敷布団の基礎知識をまとめて紹介。人気ブランドとおすすめ商品9選
近年は高機能な敷布団も数多く販売されており、改めて敷布団に興味を持つ人も多いのではないでしょうか?敷布団を使用するメリットやデメリット・素材・選び方を紹介します。おすすめの敷布団についても紹介しているので、自分に合う敷布団を選びましょう。
敷布団を使うメリット
敷布団には、ベッドにはないメリットがあります。敷布団を使うことには、具体的にどのようなメリットがあるのか紹介します。
畳んで収納でき部屋を広く使える
敷布団ならではのメリットの一つが、たたんで収納できるため、部屋を広く使えることです。一人暮らしでワンルームタイプの部屋に住んでいる、一つの部屋を子ども何人かで共有しているなど、部屋のスペースが限られている場合は特にメリットが多いでしょう。
近年は、三つ折りになるなど簡単にコンパクトに畳める敷布団も少なくありません。そのため、押し入れなどに敷布団の収納場所がなくても、畳んで部屋の隅に置くだけで部屋を広く使えます。
メンテナンスがしやすい
敷布団には、メンテナンスしやすいというメリットもあります。睡眠中に汗をたくさんかくことや高温多湿な気温により、寝具まわりは湿気が発生しやすい環境です。
そのままにしておくと、カビやダニなどの繁殖の原因になるため、定期的に天日干しするなどメンテナンスが必要です。
敷布団であれば、ベランダなどで手軽に天日干しができます。女性でも無理なく持ち運びができる軽いタイプもあり、メンテナンスがしやすいといえるでしょう。また、丸洗いできるタイプもあり、清潔に保つこともできます。
好きな場所に敷いて使える
ベッドは家具と同じように重いこともあり、一度置いたらなかなか気軽に動かせません。一方、敷布団は簡単に持ち運んで移動できるのがメリットです。
例えば、エアコンの風が直接体に当たるのが気になる場合は、風が直接当たらない場所に敷布団を敷いて眠られます。太陽光で朝早くに目が覚めてしまうという場合は、窓から離れた場所に敷布団を敷くことも可能です。
このように、敷布団はその時々の状況に合わせて、最適な場所に敷けるのが魅力です。
敷布団を使うデメリット
敷布団にはメリットだけでなく、デメリットもあります。そのため、メリットとデメリットの両方を把握して選ぶことが大切です。どのようなデメリットがあるのか紹介します。
ほこりなどを吸い込みやすい
定期的に掃除を心掛けていても、どうしても床にはほこりなどのハウスダストがたまります。たまったほこりは少しの風で舞うため、床に近い位置の敷布団で寝ると、ほこりを吸い込みやすいのがデメリットです。
特にエアコンを使用しているときは、エアコンの風でほこりが舞いやすくなります。鼻炎やアレルギー持ちの人が家族にいる場合は、ほこりを吸い込むことで症状を悪化させてしまうリスクもあります。また、ハウスダストなどに敏感な人、子どもがいる家庭も注意が必要でしょう。
毎日の上げ下ろしが面倒
敷布団を床に敷きっぱなしにしていると、湿気がたまりやすくなります。特にフローリングは湿気がこもりやすい性質のため、カビが繁殖しやすくなります。
カビ防止のためにも、敷布団は毎朝片付けて、毎晩敷き直すのが基本です。この布団の上げ下げは数分で終わりますが、毎日となると面倒に感じる人もいます。
また、自分の布団の上げ下げだけでなく、家族の分もしなければならない場合は、手間や時間がかかることもあるでしょう。軽量の敷布団も多いですが、人によっては足腰の負担になることも考えられます。
硬さや冷えが気になることがある
床に敷布団を敷いて寝ると、床の硬さや冷えを感じるという人も少なくありません。多少弾力がある畳やカーペットではなくフローリングの場合は、底付き感が気になり腰などが痛くなる人もいます。
冷たい空気は下にたまる性質があるため、冬場は床が冷たくなります。暖房を付けても、暖かい空気は上にたまりやすい性質のため、なかなか床が温まらないことも珍しくありません。
冷えた床の上に敷布団を敷いて寝ると、床から冷気が伝わってきて寒く感じる人もいます。特に冷え性の人などは、冬場は辛く感じることもあるでしょう。
敷布団の構造を知ろう
敷布団と一口にいっても、多種多様な物が販売されています。まずは、異なる敷布団の構造から見ていきましょう。
基本は中綿と中芯で作る3層構造
敷布団は、基本的に中綿と中芯・側生地で作られています。中綿と中芯は同じだと思っている人も少なくありませんが、実際には異なります。
基本的な敷布団の構造は、中綿と中芯で作られた3層構造タイプです。3層構造の敷布団は、中芯の上下が中綿で覆われており、3層になっています。
中芯は、敷布団の芯となる部分のことです。中芯の素材は、固綿を使用した固いものや柔らかいもの・プロファイルウレタンなど、さまざまな種類があります。
どの中芯の敷布団を選ぶかで寝心地が変わるので、自分好みの硬さのタイプを選ぶことが大切です。
4層以上のものや中芯なしの1層構造も
敷布団には中芯が2層になっていて、上下を中綿で覆われた4層構造の物もあります。中には中芯が3層になった5層構造の敷布団もあり、よりしっかりとした弾力やへたりにくさが特徴です。このようなタイプではフローリングの床でも、底付き感が気になりにくいが魅力でしょう。
中芯がないタイプの敷布団もあります。例えば、コンパクトに畳める三つ折りタイプの敷布団には、中芯がないタイプが多いです。柔らかい寝心地が好みの人に適していますが、体の重い部分が床に着いて痛く感じることもあるでしょう。
敷布団の代表的な素材
敷布団の素材も多種多様で、どれを選べばよいのか迷う人も少なくありません。敷布団の代表的な素材と特徴を紹介します。
吸湿性とコスパに優れた木綿
古くから敷布団の素材として使われているのが、木綿です。木綿は、保温性や吸湿性に優れているため、冬は寒く夏は高温多湿な日本の気候に適しています。
木綿の敷布団は、お手頃価格で購入できる上に丈夫です。また、古くなってきた木綿の敷布団は、打ち直しをすれば長く使用でき、コスパがよいのも魅力でしょう。
敷布団に湿気がたまってくるとふんわり感が失われますが、天日干しすることでたまった湿気が蒸発し、また元のふんわりとした感触に戻るのもメリットです。ただし、木綿の敷布団は重くて放湿性に欠けるというデメリットもあります。
通気性と温かさが魅力のウール
天然素材のウールは、汗の吸収力が木綿の2倍もあります。汗などの湿気を発散する通気性に優れているため、ジメジメしたりベトベトしたりしにくいのが魅力です。
また、ヒートテックのように湿気を熱に変換するため、保温性に優れているという特徴もあります。夏場は涼しく、冬場は暖かい環境で心地よく眠りやすくなるでしょう。
ウール素材の敷布団のデメリットは、メンテナンスの手間です。基本的に家庭では洗濯できず、天然素材のためダニなどが繁殖しやすい環境です。こまめに掃除機をかけるなど、メンテナンスが必要になります。
アレルギー対策ならポリエステルわた
ポリエステルわたは、木綿やウールと比較すると糸ぼこりが少ないため、アレルギー対策に適しています。ポリエステルは天然素材ではないため、防カビ・防ダニ・防臭・消臭・抗菌など多様な加工が施されている敷布団が多いことも、うれしいポイントです。
基本的に洗濯機で洗える物が多く、軽いので干すときの手間も少なく清潔に保ちやすいこともメリットです。
ポリエステルわたは軽く、木綿やウールほどではないものの保温性もあります。ただし、吸湿性がほぼない点がデメリットです。特に夏場は、熱がこもり蒸れやすくなるため、中には寝苦しく感じる人もいるでしょう。
体を自然にサポートするウレタン
近年増えているのが、ウレタン素材の敷布団です。ウレタンは木綿やウール、ポリエステルに比べへたりにくく、体を自然とサポートしてくれ、寝心地がよいのが特徴です。また天然素材ではないため、ダニが発生しにくいのもメリットでしょう。
ウレタンは吸湿しない素材のため、定期的に天日干しをして湿気を乾かす必要がありません。メンテナンスの面からするとメリットですが、吸湿性がないということは蒸れやすいというデメリットでもあります。
ウレタン素材を使った寝具は基本的に洗えません。誤って洗濯しないように注意しましょう。
敷布団のサイズの選び方
ベッド同様に敷布団にも複数のサイズがあります。敷布団のサイズやどのサイズを選べばよいのか目安を紹介します。
基本となるシングルサイズ
敷布団のサイズで基本となるのが、幅約100cm×長さ約210cmの『シングルサイズ』です。シングルサイズは、1人用サイズになります。
幅が標準サイズより10cm広い『ワイドシングル』や長さが20cm長い『シングル丈長』というサイズもあります。
「子どもに大人サイズの敷布団は大きすぎる」という場合は、子ども用の敷布団を選びましょう。幅はいずれも90cmですが、長さが異なる3種類の敷布団があります。130cmの物が『ベビーサイズ』、160cmが『キッズサイズ』、185cmが『ジュニアサイズ』になります。
子どもは成長が早いため、長さにゆとりがある物を選ぶと長く使えるでしょう。
ゆったり眠りたいならセミダブルサイズ
就寝中は何度も寝返りをうつため、1人で眠る場合でもシングルサイズだと窮屈に感じる人もいるのではないでしょうか?
寝返りを考慮した上で、ゆったりと寝られる理想の敷布団の幅は、寝転んだときの肩幅にプラスして片側25cm程度の余裕があるとよいとされています。
平均的な肩幅は男性が43cmで女性が41cmとされています。男女ともに幅が120cmの『セミダブルサイズ』の敷布団で寝ると、スペースに余裕がありくつろげるでしょう。
また、セミダブルサイズであれば、赤ちゃんや幼児との添い寝もできます。
2人で使うならダブルよりクイーン
2人用に敷布団を購入する際に迷いやすいのが、幅約140cmの『ダブルサイズ』にするか幅約160cmの『クイーンサイズ』にどちらを選ぶかという点です。
どちらも2人用のため無理なく横になれますが、ダブルの場合は2人が少し腕を開いた状態でぴったりになります。
寝相が悪かったり、寝返りなどでよく動いたりする人は、クイーンサイズを選ぶとスペースに余裕ができ快適に眠りやすくなるでしょう。
また、寝室に広いスペースがあれば、シングルサイズの敷布団を二つ用意してそれぞれが寝るのもよいでしょう。クイーンサイズの敷布団に2人で寝るよりも幅が広いため、その分ゆったりと眠れます。
敷布団とマットレスを併用してもよい?
敷布団は単独で使用する人もいれば、マットレスと併用する人もいます。どちらが正しい使い方なのでしょうか?
厚みのある敷布団は1枚で使おう
基本的には、敷布団は畳の上に単独で敷いて使用することを想定して作られています。そのため、マットレスと併用すると柔らかくなり過ぎて、使用感や寝心地が悪くなることもあります。
敷布団の厚みが10cm以上ある敷布団は、しっかりとした体のサポート力があるため、単独で使用するようにしましょう。ただし、価格が極端に安い敷布団などは、体のサポート力に乏しく寝心地が悪いものもあります。
厚みのある敷布団はマットレスと併用せず1枚で使用することが好ましいため、品質と価格のバランスを吟味して自分に合うものを選びましょう。
中芯なしのものはマットレスと併用もOK
中芯のない敷布団を単独で使用すると、腰の部分が沈み床に当たる感触が気になる場合があります。また、冬場などは、底冷えが気になることもあるでしょう。そのような場合は、マットレスと併用することで解決できることもあります。
併用するマットレスは、柔らかすぎず、適度な硬さのあるものがおすすめです。敷布団もマットレスも柔らかいと体の重い部位が沈み寝心地が悪くなるだけでなく、腰痛の原因になることもあるためです。
ただし、マットレスと併用すると体から発せられる熱がこもり湿気が発生しやすくなる点には注意しましょう。そのまま放置しているとカビが繁殖しやすくなるため、定期的に干すなどメンテナンスをしましょう。
併用するなら敷く順番に注意
敷布団とマットレスを併用する場合は、基本的に敷布団の上にマットレスを敷きます。マットレスを上にする理由は、マットレスには寝るときの姿勢を自然にサポートする機能があるためです。
心地よく眠るためには、マットレス選びに注意しましょう。中にスプリングが入った厚めのマットレスは、単独での使用を前提に作られているため、敷布団との併用には向いていません。
併用には、3~5cmの薄手のマットレスが適しています。併用を前提として作られている『トッパーマットレス』を使用するのもよいでしょう。
注目のメーカーやブランドをチェック
多くのメーカーが敷布団を販売しており、どれを選べばよいのか迷う人もいるでしょう。数あるメーカーの中から注目されているメーカーやブランドを紹介します。
450年の歴史を誇る老舗 西川
1566年創業の『西川』は、室町時代から続く老舗のメーカーです。羽毛布団をはじめとする高級寝具メーカーとしても知られています。近年、東京西川・西川リビング・京都西川が統合され、より幅広い寝具を取り扱うメーカーになっています。
敷布団では素材や機能にこだわり、寝心地よい眠りをサポートする『クラシノ』が有名です。また、独自の特殊構造の固わたが体をバランスよくサポートする『ローズラジカル』も人気です。
- 公式サイト:西川
お手頃価格でバリエーション豊富 ニトリ
ニトリは、住空間を快適にするさまざまな商品を販売しているメーカーです。品質のよい商品が、お手頃価格で購入できるコスパのよさやバリエーションの豊富さが魅力です。
防ダニ加工がされた弾力のある敷布団や、抗菌防臭加工がされた羊毛が入った敷布団などがあります。寝姿勢をバランスよくサポートする敷布団や収納しやすい四つ折りタイプの敷布団など、それぞれの用途や好みに合わせて選べます。
全国各地に店舗があるため、実際に感触を確かめて購入しやすいのも多くの人に選ばれている理由でしょう。
- 公式サイト:ニトリ
イタリア生まれの敷布団 マニフレックス
『マニフレックス』は、イタリア生まれの世界最大の寝具ブランドです。イタリアの工場で生産された敷布団は、世界99カ国に輸出されています。
マニフレックスが選ばれている理由の一つが、独自に開発した画期的な発明品といわれている次世代高反フォームを使ったブランド『エリオセル』です。体のラインに合わせて自然にバランスよく体を支え、理想的な寝姿勢を保てることで心地よい眠りをサポートします。
マニフレックスの寝具は女性でも持ち運びが無理なくできる軽量性、通気性がよく湿気やムレを生じにくい、温度が変化しても硬さが変わらない作りにこだわっています。
- 公式サイト:マニフレックス
5万円以下の敷布団のおすすめ
高品質な敷布団は高額なイメージがありますが、購入しやすい価格の敷布団もあります。5万円以下で買えるおすすめの敷布団を紹介します。
ニトリ 高反発硬質4層敷ふとん
『高反発硬質4層敷ふとん』は、中芯が『高反発ウレタン』と『硬質ウレタン』、上下にポリエステルを使った4層になっているのが特徴の敷布団です。
リバーシブル仕様のため、好みや体の状態に合わせて弾力性のある寝心地と硬めの寝心地を選べるのがメリットです。
また、4層でしっかりとしたサポート力があるので、マットレスと併用する必要がありません。
サイドメッシュ加工になっており通気性がよいのも、おすすめのポイントです。厚めの敷布団ですが、ワンタッチシーツやフラットシーツも使用できます。
商品名:ニトリ 高反発硬質4層敷ふとん
楽天:商品ページ
昭和西川 5層クッション敷き布団
『5層クッション敷き布団』は、ウール・ポリエステル固綿・V-LAP固綿・ポリエステル固綿・ウールの5層でできており、ふかふかのクッションに包み込まれるような感触の敷布団です。高反発で体に負担がかかりにくいのが特徴です。
最も耐圧がかかる部分にボリュームを加ええ、心地よい寝姿勢を保てる仕組みになっています。耐久性に優れ長く使用可能なことや、外側がメッシュ加工されており通気性がよいこともメリットでしょう。
イッティ 雲のやすらぎプレミアム
『雲のやすらぎプレミアム』は、こだわりの5層構造、厚さが約17cmとボリュームがあるのが特徴の敷布団です。硬いフローリングの床でも快適に使用できます。
高反発スプリングマットだけでも約4cmと厚く、体をしっかり支え心地よい眠りをサポートします。また、内蔵されているでこぼこのアルファマットは、体圧をバランスよく分散するため、腰に負担をかけにくいと考えられています。
リバーシブル仕様になっており、秋冬と春夏と季節に合わせて使い分けられるのも人気の理由の一つです。
5万円以上の敷布団のおすすめ
「品質や機能にこだわりたい」という人は、5万円以上の敷布団の購入を検討してみましょう。5万円以上の敷布団の中からおすすめの商品を紹介します。
イワタ キャメル敷パッド
『キャメル敷パッド』は、太くて長いフタコブラクダの毛(キャメル毛)を使用し、体圧をスムーズに分散させる機能に優れている敷布団です。体を支える力も強いため、寝返りを打ってもへたりにくく、自然な寝姿勢を無理なくサポートします。
寒暖の差が激しい地域に生息するフタコブラクダの毛は、優れた保湿力と放湿力があります。寒い冬場は心地よい自然な暖かさに包まれ、暑い夏は汗をかいても蒸れにくく爽やかに過ごせます。
イオン化処理で技術により不純物や有害物質ができる限り除去されていることを証明する『エコテックス』の認証を受けています。これは国際的な安全規格であるため、品質面でも安心して使えます。
エアウィーブ 四季布団
暑さが約8cmの『四季布団』は通気性がよく、夏は蒸れにくく冬は暖かさを保ち、快適な寝心地をサポートします。
復元性に優れたエアファイバーを使用しており、さまざまな方向から体をしっかり支えるため、寝返りがしやすく快適な眠りをサポートします。また、体圧をバランスよく分散し、寝ている間の体の負担を軽減します。
カバーは取り外し可能で、中材も丸洗いが可能なため、清潔に保ちやすいのもおすすめのポイントです。
プリマレックス アドバンス 敷ふとん
『アドバンス 敷ふとん』は、ウレタンフォームと新世代のサポートクッション材を組み合わせた、ふわっとしたしなやかな寝心地の敷布団です。90%以上が空気の層でできているため、通気性がよく蒸れにくいのが特徴です。
復元力にも優れており寝返りも楽にできることや体圧を分散して心地よい寝姿勢を保つことにも優れています。クッション材は水分を吸収しないため、湿気がたまりにくくダニやカビの繁殖を防ぎやすくなります。
シャワーでの水洗いも可能で、素早く乾きやすいのもメリットです。
おすすめの敷布団カバー
敷布団カバーは寝具を清潔に保つだけでなく、就寝時の快適さにも影響します。そのため敷布団カバーにもこだわると、寝心地のよさが増すでしょう。数ある敷布団カバーの中から、おすすめ品を紹介します。
無印良品 麻平織敷ふとんカバー
『麻平織敷ふとんカバー』は、汗を素早く吸い取る力に優れている麻素材の敷布団カバーです。麻は汗や湿気をよく吸い取るだけでなく優れた放湿性もあるため、蒸れにくくサラッとした肌触りが心地よいのが特徴です。ジメジメしにくいため、ダニやカビが繁殖しにくいというのもメリットでしょう。
麻素材は丈夫で長持ちすることや洗濯するほどにやわらかく肌触りがよくなるのも、おすすめポイントです。
眠むの木 スーピマ綿敷布団カバー
『スーピマ綿敷布団カバー』は、スーピマ綿を使用した滑らかな肌触りと自然な光沢感が特徴の敷布団カバーです。スーピマ綿をサテン織りすることで、光沢の美しい仕上がりを実現しています。
繊細な作りに見えて、洗濯機で丸洗いできるメンテナンスのしやすさも魅力でしょう。通常の綿素材のカバーと比べて軽いため無理なく干すことができ、敷布団への負担にもなりません。
ホワイトやアイボリー系だけでなく、グリーン系やブラック系などカラー展開が豊富です。寝室のインテリアに合わせて選べるのもメリットでしょう。
テイジン ミクロガードRプレミアム敷布団カバー
『ミクロガードRプレミアム敷布団カバー』は、アレルギーの大きな要因となっているハウスダストやダニ対策ができる敷布団カバーです。高密度な生地と独自の特殊加工により、ハウスダストやダニが通過しない作りになっています。
吸水性と速乾性に優れているため、汗をかきやすい夏場でもべたつかず、さらっとした爽やかな寝心地が期待できるでしょう。また、洗濯機で丸洗いできることや耐久性に優れているためヨレにくいことも魅力です。
基本のお手入れ方法
敷布団やシーツ・カバーなどの寝具は、定期的なお手入れが必要です。基本的なお手入れの方法を紹介します。
天日干しや乾燥機で乾燥させる
寝ている間には、コップ一杯分(約200cc)の汗をかくといわれています。汗をそのまま放置しておくと、敷布団がジメジメした状態になるため、ダニやカビが繁殖しやすくなります。定期的に敷布団にたまった湿気を乾燥して取り除くことが大切です。
基本的なお手入れ方法は、30分~1時間程度、天日干しをすることです。天日干しは、除湿だけでなく殺菌効果もあります。
天日干しが難しい場合は、乾燥機や扇風機・除湿器・ヘアドライヤーなどを使用して敷布団を乾かしましょう。ただし、敷布団の素材には熱に弱いものがあるため、乾燥機の使用時は温度に注意することがポイントです。
高温多湿な夏場や梅雨時は、敷布団がジメジメしやすくなるので、こまめにお手入れをしましょう。
掃除機でダニの死骸などを吸い取る
ダニの死骸やフンもアレルギーの原因になることもあるため、定期的に掃除機で敷布団を掃除しましょう。布団専用の掃除機や通常の掃除に布団用のノズルを付けて使用すると効率よくダニの死骸がハウスダストを取り除けます。
敷布団によっては、吸引力が強すぎると中身がヨレてしまったり、吸い出されてしまったりするリスクがあります。軽く流すように吸い取るようにしましょう。
掃除機でのお手入れは、梅雨時などで思うように天日干しができないときにもおすすめです。
シーツやカバーはまめに洗濯する
寝ている間は汗だけでなく、皮脂やアカ・フケなどさまざまな老廃物が出ています。これらはダニのエサになり、ダニが繁殖する原因になります。従って、シーツやカバーはこまめに洗濯するようにしましょう。
気候や汚れ具合にもよりますが、シーツは週に1回、布団カバーは月に1回程度が洗濯の目安です。布団カバーの洗濯頻度がシーツよりも少ないのは、睡眠中の汗や老廃物の多くはシーツに付くためです。
近年は、抗菌・防カビ・防ダニ・防臭加工がされたシーツやカバーも販売されています。これらは菌の繁殖を防ぐ効果が期待できますが、洗濯頻度が少なくてよいという意味ではありません。どのようなシーツやカバーでもこまめに洗濯することが大切です。
収納時に気をつけること
春夏と秋冬で使用する敷布団を使い分けている人もいるでしょう。敷布団を収納するときにも注意したいポイントがあります。具体的にどのような点に気を付ければよいのか、紹介します。
湿気を防いでカビ、ダニ対策を
敷布団を押し入れやクローゼットに収納すると、長期間閉め切ったままの状態になるため、湿気がこもりやすくなります。湿気がたまるとダニやカビが繁殖する原因になるので、しっかり湿気対策を行うことが大切です。
晴れた日には、窓と敷布団を収納している押し入れやクローゼットを開けて換気をしましょう。滞った空気を循環させることで、湿気を防げます。除湿器を使用して部屋全体の湿度を下げることや、収納場所に適度な隙間を作り、風通りをよくしておくのも対策になります。
長期間収納する時はどうする?
敷布団を長期間収納するときは、布団専用の収納ケースを利用するのがよいでしょう。専用の収納ケースは不織布などでできており、通気性がよいためです。
収納するスペースがないなどの理由で圧縮袋を使用するときは、圧縮しすぎないように気を付けましょう。羽毛布団などは長期間圧縮されていると、元のように膨らまなくなってしまうリスクがあるためです。
防虫剤や乾燥剤を挟んでおくと、防虫対策や湿気対策になるでしょう。
敷布団は丸ごと洗濯できる?
敷布団は、カビやダニの繁殖を防ぐためにも清潔に保つことが大切です。そのため、洗濯できるのかどうかは気になるポイントでしょう。敷布団は丸洗い可能なのかについて見ていきましょう。
コインランドリーで洗えるタイプもある
近年は、コインランドリーで洗える敷布団もありますが、全ての敷布団が洗えるわけではありません。一般的には、ポリエステルや化学繊維素材の敷布団は洗える物が多く、ウールやウレタン素材は洗えません。
洗濯が可能かどうかを知るには、敷布団の洗濯表示を確認しましょう。
洗濯表示に手洗いが可能と記されていると、洗濯機の『手洗いコース』の機能を使用すれば洗えると思う人もいるかもしれません。しかし、手洗いと洗濯機では異なるため、洗濯機の使用は避けた方が無難でしょう。
コインランドリーでの上手な洗い方
洗える敷布団の場合は、まず洗う前にキルティング加工がされているかどうかを確認しましょう。
キルティング加工がされているタイプはそのまま洗えますが、キルティング加工がされていないタイプや表面のみ加工されているタイプは、形崩れ対策をする必要があります。敷布団を広げ縦に巻いていき、4カ所をひもで縛りましょう。
洗濯乾燥機へは、縛った敷布団を渦巻きのようにすると入れやすくなります。洗濯から乾燥までのコースを選び、スタートボタンを押しましょう。
コース終了後にまだ湿っている場合は、ひもを外して乾燥機で乾かします。大きめの乾燥機を使用し、なるべく多くの風が当たるように広げて入れます。約10分間隔で裏返して、両面をまんべんなく乾かすようにしましょう。
洗えないものはクリーニングを検討
コインランドリーで洗えない敷布団でも、ほとんどの場合はクリーニングが可能です。ただし、ウレタンやムートンなどクリーニングできない素材もあります。
実際にクリーニングできるかは依頼する業者や汚れ具合・特殊加工の有無などによって変わるため、事前に問い合わせましょう。
また、クリーニングでは、どのような汚れでも落とせるというわけではありません。ウールやキャメル素材の敷布団は水洗いではなく、ドライクリーニングになります。ドライクリーニングで落とせるのは皮脂など油性の汚れで、汗などの水性の汚れは落とせません。
まとめ
敷布団を使うことには、部屋を広く使えることや手入れが簡単など、多くのメリットがあります。しかし、敷布団にはさまざまな構造や素材・サイズがあるため、どれを選べばよいのか迷う人も少なくありません。
満足度の高い敷布団を選ぶには、まず自分がどのような敷布団を望んでいるのかをじっくり検討することが大切です。その上で、おすすめの敷布団を参考に、自分に最適な物を選ぶとよいでしょう。
また、快適な睡眠を得るには、紹介したお手入れ方法や収納方法を実践することも大切です。