羽毛枕おすすめ7選。種類や選び方など解説
羽毛枕は、羽毛の種類や含まれる量により使い心地が変わるため、それぞれの違いをしっかり確かめることが大切です。そんな羽毛枕の選び方やおすすめのアイテムをチェックして、自宅にいながらホテルのベッドで寝ているような寝心地を叶えましょう。
ふっかふかの寝心地で人気の羽毛枕
羽毛枕といえば『ふかふかとした寝心地』が人気の枕です。羽毛枕に買い替えようか悩んでいる人は、メリットとデメリットをチェックしておくと、自分に合うか判断しやすいでしょう。羽毛枕のメリット・デメリットを解説します。
メリットは温度調節機能に優れている
羽毛枕は、アヒルやガチョウなど『水鳥の羽毛』を使用します。水鳥の羽毛には、寒さに負けないようにたくさんの空気を取り込んで体温を調整・取り込んだ熱を逃さない性質があるそうです。
そのため、羽毛を使用した枕は『保温性』が高いといわれています。寒さが厳しい冬は、体温や室温など暖かい空気を取り込んで、頭を優しく暖めてくれるでしょう。
加えて羽毛枕は『通気性』にも優れています。暖かい空気を保ちながらも蒸れないだけでなく、湿気がたまりやすい夏は、不快な熱や寝汗によるべたつきを逃してくれるでしょう。
デメリットは自宅での洗濯が難しい
寝汗や皮脂などの汚れが気になり「小まめに枕をお手入れをしたい」という人もいるでしょう。しかし、羽毛枕は、水に濡れたときの扱いが難しく、自宅での洗濯は推奨されていません。
羽毛を水で濡らすと、素材の魅力である『クッション性』が失われます。加えて軽さがあることで水に沈まず、苦労して洗い終えても乾くまで時間がかかりやすいのです。
基本的には水洗いは避け、直射日光を避けた風通しのよい場所で『陰干し』するようにしましょう。風に当てることで内部にたまった湿気を逃し、枕の大敵であるダニやカビの予防効果も期待できます。
また、カバーで汚れから枕を守る・クリーニングに出す方法で枕の衛生を守れるでしょう。
ダウンピローとフェザーピローの違い
羽毛枕の中身は『ダウン(羽毛)』と『フェザー(羽根)』の2種類があります。
ダウンは、たんぽぽの綿毛のようにふわふわとした形状で、使い心地が柔らかいことが特徴です。空気を取り込みやすく、保湿性は合成繊維の約3倍高いといわれています。
一方、フェザーは、羽根ペンと同じ形状で芯(羽軸)があります。枕の型崩れを防いでくれますが、芯がある分、硬さを感じやすいかもしれません。
加えてフェザーは、ダウンと比べると保湿性が低く、ダウンを混合することで保湿性と弾力性を高めているものもあります。
そのため、ダウンが50%以上のものを『ダウンピロー』、フェザーが50%以上のものを『フェザーピロー』と呼ぶのです。
羽毛の種類をチェック
羽毛枕に使われる羽毛には『グース』と『ダック』の2種類があります。それぞれの違いや特徴をチェックして、自分に合うものを見つけましょう。
高級品の素材として知られるグース
グースは『ガチョウの羽毛』を指します。体の大きさがダックの2倍ある分、羽毛が大きくなりやすく高品質のものが多いです。特に寒さが厳しい地域で育ったグースは、質の高い羽毛を持っており、高級品の素材として使われることもあります。
さらに、グースは、ダックよりも大きな『ダウンボール(羽毛の綿毛のような部分)』を採取できることがポイントです。熱を閉じ込める性質があるダウンボールは、大きいほど取り込める熱も多くなります。
そのため、少ない量でも暖かさをキープでき、軽い枕を作れるのです。また、羽毛は動物性特有の臭いがありますが、グースは比較的臭いが少ないといわれています。
お手頃であたたかいダック
一方、ダックは『アヒルの羽毛』を指します。グースと比べると体は小さく、ダウンボールのサイズもあまり大きくありません。
そのため、グースよりも比較的お手頃な価格で入手できることが魅力です。中には『アイダーダック』と呼ばれる希少性の高いダックも存在し、保湿性の高さから最高級品に分類されています。
ちなみに、ダックよりもグースの方が品質が高いという訳ではありません。低品質なグースと高品質なダックであれば、高品質のダックの方が使い心地はよいでしょう。
大切なのは『使われる羽毛の品質』であり、購入するときは商品紹介に掲載されている『品質表示ラベル』をチェックしておくと安心です。
羽毛枕を選ぶときのポイント
枕を選ぶときは、デザインや価格で決めるという人も多いのではないでしょうか?
しかし、毎日使うことを考えると『自分の体に合う』ものを選ぶことが大切です。ここでは自分に合う枕を選ぶためのポイントを見ていきましょう。
枕のサイズは好みと寝返りを考慮して選ぶ
枕のサイズは、寝心地を決める大事なポイントです。大きい分にはさほど影響ありませんが、小さすぎると寝返りを打ったときに頭が落ちてしまい、快適な眠りを妨げることがあります。
サイズを選ぶときは、自分の好みと合わせて、以下のように『自分の体の大きさ』や『使う用途』を考慮するとよいでしょう。
また、寝返りが大きい自覚がある・起きたときに枕から頭が落ちていることが多い人は、余裕を持って『ワンサイズ大きなもの』を選ぶと安心です。
枕のサイズ | 体の大きさ/用途 |
---|---|
ジュニア(幅29cm×奥行40cm) | 子ども向け |
シングル(幅43cm×奥行63cm) | 普通体型の人向け(標準サイズ) |
セミシングル(幅35cm×奥行50cm) | 小柄な人向け |
セミダブル(幅50cm×奥行70cm) | 大柄な人向け/1人でゆったり使いたい |
ダブル(幅43cm×奥行120cm) | 大柄な人向け/パートナーと共有したい |
アレルギーが心配な場合は人工羽毛も要検討
人によっては羽毛に含まれるたんぱく質のアレルギーが気になるかもしれません。羽毛がカバーから出ないように工夫しているものもありますが、心配な場合は『人口羽毛』を検討するとよいでしょう。
人口羽毛は、羽毛のようなふわふわとした感触や軽さ、暖かさを持つ素材です。品質の高い羽毛に近い特徴を持ちながらも、羽毛よりお手頃な価格で手に入ることも魅力といえます。
また、ホコリが出にくく、ダストアレルギーが気になる人でも扱いやすいでしょう。もちろん動物性たんぱく質を含まないため、羽毛アレルギーが心配な人・小さな子どもがいる家庭でも安心です。
ホテルのような寝心地を味わえる羽毛枕5選
羽毛枕をホテルで体験してから「欲しいと考えていた」「ふかふかの感触をまた楽しみたい」と考えている人も多いのではないでしょうか?
ここではホテルのような寝心地を叶えてくれる、おすすめの羽毛枕を5種類紹介します。とっておきの枕を導入して、自宅でラグジュアリーな時間を過ごしましょう。
昭和西川 グースダウン枕 2層式 ラグジュアリーピロー
450年以上の歴史を持つ寝具ブランド『昭和西川』の枕です。枕の内部が2層に分かれており、頭に触れる上段は柔らかいグースダウン、寝具に触れる下段はフェザーを使用しています。
これによりダウンのふかふかとした寝心地を楽しみながらも、硬さのあるフェザーが下段にあることで、頭が底に付くような『底付き感』が軽減されるでしょう。
また、『ホワイトグース』のダウンを使用していることで、耐久力の高さと臭いの少なさを実現していることも特徴の一つです。
サイズ | 幅70×奥行50cm |
素材 | ホワイトグースダウン(上層:ダウン90%・フェザー10%/下層:フェザー100%) |
かたさ | やわらかめ |
洗濯 | カバーのみ洗濯可 |
こんな人におすすめ | ・へたりにくい枕が欲しい ・臭いが気にならないものだとうれしい |
無印良品 グレーダウン混まくら
ホテルの枕をお手本に作られた、まさにホテルライクな枕です。ウクライナ産のグレーダックダウンを『70%以上』使用しており、頭を乗せた瞬間、包み込まれるような柔らかさを体感できるでしょう。
一般的な羽毛枕は、ダウンが含まれる量が多いほど、価格が高くなる傾向があります。こちらは、価格が1万円以下と比較的リーズナブルに手に入る枕です。
また『無印良品』ならではの、シンプルながらも飽きのこないデザインは、ほかの寝具との相性もよいでしょう。
サイズ | 幅47×奥行67cm |
素材 | グレーダックダウン(ダウン70%・フェザー30%) |
かたさ | やわらかめ |
洗濯 | ドライのみ可 |
こんな人におすすめ | ・リーズナブルながらも本格的な羽毛枕が欲しい ・クッションのような柔らかさが好き |
羽毛ファクトリーすやすや 洗えるダウンピロー
『ウォッシャブル加工』された洗える羽毛枕です。一般的な羽毛枕は、自宅での洗濯が難しいものですが、こちらは本体・カバーともに洗濯機で丸洗いできます。
速乾性も高く、洗濯後は陰干しすれば乾きも早いそうです。また、ホワイトダックダウンを『85%以上』使用していることで、ボリュームのある寝心地を満喫できるでしょう。
また、羽毛量を変えた2種類が用意されています。包まれる感触が好きな人は300g・やや硬めが好きな人は400gと、自分好みの使い心地を選べることも魅力です。
サイズ | 幅63×奥行43cm |
素材 | はっ水加工ホワイトダックダウン(ダウン85%) |
かたさ | やわらかめ |
洗濯 | 洗濯機可 |
こんな人におすすめ | ・いつでも清潔な枕を使いたい ・好みに合わせて使い心地を選びたい |
ビラベック アイーダ3層式羽根枕
ドイツの老舗寝具ブランド『ビラベック』は、世界で初めてウールの布団を製造開発したことで有名です。
こちらの枕は、内部が3層構造になっています。シンプルに羽毛を詰め込んだ枕と比べると、へたりにくくボリューム感があることが特徴です。
中材には、ハンガリー産のホワイトダックのフェザーを『70%以上』使用しています。やや硬めの作りで、包み込まれるというよりは、頭が浮くような寝心地を楽しめるでしょう。
- 商品名:ビラベック アイーダ3層式羽根枕
- 楽天:商品リンク
- 価格:22,000円(税込)※2020年9月時点
サイズ | 幅65×奥行45cm |
素材 | ホワイトダックフェザー(フェザー70%・ダウン30%) |
かたさ | フェザー素材の中ではかため |
洗濯 | 不可 |
こんな人におすすめ | ・羽毛枕の中でも硬めの枕がよい ・長く使える枕が欲しい |
シモンズ プレミアムダウンピロー
『シモンズ(Simmons)』は、アメリカの寝具ブランドです。特にマットレスが有名で、国内外の一流ホテルにも導入されています。
こちらの枕は、フェザーをダウンでサンドする『3層構造』です。これにより表面はふわっと優しく包まれるような柔らかさがあり、気持ちよく眠りに誘ってくれるでしょう。
中央部は弾力のあるフェザーが頭をしっかり支えて、へたりを軽減しています。また、幅70×奥行50cmとホテルサイズの大きさになっており、ゆったりと横になれるでしょう。
サイズ | 幅70×奥行50cm |
素材 | ホワイトダウン(上下層:ホワイトダウン90%/中層:フェザー100%) |
かたさ | やわらかめ |
洗濯 | 不可 |
こんな人におすすめ | ・ホテルのような大きな枕を探している ・柔らかいだけでなく安定感も欲しい |
本物さながらの人工羽毛枕2選
人口羽毛枕は、羽毛枕と似たふんわり感を楽しめます。リーズナブルな価格のアイテムも多く「試しに買ってみたい」「気軽に使える枕が欲しい」という人と相性抜群です。
そんな魅力たっぷりの人口羽毛を使用したおすすめの枕を見ていきましょう。
ダンフィル フィベールピロー
デンマーク生まれの寝具ブランド『ダンフィル』は、元々は医療寝具を開発していました。近年では、そのノウハウを用いて快適な眠りと体に優しい寝具作りを目指しているそうです。
こちらの枕は、羽毛に似た性質を持つ『トレビラ・フィル・フィベール』という繊維を使用しています。『復元力が高い』素材で、羽毛さながらの軽さや柔らかさがあることはもちろん、へたりにくいこともポイントです。
また、洗濯ネット利用で洗濯機で丸洗いできます。洗濯してもへたりにくいため、清潔な状態をキープすれば、長く愛用できるでしょう。
さらに、人体に有害な物質を含まない品質の証拠である『エコテックスマーク』を取得しており、安全性も高いといえます。
サイズ | 幅65×奥行45cm |
素材 | 綿・ポリエステル |
かたさ | やわらかめ |
洗濯 | 洗濯機可 |
こんな人におすすめ | ・羽毛枕に似た使い心地の枕を探している ・安全性が高いものだと安心 |
プリマロフト ハーモニー プリマロフト枕
米軍の寝袋用の羽毛に変わる素材として開発された人口羽毛『プリマロフト』を使用した枕です。保温性・ドライ性・柔軟性・圧縮性に優れており『羽毛をグレードアップしたような素材』ともいえます。
一般的な羽毛枕は、高級品でもフェザーが入ることが多く、品質の高くない枕の場合は、フェザーの硬さによるチクチク感が気になることもあるといわれています。
一方、プリマロフトは、柔らかな繊維のみで構成されているため、いつでもとろけるような柔らかさを体感できるでしょう。
サイズ | 幅43×奥行63cm |
素材 | ポリエステル |
かたさ | やわらかめ |
洗濯 | 手洗い可 |
こんな人におすすめ | ・羽毛のチクチク感が苦手 ・機能性が高い枕が欲しい |
まとめ
一口に羽毛枕といえども、ダウンとフェザーの違い・ダックとグースの違いなど、含まれる量や使う素材によって使い心地は異なります。
素材ごとの違いをチェックして、自分好みの枕を見つけるとよいです。お気に入りの羽毛枕を見つければ、きっと極上の眠りへと誘ってくれるでしょう。