マットレスはコインランドリーで洗える?素材や注意点を解説!
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。マットレスを使っていると、布団のようにこまめに干すことは難しいですから、汚れが気になりますよね。大きなものを洗う場合はコインランドリーが思い浮かびますが、マットレスは洗濯できるのでしょうか?
マットレスはコインランドリーで洗える?素材の特徴を解説
コインランドリーでは「布団丸洗いOK」といった表示を見ることもありますが、マットレスはコインランドリーで洗えるのでしょうか?
基本的にマットレスは洗えないものが多い
残念ながらマットレスは基本的にコインランドリーでは洗えないと考えた方がいいでしょう。洗うことで素材が劣化したリ、乾ききらずにカビの温床になってしまう可能性があります。無理にコインランドリーで洗おうとすると重量オーバーになって、コインランドリーの機械を壊してしまうかもしれませんのでやめましょう。
また洗濯OKの表示があっても多くのものは丁寧に押し洗いをしたり、シャワーで流すといった方法が推奨されており、コインランドリーでの洗濯は想定されていません。
マットレスの素材ごとに特徴と洗えるかどうかを見ていきましょう。
スプリング
耐久性が高く比較的長く使うことができるスプリングのマットレスは、通気性が良く内部がムレにくいという特長があります。
部分的な汚れを落とすことは自宅でもできると思いますが、自宅で全体を洗濯することは難しいでしょう。年に一度、マットレスクリーニングの専門業者さんにお願いするのがよさそうです。
低反発
体を包み込むようなフィット感が特徴の低反発マットレスは寝心地がいい反面、夏は暑く感じる、内部がムレやすいというデメリットがありますので、夏場は洗いたくなりますよね。
ただ水洗いしてしまうとウレタンが破損してしまいますので、マットレスクリーニングの専門業者さんでも取り扱いをしているところはほぼないでしょう。
低反発マットレスをきれいにするなら外のカバーを外し、水気をきったタオルなどで拭きます。拭いたあとに風通しのよい場所日陰で乾かしましょう。
ウレタンは日光にも弱く劣化してしまうので、天日干しはやめましょう。
高反発ウレタン
寝返りを打ちやすく、通気性のよい高反発ウレタンは通気性が良いのが特徴ですが、冬場は寒いと感じる方もいるようです。
水洗いOKという表示があれば、丁寧に手洗いで押しながら洗うことができます。その際、引っ張ったりするとウレタンがちぎれてしまうので注意が必要です。
高反発ファイバー
通気性が良いファイバーマットレスは水洗いが可能ですので、お風呂場などで洗うことができます。お家で洗う際の注意点は干し方です。直射日光に弱い素材ですので、陰干ししてしっかり内部まで乾かしましょう。乾燥が足らないと生乾きのにおいがしてしまいますので、注意です。
綿
固綿を使ったマットレスはしっかりした寝心地で、通気性がよく長時間使ってもムレにくいという特長があります。こちらの洗濯OKの表示があるものは自宅のお風呂場などで踏み洗いができます。
ポリエチレン
適度な固さで寝返りを打ちやすいポリエチレンのマットレスは中身をシャワーで洗うことができます。比較的軽いので、普段のお手入れもしやすいでしょう。
ベビーベッドのマットレスは洗える?
汗をたくさんかく赤ちゃん用のマットレスも清潔に保ちたいですよね。大人用のマットレスは大きさや素材から洗うことが難しいと予想できますが、ベビーベッドで使われるマットレスは洗えるでしょうか?
洗濯OKの表示があるものを選ぼう
ベビーベッドのマットレスには丸洗いOKと書かれたものや、大人用と同じように高反発のものでシャワーで洗うのがOKと書かれたものがあります。こうしたものはもちろん洗濯できますから、選ぶ際に洗濯OKの表示があるかをチェックしましょう。
ネットでは洗濯OKの表示がないものでも洗濯できる、と書かれていることもありますが避けた方が無難です。洗っている時や乾燥させる際に中身が偏ってしまったり、風合いを損ねる可能性があります。また洗濯することを想定して作られていないマットレスではなかなか乾きにくいものもあり、生乾きになりかえって衛生的に悪い状況になる可能性があります。
いつも清潔に保ちたいベビーベッドのマットレスこそ、洗濯できるものを選びましょう。
洗濯は半年~1年に一度が目安
生まれてからしばらくはほぼベッドの上で過ごす赤ちゃん。体は小さいですが、たくさん汗をかくということもあり、マットレスの洗濯は大人と同じ頻度でよいのか迷いますね。
汗による汚れやダニ対策のため、半年~1年に一度は洗濯したほうがよさそうです。お家での洗濯もできそうですが、ちゃんと中まで乾燥させられるか心配な方は専門業者さんにお願いしましょう。2,000円くらいが相場のようです。
マットレスはどんな時に洗ったらいい?
少し洗うのが大変なマットレスですが、どんな時に洗ったらいいでしょうか?詳しく解説していきます。
部屋に湿気がたまりやすいとき
日当たりが悪いお部屋ではマットレスの内部にも湿気がたまりやすくなります。マットレスの内部に湿気がたまるとダニやカビの原因となりますし、マットレスがヘタりやすくなる原因ともなります。寝心地も損なわれますので、梅雨や夏場は要注意です。ベッドフレームもできるだけ通気性が良いものを選ぶとよいでしょう。
部屋自体をよく換気し、湿気がたまらないように対策することも大事なマットレスを守るために必要です。
直接マットレスに寝ているとき
おすすめできるマットレスの使い方ではありませんが、マットレスに直接寝ている場合は洗濯することをおすすめします。直接寝ていると汗や皮脂汚れがマットレスにそのまま蓄積されていきますので、マットレスを洗濯して、すぐに敷きパッドやシーツを使うようにしましょう。
シーツや敷きパッドは見た目や寝心地を良くするだけでなく、マットレスに汚れや湿気がたまることを防いでくれる効果があります。
布団とマットレスを併用している
こちらもおすすめできるマットレスの使い方ではありませんが、前に使っていた敷布団を捨てるのがもったいない、マットレスの硬さが気になるといった理由から敷布団とマットレスを併用している方もいるでしょう。もともとマットレスは敷布団を敷く必要がありませんから、こうした使い方はマットレスに湿気をためやすくなります。
マットレスを洗濯するとともに、敷布団ではなくベットパッドなどで寝心地を調整するようにしましょう。
敷布団はコインランドリーで洗える?
マットレスはこまめに洗濯するのが難しいことがわかってきました。汗の汚れが気になる、こまめに洗濯して清潔な状況を保ちたいという方は敷布団を考えるかもしれませんね。
敷布団はコインランドリーで洗えるのか見ていきましょう。
綿、ポリエステルは洗濯してもOK!コインランドリーでの取り扱いは注意!
まず洗濯して大丈夫かどうかを見ていきましょう。結論から言うと、綿やポリエステル、合成繊維は家の洗濯機でも洗濯が可能です。素材としては洗濯OKですが、お持ちの敷布団に洗濯OKの表示があるかも確認してくださいね。羊毛も洗濯OKではありますが、取り扱いが難しく、洗った後に固くなってしまうといった失敗も考えられますのであまりおすすめできません。
次に、コインランドリーで洗えるか見ていきましょう。コインランドリーで洗える敷布団の条件として、水洗いOKの表示があるもの、さらにキルティング加工されているものがあげられます。ドライマークや手洗いマークの付いた敷布団はコインランドリーでの洗濯はできません。しかし、キルティング加工がされていない場合は、洗濯OKな素材であっても中身が偏ってしまい元に戻らない可能性がありますので注意が必要です。
コインランドリーで洗うメリット
コインランドリーは敷布団も洗える大きな洗濯機を使っているので、お家の洗濯機で容量が足らない、またはぎりぎりといった場合にも活躍してくれるでしょう。
また、中までしっかり乾燥させるので生乾きのにおいが残る、乾燥しきれずカビが発生するとったことが起こりにくいこともコインランドリーを使うメリットと言えます。コインランドリーの乾燥は高い温度を設定すれば80℃ほどありますので、お家で敷布団を洗った時より、ふわっとした仕上がりを期待できるでしょう。
水洗いOK!ニトリの敷布団
納得のお値段で品ぞろえが豊富なニトリにも水洗いOKの敷布団があります。
高通気 敷ふとん シングル(Nエリル S) https://www.nitori-net.jp/ec/product/7542961s/
ムレにくい3層構造で、カバーは洗濯機であることができ、本体はシャワーでかんたんに洗うことができます。通気性の良いメッシュ構造なので、水をかけても吸水せず、中が乾ききらないという心配がありません。こまめに敷布団を洗いたいという方にはぴったりの商品ですね。
自宅での敷布団、布団の洗い方
敷布団、布団がお家で丸洗いできなくても、一部が汚れてしまった場合には次の方法で落とすことができます。お悩みの多い、カビ、においや汚れ、血液の汚れ、ダニの4つに分けて洗い方を見ていきましょう。
マットレスの場合も、カバーの素材に気を付けながら同じ洗い方ができますので、マットレスで同じお悩みの方はぜひチェックしてみてくださいね。
カビが気になる場合…消毒用エタノール
梅雨の時期や汗をかきやすい夏場はカビが気になりますね。カビをそのままにするとアレルギーを起こしたり、皮膚炎になってしまう可能性があります。カビを見つけたら放置せず、消毒用エタノールを使って取り除いていきましょう。
- 消毒用エタノール
- 霧吹き
- タオル
- ティッシュまたはキッチンペーパー
水で湿らせたティッシュ、キッチンペーパーで表面のカビをふき取ります。カビ菌が他の場所に付着しないよう、ふき取った後はすぐにティッシュまたはキッチンペーパーを捨てましょう。消毒用エタノールを霧吹きに入れ、カビが生えている部分にスプレーします。1時間ほど置いて、水で湿らせたタオルでたたくようにしてカビをふき取ります。
頑固なカビの場合はスプレーして放置、ふき取るという手順を繰り返してください。市販のカビ取りスプレーも売られていますので、使いやすいと思った方を選んでくださいね。
におい、汚れが気になる場合…重曹で洗う
汗や皮脂のにおいや汚れをそのままにするとダニの発生源になったり、カビたりしてしまいます。におい、汚れが気になる場合は重曹が有効的です。
- 重曹
- 漂白剤
重曹と漂白剤を40℃くらいのお湯に混ぜ、気になる箇所を1時間ほど漬けます。汚れが分解されますので、付けた箇所を良く手洗いして乾燥させます。しっかり乾かさないとかえって生乾きのにおいがついてしまいますので気を付けてください。布団カバーだけで済むようでしたら、気になる箇所だけでなく全体を漬け置き洗いしてもいいでしょう。
注意したいのは、中綿全体ににおいがしみついている場合です。洗濯OKの表示があり、コインランドリーでも洗える場合は、コインランドリーを利用したほうが手間がかからなそうです。
血液などの汚れがついてしまった場合…セスキ炭酸ソーダ
小さなお子さんが鼻血でお布団を汚してしまった、女性は寝ている間の生理のうっかり漏れなど、血液でお布団が汚れてしまうこともありますね。血液が乾かないうちに気づいた場合はお湯ではなく、水で洗うことで汚れを落とすことができます。
少し時間がたった場合はセスキ炭酸ソーダを使って汚れを落としましょう。油やたんぱく質をある程度分解することができるセスキ炭酸ソーダはキッチンの油汚れを落とすのにもぴったりですが、血液を落とすのにも向いています。
- セスキ炭酸ソーダ
- 水
- 霧吹き
- タオル
セスキ炭酸ソーダ大さじ1に対してお水100mlを霧吹きに入れ溶かします。血液の汚れの部分にスプレーし、しっかりしみこませます。次に水で湿らせたタオルで汚れを浮かすようにたたいてふき取ります。一度では汚れが取り切れないかもしれませんので、きれいになるまで繰り返します。
ダニ駆除に特化して洗う
お布団に入ると体がかゆいと感じる場合は、ダニが原因かもしれません。ダニが好む環境は温度が20℃以上、湿度が60%以上、皮脂や垢といった餌となるものがある場所です。お布団では足元よりも頭付近の方がダニが多いといわれています。ダニは熱に弱い生き物で、50℃以上の環境では20~30分で死滅、60℃以上では一瞬で死滅するといわれています。
お家でダニを駆除したい場合は布団乾燥機を使いましょう。ダニは夜行性なので、乾燥気を使う1時間くらい前から部屋を暗くするとお布団の表面にダニが出てきます。布団乾燥機の種類によってはダニ退治モードなどがありますので、積極的に活用しましょう。ない場合は50℃以上になるコースで20~30分ほど温風を当て続けましょう。
ポイントは気になる箇所だけでなく全体に温風を当てることです。一カ所に温風を当てただけではダニは温度の低い方に逃げてしまう可能性があるためです。乾燥機にかけた後は掃除機をかけましょう。ダニの死骸やフンをそのままにすると皮膚炎になってしまう可能性があります。
日ごろのケアでマットレスを快適に!
洗うことの難しいマットレスですが、使い方やお手入れ次第で汚れをつきにくくすることもできます。マットレスにそのまま寝ている、マットレスは何年も敷きっぱなしという方はすぐに次の方法を検討してみてくださいね。
ベットパットやシーツを使う
普段寝るときにどんな寝具を使っていますか?マットレスにそのまま寝ている方はあまり多くないと思いますが、シーツだけかぶせているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
マットレスを使う際には最低限ベッドパッドとシーツを使うことをおすすめします。シーツは皆さんご存知の通り、肌触りを良くしたり、汚れが直接マットレスにつくのを防いでくれるものですね。ベッドパッドはシーツとマットレスの間に使うもので、少し厚みがあります。寝心地の調整ができるとともに、厚みがあるので汗がマットレスにしみこむのを防いでくれます。
またヘタりも軽減してくれるのでマットレスを長持ちさせられるでしょう。洗濯OKベッドパッドを使うことで、清潔な環境を保つことができます。
ローテーションして使う
マットレスを同じ方向のまま使い続けると、腰など負荷が大きくかかるマットレスの箇所がヘタってしまいます。こうしたへたりを防ぐために、マットレスの上下表裏をローテーションさせて使うことをおすすめします。
3ヵ月~半年に一度、マットレスの上下裏表を入れ替えましょう。表裏で素材に違いがあるものは上下のみ入れ替えをしましょう。ローテーションさせる際に壁に立てかけるなどして空気を通して湿気を逃すのも、マットレスを快適に使う1つのポイントです。
マットレスを長持ちさせたいなら素材に注目しよう
マットレスは高価なものですからできるだけ長持ちさせたいですよね。冒頭でマットレスの種類を紹介しましたが、比較的長持ちするといわれている素材を選ぶことも1つの方法です。
一般的にウレタンマットレスよりもスプリングマットレスの方がヘタりにくく、長持ちしやすいといわれています。コイルの品質によっても長持ちする度合いが違うのですが、以前はタグにコイルの品質や酒類などが書かれていたのですが、現在は書かれていません。購入の際にはメーカーに問い合わせたり、店員さんに聞いて確かめましょう。
スプリングの方が長持ちするとわかっていても、ウレタンの方が寝心地が好きという方もいらっしゃると思います。ウレタンを選ぶ場合は密度が高めのものを選ぶと長持ちすると言えます。2万円ほどの平均的なマットレスの密度は20前後です。密度が高くなるにつれ、耐久性も長くなりますが価格も上がっていきます。懐事情と相談して検討してみましょう。
マットレスクリーニングの業者さんを探す方法
マットレスクリーニングは地域密着型のお店が多いですが、中には特殊技術の加盟店という形で全国に施工店を持っている場合もあります。地域別にプロのマットレスクリーニング業者さんを探すならくらしのマーケットやユアマイスターを利用してみてはいかがでしょうか。
くらしのマーケットやユアマイスターでは全国の業者さんから自分にあった地域のマットレスクリーニング業者さんをかんたんに探すことができます。事前に料金やサービス内容はもちろんのこと、利用したユーザーの口コミを見ることができるので、自分にあった安心できるプロの業者さんを見つけることができますよ。
まとめ
マットレスをコインランドリーで洗うのはなかなか難しいことがわかりましたね。洗いやすいイメージの敷布団でも素材、加工方法によってはコインランドリーであることができないものがあるので注意が必要です。
しかし、マットレスを使っていくうえでベッドパッドやシーツといった寝具を使い、ローテーションさせて使うといった日ごろのケアをすることでマットレスを快適に使うことができます。マットレス、敷布団のそれぞれの良し悪しやインテリアにどちらが合うかなど総合的に検討してみましょう。