脚付きマットレスのメリット8つ。使い方と選び方で満足の寝心地を
脚付きマットレスは部屋のレイアウトを考える際やマットの下に収納スペースを作れるなど、さまざまなメリットがあります。脚付きマットレスを使うメリットについて、より詳しく見ていきましょう。また、脚付きマットレスの使い方やおすすめの商品も紹介します。
脚付きマットレスの魅力
マットレスには、そのまま床に敷くタイプと脚付きタイプがあります。今回は、その中でも脚付きマットレスに注目して紹介します。脚付きマットレスを購入する人がどのような理由で購入を決めているのか、その理由についてまずは見ていきましょう。
部屋が広く感じるスマートなベッド
脚付きマットレスはベッドなどと違い、凝ったフレームやヘッドボードのないシンプルなデザインが一般的です。通常のベッドよりもコンパクトなため、部屋を広く感じさせます。
そのため、寝室が狭い場合や1人暮らしのワンルームでも、圧迫感を感じさせません。空間的なスペースをとらないというのが、脚付きマットレスの魅力の一つではないでしょうか。
シンプルな設計で音を気にせずぐっすり
ベッドを利用すると、乗ったときや寝返りをうったときに、きしみ音が発生した経験はありませんか?これは、フレームの結合部分や、すのこの部分から発せられる音です。同じベッドを長年使っているときしみがひどくなり、音をわずらわしく感じはじめます。
しかし、脚付きマットレスの場合、ベッドと比較してもシンプルな設計なため、きしみ音が発生しづらいのです。寝返りを打った際に発生するきしみ音で起こされるということはありません。
通路が狭くてもケガの心配がない
ベッドのフレームは木や金属でできているので、ぶつけると痛いですし、ケガをすることもあります。狭い部屋や間のスペースが狭くて通りにくい場合、ケガをする可能性があがってしまうでしょう。
一方、マットレスは脚の部分を除き、マットレス部分はぶつかっても痛くはありません。ケガをする心配が、ベッドと比べても少なくてすみます。
配置しやすくどんな寝室にもマッチ
脚付きマットレスはベッドに比べて重量がなく、持ち運びや配置換えがしやすいのもポイントです。自分の寝室以外にどのような部屋に配置できるのかにも注目してみましょう。
おしゃれなゲストルームに
脚付きマットレスは、シーツや枕などの寝具のアレンジが自由で、部屋の雰囲気に合わせることができます。移動もしやすく、来客用のゲストルームを簡単に演出することができます。
2台並べて2人用の寝室にしたり、マットレスをくっつけてダブルベッド風にしてみたりなど、用途にあわせてコーディネートできるのも、魅力と言えるでしょう。
子ども部屋にも人気
脚付きマットレスは、子ども用の寝具としても人気があります。走り回る子どもがケガをする心配が少なく、シーツや枕などの手入れや入替も簡単なのが理由です。
サイズも一般的なシングルより小さなセミシングル、キッズサイズも販売されています。体の小さな子どもの寝具としても選びやすいというメリットがあります。
マットレス下の空間がポイント
脚付きマットレスは、直接床に敷く通常のマットレスとは違って床とマットレスの間に空間があります。この空間の活かし方について考えてみましょう。
好みで脚の高さを選べる
脚付きマットレスは、脚の高さを選択できる商品も多くあります。
マットレスと床の間の空間を何か別のことに使いたい場合は脚の高いものを選んだり、逆に睡眠中にマットレスから落ちてケガをするのが心配な場合、脚の低いものを選んだりといった選択が可能です。
部屋のレイアウトやすき間の有効活用、安全面を考慮して適切な高さを自分で選ぶことができます。
収納に使ったり、通気をよくしたりできる
通常のマットレスの場合、床に敷くスペースは、物や家具を配置できないデッドスペースとなってしまいます。ですが脚付きマットレスは床とマットレスのすき間を収納スペースとして活用したり、通気を良くするための風通しスペースにしたりなどが可能です。
とくに部屋が狭い場合、広いスペースをとりがちな就寝スペースを別のことに活用できるのは有用です。子ども部屋であれば、おもちゃや遊び道具などの収納場所として使うことがよくあります。
マットレスまわりのホコリを掃除しやすい
ベッドと比べると脚付きマットレスは軽量で、動かしやすいメリットがあります。そのため、ホコリのたまりやすい脚の下やマットレスの下、周辺のホコリが掃除しやすいというメリットがあります。
分解や折りたたみのできるタイプの脚付きマットレスなら、日干しや収納も容易にできます。部屋の清潔さをキープするために、脚付きマットレスの選択は一役買ってくれるでしょう。
デメリットの解決策
これまではメリットを紹介してきましたが、脚付きマットレスにもデメリットはあります。どのようなデメリットがあるのかを、解決策とセットで紹介しますので、配置や問題解決の参考にしてください。
広々と使いたい場合は連結できる
ベッドであれば、両親と子どもが一緒に眠れるようなクイーン、キングサイズもあります。しかし脚付きマットはその構造上、これらのサイズはなかなかありません。ダブルサイズまでの大きさが一般的です。そのため、家族や夫婦など、複数人で使う場合にはあまり向かないと考えられます。
解決策としては、連結させることです。一般的な規程では、シングルサイズのマットレスを二つ並べるとキングサイズに近くなります。連結バンドやすき間パットを使えば、2台のマットレスを固定し、すき間を埋めることが可能です。
ヘッドボードは好みで後付けもできる
ベッドとは違い、脚付きマットレスにはヘッドボードがありません。ヘッドボードは布団のズレ防止や、背もたれとしての役割、デザイン面での役割を担っています。
ヘッドボードがないことで、活用の幅がベッドより狭まってしまう可能性があるでしょう。
ですがヘッドボードが欲しい場合、別売りのヘッドボードを後付けすることもできます。ヘッドボード単品で購入できるので、デザインの幅はベッド単体で購入するより広がるかもしれません。
その際、マットレスのサイズや厚み、ヘッドボードが装着可能かどうかを、購入する前に忘れず確認しましょう。
ダブルクッションで高級感を演出
脚付きマットレスはシンプルな構造とデザインが魅力ですが、ベッドと比べるとフレームやヘッドボードがない点などで、どうしても高級感や優雅さに欠けてしまいます。
脚付きマットレスで高級感を演出する場合、ダブルクッションにしてみるといいでしょう。ダブルクッションとは、マットレスを2枚重ねて厚みを持たせることです。多くの高級ホテルでも、ダブルクッションは愛用されていて、ダブルクッションベッドは注目を集めています。
脚付きマットレスは簡単にダブルクッションにできるので、ダブルクッションの導入、ヘッドボードなども加えることで、高級感を演出することが可能です。
脚付きマットレスの使い方
脚付きマットレスの基本的な使い方や、長持ちさせるためのちょっとした工夫について解説します。脚付きマットレスを購入した後は、ぜひ試してみてください。
シーツとパットを敷く
基本的な使い方はベッドとそこまでかわりません。脚付きマットの寿命を縮めてしまう要因の一つは、睡眠中の人間の体から排出される皮脂や水分です。
人間は寝ている間、およそ300mlの寝汗をかきます。これがマットレスに染みこむと、カビや雑菌の繁殖原因になりうるのです。また、皮脂や老廃物も、ダニの餌となり、ダニの繁殖をゆるしてしまいます。
このような原因でマットレスが不潔になってしまうのを防ぐため、寝汗や老廃物をカットしてくれるシーツとパットは必ず敷くようにしましょう。それらをこまめに洗ったり交換したりするのもポイントです。
定期的なローテーションで長持ち
定期的にマットレスの前後を入れ替えるローテーションを行いましょう。これは、同じ場所にばかり重みがかかってしまい、マットレスがヘコんでしまうのを防ぐためです。
ローテーションは1~2カ月程度に1回行えば十分です。脚付きマットレスは裏表のローテーションができない分、通常のマットレスよりへこみが発生しやすくなっています。ローテーションでマットレスを長持ちさせましょう。
詳細を確認して後悔のない商品を選ぼう
寝具は大きな買い物です。すぐに買い換えることも難しく、1回の買い物で大きな金額が動きます。買った後に後悔しないよう、次に紹介するポイントを購入前にチェックしておきましょう。
サイズと形状
脚付きマットレスは、マットが分割されている『分割型』と、マット1枚の『一体型』の2タイプがあります。分割式は持ち運びに便利、手入れがしやすいメリットがあるものの、寝心地に関しては一体型の方がいいものが多いです。
サイズについてはキッズ型からダブルサイズまでさまざまです。部屋の入り口の大きさ、部屋の広さによって選択しないと、マットレスだけで部屋の中で大きなスペースを占めてしまったり、デッドスペースになったりすることがあります。
加えて、商品によって微妙に大きさが違うこともあります。予定していたスペースに納まらないことがないよう、あらかじめサイズについて確認しておきましょう。
コイルと詰め物の質
マットレスは、弾力性を確保するため中にコイルが入っているものが多いです。コイルは一般的に『ボンネルコイル』『ポケットコイル』の2種類があります。
ボンネルコイルは、コイル同士が連結されています。通気性・耐久性に優れて安価な反面、振動が伝わりやすく、特に複数人で寝る場合、一緒に寝ている人の寝返りなどの振動が自分に伝わってしまうことがあります。
ポケットコイルはコイルの数が多く、値段も高くなりがちな一方、振動がつたわりにくく、体圧分散に優れているものが多いので、ボンネルコイルと比べて寝心地がいいというのがメリットです。
そのほか、詰め物に使われている素材によって手入れのしやすさや柔らかさが変わってきます。コイルと詰め物の質も、しっかり選んだ上でマットレスを購入しましょう。
耐久性、構造も確認する
脚付きマットレスはフレームがないという構造上、ベッドと比べると耐久性に劣ります。保証期間や重量制限について、購入する前に確認しておくことも忘れずに行いましょう。特に、折りたたみや分割式は寿命が短い傾向にあるので注意が必要です。
マットレスの構造の確認も大切です。先ほど「ポケットコイルは通気性に劣る」と紹介しましたが、最近の商品の中には、ポケットコイルであっても通気性や放湿性に優れているものもあります。構造や性能についても確認するようにしましょう。
こだわりが詰まった脚付きマットレス6選
脚付きマットレスの中でも、メーカーがこだわって開発した優良商品を厳選して紹介します。購入商品に迷ったら参考にしてみてください。
無印良品『脚付マットレス・高密度ポケットコイル』
『無印良品』から販売されているこちらの脚付きマットレスは、高密度のポケットコイルが特徴です。コイルは510個も仕込まれていて、しっかりと体にかかる重心を分散し、負担を和らげてくれます。ポケットコイルの上には柔らかいウレタンとフェルトが敷いてあって感触もいいです。
ホワイトのシンプルなデザインですが、その分アレンジがしやすいのも魅力と言えるでしょう。フレームはスチールメッシュ仕様で、寝返りを打っても安定した寝心地をキープしてくれます。
- 商品名:脚付マットレス・高密度ポケットコイル
- 公式:商品リンク
- 価格:27,900円(税込み 2020年10月現在)
サイズ | 幅98cm×長さ198cm×高さ26cm(シングル) |
構造 | ポケットコイル |
かたさ | ふつう |
どんな人におすすめか | ・安定した寝心地を得たい ・シンプルなデザインが好き |
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※セミダブルはこちら
イー・ユニット プロフォンド『ダブルクッション 脚付きマットレス』
厚みのあるダブルクッション、高級感が特徴の商品です。マットレスが二重になっていることで、体圧分散や通気性、耐久性に優れています。
通常のベッドのようにフレームがきしむこともなければ、へたりにくいので長く使えます。JIS企画の耐久試験もクリアしており、脚が折れにくいのも特徴です。
寝心地を3種類から自由に選ぶことができます。家の中で高級感のあるマットレスを使いたい人におすすめです。
- 商品名:ダブルクッション 脚付きマットレス
- 楽天:商品リンク
- 価格:64,952円(税込み 2020年10月現在)
サイズ | 97cm×195cm×52cm(シングル) |
構造 | ポケットコイル |
かたさ | かため・ややかため・やわらかめ |
どんな人におすすめか | ・高級ホテルのベッドの寝心地が忘れられない ・できるだけ長く使いたい |
クラフティア『国産 脚付きマットレス』
コイルスプリングの製造から組み立て、ラベルの取り付けまですべての工程を、日本の職人が丁寧に行っています。繊細かつ精密なコイルスプリングが特徴です。
体圧分散性・通気性などが抜群のマットレスにより、たしかな寝心地を得られるでしょう。
脚の高さと色を好みによって選ぶことができます。通気性・吸湿・発散性の高い表生地により、清潔さも抜群です。マットレス一筋60年の工場にて受注生産方式で販売されています。
- 商品名:国産 脚付きマットレス
- 楽天:商品リンク
- 価格:44,800円(税込み 2020年10月現在)
サイズ | 97cm×195cm×35cm(12cm脚取付時)/44cm (21cm脚取付時) |
構造 | ポケットコイル |
かたさ | 標準的な硬さ |
どんな人におすすめか | ・信頼の日本製マットレスが欲しい ・寝心地・しっかりとした弾力が好み |
フランスベッド『脚付きマットレスセット』
フランスベッドが開発したマルチラスハードスプリングは高さと硬さがあり、通気性の確保、腰の落ち込みを抑制しています。特に通気性は、高温多湿の日本の気候と相性が抜群です。
色はブラック・レッド・ブルー、脚の高さも25・15・9.5cmのいずれかから選択できます。さらにマットレスカバーはキナリ・ブルー・ベージュ・ピンクの4種類から選べる、デザインの自由度の高さも特徴です。
4箇所に脚を取り付けるだけで完成するので、力がなくても簡単に組み立てられます。扱いやすく、寝心地もいいマットレスです。
- 商品名:脚付きマットレスセット
- 楽天:商品リンク
- 価格:45,800円(税込み 2020年10月現在)
サイズ | 幅98cm×長さ196cm×マットレス厚み23cm(シングル) |
構造 | マルチラスハードスプリング |
かたさ | 標準的 |
どんな人におすすめか | ・足腰への負担が気になる人 ・高さや色を自分で決めたい |
源ベッド『脚付きマットレス ポケットコイル ショート』
最大840個のポケットコイルが特徴です。コイルのおかげでしっかりと体圧分散ができるため、肩や腰など特定箇所に重心がかかり、腰痛や肩こりの原因になってしまうのを防ぎます。
ソフト・レギュラー・ハードの3種類の寝心地を選ぶことができます。JIS規格の耐久テストにも合格した耐久性によって、長くマットレスを使うことができます。
脚は別売りですが種類が多く、高さや素材、カラーを選ぶことが可能です。自分の好みに合わせたものを購入しましょう。
- 商品名:脚付きマットレス ポケットコイル ショート
- 楽天:商品リンク
- 価格:39,900円(税込み 2020年10月現在)
サイズ | 幅97cm×長さ181cm×高さ25cm(※脚別売り) |
構造 | ポケットコイル |
かたさ | ソフト・レギュラー・ハード |
どんな人におすすめか | ・マットレスの柔らかさ、脚を自分で選びたい ・耐久性に自信のあるマットレスが欲しい |
タンスのゲン『ピロートップ ポケットコイル 脚付きマットレス』
寝心地を追求した『タンスのゲン』から発売されているマットレスです。高い弾力性のウレタン、肌触りのやわらかな『TENCEL生地』に、ポケットコイルの反動が心地いい商品になっています。
弾力性・通気性を良くするための『ピローアップ』は、高級マットレスにはよく使われます。3Dメッシュが使用されてポケットコイルですが通気性は抜群です。
圧縮梱包で搬入され、搬入時の高さは99cmしかありません。一体型のマットレスにもかかわらず搬入がとても楽です。
- 商品名:ピロートップ ポケットコイル 脚付きマットレス
- 楽天:商品リンク
- 価格:19,800円(税込み 2020年10月現在)
サイズ | 幅97cm×長さ195cm×高さ40cm |
構造 | ポケットコイル |
かたさ | やわらかめ |
どんな人におすすめか | ・通気性抜群のさらっとしたマットレスで寝たい ・搬入を楽に行いたい |
まとめ
脚付きマットレスは通常のマットレスにはない収容スペースの設置、ベッドにはあまりないシンプルなデザイン性や簡単な組み立てが魅力です。分割式は搬入やレイアウトが決めやすく、一体型は寝心地がいいという特徴があります。
脚付きマットレスは大きな買い物です。買った後に後悔しないよう、サイズや寝心地、構造などは事前にリサーチして、自分の部屋にぴったりのものを選びましょう。子どもから大人までお手軽に使えるのが、何よりの魅力と言えます。