シングルサイズのマットレスを選ぶポイントは?おすすめ商品6選も紹介
マットレスは材質や構造によりさまざまな種類があり、値段にも幅があります。値の張る家具ですが、きちんと管理すれば10年ほど使用することも可能です。1人暮らしの人におすすめのシングルマットレスを、値段別に6つ紹介します。
マットレスの種類
マットレスは中に入っている素材や形によって、さまざまな種類があります。とくにスプリングの有無によって価格や寝心地が大きく異なってくるため、それぞれの特徴をおさえて自分好みのものを選びましょう。
スプリングマットレス
スプリングマットレスは、弾力性を出すために中にスプリングが入っています。
スプリングマットレスといっても、マットレスの中に入っているスプリングの形によってボンネルコイルマットレスやポケットコイルマットレスなどの呼び名があり、特徴もさまざまです。
ボンネルコイルとポケットコイルの違い
ボンネルコイルマットレスは、中のスプリングがすべて繋がっているタイプであり、マットレス面全体で人の体を支えます。スプリングが繋がっているため横になったときにマットレス全体が沈み込むところが特徴的です。
ポケットコイルマットレスはスプリングが1つ1つ独立しており、体重をかけた部分のマットレスだけが沈み込みます。そのため横たわったときのフィット感が高く、柔らかい寝心地です。
ノンスプリングマットレス
ノンスプリングマットレスは、その名の通りスプリングを使っていません。ウレタンやラテックスなど、使用している素材もさまざまです。
使われている素材によって弾力性が大きく異なるため、寝心地にも差があります。スプリングマットレスに比べて安価ですが、通気性・耐久性はスプリングマットレスより劣るものが多い傾向です。
薄型の折りたたみタイプも便利
マットレスの中には、収納も管理もしやすい薄型の折りたたみタイプがあります。部屋の間を持ち運ぶにも便利であり、スペースを取らないため便利です。
二つ折りタイプや三つ折りタイプ、四つ折りタイプなどさまざまな種類があり、中には折り方によってソファとして使用できるタイプもあります。
ただし、折り目の多さによって使い勝手が大きく異なり、中には横たわったときに体に折り目が当たってしまうものもあるため注意が必要です。折りたたみタイプを選ぶときには、自分の体の大きさに合わせて選ぶことがポイントになります。
シングル用マットレスのサイズ
家族構成や住居の広さによって、選ぶべきマットレスのサイズは変わってきます。人によって体格には個人差がありますが、ワンルームで1人暮らしする場合はシングル用マットレスが一般的です。
シングルサイズだと大きさが気にかかるという人もいるかもしれませんが、平均的な成人男性の体格でも十分に余裕を持って横たわることができます。
一般的なサイズは縦195×横98cm
シングル用のマットレスは縦195×横98cmが一般的なサイズです。マンションでも搬入しやすく、部屋内での移動がしやすいため、6畳のワンルームで1人暮らしをしている人によいでしょう。
シングル用マットレスのサイズは、同じものを2台並べれば一般的なキングサイズ用マットレスよりも横幅が大きくなります。
将来的に家族構成が変わっても、ベッドを2台使いすることでのびのびと使うことができるでしょう。
男性にも余裕があるサイズ
シングル用のマットレスのサイズは平均的な体格の成人男性が使用しても余裕がある大きさです。
足を伸ばして寝ても十分余裕があり、マットレスの中心に横たわれば両側に約15cmのゆとりができます。多少の寝返りをうっても問題ないでしょう。
自分に合ったマットレスを選ぶメリット
こだわりがないからといって、適当にマットレスを選ぶと後悔します。マットレスは睡眠中の人の全体重を支え、正しい寝姿勢をキープできるようにサポートする重要な役割を持っているのです。
自分に合ったマットレスが見つかれば、体をリフレッシュしやすく、快適な睡眠を手に入れられるといえます。
睡眠が快適になる
マットレスは睡眠中にかかる全体重を支える役割を持っています。体に合ったマットレスを使用するとリラックスしてしっかり休めるため、質のよい睡眠がとれるのです。
マットレスを変えただけで体が楽になり、今までにない快適な睡眠がとれるようになることもあり得ます。
逆に、目覚めたときに疲労を感じたり、体に痛みやコリなどの違和感があったりするならマットレスがあっていない証拠でしょう。
正しい寝姿勢を保て、体への負担が軽くなる
睡眠中の姿勢を正しく保つことは健康に繋がります。体を横たえたとき、まっすぐ立っているときの姿勢に近ければ理想的な姿勢だといえるでしょう。
あお向けに寝ているときには背骨が自然なS字ラインを描き、横向きに寝ているときには背骨が直線ラインをキープできている状態が理想です。
正しい寝姿勢を保つと、日中に蓄積していた疲労がリフレッシュされ、翌日に疲れが残りにくくなります。
シングルマットレスを選ぶポイント
マットレスの購入は、計画的に行うことをおすすめします。シングルサイズであってもサイズは大きく、価格もある程度するため、一度購入したら長く使い続けることになるでしょう。
せっかく購入したにもかかわらず、ベッドフレームや部屋に合わなかったり、自分の好みに合わなかったりすれば、大きな不満が残ります。
シングルマットレスを選ぶときのポイントを大きく3つに分けて整理してみましょう。
ベッドフレームと一緒に検討する
マットレスを選ぶ際には、ベッドフレームと一緒に検討しましょう。両方ともシングルサイズの規格であっても、メーカーが異なれば若干のサイズ違いが発生することがあります。
とくに、海外メーカーと日本のメーカーのものを組み合わせる場合には注意が必要です。ベッドフレームとマットレスを同じメーカーで揃えてセットで購入するのが、最もかんたんといえます。
すでにベッドフレームを持っている場合は、メーカーを揃えるか、購入前にサイズをきちんと測っておきましょう。
部屋のサイズと配置を考える
シングルサイズといえど、マットレスはスペースを大きく占領します。部屋のサイズを考慮して配置を検討し、窮屈にならないように工夫しましょう。縦横どちら向きに置くか、部屋のどの壁に寄せるかによって部屋の使い勝手が大きく変わります。
ベッドのヘッドボードを壁側に寄せることは基本です。ベッド周辺にタンスやクローゼットがある場合は、引き出しや扉を動かすスペースが確保できるかどうか確認しましょう。
部屋を広く使いたいからといって、ベッドの側面を壁にぴったり寄せると掛布団が使いにくくなります。
一度配置してみて使いにくければ、何度か調整していけばよいでしょう。最も動かしやすいサイズであることも、シングルマットレスの良さです。
好みに合ったタイプを選ぶ
人によってマットレスの好みはさまざまです。適切な柔らかさや反発力があるマットレスであれば、寝返りをしやすく、横になったときに正しい寝姿勢をキープできますが、体格や体重によって大きな差があるでしょう。
固すぎるマットレスは圧迫感があるため疲労を蓄積し、体を痛めます。逆に柔らかすぎても姿勢が崩れてやはり腰や背中を痛めてしまうでしょう。
さらに、購入したマットレスをどのくらいの年月使用するつもりかによっても選ぶマットレスは異なります。マットレスの中に使われるウレタンやスプリングの品質によって、劣化のスピードが異なるためです。
マットレスの固さと弾力性、厚み、中に使われている素材の品質をチェックし、自分の希望に合ったものを選ぶことが大切といえます。
シングルマットレスの価格相場と寿命
シングルマットレスをいざ購入しようというとき、まず気になってくるのが金額です。マットレスには価格に幅があるため、理由を知らなければ戸惑ってしまう人も多いでしょう。
低価格のマットレスにも高級なマットレスにも、その値段が付けられた理由があります。
マットレスは年単位で使うものです。安いからといって安易に決めるのではなく、長期的に見たときのコストパフォーマンスも考慮して選ぶとよいでしょう。
1万円以下〜10万円以上まで幅広い
マットレスの中でもシングルマットレスは小さいため、キングサイズやクイーンサイズ、ダブルサイズなどの他のサイズに比べれば低い価格設定です。
しかしながら、シングルマットレスの間でも価格には大きな幅があります。
安価なものは1万円以下で手に入りますが、高級なマットレスともなると10万円を超えるものもあるのです。
価格に幅がある理由
マットレスの価格に大きな幅がある理由は、使われている素材や品質の違いにあります。天然素材を100%使ったマットレスや厚みのあるマットレスは、高品質で寝心地がよいぶん高コストです。
さらに、中に使われているウレタンフォームの密度や種類によって弾力性と耐久性が左右され、同時に原価も大きく異なります。
くわえて高品質なマットレスほど研究開発や広告宣伝に費用がかけられているため、販売価格に上乗せされているのです。
長くて10年。ヘタったマットレスは交換を
マットレスを使える期間は約10年とされており、買い替えの目安となっています。体重を集中して支える中央部分からくたびれてくるため、購入当初は平らだったマットレスに歪みが生じてくるでしょう。
歪んだマットレスを使っていると、正しい寝姿勢を保てないため腰痛や肩こりになりやすく、体を痛める原因となります。もったいないからといって使い続けることは避けた方が無難です。
もちろん、使い方や環境によっては10年を待たずしてヘタってくることもあります。快適な睡眠のためにはためらわずに交換したほうがよいでしょう。
マットレスを長持ちさせるコツ
購入して部屋に配置して以来、マットレスをずっと動かさずに使い続けているという人は注意が必要です。マットレスは湿気がこもりやすく、人の全体重がかかり歪みやすいという特徴があります。
正しい管理をすることで、マットレスの寿命を延ばすことができるでしょう。マットレスを長持ちさせるために役立つコツを2つ紹介します。
湿気を避ける
マットレスは人が睡眠中にかいた汗を吸収するため、湿度が高くなりがちです。カビが発生して繊維を弱らせたり、スプリングを錆びさせたりしてマットレスの寿命を縮めるため、湿気をなるべく避けましょう。
寝室の窓を開けて換気し、マットレスに湿気がこもらないようにすると効果的です。可能であればマットレスを縦置きにして空気の流れをよくしましょう。特にヘッドボードやベッドフレームの床面と接触している面がカビやすいため注意です。
寝室に洗濯物を部屋干しすることも避けた方がよいでしょう。
定期的に向きを変える
マットレスは定期的に回転させたり、裏返したりしてローテーションさせましょう。
ずっとマットレスの同じ面ばかりを使っていると、一部分に負荷が集中して早く劣化します。さらにヘッドボードやベッドフレームに密着させたまま動かさなければ、湿気がこもってカビやすくなるでしょう。
3カ月に1回を目安に、頭部と足元・表面と裏面を交互にローテーションすることがおすすめです。
おすすめの格安シングルマットレス3選
マットレスの購入を決めたとしても、数ある中からたった1つの商品をいきなり選ぶことは難しいものです。ここでは、金額に注目して選んだおすすめのシングルマットレスを3つご紹介します。
「いいマットレスが欲しいものの、1人暮らしでさほどお金をかけたくない」という人は必見です。
ニトリ Nスリープ シングルマットレス
新生活を始める際にまとめて家具を揃えることが多いニトリからは、さまざまなタイプのマットレスが販売されています。マットレスの固さもふつうタイプから、固めなタイプまで選べるため、自分の好みに合わせて選べるでしょう。
お手頃価格ですが、体を安定して支えるポケットコイルを採用しており、体に負担が少ないデザインです。
マットレスの両サイドにはポケットコイルが使用されており、寝返りをうっても落下しにくく横揺れしにくいように工夫されています。
東京西川 Festa2 三つ折りマットレス シングル
歴史ある有名寝具メーカーである東京西川でも、お手頃価格のマットレスを取り扱っています。三つ折りタイプのノンコイルマットレスは高反発ウレタンを採用しており、正しい寝姿勢をキープすることが可能です。
コンパクトに折りたためるので部屋の場所をとらず、持ち運びもしやすいでしょう。
アイリスオーヤマ エアリーマットレス エクストラ シングル
大手繊維メーカーである東洋紡により開発された新素材を採用したマットレスです。チューブ状の繊維が絡み合ってクッションのようになっており、高い弾力性をほこります。体重の負荷も分散させ、心地よい姿勢で眠ることが可能です。
通気性と放湿性も非常に高く、ダニも増殖しにくい素材であるため清潔な使い心地が長く続きます。汚れたらカバーを取り外し、シャワーで丸洗いできる点も嬉しいポイントです。
長く使いたい高級シングルマットレス3選
「せっかくマットレスを買うのであれば、高品質なものがよい」と考えている人も多いでしょう。
高級シングルマットレスの中でもおすすめの商品を3つ選びました。誰もが一度は名前を聞いたことのある有名寝具メーカーの商品が並んでいます。
高級マットレスは耐久性に優れているものが多く、長く快適な寝心地を楽しめます。買い替える回数が少ないぶん、長期的に見ればお買い得とも考えられるのです。
エアウィーヴ シングル
高品質マットレスで名高いエアウィーヴのベーシックなシングルマットレスです。あお向け寝では腰をしっかりサポートし、横向きになれば肩の部分が柔らかく沈むため、寝返りしやすくなります。
正しい寝姿勢をキープできるため、質の高い睡眠がとれるでしょう。カバーにCool面とWarm面があり、夏も冬も心地よく使用できます。
フランスベッド マットレス LT-300N
一番の特徴といえるのは防菌防臭加工とベンチレーターです。通気性が高いため湿気がこもりにくく、カビやダニが発生しにくいため衛生的に使用できます。
じめじめした梅雨の時期や寝汗をよくかく夏の時期にも快適に眠れるため、しっかり安眠できるでしょう。耐久性も高いため、高品質なマットレスを長く愛用したい人におすすめです。
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シモンズ 5.5インチレギュラー シングル
シモンズのロングセラーマットレスであり、ホテルでも多数採用されています。使用しているコイルスプリングはピアノ線と同じ管理規格である『硬鋼線』を出来る限り採用した高性能スプリングです。
弾力性はもちろんのこと高い耐久性があるため、長く愛用できるマットレスでしょう。
まとめ
自分に合ったマットレスを選べば、体に負担がかからず睡眠が快適になります。マットレスにはさまざまな種類がありますが、サイズや部屋の配置、自分の好みの寝心地などを考えて最適なものを選びましょう。
値段と品質のバランスをとり、自分の納得いくシングルマットレスを見つけてみてはいかがでしょうか。