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脚付きベッドマットレスの選び方。安いものから高価なものまで紹介

ベッドフレームが不要な脚付きマットレスは、部屋を広く使える上に価格も手頃です。しかし、一般的なベッドと比べると、耐久性や寝心地が劣るのではと心配になることもあるでしょう。脚付きマットレスの特徴と選び方、おすすめ商品を紹介します。

目次

脚付きマットレスの種類

脚付きマットレス 種類

脚付きマットレスには、マットレスが1枚の『一体型』と、真ん中で2枚に分かれる『分割型』があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

寝心地のよい『一体型』

1枚のマットレスに脚が付いている『一体型』は、寝心地がよい点がメリットです。

継ぎ目が体に当たって眠りを妨げることもなく、寝返りをうった拍子にマットレスがずれる心配もないため、ベッドフレームにマットレスを乗せて使うときと同じような感覚で快適に眠れるでしょう。

ただし重さがあるため、1人で持ち上げたり、移動させたりすることは容易ではありません。狭い部屋に置いた場合は特に、一度設置したら動かせないことも考えられるでしょう。

運びやすい『分割型』

『分割型』は、マットレスを二つに分けて運べるので、引っ越しの多い人や頻繁に模様替えを行いたい人に向いています。

脚付きマットレスをソファ代わりにする人も多いですが、分割型なら来客用の椅子としても使えるでしょう。

一体型に比べて移動が簡単なので、マットレスの下を掃除したり、干したりといったメンテナンスがしやすい点も魅力です。

また、ときどき頭と足の場所を入れ替えれば、マットレスの一部分だけがヘタることも防げます。ただし、寝るときに中央の継ぎ目が体に当たることが気になり、寝心地の悪さを感じる人もいるため注意が必要です。

脚付きマットレスのメリット

脚付きマットレス メリット

脚付きマットレスには、一般的なベッドにはないメリットがいくつかあります。主なメリットを詳しく見ていきましょう。

フレームがないため安いものが多い

脚付きマットレスは、マットレスに脚を付けただけのシンプルな構造なので、あまり製造コストがかからないとされています。

販売価格は脚のないマットレスより少し高い程度なので、ベッドフレームとマットレスを別々に買うよりも、購入費用を抑えられるでしょう。

そのため、1人暮らしの人や寝具に予算をかけたくない人に人気があります。

きしみ音に悩まされない

寝返りをうったときや、座るときにギシギシという『きしみ音』がしない点も、脚付きマットレスのメリットです。

ベッドのきしみ音は、体の重みでベッドフレームの木やネジがこすれることで発生します。

フレームがない脚付きマットレスなら、きしみ音の元になる部分が少ないため、動いても音が出ず快適に眠れるでしょう。夫婦一緒に寝たり、子どもと添い寝したりするときにも適しています。

湿気やカビに強い面がある

脚付きマットレスは、床やベッドフレームに敷いて使うマットレスに比べて底や側面の露出面積が広く、通気性に優れています。脚の部分も開放的で空気が通りやすいため、ホコリや湿気をためこまずに済むでしょう。

このため、立てかけて乾燥させたり、下にすのこを敷いたりなどの湿気対策はあまり必要ありません。

表面を清潔に保ち、室内の風通しをよくしておけば、マットレス内部に湿気がこもることもなく、カビや雑菌が繁殖する可能性を低く抑えられるでしょう。

脚付きマットレスのデメリット

脚付きマットレス デメリット

脚付きマットレスには、デメリットも存在します。買ってから後悔しないように、しっかりと押さえておきましょう。

マットのローテーションがしにくい

マットレスを長く使っていると、腰回りなどの体重がかかる部分だけがへたっていきます。

このためマットレスを長持ちさせるためには、定期的に表と裏をひっくり返したり、頭と足の向きを入れ替えたりする『マットローテーション』が欠かせません。

しかし、脚付きマットレスは裏に脚が固定されているため、表裏をひっくり返して使うことは不可能です。一体型の場合は動かしにくいため、頭と足の向きを変えるのも難しいでしょう。

そのため、脚のないマットレスに比べて部分的な凹みが出やすく、寿命も短くなる傾向があります。

マットレスの交換ができない

脚付きマットレスは、基本的にマットレスだけを交換することはできないようになっています。

汚れやカビ、へたりなどでマットレスの機能が低下した場合、脚部分が傷んでいなくても丸ごと買い換える必要があるのです。

ベッドフレームとマットレスを別々に使っている場合に比べて、買い換え時の負担感が大きい点もデメリットです。

メーカーによっては、マットレスと脚が分割できるものもあるので、交換時のことも考えて購入するとよいでしょう。

支えが少ないため寿命が短くなりがち

通常のマットレスは、ベッドフレームや床が重みを分散してくれます。ところが脚付きマットレスは、数本の脚だけでマットレスと寝る人の体重全てを支えなければなりません。

このため、支えの少ない部分が沈んで変形し、寿命が短くなりがちです。特に、脚が4本しか付いていない場合は、マットレスの中心が落ち込んで、正しい寝姿勢を保てなく可能性もあるでしょう。

体重が重い人や大きなサイズが欲しい人は、脚の本数にも注目して選ぶとよいでしょう。

お気に入りにするために。選び方のポイント

脚付きマットレス 選び方

ひと口に脚付きマットレスといっても、マットの素材や脚の長さなどによって、寝心地や使い勝手は異なります。長く愛用するためのマットレス選びのポイントを見ていきましょう。

マット部分の素材で選ぶ

マットレスは、コイルと呼ばれるスプリングの種類によって、寝心地が大きく変わります。コイルの種類は脚付きマットレスに限らず、マットレス選びの重要なポイントといえるでしょう。

コイルには主に『ボンネルコイル』と『ポケットコイル』の2種類があります。

『ボンネルコイル』は、リーズナブルな価格と優れた耐久性が魅力です。連結したコイルの面で体を支えるので反発力が高く、硬めの寝心地が好きな人に向いています。

ただし、寝返りの振動が隣の人に伝わりやすいため、2人以上で寝ると揺れが気になることもあるでしょう。

『ポケットコイル』は、コイルを一つ一つ袋に包んで並べたものです。体の動きに沿ってきめ細かくコイルが上下するので、柔らかく包み込まれるような寝心地を得られるでしょう。

振動が隣に伝わりにくいことから、2人以上で寝るときにもおすすめです。

脚の長さ・マットレスの厚みで選ぶ

脚の長さも、脚付きマットレスを選ぶ際に重要視したいポイントです。約15cmの短いタイプから30cmほどある長いタイプまであるため、部屋の広さや収納スペースの充実度を考慮して、長さを決めるとよいでしょう。

脚が長いタイプは、マットレスの下を収納スペースとして使いたい人に向いています。ただしマットレスの厚みを加えると、床上から50cmほどの高さに達するので、赤ちゃんと一緒に寝る際は転落しないように十分な注意が必要です。

脚が短いタイプは収納力に劣りますが、圧迫感がなく部屋を広々と見せられます。また、昼間はソファとして使うことを想定している場合は、座ったときにちょうど良くなるように、脚の長さやマットレスの厚みを決めるのもアリです。

中には、脚の長さを細かく調節できたり、長い脚に付け替えたりできるタイプもあります。

脚の長さが短くてもマットレスの厚みがある場合、座ったときの高さは高くなります。この点にも考慮して、好みの高さになるよう比較検討しましょう。

使う人によってサイズも重要

脚付きマットレスにも、シングルやダブルなど、さまざまなサイズがあります。サイズの考え方は一般的なマットレスと同じですから、寝る人の体格や人数によって適したサイズのものを選びましょう。

標準的な体格の人が1人で寝るのであれば、シングルで十分です。大柄な人はセミダブルを選ぶと、より快適に眠れるでしょう。子どもや細身の女性が1人で寝るのであれば、場所を取らないセミシングルもおすすめです。

夫婦2人で寝るときや、子どもと添い寝するときは、ダブル以上の大きさがないと狭く感じることでしょう。

また、マットレスの長さは195cmが一般的です。180cmのショートタイプや210cmのロングタイプもありますが、ロングタイプの脚付きマットレスはあまり売られていないようです。

背が高い人は、長さが十分かどうかも必ずチェックしましょう。

リーズナブル志向の方に おすすめの安い脚付きマットレス

脚付きマットレス 安い

脚付きマットレスは、リーズナブルな価格で買えるものがたくさんあります。しかし、安い商品は品質に不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

人気のメーカーから、価格と品質のバランスが取れた、おすすめの脚付きマットレスを紹介します。

カバー付き タンスのゲン「脚付きマットレス BONO」

肌触りのよいニット生地のカバーが付いた、ボンネルコイルのマットレスです。

カバーは取り外して洗濯機で洗えるので、子どもやペットと一緒に寝ても汚れを気にせずに済みます。ポリエステル100%で乾きやすいのもポイントで、色はホワイト・ブラック・ブラウンの3色から選べます。

脚の長さは15cmで、平らなバスケットなどを置いて収納スペースとしても使えます。あたたかみのある天然木の脚は、フローリングの部屋にもしっくりとなじむでしょう。

すのこ仕様 アイリスオーヤマ「脚付きマットレスAATM-S」

脚付きの『すのこ』とマットレスがセットになった商品です。すのこは通気性がよいため、マットレスに湿気がこもりにくく衛生面でも安心できるでしょう。

また、すのことマットレスは面ファスナーで固定できるため、寝ている間にずり落ちる心配もありません。

脚が8本付いているので耐久性があり、すのこやマットレスがゆがんだり、きしみ音が起きたりする可能性も低いでしょう。

マットレスはポケットコイルに厚めのウレタンを重ねた、柔らかな寝心地です。厚みも19cmあるので、しっかりと体を支えてくれるでしょう。

お値段以上 ニトリ「脚付きボンネルコイルマットレス」

ニトリの脚付きマットレスは、『高さ18cmの収納ケースがぴったりと収まる』『ロボット型掃除機が使える』など、生活に寄り添う計算されたデザインが魅力です。

ボンネルコイルタイプですが、外周1列だけポケットコイルを配置して座ったときに膝裏が痛くならないように配慮しています。ソファとしての使い勝手もよく、まさに『お値段以上』といえるでしょう。

アイボリーのマットレスにナチュラルカラーの木製脚が付いた、シンプルなデザインもポイントです。

高級志向の方に おすすめ脚付きマットレス

脚付きマットレス 高い

ベッドやマットレスは一度買えば長く使うものです。値段よりも、寝心地や耐久性、デザインなどにこだわって選びたい人に、高級タイプの脚付きマットレスを紹介します。

組み立てもお任せ ベストバリュースタイル「国産脚付きマットレスベッド」

厳選した国産の材料を使い、国内の老舗家具メーカーの職人が丁寧に製造した高品質なマットレスです。

密度の高いポケットコイルと4cmもの厚みがあるキルティング生地で、ふっくらと柔らかな寝心地が期待できます。4本脚ながら、耐荷重が約250kgと頑丈に作られているので安心感もあります。

日本工業規格(JIS)が定める『低ホルムアルデヒド』の基準をクリアしているため、シックハウス症候群の心配もほとんどないでしょう。

また、脚の高さは7・15・22・30cmの4種類から選べます。子どもと添い寝するなら7cm、ソファとして使うなら15cm、収納力を重視するなら22・30cmがおすすめです。

専門スタッフが配送から組み立て、設置までしてくれるので、忙しい人や力の弱い女性、高齢者でも安心です。

日本製の高品質 イーバザール「waza」

タイプやサイズ、硬さなどを選んで注文するセミオーダーメイド感覚のマットレスです。

一体型と分割型が選べるほか、サイズはスモールセミシングルからクイーンまで6種類、脚の長さは15・22・30cmの3種類から指定できます。

また、一体型のみ硬さを3タイプから選べるようになっているので、好みに近い寝心地がかなうでしょう。

マットレスの中身はポケットコイルで、側生地は肌触りのよい綿100%です。マットレスの側面には通気孔を設け、湿気を外に逃がしやすくする加工も施されたこだわりのベッドです。

スチール脚で軽量 フランスベッド「脚付きマットレスベッド」

ベッドメーカーの老舗、フランスベッドの脚付きマットレスは、軽くて丈夫なスチール製の脚がポイントです。女性が1人でも簡単に持ち上げられるほどの軽さで、移動や掃除、シーツの交換も楽にできます。

脚の長さは25cmで、収納スペースも十分に確保できるでしょう。

中身のコイルは、国内ではフランスベッドしか製造できない『高密度連続スプリング』です。耐久性・通気性に優れ長持ちするほか、適度な反発力で寝返りがうちやすいとされています。

脚付きマットレスを長く使うためのポイントとは

脚付きマットレス 長持ち 秘訣

脚付きマットレスを購入後は、できるだけきれいに長く使いたいものです。マットレスを長持ちさせる使い方を解説します。

ベッドパッド・シーツは必須

人は寝ている間に約200ccもの汗をかくといわれています。汗のほかにもよだれや皮脂などが付き、目に見えなくても寝具は汚れていくのです。

脚付きマットレスには、表面に肌触りのよい素材を使っているものが多く、ついそのまま寝てしまいたくなることもあります。しかし、マットレスは汚れても簡単には洗えません。

汚れを付けないようにするためには、必ず『ベッドパッド』や『シーツ』を使いましょう。マットレスにベッドパッドを敷き、上からボックスシーツをかぶせておくとより安心です。

シーツはこまめに洗濯し、ベッドパッドも定期的に洗濯や天日干しで汚れや湿気を取り除くようにします。洗い替え用に、マットレスのサイズに合うものを数枚そろえておくとよいでしょう。

風を通して湿気を逃がす

マットレスに湿気がこもると、カビやダニが繁殖しやすくなるといわれています。朝起きたら意識的にマットレスに風を通して、湿気を外に逃がすよう心がけましょう。

脚付きマットレスは壁に立てかけたり、窓際に移動させたりすることが難しいため、掛け布団を片付け、窓を開けて換気をするなどして対処します。エアコンで部屋を除湿したり、扇風機の風を当てたりするのも有効でしょう。

ベッド下を収納スペースとして使っている場合は、ときどき収納ケースを取り出して風を通すのもおすすめです。

敷布団の利用はNG

脚付きマットレスは、上に敷布団を敷く必要はありません。敷布団は元々硬い畳の上で使うことを想定しているので、マットレスの上に敷くと柔らか過ぎて寝姿勢が崩れてしまう可能性があります。

また、敷布団は基本的に毎日上げ下ろしすることで、湿気を逃がしながら使うものです。マットレスの上に敷きっぱなしにすると湿気がたまり、不衛生な状態になってしまうでしょう。

マットレスも、コイルや中綿などを工夫して快適に眠れるように設計されています。敷布団・マットレスそれぞれのメリットが損なわれるため、敷布団とマットレスを併用するのは避けましょう。

まとめ

脚付きマットレスは、ベッドフレームがないだけで、寝心地などは一般的なマットレスとほとんど変わりません。むしろフレームがない分、購入費用を抑えられ、部屋をスッキリと見せられるメリットがあります。

一方で、マットレスのローテーションや交換ができず、寿命が短めになる点には注意が必要です。素材や硬さ、脚の長さなどをじっくりと比較して、後悔のないように選びましょう。

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