シングルサイズのマットレスおすすめ9選。商品の選び方なども紹介
シングルマットレスは、1人で使用できる最低限のサイズで設計されたマットレスです。種類が豊富で価格帯の幅も大きいため、商品を絞って選ぶ必要があるでしょう。選び方のポイントやおすすめの商品を紹介します。
シングルマットレスは一人用?
マットレスは、幅の広さにより、いくつかの種類に分かれています。シングルマットレスがどのようなサイズなのかを押さえておきましょう。
幅90cm前後の1人用
マットレスの中で、最も幅の狭い種類がシングルです。シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キングの順に、幅が広くなります。
シングルマットレスは、その名の通り1人用として作られたマットレスです。標準的な体格の成人男性が1人で利用するのに、最低限のサイズだといえます。
一般的に、シングルマットレスの幅は約90cmです。幅が広いものでも、ほとんどの商品は100cm以内には収まるよう設計されています。
体格が大きい人には狭め
シングルマットレスは、寝た状態の両肩から左右それぞれ約25cmのゆとりがある状態が、1人で使用する理想のサイズとされています。
そのため、体格が大きめの人にとって、シングルサイズはやや窮屈に感じるでしょう。大柄な男性が1人用のマットレスを選ぶ場合は、セミダブルサイズがおすすめです。
セミダブルは、幅が約120cmと、シングルよりひと回り大きめに設計されています。寝返りを打ちやすい人や、両側にゆとりが欲しい人も、セミダブルを選ぶとよいでしょう。
ワンルームでも無理なく置ける
シングルマットレスのサイズは、広さが約6畳のワンルームに置いても、それほど狭さを感じないでしょう。
日本の住居で、最も一般的な部屋の大きさは約6畳です。賃貸などで1人部屋を選ぶ場合も、約6~約8畳の広さが多く選ばれています。
約6畳の部屋にシングルマットレスを置くと、全体の約1/3~約1/4を占めます。部屋の中でマットレスを移動したい場合も、比較的楽に動かせるでしょう。
ただし、引き出し付きベッドの上にマットレスを置いて使用する場合は、ほかの家具との兼ね合いなど、引き出しを引いた分のスペースを考慮する必要があります。
マットレス選びで重視したい2つのポイント
マットレスを選ぶ際は、『自然な寝姿勢』と『体圧分散』を意識することが重要です。それぞれについて詳しく解説します。
自然な寝姿勢を保てる
人が真っすぐ立っている姿勢を横から見ると、通常は背骨が軽いS字を描いています。この姿勢が、人の体に最も負担を与えない姿勢だといわれています。
理想的なマットレスは、真っすぐ立っているときに近い姿勢を、寝姿勢の状態でも自然に保てる商品です。
横になった状態でも、立った状態に近い姿勢を保つことで、体全体の緊張を和らげ、ストレスの軽減効果を期待できます。
呼吸が楽になることによるいびきの軽減や、寝返りが打ちやすいことによる腰痛の改善につながる場合もあるでしょう。
柔らかすぎるマットレスは体が沈みやすいため、自然な寝姿勢を保ちにくくなります。適度な硬さを備えたマットレスを選ぶことが重要です。
体にかかる圧力が分散する
人の体は、部位ごとに重さが違うため、寝姿勢でそれぞれの部位にマットレスから受ける圧力も異なります。
マットレスが硬いほど、それぞれの部位が受ける圧力は増すため、特定の部位に圧力がかかったままの状態では、寝心地が悪くなってしまいまうのです。
体にかかる圧力を分散するには、適度なクッション性を備えた商品を選ぶことが重要です。体圧分散するために大事な寝返りも打ちやすくなります。
自然な寝姿勢を保つことと、体にかかる圧力を分散することは、相反関係にあります。2つを満たす要素を両立したマットレスが、理想的な商品だといえるでしょう。
寝心地はマットレスの構造で変わる
マットレスは、構造の違いにより、『ポケットコイル』『ボンネルコイル』『ノンコイル』の3種類に大きく分けられます。
自分に合ったマットレスを選ぶためには、これらの違いをしっかりと理解しておくことが重要です。
人気上昇中のポケットコイルマットレス
コイルスプリングを1つずつ円筒形のポケットに入れ、それらをすき間なく並べたものが、ポケットコイルマットレスです。
後述するボンネルコイルマットレスと比べ、倍以上のコイル数が使用されているため、体全体を多くの『点』で、よりしっかりと支えてくれます。
適度な硬さを保ち、畳に布団を敷いたような寝心地を得られるでしょう。体の重い部位が適度に沈むため、無理のない寝姿勢を保ちやすくなります。
横揺れしにくく、寝返りの際に音が響きにくいことも、ポケットコイルマットレスの特徴です。価格は高めですが、近年高い人気を集めています。
ボンネルコイルマットレスは硬めで通気性がよい
多くの『点』で体を支えるポケットコイルマットレスと異なり、ボンネルコイルマットレスは体を『面』で支えるタイプのマットレスです。
そのため、やや硬めの寝心地を感じやすくなるでしょう。安価な商品ほどコイルが少なく、使用感はより硬めになります。
ほかの種類と比べ、内部の通気性がよいことも、ボンネルコイルマットレスの特徴です。寝室に湿気がたまりやすい場合に向いています。
ポケットコイルマットレスほどではありませんが、比較的重量が重いことに注意が必要です。搬入搬出や移動の際に、動かす手間がかかります。
低反発・高反発ノンコイルマットレス
ポケットコイルやボンネルコイルと違い、コイル自体を使用していないマットレスがノンコイルマットレスです。
一般的には、ウレタンやラテックスが素材に使われているほか、メーカー独自の特殊素材を採用している商品もあります。
多くのウレタン製マットレスは2層構造で作られており、上層はじんわりと沈み込む低反発素材、下層は支えながら跳ね返す高反発素材です。
上層の低反発ウレタンでは、包み込むような感触を得られます。下層に高反発ウレタンがあることで、底付き感を感じにくくなることも特徴です。
マットレスのきしむ音が気になる場合も、遮音性の高いウレタン製なら、音を気にせず使用できるでしょう。
実際に寝心地をチェックするのがおすすめ
マットレスの寝心地は、人により個人差があります。購入前に実物で横になり、自分に合った商品かどうか確認しましょう。
実物で寝心地を確かめるのが安心
実際に実物のマットレスで寝心地をチェックする際は、自分に合った硬さ・柔らかさであるかどうかを確かめることが重要です。
『自然な寝姿勢を保てる』『寝返りを打ちやすい』『硬さ・柔らかさが自分好みである』『腰などが圧迫されない』などのポイントを満たしているか確認しましょう。
マットレスが硬すぎると、体との間にすき間が生まれ、体の重みが集中する部位に負担がかかりやすくなります。
逆に、柔らかすぎると腰が落ち込んでしまい、寝姿勢を悪くし腰や背中を痛める原因になるでしょう。
寝返りを打ってみるなど、実際にいろいろなことを試しながら、数分間試し寝しておけば安心です。
店頭でのチェックポイント
店頭で寝心地を確認する場合は、最初にマットレスを上から押さえてみましょう。手のひらが2つ分程度沈む深さなら、クッション層とコイル層がバランスよく配置されています。
やや勢いよく座ってみれば、横揺れの程度が分かります。振動や衝撃がすぐに止まらないものは、寝返りの際に横揺れが止まりにくく、寝心地に悪影響を与える恐れがあるでしょう。
試し寝する際は、仰向けや横向きに寝ると、沈む程度や圧迫感の有無が判断できます。自然な寝姿勢を保てるか、体の部位や全体に違和感がないかなどを確かめましょう。
寝返りを打ってみることも重要です。寝返りで内部の振動が伝わりにくいマットレスは、体への負担を軽減できます。時間が許す限り、体が受ける感覚をチェックしましょう。
3万円以下で買えるおすすめシングルマットレス
幅広い価格帯の商品が多数販売されているシングルマットレスの中でも、3万円以下で購入できる比較的安価な商品を紹介します。1人用のマットレスを手軽に試してみたい方におすすめです。
無印良品 ポケットコイルスプリングマットレス
独立した樽型のスプリングを1つずつ不織布で包んだマットレスです。それぞれのコイルが独立しているため、自然な寝姿勢に合わせた硬さを得られるでしょう。
約22cm×約28cmのコイル616個が、チドリ配列で密集して並べられています。数多くの『点』で体を支えることで、姿勢が安定し、揺れや沈み込みを抑えられるでしょう。
体に触れる面は、厚さ約15mmのウレタンフォームが2層構造となっています。全体のサイズは、幅97cm×長さ195cm×厚さ19cmです。
マットレス保護と吸汗に役立つペッドパッドの使用を前提に作られているため、表面にキルティング加工は施されていません。使用の際はペッドパッドを併用しましょう。
アイリスオーヤマ エアリープラスマットレス シングル
『ハードタイプ』と『スーパーハードタイプ』の2種類から、好みに合わせて硬さを選べるマットレスです。
ハードタイプは、チューブ状の繊維を高密度に絡み合わせた『エアロキューブ』を使用しています。スーパーハードタイプの素材は、中身が詰まった『中実素材』です。
また、季節に合わせて使い分けられるリバーシブルカバーを採用しており、春夏用にメッシュ生地を、秋冬用にニット生地を表にすれば、年間通して快適に使えます。
カバーと中材を丸ごと水洗いできることも特徴です。カバーは取り外して洗濯機で洗えます。中材は乾きやすいため、丸洗いしても干しておけばすぐに乾くでしょう。
ニトリ ボンネルコイルマットレス(マーク)
ボンネルコイルを採用した硬めの寝心地が特徴的なマットレスです。程よい反発や張りのある感触を備えており、うつぶせ寝が多い人に向きます。
詰め物にはウレタン・フェルト・不織布を使用し、表面生地の素材は不織布です。連結したボンネルコイルが全体を『面』で支え、部分的な沈み込みを抑えられます。
ボンネルコイルマットレスの特徴である通気性のよさを備えているため、清潔さを保てます。湿気がたまりやすい部屋でも使用しやすいでしょう。
サイズは幅97cm×長さ197cm×厚さ16cmです。
品質重視。高級シングルマットレス
メーカーの独自技術などを採用した、高品質のシングルマットレスを3点紹介します。価格は高めですが、より快適な寝心地を求める人におすすめです。
西川 エアー 01 BASIC
ウレタンの上層部に『特殊立体波形凹凸構造』が施されたノンコイルマットレスです。凸凹による約1200個の『点』で、体圧の分散効果が期待できます。
重さがかかりやすい肩口部分はクッション性が高められており、ボディラインにフィットしやすい仕様です。また、下層部のウレタンでしっかりと全身を支えてくれるため、バランスのよい寝姿勢を保ちやすいでしょう。
ノンコイルマットレスはコイルマットレスと比較して、発湿性に劣るともいわれていますが、この点についても工夫がなされています。上下に貫通した通気孔と、中間層に採用された高通気素材により、ウレタン内にたまりやすい湿気や汗の拡散が促進されるように設計されているのです。
サイズは幅97cm×長さ195cm×厚さ8cmと軽量で、手入れも楽に行えるでしょう。
フランスベッド LT-300N
フランスベッドのスタンダードシリーズ『ライフトリートメント(LT)』の中で、最も詰め物の厚みがないタイプのベーシックなマットレスです。
ボンネルコイルでもポケットコイルでもない、広範囲に反発するフランスベッド独自の『高密度連続スプリング』を採用しています。
多くの高級マットレスに使用されている、ベンチレータタイプの通気孔が備えられているため、高い通気性を確保しやすいことも特徴です。
自分の体型に合わせて、ソフト・ミディアム・ハードから硬さを選べます。体の柔らかい女性にはソフトが、骨格の大きな人にはハードがおすすめです。
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エアウィーヴ ベッドマットレス S02
独自の技術『エアファイバー』を使用したマットレスです。3層構造のエアファイバーは位置の入れ替えができるため、より長く使用できます。
エアファイバーは、空気を編むように組み合わされた中材です。夏は涼しく、冬は暖かさを体感しやすいでしょう。
高い復元力で寝返りしやすいことも特徴です。硬めのマットレスで、しっかりとした寝心地を得たい人におすすめできます。
オープンファスナーのカバーは、かんたんに取り外しできます。洗濯機での丸洗いも可能です。中材のエアファイバーも水洗いできるため、清潔さを保てます。
1人暮らしの部屋に最適な折りたたみマットレス
折りたためるマットレスは、狭い部屋での収納に便利です。1人暮らしの部屋で使用するのに適した、おすすめのシングルマットレスを紹介します。
ニトリ 三つ折り高反発マットレス
三つ折りタイプで便利に扱えるシングルマットレスです。サイズは幅98cm×長さ195cm×厚さ7cmで、比較的厚みがあるため、ふっくらとした寝心地が得られます。
高反発素材を採用しており、適度な硬さで自然な寝姿勢を保ちやすいことも特徴です。寝返りを打ちやすいため、よりリラックスした姿勢を保ちやすいでしょう。
アイリスオーヤマ エアリーマットレス エクストラ 三つ折りタイプ
三つ折りできることに加え、チューブ状の中空繊維を使用していることにより軽量であるため、布団の上げ下ろしが楽にできるマットレスです。専用ケースも付いています。
体をしっかりと支える高反発素材『エアロキューブ』を採用し、体圧分散により体に負担がかかりにくいことも特徴です。理想の寝心地を追求できるでしょう。
スプリングが3次元に絡み合った構造のエアロキューブは、寝返りのしやすさもサポートします。通気性に優れた構造であることも魅力です。
カバーはかんたんに取り外すことが可能です。洗濯機で丸洗いできます。高い速乾性をもつ中材も水洗いできるため、気になったときにすぐ洗えて便利です。
フランスベッド キュリエスAG FD-AG-01 折りたたみマットレス
一般的な折りたたみ商品と違い境目がないため、寝心地の快適さを損ないにくい折りたたみマットレスです。
しなやかに曲がるため、包み込むように三つ折りできます。戻らないようベルトで止めれば、収納や持ち運びもかんたんにできるでしょう。
中材には、銀イオンの力で菌を減らす繊維が使われています。悪臭などの原因となる11種類の菌への効果が実証されているため、防臭効果が期待できることも特徴です。
高密度連続スプリング『R-one』を採用し、厚さ約12cmとは思えない寝心地を体感できるでしょう。内部に湿気をためにくいことも魅力です。
まとめ
シングルマットレスは、一般的な体格の男性が1人で使用するのに、最低限のスペースを備えたマットレスです。1人暮らし用の寝具に向いています。
商品を選ぶ際は、自然な寝姿勢と体圧分散を意識することがポイントです。コイルの有無や種類も、寝心地などに影響を与えます。
実際の使用感は、できるだけ実物に触れながら確認することが重要です。横になったり寝返りを打ったりしながら、自分に合ったマットレスを見つけてみましょう。