セミダブルの布団は重さや素材で選ぶ。セットや西川のムアツなど7選
1人用の布団を探しているときは、『シングル』を検討する人が多いかもしれません。より余裕を持って眠りたいのであれば『セミダブル』の布団を検討してみてはいかがでしょうか?選ぶときのポイントやおすすめの商品を紹介します。
セミダブルの布団のサイズは?どう選ぶ?
セミダブルの布団はシングルよりも大きなサイズです。具体的なサイズの違いや選ぶポイントをチェックして、自分に合うものを決めましょう。
シングルよりも余裕を感じる大きさ
1人用の布団のサイズを選ぶとき、シングルかセミダブルか悩む人は多いでしょう。人によっては、やや小さめのセミシングルも候補に入れるかもしれません。
ゆったり眠りたい人は、『セミダブル』をおすすめします。セミダブルの敷布団は、『幅約120cm×長さ200cm』が一般的です。掛布団は敷布団と長さは同じですが、幅は約170cmと50cmほど大きめに作られています。
一方、シングルの敷布団は幅約100cm×長さ200cm、掛布団は幅約150cm×長さ210cmが一般的です。
セミダブルはシングルと比べると、敷布団・掛布団ともに幅が約20cm大きく作られています。寝返りに必要な幅は約25cmのため、20cmの余裕があれば寝返りをうちやすくなるでしょう。
敷布団は適度な厚さで収納しやすいものが便利
敷布団は、基本フローリングや畳に直接敷いて使います。厚さは『10cm前後』のものを目安に選ぶと、心地よく眠れるでしょう。
薄いものは持ち運びやすさや収納のしやすさが魅力ですが、あまりに薄すぎると体の重みを支えきれず痛みを感じることも珍しくありません。
ある程度厚さがあるものは、体の重みをしっかり受け止めてくれます。マットレス全体で均等に体圧を吸収するため、腰や背中など特定の部位への負担もかかりにくいでしょう。厚みのある方が薄めよりもへたりにくく、耐久性も高いといわれています。
ただし、厚みがある分重くなる傾向があり、収納時の上げ下げの負担が増えます。厚みだけでなく『持ち上げやすい重さ』であるかどうかもチェックしておきましょう。三つ折りなど、コンパクトに『折りたためる』ものもおすすめです。
掛布団は軽いものがおすすめ?
掛布団は「軽いものの方が寝やすそう」と思うかもしれません。確かに、軽いものは『体を圧迫しないため負担がかかりにくい』といわれていますが、重いものにもメリットがあります。
軽い掛布団と重い掛布団の特徴をチェックしてみましょう。
寝返りしやすいのは軽い掛布団
軽い掛布団は体を圧迫しないことで、寝返りを妨げにくいといわれています。寝返りには、特定の部分へ長時間負担がかかり続けることを防いだり、位置を変えることで熱や湿気を逃がし、体温を調節したりする役割があります。
睡眠時にストレスを感じることなく、深く眠るためには欠かせない行為です。軽い掛布団は体をふんわり包み込んでくれるフィット感があり、寝返りしたときにも落ちにくいでしょう。
軽い掛布団は生地が薄めのものが多く、一見すると温まりにくい印象を持つかもしれません。しかし、羽毛や真綿、ウールなどは保湿性が高く、暖かい空気をたっぷり含むことで体をしっかり温めてくれます。
ウィンタースポーツウェアにも使われる素材『シンサレート』を使用したものは、高い断熱性と保湿性を持っているため、軽くて暖かいことで人気です。軽さと合わせて、機能性や素材の特徴をチェックしておくとよいでしょう。
包まれている感なら重めの掛布団
重めの掛布団は、ほどよい重力で体にぴったり密着してくれることで、包み込まれるような心地を感じます。熱を逃がしにくいのも特徴です。
素材によって重さが異なり、シングルで比べてみるとダウンが約3kg・ウール(羊毛)が約3.5kg・木綿約4kgと重めの部類に入るでしょう。
重い掛布団の中には、『加重布団』とよばれるものがあります。意図的に重さを出しているもので、「誰かに抱きしめられているような寝心地を実感できる」と好評です。
ただし、あまりに重いものは体が圧迫され、寝返りがうちにくくなるかもしれません。素材によっては湿気を含み、使っているうちに重くなってくるものもあります。
保温性のある重めの布団であっても、意識したいのは寝床の温湿環境を整えることです。温度は『約32~34℃』、湿度は『45~55%』が快適とされています。寝返りがうてる程度の重さを選ぶとともに、適度に乾かして湿気を溜め込まないようにしましょう。
使い勝手のよさをチェック
布団を選ぶうえで、『使い勝手のよさ』は大事なポイントです。価格や重さが自分の理想を叶えていても、使い勝手が悪いと睡眠の質に影響する可能性があります。
ウールにこだわるか、扱いやすさをとるか?
ウールは『吸湿性』が高いことで人気の素材です。就寝時に人間の体から出る汗や湿気を吸い込み、さらっとした寝心地をキープするといわれています。
『ケラチン』というタンパク質でできており、吸湿性のある『スケール(表皮層)』と、うろこ状で水を弾く『コルテックス(皮質層)』の両方で構成されているのが特徴です。
素材自体に『調湿』機能があり、外気の状態によって吸湿したり放湿したりします。乾燥したところでは溜め込んだ湿気を放出するため、風通しのよい場所で1~2時間程度干すだけでお手入れが完了です。
ただし、へたりやすく洗濯は難しいというデメリットもあります。扱いやすさを重視するのであれば、『ポリエステル』や『綿』がよいでしょう。水洗いできるものが多く、素材や構造によっては洗濯機も使えるといわれています。
ダニ 、カビ防止加工は必要?
布団はお風呂上がりの綺麗な状態で寝たとしても、寝汗やフケ、皮脂などさまざまな汚れは発生するものです。放置し続けると、汚れと湿気をエサにしてダニやカビの温床になることもあるといわれています。
『防ダニ・防カビ加工』があると、通常よりもダニやカビの繁殖を防ぎやすいでしょう。とはいえ加工されていても、お手入れを怠るとあっという間にダニやカビが繁殖するかもしれません。
『週に1度』は、風通しのよい場所で乾燥させることが大切です。水洗いやクリーニングできるものであれば、『半年に1回』は行うと清潔を保ちやすいでしょう。
防ダニ・防カビ加工は必ずしも必要ではありませんが、お手入れをする時間があまりない人は、清潔のためにもあるものを選ぶとよいかもしれません。
布団をセットで買いたい
掛布団と敷布団を一新したい場合は、セットで購入できるものを選ぶと便利です。購入したその日から使えるおすすめの布団セットをチェックしましょう。
タンスのゲン シンシアDX
掛布団・敷布団・枕・洗えるカバー3点に収納ケースの8点セットです。掛布団は厳選された『スモールフェーザー(羽根)100%』を約2.2kg使用しており、ふんわりとしたボリュームがあります。
スモールフェーザーは腹部の毛で、小さく湾曲していることで空気をたっぷり含みやすく保湿性も高いそうです。一般的なフェザーは動物性特有の臭いがあるといわれていますが、こちらの商品は洗浄・すすぎ・除塵を徹底し、できる限り臭いを抑えています。
敷布団は体をしっかり支えるウレタンを保湿性に優れた中空ポリエステルでサンドした3層構造です。『底つき感』がなく、ふかふかの寝心地を満喫できるでしょう。
MUMIN 清潔布団3点セット
掛布団・敷布団・枕の3点セットです。表面・中綿ともにポリエステル100%を使用しており、すべて丸洗いできます。『手洗いコース』のような洗い方の優しい洗濯モードであれば、洗濯機やコインランドリーでの洗濯もOKです。
ポリエステルは通常のものよりランクが高い『中空綿』を使用しています。マカロニのような形状で、保湿性・吸湿性に優れているそうです。
掛布団は、中綿を包み込むように縫い上げる『キルティング加工』で、体温で温められた布団の熱が逃げにくくなっています。カバーのカラーは、柄おまかせのブルー・ピンクと無地のブラウン・ベージュ・アイボリーの5種類です。
APHRODITA 日葵 国産ウール混清潔布団セット
『ニュージーランド産の天然ウール』の中綿と『天然コットン(綿)』の表面記事を使用した掛布団・敷布団・枕の3点セットです。
敷布団は厚み10cmとボリューム感があり、マットレスのようなふかふかの寝心地を実感できるでしょう。ウールの調湿効果により、蒸れを感じにくい仕様です。
ウールとコットンをブレンドしていることで、同メーカーの従来品よりも耐久性と体圧分散性が向上しています。防ダニ・防臭・抗菌仕様で扱いやすい布団セットです。
予算内で寝心地のよさを叶えたい
布団を買い替えるときに「できれば安くてよいものが欲しい」という人もいることでしょう。近年は素材や構造が進化しており、リーズナブルでも高スペックな布団はたくさんあります。
ここでは『1万円以下』で購入できるおすすめセミダブル布団を見ていきましょう。
アイリスオーヤマ 抗菌防臭防ダニボリューム三層敷きふとん SD
抗菌・防臭・防ダニのトリプル加工で、清潔を保ちやすい敷布団です。しっかり体を支える『固綿』をふっくらした『巻き綿』でサンドした3層で構成されており、厚さ約10cmとボリュームがあります。
固綿が入っていることで体の沈み込みを防ぎ、腰や背中など特定の部位に負担がかかりにくいような寝姿勢を維持できます。全身をバランスよく支えてくれるでしょう。
すべての工程を国内の同一工場で行っています。外部に触れる機会を最低限に留めることで安全性にもこだわっているそうです。品質管理や顧客満足度の国際共通基準『ISO9001』に認定されていることも、確かな品質の証拠といえるでしょう。
ニトリ 温度調整掛ふとん セミダブル(CELL LT SD)
『温度調整機能』のある掛布団です。快適な寝床温度とされる28~32℃に保とうとする性質えもつ『わた』素材を使用しています。
暑いときは熱を逃がして涼しく、寒いときは熱を保つことで温かくなるのが特徴です。過去のモデルでは、ドイツ発明賞や2013年の『GOOD DESIGN賞』を受賞しています。
一般的なポリエステルの掛布団に比べて吸放湿性にも優れており、湿度を抑えていつでもさらっとした寝心地を楽しめるでしょう。
洗濯ネットを使用すれば、洗濯機で丸洗いできることもポイントです。約1.8kgと軽量で干したり、干したり上げ下げしたりするときに余計な負担がかかりにくいでしょう。
疲れた体を休めて労りたい
仕事やプライベートを頑張った後は「布団でゆっくり眠りたい」と思うものです。疲れた体を休めるだけでなく、心の安らぎになってくれる布団をチェックしましょう。
昭和西川 ムアツ 敷布団
『ムアツ(無膜ウレタンフォーム)』を使用した敷布団です。平たい布団の上に卵が並べられたような凹凸状の上層と、通気性のよい下層の2層で構成されています。
一般的なウレタン素材の布団は体を面で支えますが、こちらは凹凸があることで『点』で支えてくれることが特徴です。さらに、ピンポイントで受け止めた体重や体圧をバランスよく分散してくれるため、自然な寝姿勢をキープしやすいでしょう。
無膜ウレタンは、その名の通りウレタンの気泡から膜を取り除いた素材です。一般的なウレタンよりも通気性に優れており、膜がないことで湿気がこもりにくくなっています。
側地は天然の銀イオンが抗菌・防臭する『ポリジン加工』で、臭いの発生や菌の発生を抑えてくれます。
西川リビング 羽毛肌布団
『西川リビング』は創業450年以上の歴史ある寝具メーカーです。こちらの肌布団は西川リビングの『睡眠環境・寝具指導士』が手掛けています。
厳選されたイギリス・フランス産のダウン85%を0.45kg使用していることがポイントです。一般的な羽毛肌布団は0.35~0.4kgタイプが多いところ、羽毛をたっぷり使用することで保湿力とボリュームを向上しています。
薄めの肌布団だからこそ春夏は1枚で、秋冬は掛布団や毛布と一緒に使うなど、合わせ方次第でオールシーズン活躍してくれるでしょう。
丸洗いもOKなウォッシャブルタイプです。40度以下の水温で弱めのコースであれば、洗濯機でも洗えます。汚れが気になったときにすぐ洗濯できるため、いつでも綺麗な状態をキープできるでしょう。
まとめ
布団のセミダブルサイズを選ぶときは、サイズや素材だけではなく、扱いやすさもチェックしておくことが大切です。自分が普段どのように使用しているか振り返りながら選ぶと、自分に合うものを見つけやすいでしょう。
保温性があり吸放湿がしっかりとしているものなら、より快適な寝床環境をつくれます。1万円以下でも機能性の高い商品は購入可能です。複数メーカーを吟味して、ぴったりの商品を選びましょう。