セルプールのマットレスはどこが凄い?特徴とおすすめアイテムを紹介
適度な睡眠時間の確保だけでなく、睡眠の質の向上には寝具選びが重要といわれています。コストパフォーマンスに優れた寝具として評判なのが、セルプールです。この記事では、セルプールのマットレスの特徴とおすすめアイテムを紹介します。
セルプールについて知ろう
まずはセルプールの概要を紹介します。よい寝具だとわかっていても、機能や特徴を正しく把握しなければ、自分に適した寝具を選べません。セルプールについて正しく理解し、快眠できる寝具選びにつなげましょう。
ウレタンの革命とされるセルプール
セルプールとは、オーストリア生まれのウレタンです。ヨーロッパで最大手のウレタン発泡メーカーである『ユーロフォーム社』と、ユーカリを原料に作られた化学繊維『テンセル』を開発した『レンチング社』の共同開発によって、セルプールは誕生しました。
反発弾性や通気性に優れた高密度のセルプールは、マットレスに限らず、枕や周辺アイテムにも採用されている素材です。性能のよさや寝心地から、『ウレタンの革命』と称されることもあります。
リーズナブルで高品質が篠原化学のこだわり
日本でセルプールを扱う輸入代理店は、『株式会社篠原化学』です。
日本人の眠りを研究する同社は、良質な海外の寝具を輸入するだけでなく、日本人に合った仕様で商品をオーダーしています。たとえば、マットレスのサイズは日本の寝具のサイズに合わせ、体圧分散性は日本人の体に合うように調整されているということです。
上記のように手間がかかっているにもかかわらず、手頃な価格で購入できるのが篠原化学のこだわりです。リーズナブルで高品質なのもセルプールの特徴といえるでしょう。『寝具は健康器具の一つ』との考えのもと、機械によるテストはもちろん、実際に人が寝るなど、さまざまな方法でセルプールの品質をチェックしているそうです。
セルプールの特徴
ウレタンの革命といわれる通り、他のウレタン素材やマットレスにはあまり見られない特徴がセルプールにはあります。セルプールの特徴を正しく把握し、寝具選びの参考にしましょう。
優れた反発弾性
セルプールの特徴として、優れた反発弾性があります。一般的な高反発マットレスの反発弾性が約42%なのに対し、セルプールのマットレスの反発弾性は約63%です。セルプールは、反発弾性に定評のある高反発マットレスの1.5倍の反発弾性を持つ計算です。セルプールがいかに反発弾性に優れた素材かがわかるでしょう。
セルプールの優れた反発弾性を生み出しているのは、表面にある波型のカットです。断面が波打つように施されたカットによって、高反発マットレス以上の反発弾性を実現するとされています。
テンセルパウダーによる湿度コントロール
セルプールに用いられるテンセルの原材料は、ユーカリです。性能を残したままユーカリをパウダー状にし、マットレスの分子構造に結合させています。ウレタン内の水分をテンセルパウダーがコントロールし、睡眠中の蒸れを軽減しやすくしているそうです。バクテリアなどの繁殖を防ぎ、快適で衛生的な睡眠環境のキープにつながるでしょう。
『芯材自体が吸放湿する優れたウレタン』として知られる通り、セルプール自体に湿度を調整する機能が備わっているそうです。特別なカビ対策の必要がなく、お手入れしやすいのもセルプールの特徴といえるでしょう。月に2回ほど風に当て、適度にセルプール内部の湿度を逃がすとカビ防止につながり、より衛生的です。
耐久性の高さ
耐久性の高さもセルプールの特徴の一つです。ウレタンの耐久性は、密度によって決まります。密度が高ければ高いほどへたりにくく、長持ちするといえるでしょう。
セルプールウレタンの密度は50D(kg/m2)と、一般的なウレタンの約2倍です。一般的なウレタンの耐用年数が5年前後とされているのに対し、セルプールウレタンは約10年の長期使用にも耐えうるとされています。約8万回の圧縮テスト実施後の復元率は約99%といわれます。セルプールはへたりにくく、長期使用に適しているといえるでしょう。
折りたたみや洗濯が可能
セルプールのマットレスは、折りたたみや洗濯が可能です。中に入っている芯が三分割されているので、三つ折りしやすくなっています。マットレスを収納したり移動したりする際にコンパクトにたためるので、使い勝手がいいといえるでしょう。
また、ウレタンにしては珍しく、セルプールは水洗いできる素材です。側生地は洗濯機で洗えます。毎日肌に触れる寝具を衛生的にキープしやすいのは、寝具選びにおいて大きなメリットといえるでしょう。
セルプールのマットレス
セルプールの特徴やよさを理解できたところで、具体的なセルプールの商品を紹介しましょう。最初に紹介するのは、3種類のマットレスです。同じセルプールのマットレスでも、それぞれに異なる強みや特徴があります。
日本限定モデル New ハイブリッドマットレス エクスチェンジ
『New ハイブリッドマットレス エクスチェンジ』は、日本限定モデルのマットレスです。日本人の体型や日本の住宅事情に合わせ、輸入代理店の篠原化学が仕上げの加工を施しています。
ウレタンにも側生地にも、吸放湿性に優れたテンセルをぜいたくに使用しています。季節を問わず、サラサラな肌触りを堪能できるでしょう。耐久性の向上や毛玉防止のためにポリエステルの糸を混紡しているのも、この商品の特徴です。厚さは約8cmで、自宅のマットレスや布団に重ねても、1枚でも使えます。
独立型の体圧分散 スウィートドリーム デラックス
『スウィートドリーム デラックス』は、独立型の体圧分散を実現したマットレスとされています。独立型の体圧分散とは、マットレスに寝転がった瞬間に、真下に体圧を逃すことを指します。
独立型の体圧分散を可能にするのは、古くからヨーロッパの医療機関などで用いられたデクビトス・カットと呼ばれる技術です。マットレスを体の部位の重さごとに五つのゾーンに分け、適切に体圧を分散させるそうです。
マットレスの厚さは約15cmです。肩や腰に負担のかかりやすい横向きの寝姿勢でも、しっかり体を支えてくれるでしょう。また、篠原化学が考案したカバーは、上面と下面を完全に分割可能です。片面だけでも洗えて、寝具を清潔にキープしやすくなっています。
生理的湾曲に対応 7ゾーン くびれマットレス
『7ゾーン くびれマットレス』は、背骨のS字カーブといった人体の湾曲に対応したマットレスとされています。一般的なマットレスでは生理的湾曲とマットレスの隙間が埋まらないものの、このマットレスは生理的湾曲に合わせて山の高さを変えています。これによって、マットレスと人体のフィット感の向上が期待できそうです。
また、人体は部位によって重さが異なります。重い部位に圧力がかかりがちなので、体圧分散性を高めるには部位ごとにマットレスの硬さや形などを変える必要があるでしょう。このマットレスでは、頭部から下肢部を七つのゾーンに分け、山の高さや形、表面の硬さをゾーンごとに変えているそうです。
セルプールの枕
セルプールを使っている商品は、マットレスだけではありません。頭部を支える枕にも、セルプールが使われています。体重に占める頭部の重さは、約10%です。セルプールの枕で、頭部や首にかかる負担を軽減させましょう。
すべての寝姿勢に対応 フォー ユア ネック ピロー
『フォー ユア ネック ピロー』は、すべての寝姿勢に対応した枕とされます。仰向きでも横向きでも、首のラインに枕がフィットするように開発されています。枕の両サイドに芯材を入れることで、寝返りを打ったときに肩にかかる負担の軽減につなげているそうです。
ストレートネックなど、現代人に多いとされる首の悩みを抱える方に、この枕は適しているでしょう。呼吸補助筋とも呼ばれる斜角筋を睡眠中に緩める効果が、この枕には期待できます。斜角筋は首の奥にあってケアがしにくいので、首や肩に負担のかからない枕で筋肉をリラックスさせることが重要とされています。
抱き枕や腰枕にも使える オブロンピロー
幅約100cmと、シングルベッドとほぼ同じ幅が特徴的なのが『オブロンピロー』です。頭約四つ分の幅があるので、寝返りを打っても枕から頭が落ちづらく、ぐっすり眠れる可能性が高まります。幅があるので、抱き枕や腰枕として使用したり、一つの枕を家族でシェアしたりすることも可能です。
この枕は首元に厚みがあり、首筋のカーブに合わせてフィットするようです。セルプールのほどよい弾力で頭部と首をしっかり支え、頭部と首にかかる圧力を分散してくれるでしょう。
フォー ユア ネック専用カバー
『フォー ユア ネック専用カバー』は、先に紹介した『フォー ユア ネック ピロー』専用の枕カバーです。独特な形状の枕にフィットする筒型で、両サイドがないので簡単に枕に取りつけられます。カバーは2枚セットなので、洗い替えしやすく重宝するでしょう。
カバーの表側には、セルプールの分子構造に結合されているテンセルがぜいたくに使用されています。テンセルは吸水性に優れており、蒸れによって生じる睡眠中の不快感を軽減することを期待できそうです。カバーと枕本体の生地は同じなので、カバーによって寝心地が損なわれる心配はないでしょう。
セルプールの周辺アイテム
マットレスと枕以外にも、セルプールを使った周辺アイテムがあります。比較的手が届きやすい価格なので、予算上マットレスの買い替えは厳しい方でも、周辺アイテムならチャレンジしやすいといえるでしょう。
スウィートドリーム ピロートップ
『スウィートドリーム ピロートップ』は、マットレスの上に重ねて使うピロートップです。ピロートップは薄手のマットレスで、寝心地をよくするためにホテルなどのベッドに使われています。マットレスに重ねるだけで使用できるので、手持ちのマットレスや布団に重ねれば睡眠の質の向上につながるでしょう。
このピロートップには、特殊なキルト加工が施されています。採用されたデザインは、輸入代理店の篠原化学が考案したものです。重い部位は過度な沈み込みを防ぎ、軽い部位はやわらかく体を包むキルティングを施しているそうです。日本人の体型に合った体圧分散や部位のサポートを期待できるでしょう。
テンセル混ボックスシーツ
ハイブリッドマットレスの付属品のカバーと同じ生地で作られたのが、『テンセル混ボックスシーツ』です。全周ゴム仕様なので、取り付けや取り外しが簡単にできます。洗濯ネットに入れれば洗濯機で洗えるので、お手入れに手間がかかりません。
ボックスシーツの素材は、テンセルやポリウレタンなどの混紡生地です。吸水性に優れたテンセルを表面の生地に使い、耐久性を高めるためにポリエステルを配合しています。ボックスシーツの表面には、ジャガード編みでロゴが織られています。立体感のあるジャガード編みのボックスシーツは、高級感をかもし出すでしょう。
トッパー側生地(NEW ハイブリッド・マットレスEX専用)
『トッパー側生地(NEW ハイブリッド・マットレスEX専用)』は、『New ハイブリッドマットレス エクスチェンジ』専用のカバーです。この商品は、上面と下面を完全に分割可能なカバーの上面(トッパー)です。ファスナーのスライダーの有無で下面(アンダー)と区別できます。
体が直接触れるのは上面なので、下面に比べて汚れが気になりやすいものです。その分、洗濯する頻度が増えがちなので、替え用のカバーがあると重宝するでしょう。
アンダー側生地(NEW ハイブリッド・マットレスEX専用)
『アンダー側生地(NEW ハイブリッド・マットレスEX専用)』は、先に紹介したトッパー側生地と対になる下面(アンダー)側の生地です。アンダー側生地には、ファスナーのスライダーがついていません。
ベッドの床板や床と接するので、下面は湿気がたまりやすくなっています。湿気コントロールに優れたテンセルが生地に使用されていても、頻繁に洗えるに越したことはありません。替え用のカバーがあれば、マットレスのカビやダニの繁殖防止につながるでしょう。
トライアルプログラムを活用しよう
輸入代理店の篠原化学では、トライアルプログラムを実施しています。指定の支払い方法で篠原化学のウェブサイトから対象商品を購入するのが、トライアルプログラムの適用条件です。使用感に満足できなければ、一定期間内なら返品・返金が可能です。対象商品の3品を順番に紹介しましょう。
重ねるだけ 6cmトッパー
『6cmトッパー』は、手持ちのマットレスの上に敷くだけのマットレストッパーです。頭部から下肢部までを七つのゾーンに分類し、部位ごとに最適のカッティングを施しています。体のラインに合わせてトッパーがフィットし、適度に体圧を分散させます。また、ゾーンごとに異なる凸凹で、マッサージのような感覚を得られるでしょう。
このトッパーの側生地には、テンセルが使用されています。テンセルの吸水性は綿の約2倍といわれていて、しっかり寝汗を吸収してくれるでしょう。また、テンセルの肌触りはやわらかくなめらかなので、快適な睡眠環境をキープする効果を期待できそうです。
敷布団の手軽さでマットレスの寝心地 10cm三つ折りマットレス
『10cm三つ折りマットレス』は、厚さ約10cmながらコンパクトに折りたためる三つ折り構造のマットレスです。
このマットレスは、上面と下面の2層構造になっています。上面全体には、波打つような凸凹プロファイルカットが施されています。やさしく体にフィットし、体にかかる体圧を分散してくれるでしょう。また、凹凸加工が空気や湿気の通り道を作るので蒸れにくく、快眠にアプローチできそうです。
フィット感のある上面に対して、体をサポートするのが下面です。就寝から起床までよい寝姿勢をキープするため、反発弾性と硬さに優れたウレタンを採用しています。下面でしっかり支えてくれるので、寝返りを打ちやすいのが特徴とされています。
1枚で本格体験 14cm一枚ものマットレス
『14cm一枚ものマットレス』は、コストパフォーマンスを追求した厚さ約14cmのマットレスです。比較的手に届きやすい価格ながら、本格的なマットレスと変わらない質で睡眠できるといわれています。
全体を七つのゾーンに分けた凸凹プロファイルカットと上面と下面の2層構造で、快適な睡眠をサポートしてくれるでしょう。耐久性にも優れ、約8万回の圧縮テスト実施後の復元率約は98%と、へたりにくくなっています。耐用年数は約7年と、長期にわたって利用が可能でしょう。
セルプールのお手入れ方法
どんなに耐久性に優れた寝具でも、使い方を間違えれば耐用年数が短くなってしまうでしょう。セルプールの寝具をより長持ちさせるため、基本的な使い方や手入れの方法を紹介します。
基本的な使い方
セルプールは、子どもからお年寄りまで、家族全員で安心して使用できます。その根拠は、世界的な繊維の安全認証規格『エコテックス』です。セルプールのウレタンフォームは、エコテックス規格で最高水準とされるクラス1を取得しています。
セルプールのマットレスはフローリングへの直置きが可能です。ベッドのマットレスとしても敷布団としても使用できるので、寝室を和室から洋室に変えてもマットレスを買い替える必要はありません。冬場は電気毛布との併用も可能です。ただし、使用頻度や環境次第では、マットレスの品質に変化を及ぼす可能性があるので注意しましょう。
手入れ方法
セルプールのウレタンフォームは、正しく手入れすれば10~15年ほど使えるといわれています。
水洗いできる点は、セルプールのマットレスが持つ特徴の一つといえます。メッシュの保護カバーをつけたまま、濡れタオルなどで押し洗いしましょう。ウレタンフォームは日光に弱いので、室内で日陰干しして乾かします。
セルプールの寝具専用カバーは、洗濯ネットに入れれば洗濯機で洗濯可能とされています。セルプールのマットレスと異なり、専用カバーは天日干しできます。ただし、より生地を長持ちさせるなら、専用カバーも日陰干しがおすすめです。
まとめ
セルプールは、ユーカリを原料としたテンセルパウダーを分子構造に統合したウレタンです。反発弾性や通気性、耐久性に優れ、『ウレタンの革命』といわれています。
輸入代理店の篠原化学が日本人の体型に合わせてカスタムオーダーしているので、外国産ながら体にフィットした使用感を得られるでしょう。高品質でリーズナブルなのも、セルプールのメリットです。
セルプールを使用した商品は、マットレスや枕、周辺アイテムなどさまざまです。商品ごとに特徴や強みが異なるので、各商品の特徴を押さえ、購入の際は参考にしてください。