肌掛け布団のおすすめ商品。選び方と特徴を把握して心地よい眠りを
掛け布団にはさまざまな種類があります。名称は厚みによって異なり、季節で使い分けることが基本です。中でも「肌掛け布団」は、1年を通じて重宝するアイテムです。特徴や、自分にぴったりの肌掛け布団を選ぶ方法を見ていきましょう。
肌掛け布団とは?布団の種類
掛け布団は、就寝中に体から熱が逃げるのを防ぎ、寒さから身を守ってくれるアイテムです。
四季の移り変わりがある日本では、気温がさまざまに変化するため『季節に応じた掛け布団』を使うことがポイントです。
一口に「掛け布団」といってもさまざまなタイプがありますが、大別すると3種類に分けられます。まずは、掛け布団の種類別の特徴や、おすすめの使い方を見ていきましょう。
一般的な「掛け布団」
「掛け布団」は、中材の密度や保温性が高い作りになっていて『春・秋・冬』に使う機会が多い布団です。
保温性に優れているため、春と秋は1枚で、真冬は「毛布」や「肌掛け布団」を重ねて使用することが多いでしょう。
ほかの掛け布団よりも密度が高く、重く感じることもあります。メーカーによって詰め物の量は異なりますが、重量は約1.5kgです。
用途が幅広い「合い掛け布団」
「合い掛け布団」は、掛け布団の次に暖かい布団で、「掛け布団」と「肌掛け布団」の『中間のくらいの厚み』を持っています。
春や秋に1枚で使いたいときや、「掛け布団」「肌掛け布団」「毛布」などと組み合わせて使いたいときに向いており、用途の幅が広い点が特徴です。
暑がりの人や、体温の高い子どもは、分厚い掛け布団では、眠ている間に暑くなって布団から出てしまうこともあるでしょう。そんなとき、ほどよい暖かさと重さの「合い掛け布団」なら、ちょうどよい温度を保てるでしょう。
まだ暑さが残る秋口や、湿度が高く蒸れやすい梅雨時など、季節の変わり目におすすめです。
通気性のよい「肌掛け布団」
「肌掛け布団」は、3種類の中で最も薄くて軽いことが特徴で、主に『春・夏・秋』に活躍します。
肌掛け布団の重量は約0.5kgで、とても軽いという特性があります。夏場に1枚で使用することはもちろん、春や秋は「肌掛け布団」や「合い掛け布団」を重ねることで、温度調整が可能です。
たくさんの汗をかいても蒸れにくいように、側生地に吸湿性や通気性が高い素材を採用するケースが多い点も特徴です。
洗えるタイプの肌掛け布団も多く販売されているので、洗濯して衛生的に使用したい人からも人気を集めています。
肌掛け布団のメリットとは?
薄くて軽い「肌掛け布団」は、上手に使用することでたくさんのメリットがあります。肌掛け布団を使うメリットを見ていきましょう。
必要以上に保温しない
就寝中、必要以上に保温してしまうと、寝苦しさから途中で目覚めてしまうこともあるでしょう。そんなとき、「肌掛け布団」を上手に活用すればその心配は少なくなります。
薄手に作られた肌掛け布団は、過剰に保温することがありません。暑ければ1枚で使い、寒ければ上から1枚重ねるというように『臨機応変に対応』することができるのです。
そのため、特に朝晩で気温の変化が激しい時期に大活躍してくれるでしょう。
軽くて寝返りしやすい
「肌掛け布団」は、保温性が高く厚みのある「掛け布団」と比べ、『1/3程度の重さ』しかありません。そのため、寝返りの邪魔になりにくい点もメリットの一つです。
思うように寝返りができないと、就寝中の理想的な姿勢を保ちづらく、起きたときに疲労感が残る場合があります。
上手に寝返りができないと、血流が滞ったり布団の中の空気が蒸れやすくなったりするといわれています。心地よい眠りを目指すなら、『掛け布団の重さ』にもこだわることが重要です。
羽毛の肌掛け布団なら1年中使える
「肌掛け布団」は、『素材』にもこだわると、よりメリットを感じやすいでしょう。中でも、『羽毛』が使われている肌掛け布団は、ほかの素材に比べて高価であるものの、それに等しいたくさんのメリットがあります。
羽毛布団に使われているダウンは『保温性が高く、軽量な上に放湿性にも長けている』といわれています。
また、お手入れが簡単なところもポイントです。月に1~2回程度、天日干しを行うだけで、湿気を飛ばしふっくら感を取り戻せるでしょう。
肌掛け布団のデメリット
たくさんのメリットを持つ「肌掛け布団」ですが、デメリットもあります。メリットだけでなくデメリットを押さえておくと、理想的な使い方ができるでしょう。
急な気温の変化に対応しにくい
布団に入ったときはちょうどよい温度でも、眠っている間に寒さを感じることがあります。「肌掛け布団」は薄くて軽いため、就寝中に急に気温が下がったときに対応しにくい点がデメリットです。
春先や秋口などの『日中の気温の変化が激しい季節』は、肌掛け布団が1枚だけでは寒くて目覚めてしまったり、体調を崩したりすることも考えられます。
肌掛け布団の持つ通気性のよさは、暖かい季節はメリットになりますが、寒い季節はデメリットになることがあるといえるでしょう。
季節柄、汚れやすいという面も
肌掛け布団は、夏など気温が高い季節に使う頻度が増えます。汗をかきやすく皮脂が出やすい上に、半袖や半ズボンなどで肌が直接触れることが多いため、どうしても布団が汚れやすくなってしまうでしょう。
人間は眠っている間も体温調節をするために汗をかいています。特に、夏にエアコンをつけずに寝る場合、たくさんの汗をかきやすいので汚れやすいでしょう。
汚れた状態の布団を使っていると、カビやダニなどが発生しやすくなるといわれており不衛生です。カバーをかけたり、洗える素材の肌掛け布団にしたりするなど、お手入れしやすいものにする必要があるでしょう。
選び方をチェック
「肌掛け布団」には合成繊維から天然繊維まで、さまざまな素材が使われています。たくさんの種類があるため、どれを選んだらよいのか分からなくなることもあるでしょう。
自分にぴったりな肌掛け布団を選ぶポイントを紹介します。
軽さで選ぶ
「肌掛け布団」のメリットの一つである『軽さ』は、選ぶ上での重要なポイントです。重さに明確な基準があるわけではありませんが、一般的に詰め物の量が『約0.4~0.6kg』の場合が多いようです。
夏場を中心に使用したい場合や、寝返りのうちやすいものを求めている場合、重さをチェックしないで購入してしまうと、思ったような寝心地を得られない可能性があります。
重さはメーカーによって異なるため、しっかりと確認することが大切です。
通気性も重要なポイント
薄手のものが多い「肌掛け布団」ですが、中綿に使われる素材には、ポリエステル・ウール・綿など、さまざまなものがあります。
通気性の悪い肌掛け布団では、寝苦しさが増してしまうでしょう。蒸れて汗をかけば、布団が余計に汚れやすい点もデメリットです。
布団に染み付いた汗は、ダニが繁殖する原因にもつながりかねないため、通気性がよい肌掛け布団を選ぶにこしたことはありません。
『側生地』や『詰め物の素材』に注目して選ぶとよいでしょう。
好みの素材・肌ざわり
『好みの素材』や『肌ざわり』で選んでもよいでしょう。肌ざわりは素材によって異なり、木綿は柔らかなさわり心地で肌が敏感でも使いやすく、シルクは滑らかでしっとりした質感が楽しめるでしょう。
夏であれば、吸水性のよいタオル地やひんやりとした接触冷感もおすすめです。
ポリエステル綿は天然素材に比べると通気性や吸湿性などが劣るといわれていますが、安価で入手できるところや自宅で丸洗いできるものが多い点が魅力です。
定番人気の肌掛け布団 おすすめ3選
「肌掛け布団」は、使用されている素材がさまざまで価格帯も幅広いため、どれを購入したらよいか悩むことが多いでしょう。
多くの人に選ばれている肌掛け布団の特徴をチェックすると、自分にぴったりなものを選びやすいのではないでしょうか。定番の人気がある肌掛け布団を三つ紹介します。
アラエマックス「肌掛け布団」
TEIJINの機能繊維『ウォシュロン®』を使用した、アラエマックスの肌掛け布団なら、洗って衛生的に使用することができます。
水に濡らしても繊維が固まらないように特殊なコーティングを施しているほか、繊維が捻じれた螺旋状をしているため復元力が高く、繰り返し洗ってもへたりにくいでしょう。
側生地には軽量で洗いやすく、しわになりにくい生地を使用しています。汚れが気になったら何度でも洗えるので、たくさんの汗をかいても安心です。
日本寝具通信販売「Amazon限定 ダウンケット」
『ハンガリー産のホワイトマザーダウン』を93%も使用している羽毛肌掛け布団です。ハンガリーが原産地であることを示す証明書と、1年間の保証が付いています。
軽くて暖かいことが特徴で、冬は毛布の代わりに使うことも可能です。
保温性を高めると同時に、羽毛が偏ることなく使用できるように立体キルティング加工がされ、ふんわりとしたボリューム感がある肌掛け布団を求めている人におすすめです。
また、ハウスダスト・ホコリ・花粉などを寄せ付けにくくする、抗菌防臭加工も施されています。付属の洗濯ネットに入れて洗濯機で丸洗いできるため、清潔に使えるでしょう。
エムール「レイチェル」
『リネン素材』を使用した、さらっとした肌ざわりの肌掛け布団です。吸水性に優れた亜麻の繊維を原料にしているため、汗をかいてもべたつきにくく、心地よく眠れるでしょう。
100%のリネンを使用したガーゼを3重にし、生地と生地の間に空気を含ませることで、ほどよい暖かさを保てる構造になっています。
リネンは木綿やウールに比べると繊維の強度が高いとされ、大事に使えば数十年は持つともいわれている素材です。高品質な寝具を長く使いたい人に向いています。
さらに、リネンの繊維を砕くクラッシュ加工が施されているため、最初から柔らかい質感を楽しめるほか、洗濯をするたびに風合いが増していくところも魅力です。
さわりたくなる冷感素材の肌掛け布団3選
肌に触れたときに、ひんやりとした感触がある素材を「冷感素材」と呼びます。生地が冷えているわけではなく、触れたときに熱が移動する量が多いことが特徴です。
上手に活用できれば体感温度を下げやすく、エアコンにかかる電気代を節約することもできるでしょう。暑がりな人におすすめな、冷感素材を取り入れた肌掛け布団を紹介します。
ニトリ 「Nクールスーパー タオルケット」
裏側が冷感素材、表側がふんわりとしたパイル生地になっているリバーシブルタイプの肌掛け布団です。夏は裏側、春と秋は表側が肌に接するように使用できます。
『Nクール』は、ニトリが展開している接触冷感シリーズで、冷たさの感じ方によって3種類に分かれていることが特徴です。Nクールスーパーは、従来のNクールよりもさらに『強い冷感』を感じやすい素材でできています。
裏地が抗菌防臭加工、中綿は消臭加工が施されているため衛生的です。洗濯ネットに入れて丸洗いできるため、お手入れもしやすいでしょう。
EMME「冷感キルケット」
中材にポリエステル綿を使用した肌掛け布団です。パイル生地と冷感素材のリバーシブル構造になっていて、夏は冷感生地、春や秋はタオル生地と使い分けられます。
吸湿性・放湿性に優れた中綿を使用し、暑くて寝苦しい夜にも快適に眠りやすい工夫がされているところが魅力です。
家庭の洗濯機で丸洗いが可能なので、常に清潔感を維持しやすいほか、『吸水速乾性』が高い生地を採用しているので、早く乾きます。
抗菌加工でダニを寄せ付けにくく、衛生的に使えるところもポイントです。防臭加工もされているため、生乾きのにおいや汗臭さを感じにくいでしょう。
VK Living「リバーシブル 冷感&タオル地 肌掛け布団」
冷感素材とタオル地素材がリバーシブルになっていて、ひんやりとした肌ざわりと、さらっとした肌あたりの両方を楽しめる肌掛け布団です。
中綿に防ダニ・抗菌・防臭効果が期待できる、TEIJINの『マイティトップ®Ⅱ』を使用しており、その効果は2~3年持続するといわれています。
ポリエステル綿100%の中空構造の中綿が、空気をよく含み弾力性に優れています。ほどよい保温力があり、冷房による冷えを防止したい人におすすめです。
速乾性に優れた素材を採用しているので、気軽に洗濯できます。乾燥機の使用は不可となっているため、必ず天日干しで乾かしましょう。
いつでも清潔に お手入れ方法
肌掛け布団をいつでも清潔に使うには、こまめにお手入れすることが大切です。たくさんの汗をかいたと感じたときは、あまり時間を置かずに洗濯や天日干しを行いましょう。
肌掛け布団の清潔感を維持し、気持ちよく使用するために知っておきたい、お手入れ方法を紹介します。
カバーはこまめに洗濯を
肌掛け布団のカバーは、本体を汚れから守ってくれるアイテムです。ときどき、カバーをはずして洗濯するとカバーの清潔感だけでなく、本体に汚れが染み込むことを防止できるでしょう。
洗えないタイプの肌掛け布団を使用する場合は、特にカバーを交換する頻度を上げる必要があります。
肌掛け布団は肌が直接触れるため汚れやすく、『汗による黄ばみ』ができやすいことが特徴です。放置する時間が長いと汚れが落ちにくくなるため、できるだけこまめに洗いましょう。
洗い替え用のカバーを用意しておくと、いつでも思い立ったときに清潔なカバーを使えます。速乾性が高い素材を使用したカバーを利用することもおすすめです。
定期的に干して乾かす
肌掛け布団は、できるだけ定期的に天日干ししましょう。日光にあてることで『殺菌効果』と『湿気を飛ばす』という二つの効果が期待できます。
中材に湿気がたまると、布団を掛けたときに重くジメっとした感触になり、気持ちよく眠れません。使われている素材にもよりますが、湿気を飛ばすとふっくらとした肌ざわりが復活するでしょう。
湿気がたまった状態になっていると、ダニやカビが繁殖しやすく不衛生です。ダニは非常に小さく肉眼では見づらいため、知らないうちに数を増やしているかもしれません。また、カビが生えていると嫌なにおいに悩まされることがあります。
洗えないタイプの肌掛け布団ほど頻繁に干し、ダニやカビが繁殖しづらい状態にしましょう。
ウォッシャブル仕様なら洗濯も
肌掛け布団を頻繁にクリーニングに出すと費用や手間がかかるため、つい、洗わずに放置してしまうことも多いかもしれません。しかし、ウォッシャブル仕様の肌掛け布団であれば、家庭で丸洗いして清潔さを維持できます。
洗濯することで、布団内部に蓄積した汚れまでしっかりと落としましょう。特に、顔に近い部分など、汚れやすいところだけでも定期的に洗うと清潔感が違うでしょう。
メーカーによって洗い方が異なり、洗濯機の弱水流で洗える場合もあれば手洗いを推奨している場合もあります。『洗濯表示タグ』をよく確認してから洗うことが大切です。
また、湿気が残っているとダニやカビが繁殖する原因につながることがあるため、洗った後は徹底的に乾燥させましょう。
まとめ
「肌掛け布団」は、一般的な「掛け布団」や「合い掛け布団」よりも薄いため、暑い季節を中心に活躍する寝具です。通気性がよく軽いことが特徴で、寝返りを打ちやすいことなどもメリットです。
寒い季節は1枚だけでは心もとないですが、ほかの掛け布団と組み合わせて使うことで活躍します。
購入する際は、軽さや通気性などの機能性のほか、好みの素材・肌ざわりのよさなどで選びましょう。丸洗いできるタイプや冷感素材を使用したタイプであれば、汗をかきやすい真夏の使用にも重宝するでしょう。
お手入れ方法も参考にして、自分にぴったりの「肌掛け布団」を見つけてみましょう。