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乾燥機で敷布団のカビダニ予防。機能と選ぶポイントまとめ

敷布団をカラリとした『気持ちよい状態』に保ちたいときは、布団用の乾燥機を使用しましょう。定期的に使えば、湿気を飛ばしたり、カビ・ダニ対策をしたりするのに役立ちます。乾燥機のおすすめ商品をチェックして、敷布団を快適に保ちましょう。

目次

敷布団の湿気はどこから?

敷布団 湿気

天日干しをしても敷布団はいつの間にか湿っています。この湿気はどこからやってくるのでしょうか?湿気対策を効果的に行うために、まずは湿気の原因を解説します。

就寝中の汗

起床後の敷布団がしっとり湿った質感になっているのは、汗が染み込んでいるからです。人間は寝ている間に『コップ約1杯分の汗』をかくといわれています。この汗の多くを敷布団が吸収するのです。

家族で同じ敷布団を使っている場合は特に、敷布団が吸収する汗の量も増えます。

床にたまった湿気

床は湿気がたまりやすい場所です。その床の湿気が付着することで、敷布団が湿ることもあります。

特に注意したいのは、温度差が大きくなる冬です。冷たい床と温かい敷布団の温度差で『結露』が発生し、敷布団に湿気がたまりやすくなります。

どうしても気になるときは、敷布団を敷く前に床を『乾拭き』しておきましょう。

湿った敷布団はトラブルの原因に

湿った敷布団 トラブル

汗や床の湿気を吸いやすい敷布団ですが、そのままにしておくとさまざまなトラブルに発展する可能性があります。体調に影響を与えることもあるのです。

カビが生えやすくなる

敷布団は湿気を吸いやすいだけでなく、皮脂やフケなどの『カビの栄養になるごみ』がたくさん付着しています。そのため、カビが繁殖しやすいです。

繁殖したカビをそのままにしていると、寝ている間中カビを吸い込むことになります。

小さな子どもや免疫力が落ちている人などは、吸い込んだカビが体調に影響することがあるかもしれません。また、くしゃみや鼻水が気になり始めることもあるでしょう。

ダニが発生する

湿った敷布団は『ダニが発生しやすい』ということにも留意しておきましょう。ダニもカビと同じように湿気が高い状態を好むため、カビとダニが同時発生する可能性もあるのです。

敷布団の中に詰まっている中綿は、ダニのすみかや、卵を産む場所として適しています。ダニにとって最適な環境がそろっているため、どんどん増えることになりかねません。

特にダニが増えやすい箇所は、フケや皮脂が多く落ちやすい『敷布団の頭部に当たる場所』や、ごみがたまりやすい『シーツの隙間』などです。

睡眠の質が悪化

湿ったままの敷布団に寝ていると、『睡眠の質が悪くなる』可能性があります。

布団の中の湿度が高いままでは、睡眠環境が『高温多湿の状態』になるからです。真夏の熱帯夜のような寝苦しい環境が、布団の中にできている状態と考えられます。

また、体が冷えやすくなることも、睡眠の質を低下させる原因です。

高温多湿の敷布団は汗を吸収しにくいため、かいた汗がそのまま肌の表面にとどまります。そして、蒸発するときの気化熱によって体温が奪われてしまうのです。

湿気対策には布団乾燥機を使おう

湿気対策 布団乾燥機

敷布団の湿気は、日々のお手入れで対策することが大切です。手軽な方法としては、布団乾燥機を使うと湿気対策がしやすくなります。

布団乾燥機の機能

湿気対策に役立つ布団乾燥機は、『温風を送り湿気を飛ばす』家電です。乾燥させるだけではなく、寒い日に布団を温める効果もあります。

機種によっては高温の風を送る機能があり、これを使った『ダニ対策』も有効です。ダニが好む環境より湿度が下がるため、敷布団内がダニにとって居心地の悪い場所になります。

敷布団の他にも、枕や毛布・洗濯物・靴など、さまざまなものを乾燥できるお役立ちアイテムです。湿気がこもりがちな押入れやクローゼットのカビ対策もできます。

外干しの代わりにも

外干しができないときにも布団乾燥機が役立ちます。雨が降っている日や、花粉が気になる季節など、『敷布団を外に干せない日』は意外と多いです。マンションのルールで外に布団を干せないこともあるでしょう。

そのようなときは、布団乾燥機があると便利です。温かい風で乾燥させる布団乾燥機なら、室内でも外に干したときのようにふっくらした質感に仕上げられます。

布団乾燥機の選び方

布団乾燥機 選び方

さまざまな種類がある布団乾燥機は、機能をチェックして選びましょう。事前に確認しておけば、日々の使い方に合わせた使い勝手のよいタイプを購入できます。

タイプは主に2種類

まずは、マットタイプとマットなしタイプの『2種類のタイプ』のうち、どちらがよいか選びましょう。

マットタイプは、敷布団と掛布団の間にマットを挟み、その中に温風を送り込みます。マットの面積分が均一に温まるため、温度のムラができにくいのが特徴です。

一方、マットなしタイプは、布団にそのまま温風を当てるものです。本体をセットしてスイッチを入れるだけで使えるため、日常的に乾燥をしたい場合に向いています。

マットなしの場合は温度のムラができる可能性があり、熱が敷布団全体に行き渡りにくいかもしれません。

乾燥にかかる時間をチェック

カラリとした敷布団になるまで、どのくらいの時間がかかるかもチェックしましょう。

機種によって乾燥にかかる時間は異なります。最低乾燥時間が『約30分以内』の布団乾燥機だと、日常的に使いやすいでしょう。

中には、急速温めモードといって、約10分で敷布団を温められるタイプもあります。サッと使える布団乾燥機を探している場合は、乾燥にかかる時間を目安にして選ぶのがおすすめです。

節電効果も確認しよう

『電気代がどのくらいかかるか』も、乾燥機選びの大切なポイントです。日常的に使う家電のため、節電効果を確認してから選びましょう。

大手家電メーカーの布団乾燥機は、1回当たり約8.5~14円で乾燥できます。ダニ対策モードでは、1回当たり約17~68円です。

節電を意識して布団乾燥機を使いたいなら、電力消費量の多いダニ対策モードを使うタイミングを絞りましょう。使用ペースを決めておけば、無駄に使うことがなく節約につながります。

『温風を逃がさない工夫』も大切です。マットタイプはマットがはみ出ないようにセットしましょう。マットなしタイプの場合は、掛布団の端を敷布団に織り込むことで温風が逃げるのを防げます。

布団乾燥機の使い方

布団乾燥機 使い方

効果的に敷布団を乾燥させるためには、布団乾燥機をどのように使うとよいのでしょうか?最適な使用頻度や、お手入れ方法もチェックしましょう。

敷布団にセットし運転開始するだけ

布団乾燥機は簡単に使えます。マットタイプもマットなしタイプも、基本的には『布団にセットしてスイッチを入れるだけ』で使えるのです。ただし、それぞれセットの仕方が違います。

マットタイプは敷布団の上でマットを広げ、本体のノズルをマットに差し込み、上から掛布団をかければセット完了です。一方、マットなしタイプは、布団にノズルを差し込むだけでセットが終わります。

正しく布団乾燥機をセットしたら、使用するモードに合わせてスイッチを入れればOKです。

週に1回以上の利用がおすすめ

布団乾燥機を使うペースは『1週間に1回』が目安です。これは目安のため、使用する目的によっては、毎日使っても構いません。

眠る前に布団を温めたい場合や、湿気が気になる季節のダニ対策がしたい場合には、毎日の使用が向いています。

『敷布団の湿気を逃がす』のが目的なら目安の1週間に1回が、『定期的なダニ対策』は1~2週間に1回がおすすめです。

湿気やそれに伴う汚れ・臭いの状態は、いつも同じわけではありません。そのときの状態に合わせて、使用する回数を増やすとよいでしょう。

定期的なお手入れも忘れずに

使った布団乾燥機は、お手入れもしっかり行いましょう。何もせずに使い続けていると汚れがたまり、本来のパワーを発揮できなくなったり、故障したりする可能性があります。

お手入れの目安は『1カ月に約1回』です。カバーやエアフィルターなどにたまるほこりを、掃除機で吸い取ります。

また、布団乾燥機本体も汚れることがあるため、掃除が必要です。中性洗剤を薄め、布に含ませて絞ってから拭きましょう。

すぐできる、布団乾燥機の便利な使い方

布団乾燥機 使い方

敷布団の湿気対策に役立つ布団乾燥機は、他にもさまざまな使い方ができます。寝室以外でも、便利に使える機能が満載です。

衣類や靴を乾かす

布団乾燥機は、布団以外のものを乾燥させるのにも役立ちます。

例えば、洗濯物です。室内干しをするときに、ノズルを洗濯物に向けて温風を当てることで、スピーディーに乾燥できます。

靴用のアタッチメントが付属している布団乾燥機なら、ぬれた靴の乾燥も可能です。靴の中に温かい空気を送り込めるため、乾きにくいブーツにも重宝します。

クローゼットの湿気や臭い取りをする

空気の流れが悪く滞りがちなクローゼット・押入れ・靴箱などは、湿気がたまりやすいです。そのままにしていると、カビの温床になる可能性があります。

そのような場所に布団乾燥機の温風を当てると、空気の流れを改善しながら温風で湿気を飛ばし、カビ予防ができるのです。

こもりやすい臭いの対策もできます。閉め切った場所特有の、蒸れたような臭いが気になる場合にも効果的です。

おすすめのマットなし布団乾燥機3選

布団乾燥機 おすすめ

毎日手軽に使いたいなら、布団へのセットが簡単なマットなしタイプを選びましょう。中でも機能性が高く人気の3種類を紹介します。

アイリスオーヤマ ふとん乾燥機カラリエ タイマー付

シングル敷布団を約20分でムラなく乾かせる程、パワーがある布団乾燥機です。

ノズルに付いている『フラップ』が、掛布団を持ち上げて温風の通り道を作るため、マット不使用でも全体にまんべんなく温風を届けられます。

加えて、ノズルの仕様も、温風を布団全体に届けやすい作りになっているのが特徴です。温風が前面と側面から出るため、後ろ側にもスムーズに熱が広がります。

約1.8kgと軽量なのも魅力です。持ち運びがラクにでき、家中どこでも使えます。寝室はもちろん、クローゼットや部屋干しなど、さまざまな場所で活用できるでしょう。

縦36×横16cmとコンパクトなため、収納に困りません。部屋の隅に置いておいても邪魔にならないサイズです。

シャープ ふとん乾燥機UD-CF1

シャープならではの『プラズマクラスター』を搭載しているため、ダニ対策が効果的にできるそうです。ダニの退治をするのはもちろん、ふんや死がいなどのアレルゲンの対策までカバーしています。

温風と同時に広がるプラズマクラスターは、気になる布団や枕の臭い対策にも役立つ機能です。毎日眠る布団を、すっきり気持ちよい状態に整えられます。

布団内に温風とプラズマクラスターを効率よく届けられるよう、温風が吹き出すノズルの形状が工夫されているのもポイントです。

きのこが胞子を効率よく飛ばす仕組みを応用しており、風が効率よく広い範囲に広がりやすい形状をしています。小型でシンプルなデザインで、持ち運びも収納しやすい機種です。

パナソニック ふとん暖め乾燥機 <マットなしタイプ> FD-F06X2

スイッチを入れて約5分後には温かさが全体に広がり、約20分後には全体がしっかり温まります。このように、スピーディーな乾燥できるのは、独自の『すぐぽかノズル』の働きです。

ノズルの膨らみ部分が布団を押し上げ、温風の通り道を確保します。そして、敷布団を温める下向きの温風と、掛布団を温める上昇温風で、効率的に全体に熱を伝えるのです。

眠る前に布団を温める目的で使うなら、約5分で温まる『足もとモード』が向いています。1回当たり約1円の電気代で使用でき、手軽に毎日使用しやすいモードです。

ナノイーによる臭い対策もできるため、枕やカバーの臭いが気になるときにも向いています。

おすすめのマットあり布団乾燥機3選

布団乾燥機 おすすめ

マットの中に温風を送り込むタイプの布団乾燥機は、隅々まで熱を伝えやすいのが特徴です。ダニ対策を重視して布団乾燥機を選びたい人にも向いています。

三菱電機 フトンクリニック AD-X80

部屋の温度に合わせて、乾燥の仕上がり温度を調整できる『快適温度コントロール』の機能がある布団乾燥機です。

寒い季節にはぽかぽか温かく、夏にはさわやかな仕上がりになるため、1年中さらりと乾燥した布団で眠れます。

布団をすっぽり包み込むヒートパンチマットを使用すると、徹底的にダニ対策ができるのもポイントです。保温用の敷布団と掛布団の間に、マットに包んだダニ対策をする布団を挟み、約60℃の熱で退治します。

ダブル敷布団まで対応可能な布団乾燥機のため、家族が一緒に眠っている布団でも快適な状態をキープしやすいでしょう。

三菱電機 ふとん乾燥機 AD-X50

『約45分』で布団を乾燥させられるマットタイプの布団乾燥機です。ダブルサイズマットの風の通り道が見直されたことで、よりスピーディーな乾燥が可能になりました。

枕を乾燥させるためのポケットもあるため、布団の乾燥と同時に枕の湿気も逃がせます。寝具をまとめて乾燥させたいときにぴったりのタイプです。

マットタイプの布団乾燥機ですが、布団を温めるための使用であれば、ホースを差し込み、スイッチを入れるだけで使えます。

布団だけでなく、小物類を乾燥させるためにも便利です。マットにTシャツや靴下などを挟んで使ったり、ノズルの先端を靴に差し込んで乾燥させたりできます。

パナソニック ふとん乾燥機 <マットタイプ> FD-F06J7

50℃以上の温風をマット全体に送り込むことで、布団のダニ対策に役立てられます。定期的に使用すれば、気になるダニを徹底的に退治できるでしょう。

ダニ対策や布団の湿気対策はもちろん、日々の暮らしにもマルチに役立てられます。例えば、アタッチメントを取り付けて靴を乾燥させられますし、下着や靴下をマットに挟み込み素早く乾かすことも可能です。

付属の衣類ドライカバーを使用すれば、部屋干しをスピーディーに乾かせます。洗濯ハンガーに洗濯物を干し、衣類ドライカバーをかけたら、布団乾燥機のスイッチを入れます。

ファスナーで閉じられたカバー内に温風を送り込むことで、洗濯物を乾燥させる仕組みです。

まとめ

寝汗や床の湿気で湿りやすい敷布団は、湿気対策が欠かせません。そこで役立つのが布団乾燥機です。1週間に約1回の使用を目安に、ダニ対策や温めといった機能を使い分けると、効果的に使用できます。

布団乾燥機は、布団を乾燥させるだけでなく、衣類や靴・収納場所の乾燥にも使える家電です。湿気の気になる場所で使用すれば、カラリとした気持ちよい空間を保ちやすいでしょう。

乾燥機の種類は、隅々まで乾燥させやすいマットタイプと、手軽に使えるマットなしタイプの2種類があります。日頃の使い方やライフスタイルに合わせて選ぶと、使い勝手がよく便利です。

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