布団乾燥機の使い方を解説。活用方法や効率よく使うためのコツ
布団乾燥機は、天候や住環境などのさまざまな理由で、布団を屋外に干せないときに役立つアイテムです。布団乾燥機があれば、雨の日でも布団の湿気を飛ばせます。布団乾燥機の基本的な使い方や、効率よく使うコツを見ていきましょう。
布団乾燥機の基本
布団乾燥機は、布団を屋外に干せないような場合でも、布団の湿気を飛ばせる便利な家電です。敷いてある布団にセットしてスイッチを入れるだけなので、布団をベランダなどまで運ぶ手間が不要です。
布団乾燥機のメリットや種類について見ていきましょう。
布団乾燥機を使うメリット
布団乾燥機を使うメリットは、布団から湿気を飛ばし『ダニやカビが繁殖しづらい状態にできるところ』や、寒い日に『布団を温められるところ』などです。
ほかにも、雨が続いて湿気がたまったときや昼間に布団を干せないときなどに、室内で手軽に布団を乾燥させられるところは、大きなメリットだといえます。
高温でダニを退治できるモードを搭載した布団乾燥機を使うと、アレルギーの原因になるダニを退治できるところもメリットです。
また、真冬に布団に入るとヒヤッとすることがありますが、そんなときにも布団乾燥機は活躍します。就寝前に布団を温めておけば、寒さを感じずに就寝できるでしょう。
布団乾燥機には3種類ある
布団乾燥機は『マット式』『ホース式』『それ以外』の3種類に分けられます。
マット式は、本体をマットにつなぎ、敷布団と掛け布団の間に挟んだマットに温風を入れるタイプです。
ホース式は、本体に付属のホースを伸ばして、布団の中に直接温風を送ります。ホースもマットも使わないタイプが、それ以外にあてはまります。
いずれのタイプも本体から温風が出る点は変わりないですが、搭載しているモードや付属品が微妙に異なることが多いです。
布団を隅々まで満遍なく温め、ダニを退治したいときはホース式よりもマット式をおすすめします。
布団乾燥機の使い方
さまざまなタイプの布団乾燥機がありますが、基本的な使い方に大きな違いはなく、ポイントさえ押さえれば決して難しくありません。種類ごとに布団乾燥機の使い方を紹介します。
マット式の使い方
マット式の布団乾燥機は『布団の間に入れたマットに、温風を入れて温める仕組み』になっています。
敷布団の上にマットを敷いたら本体のホースをマットとつないで、上に掛け布団を掛けましょう。スイッチを入れるとマットが温風で膨らみ、布団全体を温めます。
機種によってタイマーの設定方法は違いますが、操作は簡単です。ダイヤル式やボタン式などの種類があり、温めや乾燥などの項目を選択するだけなので感覚的に操作できます。
冬場に布団を温めたいときには10分程度、ダニを退治したいときは1時間程度というように、目的によって運転時間が異なる場合が多いです。
ホース式の使い方
ホース式は『本体から伸ばしたホースを、敷布団と掛け布団の間に差し込むだけ』で準備完了です。準備ができたら、目的に合ったモードを選択しましょう。
マットをセットする手間がなく手軽に使えるところが魅力ですが、温風が広がるのはホースの出口を中心にした部分のため、一度の運転では布団の端まで温風が届かない場合が多いです。
本体を移動させてホースを差し込む位置を変えれば、隅のほうにも温風を行き届かせることが可能です。徹底的に布団を乾燥させたいときやダニを退治したいときなどは、本体の位置を移動させる必要があるでしょう。
月に1回フィルターの掃除をしよう
布団乾燥機の吸い込み口やフィルターは、ホコリやゴミがたまりやすい部分です。月に1回は掃除機を使ってホコリを取り除きましょう。フィルターを取り外して『水洗いできるタイプ』を選ぶと、手入れが簡単です。
手入れを怠ると機械に負担をかけ温風を出すパワーが弱まってしまうことがあるため、できるだけこまめに掃除をしましょう。
マットやホースが汚れたら、水拭きをします。汚れがひどい場合、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に布巾を浸し、水気を絞った状態で拭きましょう。
手入れの方法はメーカーや機種によって違うため、取り扱い説明書をチェックしてから掃除することをおすすめします。
布団乾燥機を使うコツ
布団乾燥機にはさまざまなモードが搭載されています。目的に応じてモードを切り替えたり、使用頻度を変えたりすることが上手に使うポイントです。
必要に応じて、掛け布団と敷布団以外の寝具も乾燥させましょう。布団乾燥機を使ううえでのコツを紹介します。
使用時間や使用頻度
布団乾燥機を使うのは、布団の湿気を飛ばしたいときやにおいが気になるときなどです。冬場は寝る前に使うと、暖かく就寝できるでしょう。
使用頻度は使う布団の状態によって異なります。湿気が多い場合は、週に2~3回くらいかけたほうがよい場合もあります。ダニの繁殖が心配な場合は、もっと頻繁に使用しても構いません。
機種によって温風を出すパワーが違うため、使用時間については一概にいえない部分がありますが、布団を温めることが目的なら『10~15分程度』、ダニを退治するなら『1~2時間程度』が目安です。
布団のサイズによっても乾燥にかかる時間が違い、シングルは30分程度、ダブルは90分程度の時間がかかります。
季節ごとに使い分けよう
季節によっても布団乾燥機を使うコツが変わります。梅雨の時期のように湿気が多い季節には、乾燥モードを頻繁に使うことがポイントです。
メーカーや機種によって名称が違いますが、布団乾燥機には『温め・乾燥・ダニ退治・送風・冷風』などのモードがあります。タイマーで自動的に温風から冷風に切り替わるタイプも少なくありません。
夏場は寝る前に布団を温風で乾燥させると、暑くて寝られなくなってしまうため、送風や冷風でクールダウンしてから就寝しましょう。
毛布や枕も一緒に乾かす
布団乾燥機によって、布団と一緒に毛布や枕も乾かせます。毛布は掛け布団の上から掛け、枕は掛け布団の下に入れて乾燥させましょう。同じ要領で、タオルケットやシーツなどの湿気も飛ばせます。
布団乾燥機があれば『寝具をまとめて乾燥させられる』ので、物干し場やベランダが狭くて干せない人におすすめです。
枕やぬいぐるみなどの立体的な物は掛け布団と敷布団の間に挟むか、専用の袋を使用して温風を入れます。
ただし、枕やぬいぐるみは使用されている中材によっては温風の熱に耐えられない場合があるため、洗濯表示をチェックし、乾燥機を使えないタイプの場合は使用をやめましょう。
布団以外にも使える乾燥機
布団乾燥機で乾燥させられる物は、寝具だけではありません。上手に活用すれば、身の回りのアイテムの清潔感をキープしやすくなります。布団以外の乾燥させられる物をチェックしましょう。
靴や部屋干しの衣類を乾燥させる
布団乾燥機には布団を乾燥させる以外の機能が付いていることがあり、部屋干しの衣類や靴を乾燥させられるタイプもあります。
部屋干しの衣類を乾かせる布団乾燥機は、ハンガーにかけた洗濯物にホースを向け温風を当てて乾かすタイプや、専用のカバーの中に洗濯物を入れて乾かすタイプが多いです。
靴を乾かすときは、ホースを靴の履き口に入れて乾かします。靴を洗った後以外にも、雨で濡れた運動靴や革靴を乾かすときに使いましょう。
押し入れやクローゼットのカビ対策
押し入れやクローゼットは湿気がたまりやすい場所です。特に、普段使うことがなく閉め切っている押し入れなどは、湿気のせいでカビが繁殖してしまうことが珍しくありません。
雨が続いた後は特に湿気がたまりやすく、スノコを敷いて対策していても押し入れやクローゼットの中身がジメジメしてしまうことがあります。
布団乾燥機があれば、押し入れやクローゼットの中にたまった湿気も飛ばせます。布団乾燥機のホースを伸ばし、押し入れやクローゼットの中に温風を送り込みましょう。定期的に乾燥させると、カビを防ぎやすくなります。
おすすめの布団乾燥機
どんな布団乾燥機を選んだらよいかわからない場合、初めてでも簡単に使えるタイプがおすすめです。洗濯物や靴などを乾かす機能もあると、より出番が多くなるでしょう。
操作が簡単で、布団以外も乾かせる機能を持ったおすすめの布団乾燥機を紹介します。
パナソニック ふとん乾燥機 マットタイプ
布団の隅々まで乾燥させられる『マット式』です。マットだけでなく靴を乾燥させるときに使えるアタッチメントも付属しています。
夏と冬の二つの季節に合わせたモードが搭載されていることが特徴で、操作するときは目的に応じた項目にダイヤルを合わせるだけなので簡単です。
コードやホースは本体の中に収納できる仕組みになっており、見た目がスッキリしています。
三菱電機 フトンクリニック
こちらには『布団を包み込むように設計されたマット』が付属しています。
布団だけでなく小物や枕を乾燥させることも可能です。乾燥させたい洗濯物があるときは、マットを二つ折りにして挟み込みましょう。靴を乾燥させたいときは、ホースを直接履き口に入れて乾かせます。
また、冬に足元だけを温めたいときはマットを使わずにホースを足元に差し込み、温めボタンを押すだけで快適な温度に整えられます。
『ダニパンチ・乾燥・あたため』の中からモードを選んでボタンを押すだけなので、操作が簡単です。ぱっと見てわかりやすい、残り時間の表示パネルもついています。
山善 布団乾燥機 マット不要
こちらはマットを使わずに、『立体的に作られたノズル』を差し込むタイプの布団乾燥機です。一般的なホース式にありがちな熱のムラができにくく、布団を全体的に温めやすくなっています。
ノズルは分解してコンパクトにできるので、収納場所にも困りません。マットを敷いたり片付けたりする手間がないので、面倒くさがりな人でも使いやすいです。
布団の片面を90分ずつ乾燥させれば、ダニ対策もできます。
象印 布団乾燥機 スマートドライ
マットもホースも使わない布団乾燥機を探している人には、こちらがおすすめです。
準備に時間がかからず『本体を開くだけ』で、簡単にセットできます。準備が面倒で布団乾燥機を使わなくなってしまった経験がある人でも、使いやすいのではないでしょうか。
送風口の角度を変えられる仕様になっていて、部屋干しの洗濯物や靴の乾燥にも使えます。
コードの長さが2.6mあり、さまざまな場所で使いやすいところも魅力です。薄さが13cmとコンパクトなので、ちょっとした隙間にも収納できるでしょう。
まとめ
布団乾燥機にはマット式やホース式などがあり、布団を乾燥させたり温めたりすることを目的に使用します。高温で長時間温風を送り続けると、ダニを死滅させることも可能です。
布団だけでなく、枕・毛布・靴・洗濯物・ぬいぐるみなど、さまざまな物を乾かせるほか、押し入れやクローゼットの湿気が気になるときにも活用できます。
また、月に1回程度はフィルターを掃除すると、布団乾燥機の性能を存分に生かせるでしょう。