布団は「硬さ」が決め手?心地のいい寝具の選び方とおすすめ3選!
敷布団は、何を基準に選んでいますか?どれも同じと思っている方も多いかもしれませんね。実は敷布団は、その「硬さ」次第であなたの睡眠に大きな影響を与えるアイテムです。今回は、そんな敷布団の適度な「硬さ」や選び方、オススメ商品3選などをご紹介します!
「試し寝」で丁度いい敷布団はNG?
近年ではインターネットでの販売も盛んなため、わざわざ店頭に出向いて寝心地を確かめる、という方も少なくなってきているかもしれません。しかし、敷布団などの寝具は比較的高価な商品のため、可能な限り店頭でその寝心地を確かめることは、とても推奨できる購入方法です。
ただし、ここで一つ落とし穴があります。それは、店頭で「試し寝」をして確かな手ごたえを感じた敷布団が、あなたにとってベストの商品ではない場合がある、ということです。結論からお伝えしますと、「丁度いい」と思った敷布団よりもさらにワンランク硬めの敷布団が、実はベストな敷布団である場合が多いのです。
理由は、「試し寝」できる時間と、実際の睡眠時間の長さは全然違うからです。人は一般的に6~7時間睡眠を取ると言われています。店頭で「丁度いい」程度の敷布団だと、寝ている間に寝返りの頻度が高くなったり、疲れが取れないといった事態が発生しやすいのです。
また、お使いになる方の体重や体格にもよりますが、一般的に柔らかければ柔らかいほどよりクッション性を消耗しやすいため、「ヘタりやすい」布団であるとも言えます。
「少し硬め」の布団を使うメリット2つ
それでは次に、「丁度いい」と判断した敷布団よりも「少し硬め」の敷布団を使うことのメリットについてもう少し詳しくお伝えしたいと思います。
腰への負担が軽減する
柔らかい敷布団にも、メリットはあります。それは、「体圧分散性」に優れているということです。しかしその一方で、理想のS字カーブが保てず、寝姿勢が不安定になりがちというデメリットもあります。具体的に言うと、背骨が一直線になってしまうことが多いのです。そしてこのデメリットは、腰痛を引き起こす原因になると言えます。
背骨が一直線になることで、無理やり腰を持ち上げようとするため、腰部分の筋肉が緊張してしまうのです。そうすると段々腰への疲れがたまり、腰を痛めてしまう、という悪循環が生まれてしまいます。
実は、人体の中で一番重たい部分は「腰」です。「頭」と思っていた方も多いかもしれませんね。腰が最も重たい理由は、内臓が詰まっているからです。重量の割合では、腰が人体の約45%、頭が8%程度の比重です。そのため、例えば体重60㎏の人であれば、腰の重さは約25㎏、頭は5㎏弱という計算になります。
このことから言えることは、就寝時の寝姿勢がとても大切ということです。柔らかい敷布団は理想的なS字カーブを作り出すことが難しいため、適度に反発力のある「硬め」の敷布団の方がS字カーブをキープでき、腰への負担を減らすにはとても有効と言えます。
また、柔らかい敷布団はフィット感があるため、最初の寝心地がいいという特徴があります。そのため、起床時に何か違和感があったり、使い続けるうちに腰へ痛みを感じたとしても、敷布団が原因と思わない方も多いようです。原因の特定ができない状態が続けば、また症状を悪化させることになってしまいます。
そのため、購入当初から「硬さ」を意識することが大切と言えます。「少し硬め」の敷布団であれば、理想的な寝姿勢のまま睡眠を取ることができ、腰の筋肉の余分な緊張を防止することができます。ひいては、腰痛を防ぐことにもつながるのです。
疲れが取れやすくなる
せっかくの睡眠時間ですから、ぐっすり眠って疲れを解消したいですよね。その点においても、「硬さ」を意識した敷布団選びがベストと言えます。
人が就寝している時の主な寝姿勢は、「仰向け寝」と「横向き寝」の2パターンです。仰向け寝をしている時の方が血流と血中酸素量が多いことから、仰向け寝の状態が長ければ長いほど、疲れは取れやすいと言えます。両者の一晩における一般的な割合は7:3程度です。しかし、柔らかい敷布団で就寝することは、横向き寝の割合を高める可能性があります。仰向け寝の状態だと、α波の脳波が出て、リラックスできるというデータもあります。
(参考URL:https://sakuramichi3776.co.jp/category/COLUMN/SHIKIFUTON_KATASA_ERABIKATA.html)
どういうことかと言うと、柔らかい敷布団は仰向け寝の状態ではなく、横向き寝で軽く膝を曲げることで、理想のS字カーブを作り出そうとするからです。そのため、必然的に寝返りの回数が多くなり、またリラックスした睡眠時間が短くなってしまうため、疲れが取れにくくなってしまうというメカニズムが生まれます。
適度な硬さと反発性のある敷布団であれば、仰向け寝の状態でS字カーブを作ることができます。そのため、仰向け寝の状態を長時間キープすることができ、疲れをしっかり取ることができるのです。
「硬さ」の他に、大事な要素とは?
ここで、敷布団の構造についてお伝えしたいと思います。一般的に敷布団は、「中芯」と呼ばれる芯材を、2枚の「中わた」で挟み、さらに「側生地」で包むという3層構造で形成されています。
敷布団の中には、中芯がないタイプもあります。しかし、中芯があるタイプの方が、ほどよい硬さの寝心地を得ることができますので、チェックしてみるといいでしょう。
中わたには、コットン(綿)、ウール(羊毛)、ポリエステルなどの素材が使用されます。最もメジャーなのはコットンですが、その他の素材にもメリットとデメリットがあります。また近年では、コットン×ポリエステルや、ウール×ポリエステルといった素材も開発されています。種類が幅広くなったことで、お好みの使用感が必ず見つかるでしょう。
側生地は、コットンとポリエステルが人気を二分しています。吸水性と吸湿性に優れている綿が特に人気です。ポリエステル素材はシワになりにくく、耐久性に優れているというメリットもありますが、吸水性と吸湿性がほとんどありません。中わたの特性を活かすにも、通気性の良い天然素材の側生地の方が適しています。
おすすめの「硬め」敷布団3選
それでは最後に、おすすめの「硬め」敷布団をご紹介します。
エイユウ(Eiyu) 防ダニ加工 敷布団 シングル
マイティトップⅡ eco中綿を使用したことにより、防ダニ・抗菌・防臭効果に優れた敷布団。中心には芯の硬いわたを使用し、弾力性の高い中空綿で2重に挟むことによって、驚きの5柔構造が実現!腰や背中の沈み込みを軽減し、疲れやダルさをしっかりと解消します。
マニフレックス イタリアンフトン2 シングル
芯材・表裏側生地合わせて7㎝の厚みがしっかりと体を支え上げ、畳の上でも床つき感なく、快適に就寝できる敷布団。側生地は取り外し可能なため、衛生的に使えます。通気性に優れているため、風通しの良い所で陰干しすればOK!天日干し不要も嬉しいポイントです。
アイリスオーヤマ 高反発エアリー敷布団 シングル
弾力性のあるチューブ状の繊維が絡み合う「3次元スプリング構造」を採用したことによって、適度な硬さ+優れた体圧分散性が実現した敷布団。無意識に行っている寝返りも、高反発性のおかげでスムーズになり、快眠へと導かれます。通気性・耐久性も実証済みです。
まとめ
今回は硬めの布団を選ぶべき理由や、おすすめの硬めの布団をご紹介してきました。
正しい寝姿勢をキープして寝ることができるのも、寝返りが打ちやすくなるのも、一度寝てみて気持ちよいと感じた布団よりも、少し硬めの布団を選ぶことがポイントです。
素材やシーツ、ベットカバーによって寝心地も変わりますので、自身に合う布団を選んでみてください。