にも使いたい ・オールマイティに色々な機能が欲しい ・布団サイズで悩みたくない |
2組同時で効率的 アイリスオーヤマ『ふとん乾燥機カラリエ ツインノズル KFK-W1』
ノズルを2つ取り付けることができ、1度に2組の布団を同時に乾かせます。布団以外にも靴にも使えるほか、細かな時間調整もできて、切り忘れ対策もバッチリです。
アロマケースに脱脂綿をセットして、アロマオイルを垂らすと香り付けすることも可能です。コンパクトサイズで女性が持ち運ぶ場合でも手がかかりません。温度センサーやサーモスタット、温度ヒューズなど、安全対策もできる他、送風仕上げやダニ対策のモードもあります。
サイズ | 幅約16.8cm×奥行約19.5cm×高さ約36cm |
重量 | 2.2 kg(付属品収納時) |
機能 | 自動モード:冬、夏(送風仕上げ)、あたため、ダニ |
こんな人におすすめ | ・安全対策がしっかりした乾燥機が欲しい ・カップルや夫婦 ・手軽に持ち運びがしたい |
たった5分であたたか アイリスオーヤマ『ふとん乾燥機 ハイパワー カラリエ KFK-301』
最速5分で布団を暖めることができるので、冬の寒い日などに重宝します。ロングホースが隅々まで温風を行き渡すので、布団全体をしっかり乾燥させてくれます。
乾燥時間はダブルサイズの場合でも約60分で、最大2時間、布団の中を人が寝やすい適温に保つ『おやすみモード』もついています。布団以外の枕や靴にも対応しているほか、4つのモードでダニ退治や仕上げ、冬用などの用途を選べるのも特徴です。軽量でコンパクトなので持ち運びもしやすく、扱いやすくて高機能な商品です。
サイズ | 幅 16.8cm x高さ38cm x奥行 15cm |
重量 | 約1.8kg |
乾燥時間 | 約60分 |
こんな人におすすめ | ・冬に冷たい布団で眠りたくない ・枕や靴も乾かしたい ・手軽に持ち運びがしたい |
除菌機能がうれしい ドウシシャ『クレベリンLED搭載ふとん&衣類乾燥機 HKU-553C』
大塚製薬が開発した二酸化塩素を発生させることができる乾燥機です。二酸化塩素により高い除菌率と消臭効果があり、布団を乾かすだけでなく清潔に保ちます。夏冬・ダニ・乾燥・送風・ecoモードや暖めモードなど、さまざまな機能を使えるのも魅力です。
靴乾燥アタッチメント、衣類の室内干しにも利用でき、ロングホースもついていて温風を布団の隅々にまで送ることができます。布団の臭い、ダニが気になる人には特におすすめの布団乾燥機です。
サイズ | 幅15.5cm×奥行き25.5cm×高さ34.5cm |
重量 | 約3.1kg(ホース部分含む) |
乾燥時間 | 約45分 |
こんな人におすすめ | ・除菌・消臭にこだわりたい ・衣類の室内干しや靴乾燥にも使いたい |
設置が簡単 象印『ふとん乾燥機スマートドライ RF-FA20』
マットもホースも必要なく、操作が手軽なのが特徴です。ダブルサイズの布団も35分で乾燥させるパワフルさも魅力ですが、サイズはコンパクトで収納もしやすくなっています。
季節のニーズに合わせたコース設定、ダニ対策コースもあって用途が広く、ふとん暖め、衣類や靴の乾燥など布団乾燥以外の目的にも使えます。送風機能もあり、温風に弱い素材のものも乾かすことが可能です。
サイズ | 幅23cm×奥行15cm×高さ36cm |
重量 | 約3.8kg |
乾燥時間 | 約35分 |
こんな人におすすめ | ・色々なものを乾かすのに使いたい ・短い時間で布団乾燥を行いたい ・温風・送風を使い分けたい |
内部まで温風がいきわたる 三菱電機『フトンクリニック AD-X80』
付属している布団乾燥マットは200×205cmと大きく、シングルサイズからダブルサイズまで対応できます。マットの上に衣服を置いて乾かすといったことも可能です。マット式の特徴が十分に活かされていて、大きな布団であっても隅々まで温風を行き届かせることができます。
くつや長靴、小物の乾燥もできます。ナノサイズの銀粒子を付着した『銀ナノアレルパンチフィルター』を吸気口に搭載していることで、花粉やダニの死骸などのハウスダストアレルギーを抑制します。操作画面の文字が大きいので、細かい文字が苦手という人にも便利です。
サイズ | 幅35.5cm×奥行16.1cm×高さ31.4cm |
重量 | 約3.6kg |
乾燥時間 | ふとん乾燥(綿・羽毛・羊毛):標準約45分/快温約60分(仕上げ送風あり |
こんな人におすすめ | ・色々なものを乾かすのに使いたい ・花粉などのアレルギーに弱い人 |
まとめ
布団乾燥機は湿気の多い時期や冬の時期にも役立つだけでなく、ダニ対策・防菌防臭にも有効です。さらに、布団以外の靴や洋服などに使えるアイテムも多くあります。
布団乾燥機は多くのメーカーが販売しており、大きさやサイズ、性能などがそれぞれ違います。自分の持っている寝具の大きさ、環境、部屋の広さなどに合わせて、スペックや機能を選ぶことが大切です。子どもがいる家庭では、チャイルドロックや温度センサーなど、子どもが火傷しない機能が重宝するでしょう。
布団乾燥機があれば、布団の中を常に清潔に、快適に保つことができます。睡眠の質を高め、健康的な生活を送るためにも布団乾燥機を使ってみてはいかがでしょうか。